シューマン:交響曲全集(ガーディナー/ORR)購入
交響曲というジャンルをこよなく愛好する私としましてはシューマンの作品もそれなりにCDを買ったり実演で聴いたりなどしてきてたのですが、それほど感銘を受けたという記憶がありません。交響曲作曲家としてはベートーヴェンとブラームスに挟まれてる感じで、それほど存在感を感じないような。交響曲第3番「ライン」は前からわりと好きだったのですが、シューマンの曲の中では好きというくらいで、取り立てて気にするほどでもなかったのですが・・・しかし今になって、シューマンを熱烈に聴いており、何をしているときも、シューマンが頭の中で鳴り響いています。というわけで、最近気に入ってる、ガーディナー指揮オルケストル・レヴォルショネール・エ・ロマンティークの組み合わせの全集を買ってみました。
Collector's Edition: Schumann Box set
Collector's Edition: Schumann Box set
これは従来、交響曲全集&管弦楽作品全集(3枚組)に『楽園とペリ』などのオラトリオ曲も加えて5枚組にしたうえで、紙製の格安ボックスにしたもののようですが、大変お買い得品と言えるでしょう。既に1番、3番、4番(初稿)のCDは持っているので、2番と、4番(改訂版)だけの為に買ったことになります。Amazonのマーケットプレイスで安く買えたからですが。英国からの発送だったので、届くまでけっこうかかりました。
ガーディナーのシューマンですが、一言でいえば「忙しい」に尽きると思います。凄まじいテンポの速さです。シューマンを好きな方々にとっては軽いと思われるかもしれません。シューマンは精神衰弱の挙げ句に自殺したという結末から、重く演奏しなければならない的なところが無きにしもあらずですが、そんなことはどうでもいいのではないか、と思います。個々の曲毎にコメントしてくとして・・・

【交響曲第1番】この曲はCDも何度も、そして実演でも聴いて、アーノンクールの古楽器演奏でも聴いていたはずですが、初めてその素晴らしさに気付いたのはこのガーディナーのCDです。この曲が第一楽章が最も長く、曲中最も重要な楽章であるかと思われますが、個人的にはシューマン全交響曲の中でも、シューマン交響曲を集約した楽章である、と言ってもいいんじゃないかと感じた程です。


【交響曲第4番(初稿)】この曲は第1番の後に作曲されたので、本来は第2番にあたるのですが初演の評判が芳しくなかった為か出版が見送られ、後年改訂されて出版されたため第4版となっているそうです。これはその初稿を演奏したものですが、最大の特徴はなんと言っても冒頭がベト7風のイ長調の強拍から始まる点でしょうか。こちらの方が明るく前向きな感じがして好きです。ガーディナーの演奏も心なしか、初稿版の方が気合いが入っているように感じます。少なくともこの全集において、初稿の方が圧倒的に聴き応えがあります。シューマンは「この曲は第1番より決して劣るものではない」と述べているそうですが、全くその通りだし、最終楽章の立派さは番号通り作曲者最後の交響曲だったとしても遜色ない迫力です。

【交響曲第2番】シューマン作の4曲中では演奏する方も聴く方も少々難易度の高い曲なのではないかと思うのですが、今のところ私自身もその魅力を掴みかねているので、あまりコメントでないのですが、ガーディナー風の演奏ではないのかもしれない的なことはなんとなく感じないでもないです。

【交響曲第3番「ライン」】こちらは全シューマン中、私が最も好きな曲ですが、お薦め盤があるかと言えば、特にどれと答えていいか分からないところがあります。本CDも気に入っていますが、最高!って感じでもないですけど、でもやっぱり名曲であることには違いないと思います。第1楽章には困難にでも立ち向かうような前向きさが感じられます。第5楽章は、結局困難に打ち勝ったかどうかわからないものの、そのようなことはどうでもよく、達成感と達観の果てのような勝利を感じるところが、ベートーヴェンとは違うところであり、心を打つところでもあります。

【交響曲第4番(1851番)】こちらが、現在標準となっている第4番ですが、なんとなくですが、本CDは演奏家の気合いが、初稿と比べて感じられないような気がするのですが、気のせいだろうか。

| 音楽 | 12:27 AM | comments (0) | trackback (0) |










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