2019,03,22, Friday
法人も解散し、決算も終了し、残るは官報掲載期間が過ぎるのを待つだけなのだけれども、仕事がない日は一日中本を読んでいて、運動不足にならないようにたまに散歩し、夜はワーグナーとか聴きながらワイン飲んで寝るのだけれども、もちろん読んでいる本を美術系をメインにするべきと考えて読んではいるのですが、どうしても世界史とかの本も読んでしまうのだけれども、世界史の知識は美術史には欠かせないものであり読んで悪いことは何も無い。しかし、古墳の関連の本をついつい読んでしまうのはなんとかしたいところでありますが、それはともかくとして、読んでも読んでも読んでおくべき本がなくならないどころか鼠算式に増えてゆくので切りがないのですが、まぁ、いずれは急にどうでもよくなったりして終わるのだろうと思うところです。なお、ワインは1日にボトル半分まで、日に20回腕立て伏せをする、というのが今年の目標です。が、それはともかく最近読んだ本について・・・
別冊みずゑ61 特集ルーベンス ド・マイエルン手記の概要が書かれている号で、それを目当てにずいぶん昔入手した本ですが、今回は黒江光彦先生が書かれたルーベンスの生涯などにもしっかり目を通してみました。というか本当はかつて一度読んだはずなのだけれども、改めて読んでみたら全く記憶になくて当惑しました。読んでみて思ったのだけれども、これはルーベンスについてかなり詳しくないとほとんど何を言っているかわからないかもしれません。十数年前の自分では全く脳に入らず、記憶にも残らなかったのでしょう。予備知識を前提として書かれていると言えるかもしれないけれども、それほど長い文章ではないので、既に知っていると復習にしかならないところもあり、少々納得いかないところもありますが、ちょっと違う角度から見ているところもあって、やはり目を通しておかずにはいられないというか。 白石太一郎(著)『古墳の被葬者を推理する』(中公叢書)2018/11読了 美術の本を読まねばならぬと思っていたのだけれども、思わず古墳の本を読んでしまいました。これはけっこう安心して読める本です。文献から推移するタイプの本は、なぜそのような結論が出るのか納得いかないことが多いし、ちょっと他説を口汚く罵る本が多くてあまり見たくないところですが、それと比べて本書のような考古学者の本は理論的で自分に合っている気がして新著が出ると買ってしまいます。 森下章司 (著)『古墳の古代史: 東アジアのなかの日本』 古墳の推移がとても理論的に説明されており、それに加えて東アジア全体の流れも叙述されるというダイナミックさも加わって読んでいて非常に面白かった。後半は他文化の墳墓の話が多くなり、ちょっと読み疲れて流し読みしてしまいました。 それからウェルギリウスの『アエネイス』を読み始めまたのですが、ラテン語は読めませんのでもちろん日本語訳ですが、韻文だと読みにくいと思って散文訳を購入したんですけど、とても面白い。ラテン文学の最高峰として名高い作品ですが、こんなに面白かったのか。もっと早く読んでおけばよかった。そして思わず固有名詞を調べながら読んでしまうのですが、そこがまた面白いんですが、そのせいでなかなか先に進まないのです。まだ途中までなので、いずれ機会があればコメントしたいところですが、地名が特に興味深いです。古典の知識がまだ足りなくて徐々に読んでいきたいとは思っているところです。なお、目下読んでるのはKindle版の小野塚友吉翻訳というものです。 |
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