最近読んだ本:太田静六(著)『ギリシア神殿とペルシア宮殿』他
自室のエアコンは気が付けば買ってからだいぶ年数が経って、そろそろ寿命なのかさっぱり冷えないので、暑い日は図書館をうろうろしているのだが、いっきに本を買いすぎて、あと一気に一年分の税金も払ってしまって、これ以上買ってはならぬということもあって、できるだけ図書館を活用しよう、と思って出かけているのだけれども、どちらかというと大崎市図書館の方が涼しい。大崎市に税金払ってないし、大崎市に務めているわけでもないので、ちょっと利用に気が引けるが、主戦場は宮城県図書館である。立派な建物であるが、空調は大変そうでありますな。というわけで最近読んだ本ですが、

太田静六(著)『ギリシア神殿とペルシア宮殿』1994
蔵書を検索して書庫から出してもらったのですが、軽い気持ちで借りてきたかけですが、半分ほど読んだところで、あまりにも感銘を受けすぎて結局注文してしまいました。品切れなので中古ですが、3500円くらいで大変良い状態のものが手に入った。読み終えて振り返ってみると、ドリス式神殿の啓蒙書なのではないか、と思うくらいにドリス式オーダーの魅力に溢れている一冊であったかな、という印象です。写真は全て著者が主に60年代頃に撮ったものらしいのだけれども、とてもいい感じの写真です。そして本文がそれに劣らずとても良い。個人的にギリシャ建築とか西洋建築全般の本をちょくちょく読んでいるのだけれども、言わんとしていることが理解できないことも多くて、気合い入れて読めばいいのだけど、全部気合い入れて読んでたら疲れるのだが、しかしこの本は自然に読んでだけでだいたい理解できる位の難易度で書かれていて、するっと頭に入ってくる。実際には小難しい本と同じ事を語っているのだから、文章が上手いのでしょう。あるいは説明をサボっていない、ということでしょうか。さらに全体の構成というか、紹介する神殿の順番とかその辺も実はよく考えてられているのではないかとも思います。

桜井万里子(著),本村凌二(著)『世界の歴史 (5) ギリシアとローマ』1997
古代ギリシア史の本に夢中になっているところなので、何を読んでも面白いというか、まぁ、同じような内容ではあるけど復習になっていいし、毎回何かしら発見があるというか、とりあえず、前半のギリシャ史は面白かった。ローマの方は領域的にも時間的にも遥かに大きいので紙数的に無理があるような気がしつつ読んでいたけれども、それなりに過去に読んでいたので、何を言っているのかわかるけれども、いきなりこれを読んだらなんのことやらと思う部分はありました。個人的は楽しく読んでましたが、これを高校生が読んだならと想定すると、ローマ史の啓蒙書とはならないようなところはあります。

アレクサンドル・ファルヌー(著)『ホメロス:史上最高の文学者』知の再発見双書
こちらも図書館から借りて読んだんですが、知の再発見双書は図版が多くて分りやすいけれども、その分本文が少なめになので、さらっと読めて借りて読んでも良さそうなボリュームである。

バウハウス叢書別冊1『バウハウスとその周辺〈1〉美術・デザイン・政治・教育』1996
教育関連の図書では、バウハウスについての本は大概何を読んでも面白いと思うので、ついつい買っては読んでしまう。私個人の価値観としては、表現主義的なものよりも、構成主義とか、合理的な、あるいは生産的な考え方に共鳴するところがあり、初期バウハウスが表現主義的傾向から、デ・ステイルなどの影響を受けて急激に転向するあたりはなんとなく気持ちがいい。しかもめまぐるしく急激に物事が進んでゆくのであるが、そこは1910~1920年あたりに急激に抽象主義絵画が進展してピークに至るところで美術史的にも面白い。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 01:09 AM | comments (0) | trackback (0) |
自宅のキハダから染料を取ってみる その1
2014年の3月、今から5年半ほど前ですが、自宅にキハダの苗を植えたのだけれども、だいぶ大きくなってきました。
キハダ
購入当時の記事は↓を参照ください。
http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=1179

そのキハダですが、樹皮を少々削ってみたら、黄色いものが見えたので、これはもう染料が採れるのではないか、ちょっと試してみようとやってみました。画材店で染料用のキハダチップを買って使ったことはあるけれど、生きてる木から取るのは初めてです。ちょっと調べてからやろうかなと思ったが、予備知識は無しでいってみることにしました。攻略本読みながらゲームやるとつまんないのと同じで、あまり調べすぎると感動がいまいちであるし、全く失敗しないと得る知識も少なかったりするものなので、じっくり調べているとついつい先延ばしになって何もしないで終わるパターンになりがちなもので。

というわけで、家にあった包丁で木の表皮を削ってみました。
キハダ
写真をご覧の通り、表面の茶色い表皮を削ると緑の層が出てきて、その下の黄色の樹皮の層があるようです。

キハダ
緑の層は、染色の時に余計な色素として邪魔になりそうなので、包丁で削り落としてみました。今は緑ですが、乾燥すると茶色になると思います。これは後で削り取った方がいいのか、それともこの状態で取った方がいいのか、あるいは放置したままで染色にほとんど影響ないのかわかりませんが、まぁ、あとで考えましょう。

キハダ
そして、包丁で黄色い部分を剥き取っていこう、と思ったのですが、黄色の層はそれほど厚くもなく、すぐ白い中身が現れてきました。まぁ、キハダという名前の意味が黄色い肌ということなんでしょうね。

キハダ
切込みを入れれば手でも剥がせるみたいです。生の木から取ると、なんかパパイヤを切っているみたいです。美味しそうですが、ちょっとないくらい非常に苦いです。昔は胃薬として嚼んでたとも聞きますが、ちょっと嚼んだだけで気持ち悪くなりました。

黄色層を剥かれてしまった状態です。
キハダ
ちょっと気の毒ですね。昔は皆、山に行ってこうやって樹皮を取ってきたらしいですが。

外側から、茶色い表皮、緑の層、黄色層、本体?となっています。
キハダ

というわけで、集めてみたキハダ染料、次回はこれで染色を試みてみたいと思います。
キハダ

| 絵画材料 | 12:40 AM | comments (0) | trackback (0) |
色彩文化研究会(著)『配色の教科書』
法人の清算が済んでしばし経ってとりあえず一安心して読書に勤しんでいたのだけれども、税務署からなにやら問い合わせの通知が来ていて、忘れた頃にまだまだいろいろあるものだなと思って、思い出すといろいろ心配になってきて困る。税制が複雑過ぎて、もはや税制を理解するだけでも本来の仕事への圧迫がすごい感じなのだが、今回の増税はそれはもう面倒そうな様相を呈しており、やはり廃業して正解だったというか、これはもう日本の足を引っ張っていると思えてならない。いずれにしても二度と起業したくないという気分なのは確かである。だがそれはともかくとして、この夏のテーマは歴の色彩論と古代ギリシャについて勉強してみたいと考えているのだけども、自腹で本を買う予算もそろそろ控えねばならぬ的なところもあるので、図書館にちょくちょく行っているのだけれども、梅雨明けしたらあまりにも厚すぎて自室に居られないようなところもあって、図書館に出かけているという面もあるのだけれども、図書館も空調の予算がないようで涼しくはない。ああ、暑いなぁという程度なのでぜんぜんマシであるけれども。国会図書館を利用していたときの癖なのか、時間を有効活用しようとして、できるだけ多く閲覧しなければという感じ行動していると具合悪くなってくるのである。図書館はスポーツ、という格言の元に育ってきたのだが、日本の気候も変わってきたので、落ち着いて行動せねば。図書館で頑張っているのは専ら古代ギリシャ系なのだけれども、このような古典系は児童向け図書でも時たまなかなかの本があるので、そういうのも探していたりするのだけれども、そもそも子ども向けなのかどうかわからないような図解とか図説みたいなタイトルの図書とか子ども図書室に所蔵されていて、しかも書庫にあって、リクエストして出してもらわなければならないんだけれども平日に自分のような者が子どもがたくさん居るところで図書を探しているのは不審者感があって正直情けない気分になってきて、しかも暑くてしんどい。だが、ギリシャ建築に関する絵本というか、図説系の本はすごかった。ヨーロッパ建築史の本を一所懸命読んでなんとなく理解したかしてない不安な感じのところが見事にイラスト科されていて、イラストレーターがすごいのか、学者が面倒臭いだけなのかわからないが、明快すぎて感動した。買いたいけれども、落ち着いて冷静になってから買うかどうか決めよう。子ども向け図書は侮れないのだが、あまり子ども図書室に居ると失業者だと思われそうで情けないので、仙台市図書館と大崎市図書館など交互に通いようにしなければならない。失業者なのは事実かもしれないが、それはさておき、色彩学系ではイッテンとアルバースを買ってしまったので、こちらは自宅で読んでいるのだけれども、同時に広い読みしていたらどっちがどっちだか分らなくなってきたの気を付けたい。ゲーテの色彩論も読み出したけれども全編を真剣に読んでいる余裕はないので、解説など参照しつつ重要な部分だけを読んでいこうと思う。色彩文化研究会(著)『配色の教科書』というのを半分ほど読んだのだけれども、これは素晴らしい。色彩学を、色彩学の歴史で語っている。オタクは歴史から語り出すというが、流石に面白い。画家の方々など、色彩論などの理論書にはいまいち関心がない方もいらっしゃることかと思いますが、これを見たら絶対面白いと思うことでしょう。しかしそうするとゲーテも読まねばならなくなってきてキリがないことでしょうが。しかし色彩検定とかカラーコーディネート的な本を読むよりずっといいなぁと思うのだけれども、自分以外はそうでないかもしれない。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 01:00 AM | comments (0) | trackback (0) |
久々に図書館行ってきた
国民健康保険料も1年分払って、とりあえず1年分の税金は全て納めたような気がするので、税金系の出費はしばらく気にしなくていいんだなぁとほっとしたところですが、通帳の残高がなんだかすごく寂しくなってしまったのです。無駄遣いしないように全部一括で払っているのがよろしいだろうなということもあるのだけれども、おかげさまで今ドイツ銀行が本当に破綻してメンインバンクにしている地銀が潰れても今ならダメージは最小限かもしれぬ。まぁ、みんなに心配されているような危機っていうのは以外と訪れないものですが。しかし節約というのは美徳ではないですな、とも思うので夏に読む本を買おう、予算5万円以内でと考えていたけど、あっという間に5万円達してしまったのでそろそろ自重しなければならない。最近マイブームの古代ギリシャ関連と、自分の勉強の為にと思って各種色彩論を買ったのだが。これ以上買うとドイツ銀行の前に自分が破綻しかねないので、珍しく図書館に行ってみたのだが、かえってもっと買いたくなってしまったのである。古代ギリシャについては知れば知るほど、西洋美術に与えた影響は大きく、これは読めば読むほど面白く、そして神話画について理解できなかったところなどがどんどん氷解してゆくのが面白いというか、今までの自分の無知を反省するというか。しかし古典古代の古典は面白い、これに夢中になったら止まらないのは分る気がする。古代ギリシャ関連本を読み漁っているうち、なんとなくイリアスを読み直してみたのだが、昔読んだときはピンと来なかったのだけれど、なんというかいまいち言葉にならないのだけれどもこれは鳥肌が立つほど凄いっすな。どこを読んでもゼウスの稲妻に撃たれたかのように衝撃的に凄く面白いのだが。ギリシャ史本を読みすぎて、古代ギリシャ人的な知識を共有するようになってしまったのか。こうなると昔読んだ本まで逐一読み直していかねばなるまい。メディチ家サークルにしてもルーベンスにしても。そして古典にのめり込んで散財してしまうのも分るのだ。ちょっともう集めずには居られないのであって。貴重な古典写本を集めて破綻してゆくルネサンス期の人物の気持ちがわかった気がするのである、これを知らずしてルネサンスについて語れるか、メディチ家について語れるか、否であろう。でもまぁ、現代日本においては古典の本とか、文学全集に含まれているものとか含めると、市場ではもう二束三文でいくらでも手に入るので、金は無くても読む物には永久に困らなそうである。色彩論系は市場がそれほど大きくないのか、けっこう値崩れしてないので適当に買っているとそれなりの額になる。最近、色彩学一般とバウハウスという学校についてもっと知りたいという気持ちが高まっており、これは美術講師をしているせいかもしれない。ゲーテ、マンセルの他、アルバースの色彩論とイッテンの色彩論を買ったのだけれども、このうちアルバースは『色彩構成』の邦題で翻訳されたものをむかし買ったはずなのだけれど、どこにあるのかわからず新しい翻訳の方である『配色の設計』を買ったのだけれども、たぶん図版が大花に増えていて実用的になっている感じがしたので、これは買い直して正解だった。そしてそろそろ金銭的にも心寂しくなってきたので、こちらも図書館でいろいろ閲覧していたのだけれども、色彩とはちょっと違うけれども、モホリ・ナギの『材料から建築へ』、これはバウハウスの予備課程について書かれたようなものであるけれども、生徒(徒弟)作品っぽい写真が多数掲載されており、なかなかこれはなかなか美術教育的に参考になりそうである。しかしそれよりも多摩美術大学の『構成的ポスターの研究』という本を借りて見たのだが、これはなんというか凄まじく気合いの入った一冊であった。なんかもう凄くね、という感じである。こんなにもしっかりと研究されている方々がいるのか、と思うと頭が上がらない。というわけで久々の図書館はなかなか有意義であったのですが、一歩踏み込んだところで猛烈に便意がしてくるのはなぜなのだろう。入ってすぐトイレ行って凄いうんこしてしまったのだが、いつものことだとはいえ不思議で仕方がない。

| その他 | 12:52 AM | comments (0) | trackback (0) |
バルバラ・グラツィオージ著『オリュンポスの神々の歴史』読了
最近、自分の中で古代ギリシャがブームであり、いろいろ買っては読んでいたりするのですが、以前はどちらかというと、ローマ文化の方に共感していたところがあり、古代ローマと比べるとちょっと軽く見ていたようなところもあったのだけれども、令和にもなってようやくギリシャに開眼した自分の未熟さよ。ミケーネ時代も面白いし、その後の暗黒時代、アルカイック期、クラシック期、その後の迷走とアレキサンダー大王からその死後もみんなそれぞれ、どこについて読んでも面白いので、お金がいくらあっても足りない感じであるけど、この夏はもっとしっかり古典を読んでおこうとも思っており、古典古代の古典も買わねばと思っているので、貧乏になってしまいそうです。世界美術大全集や人類の美術のギリシャ関連も買っておきたいところなのですが、いっそのこと全巻揃いで買った方が早いような気もして、調べてみましたが中古でも送料を考えると6~7万くらいはかかりそうです。まぁ、安いものを1冊ずつ買いながら読むのがきっと一番なんだと思いますね、全部買うとそれで安心して全く手を付けないということも考えられるし。そして、実は色彩学に関する本も古典に目を通しておきたくて注文しているのですが、まぁ、この夏の勉強に、ということで、5万円と決めて買っていこうと思っております。

そして、とりあえず最近読んだもので面白かったのは、バルバラ・グラツィオージ著『オリュンポスの神々の歴史』、ミケーネ時代から暗黒時代を経てアルカイック期に神殿が建ち始め、人間的な人格を持った神々が現れ、古典期に入り、そして哲学者の批判にさらされつつもヘレニズムで伝搬し、という感じでギリシャ神話の神々がどう解釈されていたかを論じているわけだけれども、だいたいルネサンス期までを扱っており、特にルネサンス期に絵画に表現される件はちょっと新鮮なものがあったというか、ものの見方が深くなったというか、たいへん勉強になりました。とうか勉強不足であったと反省したというか。しかし、バロック以降に関しては駆け足で触れるだけで、事実上ルネサンス止まりだったのが最後ちょっと物足りなかった。特に最近私の関心のルーベンスはギリシャ神話の寓意だらけなので、もっとバロックについて読みたかった。が、ともかくギリシャ神話題材の絵を鑑賞するというか解説する際は、神々の細かいことより、このような大局的な流れについて読んでおかねばならぬというか、その説明から始まらねば話にならるのでは、というふうに思うくらいお勧め本です。

伊藤貞夫(著)『古代ギリシアの歴史 ポリスの興隆と衰退』、古代ギリシャ通史の本を読みたい。1冊じゃなくなくて、いろいろと読んで、繰り返しみたいな感じで学習したいと思いつつ、買って読んでいるんですが、こちらはいい感じでした。心なしか、ミケーネ時代あたりの方にむしろ気合を感じて、古典期意向が駆け足な印象が無きにしも非ずといった印象を感じましたが、でもじつはミケーネ時代から暗黒時代、そしてアルカイック期あたりに非常に重要な転換があったような的なところを感じなくもないので、私はこの本は読んでてとても面白かったのです。しかしこれで満足せず、古代ギリシャの歴史の本なら、いくらでも見つけられそうなので、まだまだ読んでみたいところです。

周藤芳幸(箸)『図説 ギリシア エーゲ海文明の歴史を訪ねて (ふくろうの本)』、文字中心の本をいくつか読んで、そしてできれば写真がいっぱい載ったやつをそろそろ読んでみたいという気がして、ふくろうの本の図説シリーズから1冊を選んでみました。基本的には文字で書かれた本が好きで、なんというか集中して読める感じがよくて、図とか豊富にあって、さらにレイアウトが複雑になっているといったんそこにも目を移さなくてはならない的なところが苦手なのですが、文字本を読んでから、図説シリーズを読む、というのはとてもいいことかな、というふうに思います。既に多少の知識は得ているので、比較的短い文章でも理解が進みますし。というわけで、こちらもたいへん楽しく読みました。

そして先ほども書きましたが、プラトンとかプルタルコスとか古典も読まねばと思って、ちょくちょく買ってはいるのですが、読みやすい翻訳で読みたいとかいろいろ考えて、そして迷いつつ注文しているのですが、しかし注文するというだけでも、けっこうたいへんな作業ですな、古典って言ってもかなり多いし。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 12:49 AM | comments (0) | trackback (0) |

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