2022,10,08, Saturday
インド美術の本を読みたいのです。具体的には『岩波世界の美術 インド美術』や『世界美術大全集東洋編14インド(2)』などを読み通してゆきたいのですが、その為には私のヒンドゥー教についての知識が足りない。と言うよりほぼほぼ知らないのでありまして、しかしヒンドゥーのも神々の世界は膨大すぎて、どっから切り込んでよいやらという感じで月日が過ぎておりました。というわけで入門用によさそうな本を手にて読んでいるころであります。
まずは、保坂俊司(著)『インド宗教興亡史』を読みました。これは仏教やヒンドゥー教、ジャイナ教その他、インドの宗教全般の概説でありますが、バラモン教からヒンドゥー教への変貌と、それらと仏教の関係も本書を読んでようやく理解できた感じあります。中央アジアでの大乗仏教の発生と衰退、密教の出現については歴史的および地理的な経緯がよく理解できて勉強になりました。 次に瓜生中(著)『よくわかるヒンドゥー教』を読みました。とても読みやすくて、すらすらとヒンドゥーの全体像が見えてきたような手応えがありました。 それから、マーガレット・シンプソン(著)『マハーバーラタ戦記 賢者は呪い、神の子は戦う』を入手。ネット上でけっこう評判なのですが、こちらは古書でしか入手できないのですが、定価の倍近い価格になっておりましたが買ってみました。長大なマハーバーラタを要約した本ですが、読みやすく意訳している感じで、小説風といいますか、もはやラノベ風に近い印象もありますが、めちゃくちゃ面白かったです。本書が原文のいかほどを伝えているのかは今の私にはまったくわかりませんが、入り口としてはなかなか良かったと感じております。マハーバーラタ内の最も重要な箇所である「バガヴァッド・ギーター」は、さらっと書かれているだけですが、こちらは別途2種類ほど邦訳を注文しております。 |
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