2007,12,31, Monday
世の中随分面白い本があって、読んでも読んでも読み切れんと思いつつ、改めて振り返ると別にどうでもいいような気がして、しょんぼりしたりするが、しかしまぁ世の中なんでもそんなものであるので気にすることもなかろうということにして、以下のように順位付けしてみた。
■1■ 箕輪成男(著)『中世ヨーロッパの書物 修道院出版の九〇〇年 』 ■2■ 塩野七生(著)『ローマ人の物語15 ローマ世界の終焉』 ■3■ Still Lifes: Techniques and Style : An Examination of Paintings from the Rijksmuseum ■4■ 谷川流(著)『涼宮ハルヒの憂鬱』 ■5■ 里中満智子(著) 名作オペラシリーズ全7冊 ■6■ 加藤隆(著)『「新約聖書」の誕生』 ■7■ 箕輪成男(著)『パピルスが伝えた文明』 ■8■ 長谷川輝夫(著)『聖なる王権ブルボン家』 ■9■ 渡辺和(著)『クァルテットの名曲・名演奏』 ■10■ 該当なし 『中世ヨーロッパの書物 修道院出版の九〇〇年 』は写本出版のイメージを根底から覆してくれた文句なく今年最も刺激的な書物。『「新約聖書」の誕生』も同じような意味で知識の+になった。『Still Lifes: Techniques and Style』は、この手の本はどれも同じようなものな気がしてきていたこの頃だが、これは個人的には情報爆発的情報量で大いに参考に。ローマ人の物語の最終巻は、この時代について書かれたものの中では、ここまで感情移入できる本はなかろうってところだろうか。 今年はクラシック音楽のDVDを山ほど購入したので、その中でも特に印象深い10品を以下に選別してみる。 ■1■ ブラームス交響曲第2番 ニコラス・カーシー(指揮)スイス・イタリア語放送管弦楽団 10枚¥2000の格安DVDセットGREAT CONCERTOSの1枚。テレビ曲のスタジオ(?)の安っぽいホールに、とりたてて有名でもないオケの演奏だが、それなのになんとなく雰囲気が良い。なんというか、超一流オケの演奏を最前列で和服着て聴いてる人より、適当なオケを適当な服装で聴きに来てる人の方が音楽を聴いてるって感じがするというか。。。一流オケの演奏を期待を抱きつつ聴くより、どうでもいい感じのオケをあまり期待せずに気軽に聴く方が好きである。単に、気持ちの問題なのだが。。。同セットのベートーヴェン交響曲第3番も同じ意味でけっこう好きである。 ■2■ ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集I&II&III アルバン・ベルクQ 1~3集合わせてDVD6枚組。特に激しく感動するとかそういうものでもないが、とにかく何度も繰り返し聴いてしまっているので、やはり2番手ぐらいにはしておきたい。何度も聴いているというよりか、絵を描くときの標準BGMとなりつつある。日本語解説書付き国内正規版にもかかわらず、かなり良心的な価格設定である点もあって、総合的な評価は第1位に値するかもしれない。というか、ベートーヴェン素晴らし過ぎる。 ■3■ ビゼー『カルメン』クライバー&ウィーン国立歌劇場 オペラDVD傑作中の傑作だな、と。万人に推奨できそうな感じもするし。 ■4■ ワーグナー『ワルキューレAct.1』クナッパーツブッシュ&ウィーンフィル CDで繰り返して聴いてきた録音にまさか映像が残っていたとは。ワーグナーのDVDも観まくったがこれに勝るもの無し。 ■5■ ベートーヴェン 交響曲第3番ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラ この楽器のニスはなんだ?と気になりつつ、そんなことはともかく、非常に軽快で気持ちがいい。 ■6■ ベートーヴェン 交響曲第9番プラハ室内管弦楽団(VHS) 超小編成現代楽器の第九。これDVDじゃなくてVHSか。 ■7■ ワーグナー『ラインの黄金』レヴァイン&メトロポリタン いかにも神話っぽい舞台で、いかにもワーグナーらしい。 ■8■ マーラー交響曲第3番ハイティンク&ベルリンフィル マーラーもいくつか購入したが、今のところ、これが一番気に入っている。小林研一郎&チェコフィルも捨てがたいが。 ■9■ ロミオとジュリエットマクミラン版スカラ座 ロミジュリはDVDになっているものを一通り目を通してみたが、私の感性上ではこれが唯一安心して観られた。 ■10■ ワーグナー『ローエングリン』ネルソン、バイロイト コメントなし。 了 |
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