読んでくれている人もそろそろ飽きてるかもしれないしれないが、また染色の話を。
今回はインド茜(根)。先日、アークオアシス仙台店で買ってきたもの)。染めるのは綿のシャツ。媒染剤はみょうばん。例によって素人の個人的メモなので、内容はあまり信用せずにお願いします。
茜の色素と言えばアリザリンだけれども、アリザリンのみというわけではなく、そもそも染料となる植物には複数の色素が含まれているもので、同じ茜でもインド茜は西洋茜と比較して黄色みが強いという話である。
実際に違うものだろうかという興味もあるのだが、それと同時に今回は先媒でやってみることに。今まで後媒だったが、先媒すると染料の布への進入を促進されるそうで。特に木綿は染まり難い布なので、先媒はかなり有効らしい。
というわけで、お湯をはった鍋にインド茜をどさっと入れる。量とか計らずに、袋に入ってものを全部放り込んでしまった。残しても仕方ないし。
薪に火をつけて煮出す。それにしても炭に比べると火の加減を調節するのが難しい。
煮出ししている間に布を媒染。
少量の熱湯でみょうばんを溶き、お湯をはったバケツに入れて媒染液を作る。染める予定の布をまんべんなく浸しておく。
充分煮出して染液ができたら茜を取り出す(本当は目の細かい布で濾すのだが)。
布を投入。先媒すると色の吸い付きが凄い。というか、最初に入れた布が色の大部分を吸ってしまうのか、後から入れた布がほとんど染まらない(後媒のときはこれほど極端じゃなかった)。
さきほど煮出した茜の根、前はそのまま捨てていたけど、2回、3回と繰り返し煮出して使えるそうなので、今回は改めてお湯で煮出してみたところ、1回目と大差ない濃さの染液ができた。実際、布を染めてみても、1回目と同じ濃さに染まったし。まぁ、もともと多めの茜を使ったからかもしれないけれど。
さて、染液に浸した布は、軽く水洗いしたあと、洗濯機にて濯ぎと脱水をして干す。
というわけで、完成図。