石灰岩を灯油窯で焼く
陶器制作用の窯で、石灰岩を焼いてみることにした。
窯

琉球石灰岩である。
石灰岩を焼いて生石灰を作る

1300℃で6時間焼いた。
石灰岩を焼いて生石灰を作る
それほど変わってないように見えるかもしれないけれども、私の経験上では、見ただけでしっかりと生石灰になっているような雰囲気を醸し出していた。

瓶に移して、水を入れてみた。
石灰岩を焼いて生石灰を作る

ジュウジュウと音がして、水が温まってくる。
もちろん、石は充分冷えた後なので、生石灰と水の反応で温度が上がっているということである。

石灰岩を焼いて生石灰を作る

次第に石灰岩が砕けだし、かき混ぜるとどろどろの漆喰風の練り物になった。
瓶がどんどん熱くなっていく。

というわけで、石灰石を焼いて、生石灰を作ることに成功。
と言っても、さすがに陶器用の窯で失敗するということはないとは思うが。

イタリアの伝統的な消石灰製造においては、これを数年かけて水の中で消和させるとのことであるが、水に浸けて間もなく漆喰として塗っても、一応の壁は作れるであろう。というわけで、少量ではあるけれども、これをパネルか何かに塗ってみたい。

--
2011年11月9日追記
上記の生石灰で漆喰が作れるかを早速試してみた。
水に入れた生石灰は、理想を言えば、長い時間をかけて消化させるとよいらしいけれども、この程度の量でそこまでするのもなんなので、続けざまにパネルに塗布してみることにした。
一応、数時間は、↓この状態で置いてはみたが。
石灰岩を焼いて作った漆喰

石灰だけでは割れるので、繋ぎとして砂を混ぜた。
石灰岩を焼いて作った漆喰
砂の量は、下地か、仕上げ層かで異なってくるが、今回は石灰よりも多いぐらい砂を入れた。

で、F4号の木製パネルに塗ってみたが、2~3日で立派な漆喰となっていた。
石灰岩を焼いて作った漆喰
よく見ると、表面に穴とか筋があるのが見えるけど、これは、乾燥が進む間、ずっと気になって、棒で突いたり、ひっかいたりしてたので、こうなってしまっただけある。

| 絵画材料 | 05:47 PM | comments (0) | trackback (0) |










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