『オークの木の自然誌 すばらしいミクロコスモスの世界』
以下の書物を入手しました。
リチャード・レウィントン(絵),デイヴィッド・ストリーター(文)『オークの木の自然誌 すばらしいミクロコスモスの世界』,メディアファクトリー (1998/10)
オークの木の自然誌

オーク(ヨーロッパナラ)は絵画の支持体としてのみならず、ヨーロッパの文明全般に大きな役割を果たした樹木であり、西洋の古画に興味がある人なら詳しく知っておきたいところですが、そのオークについて真っ先にお薦めしたい本はウィリアム・ブライアント・ローガン(著)『ドングリと文明』だけれども、今回手に入れた本もなかなか凄いと言えます。

すべて実物を観察して描かれたというイラストが主体で、ヴィジュアル的に理解が深まります。
オークの木の自然誌

絵画材料のブログとしては「虫えい」に関して、どうしても感心が高まるわけですが、そちらもしっかりと描かれています。タマバチの姿など、関連する物までしっかりと絵になっております。

オークの木の自然誌

ところで、これまであまり気にしていなかったのですが、オークのフシと言ってもいろいろあるのですね。この本でもたくさん描かれていますが、主なものとして、オークネタマフシとオークメリンゴフシとオークマーブルフシが取り上げられ、詳しく書かれています。

オークの木の自然誌

オークネタマフシは「ナラの根の玉状の虫えい」という意味かと思うけれども、根っこにできるフシのようですが、これはまぁ、いいでしょう。問題は、オークメリンゴフシと、オークマーブルフシです。オークメリンゴフシは「ナラの芽の部分にできる小さなリンゴに似た虫えい」というなのだろうけれども、こちらが中世からインクなどの材料に使われている、(我々にとって)最も有名な虫えいだろうか。別ページに「オークマーブルフシ」というのが載っており、実は私はこちらの形状の虫えいを、古くから西洋で使われている虫えいの外見だと思っていたのですが、こちらは「19世紀に、染色やインク製造のために中東から持ち込まれた」と書かれてあります。どちらもタマバチによる虫えいですが、リンゴ状のフシの欄に書かれている蜂の絵にはBiorhiza pallidaと表記されており、マーブルフシの方はAndricus kollariとある。

そこで、英語版wikipediaのAndricus kollariを参照したところ、この項目は蜂と言うよりは、オークマーブルゴールについて記述がほとんどなのだけれども、そのゴールが、しばしばBiorhiza pallidaによって引き起こされるオークアップルゴールと混同されるという記述があります。『オークの木の自然誌』で記述されている言葉の意味が最初よく飲み込めなかったのですが、じっくり読んでみるとなんとなくわかってきましたが、まだよくわからないので、時間ができたらじっく調べて整理したいところです。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 03:32 PM | comments (0) | trackback (0) |










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