【美術教材】フレスコ石灰粉(新日本造形)を試用【フレスコ画】
近頃、中高美術用のカタログにもフレスコ画キットが掲載されているのだけれども、以前、美術出版系のフレスコ画キットを使用した際の感想等を下記に書いております。
■たぶん、最も安いと思われるフレスコ画セット
http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=819

今回試してみるのは、新日本造形の「フレスコ石灰粉」165g(1人用)定価¥315
フレスコ石灰粉(新日本造形)
学校用教材ですが、下記で小売りされているので、個人でも1個から購入可。
フレスコ石灰粉(165g) - 造ハウ.com
http://www.zowhow.com/shop/g/g2536-598/

先の美術出版社系の製品も165gの漆喰粉のセットであり、ほとんど同じようなものかと思う。ただし、カラーの説明パンフレットは付いていない模様。新日本造形の教材カタログに使用法などが記載されており、それによると、石灰粉165gに対し60gの水で溶いて漆喰とし、塗りつけ後直ぐに描画を開始できるという。45分以内で描上げることを勧めている。カタログ併載の描画用パネルは「スタイロフォーム」という建材用の発泡スチロールの一種で、150×200×20mm(ハガキ倍判)のものが1枚105円。石灰粉1袋(165g)でこのハガキ倍判ほどの大きさに下地がつくれる。

スタイロフォームはホームセンターでは1820mm×910mmが千円未満で買えるので、もし教材として採用し、受講人数が多い場合は、これをカッターで切って使った方が経済的かもしれないけれども、1枚105円だから切る手間や時間がない場合は、良心的な値段だと思うので、石灰粉と一緒に注文した方がいいかも。

私は、たまたま手元に余っていたスタイロフォームを使ってみることに。
フレスコ石灰粉(新日本造形)

なお、前回紹介した美術出版社の教材でもパネルはスタイロだったけど、表面に凹凸があり、それでいて水分を吸収しにくいので、手軽にフレスコ画を体験するには適した支持面のようである。ベニヤなどの板だと、よく塗らすなどしておかないと、漆喰の水を粋すぎて割れることもあるので、失敗の確率がちょっとだけ高くなる。スタイロフォームにフレスコ用石灰粉で漆喰塗りして失敗するということはまずないから、ぶっつけ本番の授業でもたぶん成功する。ベニヤとかじゃなくて、スタイロフォームを選んだ人はなかなか考えたものである。ただし、支持面が水を吸い込まないというのも、ちょっとやりづらいところがないわけでもない。フレスコ画の醍醐味である「黄金の時間帯」というのは、スタイロフォームでははっきりと訪れないかもしれない。もっとも、これはスタイロフォームが原因というわけではなくて、漆喰を一層しか塗らないでやるせいかもしれない。

漆喰を塗るまでに必要なのは下記の道具類かと思う。
フレスコ石灰粉(新日本造形)

石灰粉と水を混ぜる容器は400ml紙コップを使用。
フレスコ石灰粉(新日本造形)
後始末は捨てるだけなので、楽であろう。

割り箸で混ぜる。
フレスコ石灰粉(新日本造形)

左官ゴテで塗る。
フレスコ石灰粉(新日本造形)
左官ゴテは、ダイソーで買った105円の品

ハガキ倍判より僅かに小さいサイズのパネルだけれども、2枚弱塗ることができた。
フレスコ石灰粉(新日本造形)
もちろん、塗る厚さによっても面積が変わってくるだろうけど。

直ぐに描けるということだったので、さっそく水で溶いた顔料を塗ってみる。
フレスコ石灰粉(新日本造形)
45分以内の描画推奨とあったが、水分が引かないので絵具が吸い込まれず、ちょっと塗りにくい。

一定の時間をおきながら、絵具の塗布を試してみた。
フレスコ石灰粉(新日本造形)
支持面がスタイロである点と、一層塗りということが原因であろうか、時間がたっても絵具があまり吸い込まれず、結局そのまま時間が経って気が付くと描画に不適な時間になっているような気もする。

新日本造形のカタログには石灰粉の他に、「フレスコセット」というのがあって、練り物状になっている石灰泥、何色かの顔料が含まれた内容となっている。石灰泥は1.5kgだけれども、これは水分を含んだ重量なので、1用フレスコ石灰粉165g+水60gと比べると6.7人分とも言える。
小売りは下記
http://www.zowhow.com/shop/g/g2536-591/
描画用の顔料は、既に大量に所持していたり、別途調達した方が安いということもあろうかと思う。同じく新日本造形の石灰泥だけ10kg¥8,400という商品がある。市販の漆喰材うま~くヌレール 5kg缶入り(仕上げ用)が¥4,830なので、それと比較しても経済的な価格だと思う。フレスコ画の歴史的な経緯を考えると、石灰泥の方が相応しいとも言えるけれども、あまり予備知識のない受講生にとっては、何かしらないけれども練り物が与えられて漆喰を作ったという感じになりかねないので、消石灰プラスαな粉を自分で水と混ぜて漆喰を作るという体験をした方がいいかもしれない。また、漆喰の粉は大量に入ったものの方が経済的でいいかもしれないが、実際に多人数相手に授業を行なうときは、小分けされた袋の便利さは捨てがたい。しかも、大量の漆喰を混ぜるのは下準備が大変で、教室を汚すこともある。

個人でやってみる場合、美術出版社のフレスコセットの方が、説明書がしっかりしているので、お勧めと言える。教材としては、説明は講師が行なう肝の部分なので、スタイロも何もなしの、粉だけ小分けされて袋に入っているものは、場合によっては扱いやすいかもしれない。粉は両者とも似たようなものだけれども、心なしか、美術出版の方がスサのような繊維質が含まれていたような気がする。書き味も美術出版社の方が良かったような気もするけれども、使ったのがだいぶ前のことなので記憶も薄れている。荒下地やらシノピアやらがどうこうとか、いろいろこだわりたいところがあるかもしれないけれども、細かいこだわりはかえって理解を妨げることにもなるので、紙コップで自分で漆喰練って、塗って、顔料で描いてみた、という具合ぐらいが楽しくできていいのかもしれない。

| 絵画材料 | 02:33 PM | comments (0) | trackback (0) |










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