Athlon64で自作PC
現在使用中のPCが2000年12月頃に購入したものなので、実に5年ぶりの新規PC導入である。まあ、5年前のPCでもWeb制作やら印刷物のデザインなど平面関係の仕事には何の支障もないのだが、3DCGのレンダリングなんかはちょっと時間がかかるのと、ビデオ映像の編集もやりたいと思ったので、そろそろ買い換え時ではないかと思ったわけである。しかし5年ぶりともなるとPCの世界は完全に変貌していて過去の知識もほとんど役に立たなくなっていた。マザーを選ぼうしたらAGPスロット無いことに驚き、メモリも種類が在りすぎてわけ分からない。でもこの辺の最新事情に追いつくのも自作して得る知識だと言えなくもないので、とりあえず1週間かけていろいろと調べ廻ったのである。なんだかんだで、Athlon64とMicro-ATXマザーで組むことにしたわけだが、でも最初からAthlon64っていうのは心の中で決定していたような気もするけど。巷では既にデュアルコアのAthlon64X2が人気のようであるが、CPUにあまり高い金額をつぎ込む気になれず、手堅いところでAthlon64 3200+が2万円前後だったのでそれに決める。いや別に金がないわけではなくて、CPUよりはむしろカメラやプリンタ、モニタに予算をつぎ込んだ方がいい仕事ができそうだと思うんで。

最初に注文したパーツは前から欲しいと思っていた恵安のKN-2001M。本当はホワイトモデル(KN-1001M)が欲しかったが、どのネットショップでも品切れ状態で手に入らなかった。唯一在庫有りになっていた店に注文してみたが、やはり品切れでしたすみませんですのメールが届き、代わりにブラックモデルを値引きして売ってくるというので、そっちをお願いした。でも、さすがにマイナーショップだけあって届くまで2週間かかった。っていうか、全然連絡よこさないので催促のメールを出してようやく発送されたのだが、この店、おそらく自分のところの注文状況把握きれてないな。まあ、Web制作でお店とか何件となく作ってると、世の中だいたいそんなもんだとは思うようになるので、別にどうってこともないが、それより何日も後にTWO-TOPで注文した残りのパーツ類一式の方が先に届いてしまって、その動作確認ができなくて困った。TWO-TOPって倒産したと思ってたら復活してたのか。いやしかし注文した翌日に届いて、ちゃんと検品の印も押してあって、うちのクライアントにも参考にしてもらいたいものだと思った。話が逸れたが、恵安のケースは分厚い透明アクリル板を前面に貼り付けたデザインが売りで、特にホワイトモデルの美しさ格別である。ATX用のKN-1001/2001とMicro-ATX用のKN-1001M/2001Mがある。このシリーズの欠点はアクリル板のせいで前面からの空気の通りが悪くケース内部の温度があがりやすい点である。しかし今回はCPU部分にダクト付ファンを搭載して廃熱対策を行ない、また、旧モデル(KN-1000M/2000M)では前面のUSBポートがUSB2.0に対応していなかったが、それも改善された。とか、何をレビュー記事みたいなことを書いてんだか。個人的には最大の難点はMicro-ATX仕様なのに通常のミニタワーとほとんど大きさが替わらないという点かも。特に奥行きが43cmというのが痛い。床面積の占有度はATXの時と変わらず、単に高さが4cmほど低くなっただけだった。それでも見た目の圧迫感は大分減ったので、4cmと言えど馬鹿に出来ないけど。ホワイトモデルに比べるとブラックモデルはいまいち高級感に欠けると思うが、それでも一般のケースと比べるとやはりカッコいい。

マザーボードはASRockの939A8X-Mを選んだ。ASRockって聞いたことのないメーカーだが、シンプルな構成で安定稼働を目指し、しかも価格を安く抑えた製品を作っているという話である。でも最近は変わり種のマザーも出してるみたいだが。メーカーの評判はともかく、ソケット939でAGPスロットありのMicro-ATX仕様という条件で探すとほとんど他に選択肢がないので、自然とこのマザーになったわけであるが。写真じゃわからないけど、Micro-ATXってマジで小さい。小さいけどPCI3本、メモリスロット4本、これだけあれば拡張性は充分である。っていうかこれ以上使わん。オマケに7.1チャンネルのサウンドまで付いて9千円切ってるとはお買い得である。Socket 939なので、デュアルコアのAthlon64X2が安くなってき頃に差替えも可能だ。5年前はサウンドにNICにSCSIにUSB2.0にビデオキャプチャにと、増設スロットがいくつあっても足りなかったが、現在のマザーはオンボードでLANも付いてるし、もはやSCSIカードも必要ないし、メインで使うマシンと言えどMicro-ATXで充分だろう。

そんなわけで以下のような部品と費用に。。
CPU ・・・・ AMD Athlon64 3200+ 939pin BOX ¥19980
Mother ・・ ASRock 939A8X-M Uli1689chipset ¥8480
Memory ・・ PC3200-512MB 400MHz (JEDEC) ¥4480×2
HDD ・・・・ Hitachi HDT722525DLA380 250GB ¥12380
ケース … KN-2001M Micro-ATX 電源付き   ¥8380
※その他のパーツは旧PCから引き継ぎ(玄人志向GFX5200-A128C等)


ではいよいよ実作の制作プロセスを紹介しよう。っていうか、写真撮っておくと後日なにかの役に立つかもしれないと思って、撮影しながら組み立ててみたぞ。まずは、ケース背面のI/Oパネルを外し、マザーボードに付属のものを取り付けた。

マザーボード設置の前にスペーサーを取り付ける(写真左)。

スペーサーはケースの金属面とマザーボードが触れないようにするためのもので、これを付けないと回路がショートして動作不良や故障の原因になる。スペーサーはマザーボードのネジ穴の位置に合わせて付けないといけない。マザーのネジ穴のない箇所にまでスペーサーを付けると、それがマザーに接触してやはり回線ショートの原因になってしまう。Micro-ATXの場合はネジ穴の数も少なくて戸惑うことはない。で、写真右がマザーを載せたところ。
マザーボートをネジで取り付けるわけだが、ネジにはワッシャーを付ける。ファンなどの振動でネジが緩んでくるのを避けるためであるらしい。

CPUはAthlon64 3200+。リテールファンがデカい。ヒートシンクと合わせると高さが7cmぐらいあるからキューブ型ケースとかには入らんかもしれん。

CPUをマザーボードのソケットに指す。ちゃんとした向きに指さねばならない。力は加えずに、置いただけでスポッと入るのが正しい方向。レバーを降ろして取り付け完了である。

CPU付けたらファンを付けたいところだが、けっこうデカくて邪魔になるので、その前にメモリを装着。挿すときはツメの位置を合わせる。

メモリはDDR400の512MBを2枚購入。デュアルチャンネルにするために同一製品を2つ挿すわけである。デュアルチャンネルとは2つのメモリを使ってデータ幅を2倍にし、転送速度を上げる仕組みであるが、挿す位置とか間違うとうまく行かないので、マザーボードのマニュアルを良く確認しておかねばならない。
CPUの上にシリコングリスを塗る。

これは、CPUの熱をヒートシンクに効率よく伝えるために塗るのだが、出来るだけ薄く均等に塗るのが良いそうだ。シリコングリスはマザーにもCPUにも付いてこないので、予め買っておかねばならない。しかし、Athlon64は比較的発熱が抑えられているようなので、塗らなくても問題ないかもしれない。
次にCPUファンを取り付ける。

ファンには取り付けの為のツメが付いていて、昔みたいに力業で取り付ける必要がなくなって、これは超便利だ。外すのも簡単。昔はもの凄い力で取り外したもんで、マザー壊れるんじゃないかと心配したが。リテール品買った人はCPUの説明書も読んでおくと良い。写真右は、ファンの電源コードを浸けたところ。
続いてケースから延びている電源スイッチや、電源ランプ、HDDのアクセスランプのコード類を取り付ける。

よく分からない記号が書かれた線が山ほどあって、けっこう大変、というか全行程の中で一番やっかいな部分かも。ちなみにGNDというのはGorundの略、つまりアース。あとは極性を合わせて差し込む。
HDDであるが、今回はシリアルATAのHDDを購入してみた。
ケーブルが細くて便利。IDEのケーブルって扱いにくいと常々思っていたが、等々改善されたわけか。これだと超ミニキューブ型ケースでも楽に作業できそうだ。いや、でもこのケーブルだとちょっと曲げにくいそうな気もするので、実際どうだかわからんが。スリムPCなんかだと帰って不便かもしれない。
電源コネクタの形状も従来と異なるが、恵安のケースにはSATA用のコネクタも付いている(無い場合は変換コネクタを利用する)。ちなみに939A8X-MはSATAのHDDにアクセスしてもHDD REDが点灯しないみたいだ。電源入れても、HDDランプさっぱり付かないので、先のコネクタの極性を逆に指し直したりいろいろやってみたんだが無駄骨で、2ch見たら他の人も点灯してない様子なので、そういう仕様なのだろう。それにしても250GBのHDDが1万円強で買えるとは、半年前に買ったLAN接続用共有HDD LinkStation 160GBの立場が危うい。
次にDVDドライブとFDドライブを設置。

これらは旧PCのものを流用するので、接続方法も従来のIDEケーブル、FDケーブルを使う。色がブラックじゃないのでせっかくのケースデザインが台無しになった。今度買うときは黒にしようと思う。FDはSATAのHDDをインストールするときに必要になるという噂だったので付けてみたが、RAID組まない場合は必要なかったようだ。
ATX電源コネクタを差し込む。

電源コネクタの世界も進歩しており、ATX12Vという規格になっていた。左はメインの20pinコネクタ。右は+12Vのコネクタ。
ビデオカードは当面のあいだは旧PCで使っていたGeforce FX5200を流用することに。これは2年前に1万円で買ったカードなので、まだまだいけるだろう。

ケース前面のUSBポートとオーディオポート類のコネクタをマザーに挿す。

しかし、これは非常に難しい。どこにどれを挿したらいいかさっぱりわからん。この配線のケースとマザーのマニュアルを見ながらだいたいの予想で挿しておいた。パソコンの自作なんて今じゃ誰でもできる単純な組み立て作業だが、この手のピン配列だけはやっぱ難しいかも。技術の進歩に合わせていろんな配列のマザーが出てるから仕方あるまい。
それで、だいたい↓こんな感じに仕上がりました。

まだちょっと内部空間に余裕があるが空調と拡張性を考慮すると、このぐらいの大きさのケースがメインPC用としては丁度いいのかも。
おそるおそる電源を入れると、見事通電して、BIOSの画面を見ることができました。ホッと一安心。

電源ファンもCPUファンも静穏仕様になっていて、前のPCと比較するとかなり静かになった。気になる人はやっぱこれでも気になるみたいが、個人的にはケース開けたまま使っても気にならない。この段階では特に大した設定はしなけど、とあえずRAIDモードをOFFに。すかさずWindows2000をインストール。250GBというBIGドライブなので、インストールの段階では137GBとしか認識されない。Cドライブは50GBぐらいに設定してインストールした。50Gあれば充分であろう。一番容量喰っていた地図ソフトはgoogleマップが登場してからめっきり使わなくなったので、たぶんもう入れないだろうし、あとはデータだから別ドライブに入れておくしで。ちなみに、RAIDモードをONにしてインストールする場合は、インストール途中で使用することになるドライバFDディスクを予め作っておかなくてはならない。その為だけにFDドライブを付けている人も多い。ああ、自分の場合は、未だにFDでデータを頂くことが多いので、まだ当分必須だけど。できるだけ、外付けじゃなくて、内蔵ベイに格納して部屋をすっきりさせたいから、3.5インチベイ用FDD+カードリーダでも付けておこうか。ああ、そういえば、一番嫌なのがMOでデータ送ってくれってやつです。CD-Rでもファイルサーバでもいいだろうに何故にMOに拘るのか。
Win2000とServicePac4をインストールしたらBig Driveの設定である。

Win2000、WinXP共に初期状態で認識できるのは137GBまでのドライブであり、それ以上のドライブを付けても137GBのドライブとして認識される。そう言えば、昔は2GBとか4Gとか8GBの壁なんかがあったなあとしみじみ思い出すけれど、137GBの壁はそれより深刻な壁である。が、それはともかくとして、939A8X-Mとwindows2000の組み合わせの場合は、以下の作業を行なうだけである。
Windows 2000 における ATAPI ディスク ドライブへの 48 ビット LBA サポート
だがこれ、何かの拍子でレジストリの設定が元に戻ったりした場合、137GB以降の領域に書き込んだデータはどうなるんだろうかとか気になるわけで、データを入れた上で、レジストリの設定を元に戻してみたりといろいろ実験してみたが、結局心配なのでデータは全て137GB(実質128GB)以内のパーティションに保存することにした。137GB以降は一時的な作業領域として仕様することにしよう。エンコ前の生データ置き場とか。

■どれぐらい速くなったのか。
旧PCはAthlon Thnderbirdを約1.1GHzで稼働させていたのだが、今回買ったAthlon64 3200+は64bitとは言え、実クロックは2GHzなので、その昔MMX166からAthlon800に買えたときほど衝撃的な変化は感じられなかった。と言うより、通常の使用では1GHzを超えたら差はそんなにわからん。旧PCで何の不満も無かったし。そんなわけで、ベンチマークを実行してみた。使ったのは円周率を計算をする有名ソフト、Superπである。104万桁の計算で、旧PCでは2分40秒かかっていたが、今回のNEWPCはなんと45秒で終了! ちなみに現状ではまだ全くチューニングしてない状態なのだが、2chのベンチ報告スレを見るとほぼ同様の構成のマシンの場合、BIOSなんかの設定をちゃんとやると43~44秒ぐらいにはなるみたいだ。いずれにせよ計算能力は劇的に強化された模様である。すごいぜ! それと無数のログが溜まった2chブラウザを開くとき、旧PCだと酷いときには1~2分ぐらい待たされたりしたが、そんなフォルダでも一瞬で開かれるときに、マシンのパワーを感じるぞ!
しかし肝心のマルチメディア関連は一般的にAMDのCPUはIntel製品にくらべて不利という話である。特に実クロックが影響する部分が不利らしいが。動画のエンコードとか。それでたまに使用する3Dパース図面作成ソフトマイホームデザイナーPRO4のレンダリング作業で比較してみたところ、旧PCで1分50秒かかっていた仕上げ作業が、新PCでは1分08秒で終わった! ......あんまり速くないね。。。。いや、けっこう速くはなったけど、円周率計算の衝撃の後ではやや物足りない。でも、もうちょっと複雑な図面の場合は違うかもしれない。それにマイホームデザイナー自体が超格安ソフトだし、最新の技術に対応してないということも考えられる。でも倍ぐらいの速さにはなって欲しかったけど。まあ、でも、デュアルコアのAthlon64X2はこの手の処理でも、Intel勢に全く引けをとらないということなので、2年後くらいには価格がこなれて差替えることも出来るであろう。


| 家電・パソコン | 10:25 PM | comments (0) | trackback (0) |










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