最近読んだ本『オスマン帝国500年の平和』他
このところ書類作成とか届け出とか、そういうものが非常に多くて、なんというか、とにかく細かい規則のあるものが非常に多くて、なんどもやってれいれば慣れてはくるのだろうけれども、最初にやるときはどうしても時間がかかってしまったり、知識の無さによって判断を誤ってしまうことも多く、とにかく大変である。そして、知識が溜まっても次ぎに役立つのかどうか、次の機会があるのだろうかもわからない。もう一回最初から人生やり直すならともかく、死んだら役に立たない知識というのがなんとも。。。この世界で生きるのは大変である。そして生きてるだけで経費ばかりかかってゆくのだが、しかしながらちょっとの時間でもいいので本を買って読むようにしています。本は最近高くなってきているけれども、でもそこから得られる知識を考えると断然安いものであります。というわけで最近読んだものについてコメントしたいと思います。今回はいい本ばかりなので、買って損はないといえるお薦め品です。

中村俊春(著)『ペーテル・パウル・ルーベンス 絵画と政治の間で』
ルーベンスと言えば西洋絵画史上でも頂点と言ってよいくらいの人物で有り、これに匹敵するのはティツィアーノくらいであろうと思いますが、しかし、単行本となっている本を探そうとすると、日本語の本は選択肢はそんなにないです。画集とかはけっこうありますが、文字中心の単行本というのは少ないと言えるでしょう。ルーベンスが外交官として国際的に活躍したという話は有名ですが、実際にどんな目的で、どのように活動していたかが、とてもよくわかります。またルーベンスの作品は同時代のベラスケスなどと比べると絵の中に非常に多くの象徴的モチーフがちりばめられており、それにはひとつひとつちゃんと意味があるわけですが、その点についてしっかり解説してありまして、とても勉強になりました。しかしながら、ヨーロッパの地理や歴史についてある程度詳しくないとちょっと難しいっすね。

林佳世子(著)『興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和』
今までヨーロッパ史について読んでいるときにオスマン帝国は頻繁に登場していたけれども、ついついヨーロッパ視点で見てしまう、というか、ハプスブルク視点で見てしまう、あるいはウィーン視点で、あるいはカール5世目線で見てしまっているという感じであり、それでいて、よく考えてみるとオスマン帝国とはいったい何だったのか、よく知らなかったということもあり読んでみましたが、とても勉強になりました。勉強になったというか、これはオスマン帝国の経緯を知っていないと近現代史でわからないことが多々ありそうな気もしたので、これは是非とも読んでおきたい本であるといえるでしょう。オスマンっていうと、トルコって気がしてならなかったのですが、歴史上概ねバルカン中心みたいな感じなんですね。

森三樹三郎(著)『中国思想史(上)』
中国思想史の入門書。上巻は春秋戦国時代の思想家を中心に扱っておりますが、たいへん読みやすく書かれており、一気読みしてしました。1978年出版の本ですが、この時代の入門書というと、とても入門とは名乗れないような小難しい文章で書かれてしまうのが常だったものですが、なんか現代の本よりずっと読みやすいし、この紙数にまとめたこと自体もすごいと言えるのではないかと。戦国時代の諸子百家と言われるように、この時代に世界史上でも著名な人物が大量に出現するのだけれども、なんでそうなったのかがわかったような気が。というわけで下巻も注文しました。それとふと思い出したのですが、横山光輝の大作『史記』を途中で放置してしまっていたので、読み返さねば、というのも久々に思い出したところです。ところで、中国語は習ったことがないので、あまり詳しいことはわからないのですが、高校で漢文を習ったときの印象だと、なんかこう、この言語で何か難しいこと(哲学など)を語るのは難しいんじゃないだろうかと思っていましたが、はっきりそう書いてあってすっきりしました。

大高保二郎(著)『ベラスケス 宮廷のなかの革命者』
前出のルーベンスの本を読んだら、自然とベラスケスについても読みたくなりますが、比較的新しい本を選んで読んでみましたが、これもとても良かったです。象徴的モチーフ満載のルーベンスと比べたら、現代人にも共感しやすいかと思われる分、前出のルーベンス本より読みやすいところもあるので、どっちが先かと言えば、こちらを先に読む方が優しいとは思います。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 12:02 AM | comments (0) | trackback (0) |










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