ポプラの苗を購入
春になりましたので、植物の苗を注文しました。いろいろ買ったのですが、ちょっとずつ語りながら、紹介していきたいと思います。これまでにも、タデアイ、日本茜、西洋茜、カリヤス、ミツマタ、コウゾ等々、絵画材料と関係のある植物を庭に植えて観察してきましたが、いちばん気に入っているのは、イングリッシュオークです。オークは、北ヨーロッパの絵画の支持体として利用されたことで知られていますが、絵画のみならずヨーロッパ文化全般に多大な影響を与えた重要な資源であり、個人的に庭のオークを眺めていると嬉しくなってくるわけです。それに対してアルプス以南、要するにイタリアではポプラ材が絵画用の板に使用されていました。ダ・ヴィンチのモナリザもポプラ材です。オークに関してはいくつか図書を読んだり、庭にコナラ、ミズナラ、イングリッシュオークなどを植えて観察しているわけですが、ポプラはあまり意識したことがありませんでした。絵画用支持体としての価値はともかく、一般的な木材としての質はオークよりだいぶ劣るとの評を聞くことが多く、心の中で若干軽く見ていたのかもしれません。

そんなわけで、いつまでも偏見で物を見てはいかんと思い直して、ポプラの苗も買ってみました。
ポプラの苗

オークは全体の姿も葉の形も風格があって素晴らしい樹木ですが、ポプラの姿もちょっと南欧的な雰囲気があって、なかなか風情あるものです。実はポプラは日本でも目にする機会が少なくない木です。多くは改良品種で、中世~ルネサンス期イタリアのポプラと同じではないようですが。。絵画用支持体のポプラがどのような品種であるかは後で詳しく調べるとして、どのみちショップの品揃えも多くはないので、ポプラ(セイヨウハコヤナギ)と書かれていたものを注文しました。ポプラはヤナギ科なんですね。このセイヨウハコヤナギは、ヨーロッパクロポプラの品種改良品であり、軽くネットを検索して得た情報では、17世紀のイタリアで品種改良されたものらしいので、ヨーロッパの板絵全盛の時代にはなかったのでしょう。それなのに何故この苗にしたかと言えば、ヨーロッパクロポプラの苗は売ってなかったからです。いずれにしても日本で売られているポプラの苗が、きちんと種類を把握したうえで商品名が付いて売られているかすら微妙なほど複雑ですから、手当たり次第に植えてみて、まずは様子を見てみたいところです。オークの品種もややこしいものがありましたし、特に和名のカシとナラの誤用も話をややこしくていましたが、ポプラもまた全体像を把握するだけでも既に難しそうな予感がします。
参考までに↓をご覧ください。
http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_Lombardies_of_Green_Gables.html
こうなると軽い気持ちで「ポプラ」とか語れなくなってきます。美術史や絵画材料の図書でも「ポプラ」や「カシ」と一言で片付けられていますが、細かい点を気にすると、アバウトすぎて何かわからないし、著者や翻訳者がどこまで意識して書いているのかという点も気になってくるのは仕方ありません。ダ・ヴィンチの絵はポプラ材に描かれていますよ、とかうっかり語ってしまったりしますが、実はポプラがどんなものであるか、自分はほとんど何も知らないのだという点は、やはり改善したいところです。やはり人に語るならば、ポプラについて原稿無しで30分以上は熱く語れるぐらいにならないと、堂々と口には出来ないところでしょう。そして、もうちょっと時間をかけて探して、ヨーロッパクロポプラを入手したいです。それらを眺めながら文献などを読んでいけば、自然と全体像が把握できるようになってくると期待しましょう。

| 絵画材料 | 05:24 AM | comments (0) | trackback (0) |










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