内山勝利(編)『プラトンを学ぶ人のために』(世界思想社)読了
10万という金額は大学の学費や英会話教室の費用みたいなものと考えると焼け石に水みたいな金額ですが、しかし独学で使うとしたら、非常に多くのことを学べる金額であります。この金額を知識に投資すれば、ちょっと2、3ヶ月前のお前とは違うな、男子三日会わざれば刮目して見よ、みたいな感じになるのではなかろうか。大学等の休校やオンライン化で憂っくしている学生も多いことであろうけれども、実技系の美大は伝統的にインプットを軽視しがちであるので、ここはインプットというものにじっくり取り組むべきではなかろうか、この時間と10万円で。

まぁ実際はそんな変わらんし、ほんの少し前進したか、あるいは前進したかもわからぬくらいであろうというのはこれまでの経験で充分わかっておりますが、しかし本日はリーグルの『美術様式論』を読み始めたけれども、ちょっと読み始まっただけで、美術という括りの中では今までそれほど自分の中で大きなウェイトを占めたことのなかった「装飾」というものに関して、並々ならぬ関心を引き起こされており、むしろ今まで深く考えていなかったことを恥じ入るばかりであります。

しかしこうして何もかも行動自粛になって世界が一変してしまうと、あれですな、日本人はあまり言わないけれども、チャイナリスクっていうのは予想を遙かに超えて巨大でありましたな。ウイルスの蔓延だけでも影響が大きいわけですが、それに加えて中国はマスクを優先的に販売する条件にファーウェイの5G設備導入を課したり、資金繰りに悪化した欧州企業をまとめて買収しようとしていたりするし、軍事面では米空母4隻、仏の唯一の空母がコロナ感染で行動不能となり、その状況下で南シナ海及び尖閣諸島で挑発行為を繰り返しているなどして、現在の状況を上手く活用しているようにみえるのですが、この方法だと非常に安いコストで世界を圧倒できるわけなので、これが上手くいってしまうと、中国共産党がこの手法が有効なものであると認識したら、常套手段として定期的に活用されてしまうのではなかろうか。10年間隔くらいでこんなことが起こるか、あるいはこのような香港のデモみないなものや、その他共産党内の権力闘争などの折に、その解決方法として使用されるようになってしまうというとも考えられる。国内でマスクが買えないのは、日本メーカーの工場も中国にある為ということもありますが、日本国内でも中国人ブローカーや暴力団の資金源になっているという情報がぼちぼち出てきておりますが、考えてみれば老人が買占めるというのは確かにあるのでしょうが、ちょっとそれだけは説明できないくらい手に入らないのは、やっぱりそういうことなのでありましょう。今後いずれは食料危機とまではいかなくとも、食料不足的な状況にはなる可能性がありそうだけれども、この場合も穀物の価値が上がりそうだとなると中国由来のブローカーが買占めをする可能性があり、そうなると物はあるはずなのに消費者の手に入らないという、下手したらどこかに穀物はあるのに餓死者が発生するということもあるかもしれません。我々はここ数十年食料危機で餓死をするような状況を体験していないけれども、ここから先はこれまでの世界と全く違うものになってしまうかもしれない。

で、それはともかく、内山勝利(編)『プラトンを学ぶ人のために』(世界思想社)読了。
以前読んだ『新プラトン主義を学ぶ人のために』の方は多数の哲学者が含まれる為、歴史的な叙述が多かったのだけれども、本書の方はイデア論はじめ、プラトンの思想、探求方法などについてじっくりと解説されている。最近プラトンやらその他の哲学者について本をしきりに読んでいるけれども、思想の内容などよりも、どのような人物に引き継がれ、どのように世界に影響を与えていったのか、ということに関心があって、そっちの方が断然面白く読めてしまうということもあって、自分は哲学ではなくて世界史が好きなんだろうなということを改めて実感してしまいました。しかしそれはそうでも、やはり本書もかなり興味深く読みました(途中ちょっと飛ばしたところもありますが)。それにしても、プラトンの著のほとんどはソクラテスを使った創作でソクラテスに自分の思想を代弁させているようなところが無きにしもあらずという気もあったのですが、しかしそもそも文学者志望だったプラトンがソクラテスの影響によって哲学者として生涯を送ったということになるとソクラテスがプラトンの一生を使って語らせたということでもあり、師と弟子の影響の複雑さというのをちょっと考えました。

| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 01:35 AM | comments (0) | trackback (0) |










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