図書館にて金閣寺について読んでくる
金閣寺のプラモデルはやはり売れ筋なのか、数種類販売されていますが、私が購入したのはフジミ模型の1/100金閣寺。これまでけっこう建築プラモデルを買いましたが、このモデルは箱を開けた瞬間に出色の出来映えであるな、と感じました。実際作ってみたらどうだかわかりませんが、見た感じ、もうランナーについたまま飾ってもいいくらいであります。
金閣は日本美術史上なかなか興味深い建築物なので、この機会にそこそこ勉強しておこうと思って県図書館に行きました。金閣の図書はさすがに豊富ですな。短期間で全て目を通すのは無理であろうというくらいありましたが、おそらく模型制作で最も参考にされているのは『日本名建築写真選集 (第11巻) 金閣寺・銀閣寺』新潮社(1992)ではなかろうかと思います。写真の美しさもさることながら、宮上茂隆氏の解説がコンパクトながらも構造や外観等の歴史的経緯をまとめており、創建当初の想定にも説得力があります。他には『日本の庭園美(2)鹿苑寺金閣 義満の神仙浄土』集英社,1989も通読しました。より文章量の多い本としては、藤田和敏(著)『近代化する金閣:日本仏教教団史講義』が気になりましたが、購入しようかどうか迷っているところです。ネット上で閲覧できる論文も探してみましたが、湯谷祐三「金閣寺は、金閣寺として建てられた:「日本国王源道義」こと足利義満と五台山の仏教説話」というものが、とても面白かったです。金閣について語るならば、これは読んでおくべきでしょう。

多少なりとも文献に目を通し、最終的に『日本名建築写真選集 (第11巻) 金閣寺・銀閣寺』の論を参考に創建当時の様子を再現すると、以下の方が作られたジオラマに近い形に行き着くかと思われます。
https://twitter.com/joukakumokei/status/1084712505799131136
天鏡閣からの空中通路、三層が現在のように下層の中心にない構造、二層に金箔は貼られておらず、黒漆塗りであり、三層それぞれが違う様式になっているという重要な特徴、下層が住宅様、二層が和様、三層が唐様というのが視覚的にわかりやすくなっていますし、先の「金閣寺は、金閣寺として建てられた」の論にあるように、二層目の渡り通路の重要性も考えると素晴らしいジオラマといえるでしょう。

さて、私はどのように塗装したものか。三層の位置など、構造自体を改造する技術はまだ私にはないので、ただ論文等を読みつつ、色分けして自分の勉強にするというくらいのものであるけれども、三層構造の意図をわかりやすく見せるような教材として活用できるような感じでもいいような。三層はすべて金、二層は黒、三層はブラウンで完全に色分けしてしまうというのもありかもしれません。いっそのことグレーサーフェイサーで単色塗りにしてしまうと、色に惑わされずに特徴を視認できるというのもあるかもしれません。

さて、金閣寺の他には、岐阜城を組み立てたいかと思って、そちらの資料も図書館で探したのですが、いいものは見つからず。岐阜市歴史博物館で開催された特別展「信長 岐阜城とその時代」というものを借りてきましたが、肝心の岐阜城の資料はほとんど掲載されておりませんでした。岐阜城は実は戦国時代の城の中では、最も重要な城だったのではなかろうか。安土城よりも長く信長の本拠地であったことでもあるし。安土城のキットも買ってあるのですが、こちらはもしかしたら天守の金色は金閣寺の三層の影響もあるかもしれない。しかしよく当時文書にある各層が違う色だったというのはどういう意味か。瓦の色が違うのか。というわけで、銅瓦が使われ始めた時代とかいろいろ整合性を調べたりして無駄な知識を付けておるところです。

| 史跡・古墳・名所等 | 09:16 PM | comments (0) | trackback (0) |










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