自宅のキハダから染料を取ってみる その1
2014年の3月、今から5年半ほど前ですが、自宅にキハダの苗を植えたのだけれども、だいぶ大きくなってきました。
キハダ
購入当時の記事は↓を参照ください。
http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=1179

そのキハダですが、樹皮を少々削ってみたら、黄色いものが見えたので、これはもう染料が採れるのではないか、ちょっと試してみようとやってみました。画材店で染料用のキハダチップを買って使ったことはあるけれど、生きてる木から取るのは初めてです。ちょっと調べてからやろうかなと思ったが、予備知識は無しでいってみることにしました。攻略本読みながらゲームやるとつまんないのと同じで、あまり調べすぎると感動がいまいちであるし、全く失敗しないと得る知識も少なかったりするものなので、じっくり調べているとついつい先延ばしになって何もしないで終わるパターンになりがちなもので。

というわけで、家にあった包丁で木の表皮を削ってみました。
キハダ
写真をご覧の通り、表面の茶色い表皮を削ると緑の層が出てきて、その下の黄色の樹皮の層があるようです。

キハダ
緑の層は、染色の時に余計な色素として邪魔になりそうなので、包丁で削り落としてみました。今は緑ですが、乾燥すると茶色になると思います。これは後で削り取った方がいいのか、それともこの状態で取った方がいいのか、あるいは放置したままで染色にほとんど影響ないのかわかりませんが、まぁ、あとで考えましょう。

キハダ
そして、包丁で黄色い部分を剥き取っていこう、と思ったのですが、黄色の層はそれほど厚くもなく、すぐ白い中身が現れてきました。まぁ、キハダという名前の意味が黄色い肌ということなんでしょうね。

キハダ
切込みを入れれば手でも剥がせるみたいです。生の木から取ると、なんかパパイヤを切っているみたいです。美味しそうですが、ちょっとないくらい非常に苦いです。昔は胃薬として嚼んでたとも聞きますが、ちょっと嚼んだだけで気持ち悪くなりました。

黄色層を剥かれてしまった状態です。
キハダ
ちょっと気の毒ですね。昔は皆、山に行ってこうやって樹皮を取ってきたらしいですが。

外側から、茶色い表皮、緑の層、黄色層、本体?となっています。
キハダ

というわけで、集めてみたキハダ染料、次回はこれで染色を試みてみたいと思います。
キハダ

| 絵画材料 | 12:40 AM | comments (0) | trackback (0) |
鉛白(シルバーホワイト)動画シリーズ第2弾


イースト菌製法による鉛白の紹介です。馬糞を使用した鉛白製法と同様な効果を得られるということで、同様の品を以前にも何種か手に入れてはいますが、今回は品質も良く、そして現実的な価格で入手できそうな予感がして、今までの、とりあえず手に入れてみました的な動画とは違うといえるでしょう。なんと言ってもみどころは、鉛白製造中の写真です。自製しようと考えている人には参考になることこの上ない写真かと思います。
後半は件の鉛白を練ったものをいじって感想を述べております。動画中で脱泡処理というのが出てきますが、チューブ絵具を在庫する為には必要な処理であって、これがないとチューブの中で乾性油が酸化、いずれは固化して、固くなってしまう為、消費期限は半年くらいになってしまうかと思います。たぶん、鳥越さんの求めている手練り風のチューブ絵具は可能ではありますが、何年経っても使えるような現在のチューブ絵具と違って、早めに使ってしまわねばならぬことでしょう。

| 絵画材料 | 10:17 PM | comments (3) | trackback (0) |
ウェルドが発芽しました。
9月末あたりにウェルドの種を秋植えしてみたのですが、無事に発芽したので、これを越冬させて育てたいと思っています。
ウェルド

今まで何度種を撒いても発芽しなかったのですが、8時間水に浸けてから撒いたからか、あるいは春ではなくて秋に撒いたのが良かったのか、どちらかはわかりませんが、ようやく発芽してくれました。
お寄せ頂いた情報によりますと、秋撒きしたものを暖かいところで越冬させると良く育つそうです。しかし、経験上、厳しい冬を雪の下で過ごした芽も翌シーズンによく育つということもあるので、野ざらしにして越冬させるものと、室内で越冬させる組みに分けておくことにしました。

↓こちらが、室内用の鉢です。
ウェルド

とりあえずは、目標はウェルドの写真を撮影することと、種を収穫することです。

| 絵画材料 | 11:57 PM | comments (0) | trackback (0) |
画家鳥越一穂氏の作品届く
画家鳥越一穂氏の作品が届きました。
鳥越一穂氏、および作品等について詳細は下記を参照ください。
http://torigoeart.wixsite.com/medici

今回はM10ということで、これまでのたぶん巡回している作品の中では大きなサイズかと思われます。
さっそく設置してみました。
鳥越一穂作品

いろいろと聞きたいことも多かったので、せっかくですから、作者に語ってもらいつつ動画にしてみようということになり、以下の動画を作成するに至りました。よかったらご覧ください。
まずはモチーフについてです。

非常にモチーフの多い作品で、西洋絵画、とくにバロック期あたりの静物画を見慣れていると、けっこう馴染みのあるモチーフが多々出てきます。テーブル中央には蟹、これはやはり西洋の静物画にはよく見かけるモチーフでもっと大きくデカデカと描かれていることもあります。蟹、魚などは私も取り組んでみたいモチーフです。もっとも、一般的日本人、というか別に西洋人でも、現代ではどれくらい共感を得られるか、言い換えれば、売上に繋がるか、という点は心配なところがありますが、作者本人に聞いたところでは、やはり売りにくい要素だとのころでした。その他、各モチーフについて語って頂いております。

次は技法面です。

作品の表面はとても綺麗です。おそらくはきちんと油、樹脂等のメディウムを追加しつつ描画し、仕上げニスも塗布してあり、油絵らしい艶やかな画面となっています。キャンバスから制作工程などについて語って頂きました。

| 絵画材料 | 10:00 PM | comments (0) | trackback (0) |
天然染料系の顔料について語る動画 その1 赤
今年は染料系顔料について、とくに天然染料について追求してゆきたいかなと思っております。いろいろ思うところありまして。まずは赤系の染料について動画を撮ってみました、鳥越さんと。
まずは赤編の第1弾ですが、とりあえずは、色材を紹介しつつ、それとなく、染料の使い方を述べたりしています。

本動画では主にマダーについて述べています。これも育て安い植物なので、いつかは再び植えてみたいところです。ニホンアカネ、セイヨウアカネなどを植えてみたことがありますが、試しに植えてみた程度であり、まだまだ人に語るほどではないなというところではあるのですが。

さて、ここで染料系の色材について語りますが、そもそも合成、天然問わず、レーキ顔料というのは褪せやすかったり、ブリード現象を起すなどして、機能的にはあまり優れておらず、派手な色などで高価な無機顔料が使えない場合に使用する的なネガティブなイメージを、かつての私は抱いておりまして、それに私が読み始めた頃の材料書などにも、そのように解説されていることが多かったと思います。実際やや年数の経った技法書を見るとその辺の注意が書かれてあると思います。また、実際、安い絵具には褪せやすいものが多くありました。合成染料については、現在は耐光性はかなり改善されていて、時代が変わった感がありますが、天然のものしかなかった昔の画家はなおさら苦労したのでは。選択肢がなくて仕方なく使っていたのでは、というふうに思っていたわけです。けれども、Daniel V. Thompson の The Materials and Techniques of Medieval Painting こちらを読んでいるうちに、天然染料についての奥深い世界をチラッと垣間見て、強い関心を持つようになり、しばらくは草木染めなどにはまっていたこともあったのですが、その辺はずっと当ブログに書いてきた通りです。

赤色編 第2弾

主に蘇芳について紹介しています。蘇芳といいますが、赤い染料の採れる木についてなのですが、厳密にはいろいろ種類があるようで、そのうち確認する時間があったらいいのですが、今はまだ時間がありません。木の種類や色の名称、歴史的経緯などについて確認したいところなのですが、マダーやコチニールと比較すると褪せやすいという欠点があり、現代の絵画に使うには難在りということもあって、ここは冷静にスルーするべきであるかと。というわけで、少々粗のある解説動画になってしましたが、いろいろ課題が見えてきたような気はします。オマケ的にドラゴンズブラッドも紹介しています。絵画用途に向いているかどうかはわかりませんが、これは触れずにおれないところです。数年前、絵具メーカークサカベさんの工場見学に行ったときも、なぜかドラゴンズブラッドを見せてもらいましたので、やはりこれは見せないといけないものなのかと思います。

赤色編 第3弾

全編コチニールについて語っています。実は動画の方はかなりあっさり触れているだけで、本当は語り出したら切りがないわけですが、それは実際の使用や、染料の顔料化などについて触れる際に再び詳しく述べてみたいところです。実は顔料化等についても動画化してゆきたいのですが、なかなか体力が。どこまでできるかわかりませんが、よろしくお願い致します。

| 絵画材料 | 12:00 AM | comments (0) | trackback (0) |

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