ベートーヴェンの交響曲全集CDBOXを買いまくってみた。
最近、クラシックのCD BOXが非常に安く売られているので、ベートーヴェンの交響曲全集を大人買いしてみました。5つ程注文したのですが、まずは先に届いた2点の感想など、軽く述べてみたいと思います。いずれもピリオド楽器演奏または、現代楽器だけれもども小編成で演奏している全集を求めました。古楽器が特に好きというわけではありませんが、小編成でテンポが速くキレよいけれども大げさでない演奏のCDが欲しいなと思いまして。自宅でじっくりというよりは、車で移動中に聴くことが多くなり、ロードノイズなどの中で車載オーディを聴く場合は、あまり重くない演奏の方が適していると思います。

まず1点目は「ベートーヴェン:交響曲全集 ホグウッド指揮アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(5CD)」です。同ホグウッドのモーツァルトの全集を気に入っているので、その流れでまずはこれを買ってみました。実際に聴いてみての感想ですが、モーツァルトの全集を聴いたときのイメージとはだいぶ違う大胆で情熱的な演奏でした。一般的に雄大、壮大といわれる奇数番だけではなく、4番などの偶数番でも同様に気合いが入っており、そういうのは予想外だったものの、これはこれでよろしいかと思います。もしかしたらこれも学究的な意味合いでそうなっているのかもしれません。とはいえ、他の方々のレビューでは穏やかな演奏と書かれていることもあるので、感じ方は人それぞれなのでしょう。第九は第3楽章の速さに驚きましたが、ピリオド奏法の世界ではよくあるテンポの模様です。個人的に聞き慣れていた第九は例によってフルトヴェングラーですが、あちらは19分以上かけて演奏しているのに対して、こちらは10:43で駆け抜けるので、違和感が半端ないです。ただし、聞き慣れているものと違うというだけで、もしかしたら慣れればありかもしれないと思わせるところがあります。特に車載オーディオで聴く場合はかえってよいかも。速く演奏されることで、曲全体の曲の構造が掴みやすいという指摘も肯けるものがあります。とはいえ、実演を聴きに行ってこれだとガッカリしそうな気はしますけどね。第3楽章と反対に、第4楽章後半のテンポが非常に遅くなります。これまでの常識、と言うか、フルトヴェングラーとは真逆になっています。いっそのこと、ここも駆け抜けて疾走して欲しかった気もしますが、もしかしたら譜面を学究的に研究した結果なのかもしれません。

次に、「ベートーヴェン:交響曲全集 ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(5CD)」
こちらは、まさに私が求めていた演奏に近いものがあり、大変気に入っています。ガーディナーと言えば、かつての私は、盛り上がりに欠けるような気がして、なんてつまらない演奏なんだろうと思ったものですが、今はすっかりお気に入りなので、人の趣向というものはほとんどは慣れみたいなものなのかもしれません。このBOXの中でも特にいいなぁと思うものを上げると、まずは第7番、もう何度も繰り返し聴きました。それから第2番。これまでに聴いたどの第2番よりもよかったです。そして個人的に最も気に入ったのは第8番の第1楽章です。これは素晴らしい。この楽章だけでも全集を買った価値があると思いました。第九は第3楽章のテンポが、先に述べたホグウッドほどのスピードではなく、速いけれども丁度いいかなという位であり、第4楽章以降のテンポの変化も含めて違和感なく聴くことができました。古楽器演奏では第4楽章が盛り上がらないなぁと思うことが多いのですが、古楽器にしては感動的な勢いを感じます。1~9番まで全体的に共通感のある音作りであり、全集を買って通して聴いてみるとやはり説得力があり、「全集」としての完成度が高いと思います。古楽奏法の全集の中では最も万人向けとも思われますので、文句なくお薦めしたいところです。

参考までに↓ガーディナーの第7番


| 音楽 | 11:55 PM | comments (0) | trackback (0) |










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