100分de名著の『薔薇の名前』
NHKの100分de名著という番組でウンベルト・エーコの『薔薇の名前』が取り上げられておりますが、そのおかげで鳥越さんと私で収録した動画もちょっとだけアクセスが増えております(アクセス数は増えたものの、たぶん最後まで見てくれてる人はほとんど居ないと思いますが)。

100分de名著の方は、荒筋を丁寧に紹介しておりますが、我々の動画においては材料とか技法について話しているので、よかったら補足的にな感じでご覧頂ければと思います。鳥越さんが作成した、薔薇の名前設定年代前後の美術作品と絵画技法書の年表などなかなか参考になるかと思います。そして、画材と技法だけではなく、ストーリィの理解の根幹に関わりそうなものとして、アリストテレスと十二世紀ルネサンスについてついても詳しく話をしておりましたが、100分de名著の方では最終回あたりでアリストテレスについて触れられる模様です。

さて、同様にBSかどこかで、映画『華麗なる激情』が放送さらたらしく、フレスコ技法について語る動画で件の映画を紹介した回のアクセス数がちょっとだけ増えていました。

残念ながら、フレスコ技法について語り続けた他の動画の再生数は延びていない模様ですが。

| 映画 | 09:38 PM | comments (0) | trackback (0) |
映画「王は踊る」を見ながらバロックについて考える動画の後編です。


私の記憶では私は受験生時代にモリエールを二度描いている、ような気がします。ずいぶん前の話なので、もうよくわからんとは言えますが。石膏像と言っても、古典古代時代のものから、ルネサンス期のミケランジェロ作のブルータスとか、けっこう年代はバラバラだが、モリエールは比較的新しい方なんじゃないかと思いますが、モリエールは画学生ならたいてい描いた経験ありそうな感じですが、モリエール自身について知っている人は意外と少ないんじゃないでしょうか。モリエールについて知らない人はやはりこの映画を見るべき。モリエールは下品な内容だったりすることがあり、この映画でも、浣腸がテーマの劇中に死んでいますが、実はモリエールを描いた映画ではもっとかなり下品な映画もたくさんあるのですが、でもまぁ、私としてはモリエール映画としては、これがベストの作品ではないか、というふうに思っています。リュリとの確執は省けないところですが、それがなかなかドラマチックに描かれてします。


| 映画 | 09:56 PM | comments (0) | trackback (0) |
バロック芸術について語る動画 その1
新作動画です。


ルイ14世と作曲家リュリを描いた映画で『王は踊る』というがあるのですが、一部では有名ですが一般的にはあまり知られてないのがちょっと残念なところですが、リュリ、モリエール、ルイ14世について、あるいはバロック芸術全般について参考になるのではないかと紹介する動画です。

バロックとは何か、といろいろ考えておりました。バロック期の絵画を好きな人はたくさんいらっしゃいます。油彩画家の方にはとくに多いと思います。中でも、フェルメール、レンブラント、その他オランダの風俗画、静物画、風景画などは現代の日本人にも共感しやすいもので、人気があるかと思います。宗教改革の後にプロテスタント側になった国々の絵であることが多いです。しかし、歴史的にバロックというものの流れを考えますと、本筋はカトリック側にあるわけで、バロック美術を楽しむにはそちらをよく勉強することが大事ではないか、というふうなことを考えていました。また反宗教改革という側面では、宗教的なことに関して勉強するといいわけですが、世俗権力者もまたバロックという流れに乗ってる的な風に考えると、そのような面での理解も不可欠であろうかと思ったりするのですが、『王は踊る』これは、その理解の一助になるのではないかというふうに思って、今回動画でそのような話をしてみました。

なお、日本では絵画作品と音楽が、バロック期芸術を鑑賞する際の代表的なジャンルですが、バロックと言えばなんと言っても建築物こそが主役であると言えます。建築物だけでなく、都市空間的演出も重要な要素です。さらにバロック音楽においても、絵画と同じようなことが言えます。現代ではバロック音楽と言えばバッハ、というくらい人気がありますが、バッハはバロック後期の作曲家であり、しかも生前はローカルな作曲家であったので、バロック音楽の歴史という点からは、バッハだけ見ていてはわからないことも多い。ということで、続編として都市をテーマにした動画も撮ってあります。また、できれば音楽についてもまとめてみたいのですが、鳥越さんはすでに飽きているかもしれません。それとやっぱり再生数が芳しくありません。

| 映画 | 06:22 PM | comments (0) | trackback (0) |
カタコンベに行ってみよう!
映画『薔薇の名前』について語る第4弾、最終回です。


相変わらず動画の再生数が延びませんが、仕方ないとこです。本ブログでは原作についても語らねばならないと思いますつつ久々にページを開いてみましたが、原作を読んだのはかなり昔の話でして、それからヨーロッパ中世に関する本をやまほど読んだということもあって、改めてあちこち見てみたら、何気なく出てくる人名とかが、みんなけっこうなじみ深いものだったりして、非常に面白いとか、そんなレベルじゃないくらい興味深いという感じでだいぶ印象が変わりました。中世神学とかその辺も踏まえると益々楽しめるものだと思いました。今すぐ読み返してみたいところですが、思わず中世関連の本をまとめ買いしてしまったので、それを読んでからの楽しみとしたいと思います。そして、原作について語るにはまだまだ勉強不足だと感じたので、それは止めにして、その他のことをちらほらと。

動画ではカタコンベについて話題になっていますが、ヨーロッパの大きな教会や聖堂の地下にはたいていカタコンベというものがあって、髑髏がやまほど積まれています。そして、たいてい見学できるようになっています。ガイドツアーに参加する形式が多いようです。ただし、有名な聖堂の場合は、整備され過ぎてしまって、綺麗すぎてリアル感がなくなっていることもあります。ウィーン市だと、有名なシュテファンドームのカタコンベは、観光客向けに綺麗になり過ぎていたかな、という記憶があります。ウィーン市ですと、聖ミカエル教会のカタコンベが比較的昔のままのリアルさを残していたような気がします。
昔のことなので、記憶が曖昧なのですが、以下の動画がたぶんそれかな、と。


映画に出てくるようなカタコンベではありませんが、カプツィーナー納骨堂は必見と言えるでしょう。マリアテレジアを初めとする、ハプスブルク家の納骨堂で、世界史に登場する皇帝、皇后、その子孫らが埋葬されているのですが、マリアテレジアの棺の豪華さはすさまじいものがあります。奥の方にゆくと非常に小さな棺がたくさんあるのですが、親近婚をくり返すうちに乳児死亡率が高くなっていたようで、小さな棺が並んでいる部屋はちょっと怖い感じがしました。最近ではオットー・フォン・ハプスブルクも埋葬されたそうです。神聖ローマ帝国もオーストリア帝国も今は無くなっていますが、私などには全く縁がないことですが、ハプスブルク家は今でもヨーロッパ貴族階級の頂点として君臨しているのかもしれません→『世界の富の99%はハプスブルク家と英国王室が握っている』

私がいろいろ訪ねる機会があった図書館の中でも、もっとも印象に残っているのは、ウィーンのプルンクザールです。
かつて王宮だった建物の一角にかった記憶がありましたが、なかなかすごいです。薔薇の名前とはそんな関係ないですけれども、豪華本も多数拝めます。
https://www.onb.ac.at/en/rent-support/renting-premises/state-hall/

図書館としては大英図書館が有名ですが、昔は大英博物館内にあったのですが、現在は図書館は別に場所に移動しています。図書の閲覧は研究者などではないとできなかったような気がしますが、展示室があって、有名な図書を見ることができました。ベオウルフの写本とか、マグナカルタなどあったような。けっこうたくさん見ることができました。

| 映画 | 12:41 AM | comments (0) | trackback (0) |
薔薇の名前について語る動画の第3弾、写本制作の動画やらいろいろ
映画『薔薇の名前』について語る動画の第3弾です。


動画内で紹介しているMedieval Craftsmen Scribes and Illuminatorsという本ですが、これは非常によい本です。是非お手元に一冊ということですが、これはMedieval Craftsmenというシリーズの一冊で、他にもいろいろな職人のものが出版されています。Painters (Medieval Craftsmen)は中世の画家について。Glass-Paintersはステンドグラス?、Masons and Sculptorsは石工と彫刻家について。なお石工は建築家といえるでしょう。大聖堂などの石の建築は石工が経歴のスタートだったいうのを読んだ気がするのですが。他に、Medieval GoldsmithsEmbroiderersなどいろいろありましたが、これらの半分くらいは入手したものの、読む時間がない。時間がないというのは言い訳に過ぎませんので読まねば。

写本制作に関しては以下の動画がたいへん参考になります。素晴らしいです。

英語ですが、私ですら聞き取れるので、たぶんそれほど大きな困難はないと思います。
まずは羊皮紙の作り方から始まります。石灰水に浸けたりして処理したものを特別なナイフで毛や余分なものをそぎ落とし、またその間、枠に張って引っ張っていたりなど、しっかり映像化されております。羽ペンの作り方も紹介されています。鳥の羽を熱した砂に入れて固くして、それからナイフで形を作ります。なお、この映像を見て私もやってみましたが、いきなりはうまくいきませんでした。一応ちょっとは文字など書けましたが、すぐに駄目になってしまったのですが。インクはオークの虫瘤によるタンニンのインクについても一応触れられていますが、映像で使っているのはランプブラックのインクのようです。という具合で、写本制作について語られていきます。

ゴシック期、あるいはロマネスクもそうだと思いますが、彫刻に派手な色が塗られていたという話を動画でしておりますが、イメージとしては以下のブログの記事が参考になるかと思います。
http://coutances.blog62.fc2.com/blog-entry-5.html
夜に彫刻をライトアップして、彩色されていた状態を再現するイベントっぽいです。

| 映画 | 01:18 AM | comments (0) | trackback (0) |

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