ドルチェ(著)『アレティーノまたは絵画問答―ヴェネツィア・ルネサンスの絵画論』
ドルチェ(著)『アレティーノまたは絵画問答―ヴェネツィア・ルネサンスの絵画論』を読む。

ドルチェ(著)『アレティーノまたは絵画問答―ヴェネツィア・ルネサンスの絵画論』中央公論美術出版 (2006/05)

内容:ヴァザーリ「美術家列伝」に対抗し、ヴェネツィア派擁護のために著された対話形式の絵画論、主役はアレティーノ。

ドルチェの従来の評価について「・・・独創性を欠く二流の文筆家、剽窃の巧みな雑文家・・・」(P.191)というふうに書かれている箇所があるが、確かにちょっと、内容や文章はこりゃひどいな、と思わずにいられないものがあった。しかし、当時の生の意見に触れたいという興味があったので、最後まで面白く読んだ。ところで、この当時に美術について書かれた文章を読むには、プリニウスの博物誌、ウィトルウィウスの建築書、アルベルティの絵画論など読んでなければ、どっから引用(というより剽窃か?)してきたのかわからない話がたくさん出てきて混乱する。読んでいれば、ああ、またか、とわかるのだが。特にプリニウスを読んでないと話にならない(本書の場合は、細かく註がついて、元ネタがわかるようにはなっているが)。

プリニウスの博物誌は日本語の全訳があるのだが、できることならもうちょっと安くて多くの人に読まれるような感じだったらよかったなあと度々思う。翻訳の苦労などを考えると値段が高いのは仕方なくもあるし、古代や中世の写本に比べれば断然身近にある存在ではあるけれど、そろそろ普及版が出てもいいころな気がする。ウィトルウィウスでさえ普及版があるのに、少なくともプリニウスならそれよりは需要がありそうだが。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::美術 | 05:37 PM | comments (0) | trackback (0) |










http://www.cad-red.com/blog/jpn/tb.php/302

↑上に戻る↑ <<新しい記事 : 古い記事>>
累計
本日、昨日 集計結果
  
■NEW ENTRIES■
■RECENT COMMENTS■
■RECENT TRACKBACK■
  • 昔のキャンバスの木枠は意外とシンプルだったのか?
■CATEGORIES■
■ARCHIVES■
■PROFILE■
■POWERED BY■
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)
■OTHER■
■LOGIN■
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASSWORD: