イトムカ産芋辰砂顔料完成
北海道イトムカ産の芋辰砂ですが、砕いて、簡易水簸を行なったまでは、既に先日書きましたが、その後乾燥させまして、結果の以下の如くです。


水洗い前よりはやや泥臭さが改善された顔料が残っているような気がします。気のせいかもしれませんが。よく見ると、一部に泥色の粒子が見えます。辰砂よりは軽いということなのか、辰砂の上にのるような状態にあるので、水簸のタイミングの問題なのかもしれません。あるいは何かうまい方法があるのかもしれません。

とりあえずは、これにて完成ということにして、小瓶に入れました。

3.9gのイトムカ産芋辰砂から作った天然顔料ですが、2.5g前後あります。途中で何度か試し塗りなどして減っていることを考えるとまぁまぁかと。やってみる前の予想からすると、かなり赤い顔料ができたというのが正直な感想です。

さて、紙コップの方に移して水簸した、より細かい方の辰砂ですが、こちらも乾燥してから、よく見ると泥色といいますか灰色の顔料がはっきりと見えます。

これも辰砂顔料の上にのっかっている感じであります。しかし、油彩技法の場合は、この色は屈折率でほぼ見えなくなるような予感もあるのですが、それはおいおい試していきたいかと思いますが、油絵具では彩度の高いものが欲しいならば、水銀と硫黄から作るバーミリオンがありますので、というかカドミウムレッドがありますので、天然辰砂としては現段階くらいの精度の方が魅力的な予感がします。もっとも、量が少なく過ぎて今はどうにもなりません。というわけで、次はスペイン産辰砂を砕いてみたいと思います。さらに、結晶状の辰砂も砕いてみたいところですが、ちょっと値段が高いので、いつになるかはわかりません。

| 絵画材料 | 11:13 PM | comments (0) | trackback (0) |










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