青柳太陽(著)『工芸のための染料の科学』理工学社
青柳太陽(著)『工芸のための染料の科学』理工学社,1994

実践者向けに染色の化学的仕組みを解説、化学式をほとんど使わずに説明している点が、他の本と大きく違う。化学式と専門用語で埋まった本を過去にいくつか読んだが、正直、さっぱり理解できなかったので、これは有難い。言葉で説明するということの大切さを実感した。合成染料なども含めて、染料全般を扱っているので、伝統工芸者や本サイト常連が求めている情報はさほど多いわけではないと思うが、何となしに使われている用語も丁寧に説明していたりして、些細な部分が大いに参考になったりするから、全体を通読する価値在り。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::理系・工学 | 11:00 PM | comments (0) | trackback (0) |
『かわらの小石の図鑑―日本列島の生い立ちを考える』を読む。
千葉とき子,斎藤靖二(著)『かわらの小石の図鑑―日本列島の生い立ちを考える』東海大学出版会 (1996/08)

昨年は鉱物について本をいくつか読んだが、岩石についても読まねばと思い、まずは簡単で身近な内容のものからという理由で選んだ一冊なのだが、カバーイラストなどから受けるイメージと違って、かなり硬い内容の本だった。写真などが豊富でビジュアル的には見やすいが、本文はかなり教科書的な記述となっており、各河川ごとの説明も実務的で全く抑揚がないので、全部同じ文章に見えてしまった。しかし、これは自分の知識が乏しすぎるからなのだろう。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::理系・工学 | 05:07 AM | comments (0) | trackback (0) |
アンドリュー ロス (著)『琥珀-永遠のタイムカプセル』を読む。
アンドリュー ロス (著)『琥珀-永遠のタイムカプセル』文一総合出版 (2004/09)

琥珀に入っている昆虫の種類を同定するためのガイドブックなのだが、前半が琥珀全般の解説となっており、やさしい言葉でわかりやく書かれてあって、知らないことをたんさん知った。やさしい言葉で書かれている本のほとんどは、内容のレベルまで下げてしまいがちだが、この本は知りたいと思っていた基礎中の基礎をしっかり書いてあって、話を逸らされたような気分にならない。ナショナルギャラリーのポケットガイドでも思ったが、イギリス人はこういうのが得意なのかもしれない。博物館の資産を的確に活用しているし。翻訳も良かったのだろう。

言うまでもなく私が最も興味があるのはニスとしての琥珀の利用方法に関する情報であるが、絵画材料の本だけを参考にしていると少々妄想じみた感じ内容にたどり着きがちだが、絵画以外の用途に関する本や琥珀全般に関する本を開くと、自分が非常に狭い情報の中をさまよっていたことに気がつく。もっとも、琥珀だけじゃなくて、あらゆる色材に関して言えることであり、今は絵画技術以外の本を多く読んで知識の抜け部分を補おうと努めている最中。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::理系・工学 | 11:24 PM | comments (0) | trackback (0) |
堀秀道(著) 『楽しい鉱物学―基礎知識から鑑定まで』
堀秀道(著) 『楽しい鉱物学―基礎知識から鑑定まで』を読む。

解りやすい鉱物入門書を探し歩いて、ついに見つけたのが本書だ。というのはウソで、検索して最初に見つけたのがこの本なのだが、でも非常に良い本でした。若干、難しい解説も含まれているので、理科や数学の素養が全くないと、ちょっと読みにくい箇所もあるが、そういう人は同著者の『たのしい鉱物と宝石の博学事典』がいいかと思う。と言っても、このブログ的にはそこまでヌルイ連中は出入り禁止にしたいところだが。。それと、本文中に挿入されている図版がモノクロという点で、若干の不評を招いているようだが、個人的にはモノクロでなんの不満も感じない。綺麗なカラーの鉱物事典ならいくらでも出版されている(それらの多くは個々の鉱物について、資料的な解説がされているだけなので、やさしく書かれていても、鉱物全般についての入門書とはならない)。通読する鉱物入門書と考えると、本文にその魅力があるわけで、図版はモノクロでかまわんと思う。というか、こういうのを全部、カラーにしろとか、大戦略の戦闘シーンを3Dにしろとか言ってる連中は、本書の内容や大戦略の本来の魅力を理解していないのではないか。カラー化への労力と予算を本文のさらなる向上へ費やして欲しいし、大戦略ならば、戦闘シーンのアニメーションなどより、戦略シミュレーションゲームとして最も肝心なゲームバランスの調整に時間を費やして欲しいと思うのが筋ではないか。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::理系・工学 | 07:36 PM | comments (0) | trackback (0) |
『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語』
スティーヴン・ジェイ グールド (著)『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語』を読む。

カンブリア紀中期の軟体動物が奇跡的に化石となっているバージェス頁岩の研究の物語と、カンブリア紀の奇妙な生物について語りつつ、生命の進化について云々している本。文庫本だけど600ページ近いボリュームがある。こんな本を読んでる場合かよ、美術の本を読めよと思いつつも、読まずにいられなかった。非常に面白いが、ちょっと難点もあり。「訳者あとがき」によると、サイモン・コンウェイ・モリスは本書を「冗長」だと評したそうだけど、確かに文章が回りくどい。飾りの多い面倒な言い回しと、同じ主張を何度も何度も繰り返すリフレインが多く、さらには本書のテーマとは何のかかわりもないような話もあちこちに出てきて(それがまたツマラン)、かなりの部分をすっ飛ばして読んだ。また、内容自体はなるほどと思って読んだわけだけど、あまりにも大げさな語り口なので、半分まで読み進めたころにはかなり胡散臭い本だと思うようになっていた。『ワンダフル・ライフ』を「冗長」と批判したコンウェイ・モリスの著作(講談社新書)の方はコンパクトで冷静な文章だそうなので、思わず注文ボタンを押してしまったが、このような分野の本を何冊も読んでどうするのだ?と後悔しつつ、さらに『生命 最初の30億年―地球に刻まれた進化の足跡』も注文してしまった(こちらはバージェスよりさらに古い生命の話がメインらしいが)。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::理系・工学 | 03:31 PM | comments (0) | trackback (0) |

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