2022,10,25, Tuesday
この前、『よくわかるヒンドゥー教』を読んだ話を書きましたが、著者の瓜生中氏の解説書がとてもわかりやすいな、とも思いまして、その他も本もどさっと注文してみました。そのうち以下のものを読みました。
瓜生中(著)『よくわかる曹洞宗 重要経典付き』 こちらは禅宗全般の解説ともなっております。仏陀誕生から、あるいはそれ以前の宗教的背景から、インド、中国、日本と話が進んで、ただの禅解説書ではない感じがします。まだ建築様式など、美術に関しても、この本が一番わかりやすいように思いました。わかりやすいというか、本質を突いてる感じがするというか。 瓜生中(著)『よくわかる真言宗 重要経典付き』 こちらも密教全般の歴史書みたいになっております。すらすらと読めるのに、内容は深いような感じがします。 瓜生中(著)『よくわかる浄土宗 重要経典付き』 こちらも面白かったです。阿弥陀の出現について、仏陀から大乗移行期の歴史のなかで説明しているのがいいですね。ただ単に阿弥陀仏や法然前後の歴史的背景の説明となる本が多いわけですが、もっと深く深層から語ってる感じがします。しかも、すらすら読めるやさしい文章なのに。それと、経典の解説と訳も付いているのですが、その訳もわかりやすいです。 こうやって最近いろいろ読んでおりまして、インドにおける大乗仏教発生期が、仏教美術史的にも重要なのでありますかな、ということを思い知りつつあるので、さらに大乗初期について知ろうと思って以下も読んでみました。 石飛道子『龍樹 あるように見えても「空」という(構築された仏教思想)』 ちょっと前までは龍樹とか、ほんとうにどうでも良かったのですが、今はもっと読まねばという気になっております。 |
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