2009,05,04, Monday
前からやってみたいと思っていたメタルポイントに挑戦してみる。
まずは、メタルポイントの代表格であるシルバーポイントを購入。 ![]() 例によって、Natural Pingmetsサイトより。 http://naturalpigments.com/detail.asp?PRODUCT_ID=900-12FDT 見て分かるとおり、銀の芯をシャープペンの柄に入れて使用するようになっている。D.V.Thompson(著)The Practice ot Tempera Paintingでは、propelling pencil(シャープペンシル)に通常の芯の代わりにsilver wireを挿入して利用するのが一番便利で安価な方法と紹介されており、まぁ、そのようなものでしょう。原書はイラストだけれど、日本語訳の『トンプソン教授のテンペラ画の実技』では写真が掲載されとりますね。ゲッテンスの絵画材料事典にもトンプソン方式が述べられているけれど、シャープペンってそんな昔からあったっけ?と、ふとそんなことを考え、wikipedia見たらずっと前からあった模様。自分が小学生の頃(1980年代)は、シャープペン使うとナイフで鉛筆削らなくなるから馬鹿になるとか妙な話を教師が真顔で力説していたなぁ。今になって振り返ると、20世紀も終わろうという時代に何言ってんだかって感じもするが。まぁ、線が細すぎてテストの答案がよく見えないという、老眼教師にとって切実な訴えの場合は確かに一理ありますが、メタルポイントのさらに繊細な線を見たら100倍マシであることに気付いたであろう。あと、筆圧を加えないと記憶に残らないので勉強するときに使うべきでない説というのも有名だけれど、ダ・ヴィンチの銀筆素描とか見ると、それも関係ないような気がしないでもない。 で、話を戻すと、今回購入したのは0.9mmの銀芯に0.9mm芯用のシャープペンである。けっこう高い金出して、シャーペンまでNatural Pigmentsで購入したが、べつに太さが合えば別にその辺のシャーペンでも使えると思われる。 私はまだ購入してないけど、↓も良さそう。 http://www.ar-t.jp/shopdetail/016000000007/order/ 銀線なんかもクラフトショップやネット等で購入できるし、シャーペンの柄は0.9用も100均で売っているので安く済ませようと思えばいくらでも安くなる。銀線1mとか買ったら当分無くならないだろうし。使用後の感想としては、もうちょっと太いやつが欲しくなってくるのだけど、それは後日ということで。 で、さっそく、板にアクリルジェッソを塗ったものに試し書きをしてみる。 ![]() メタルポイントは普通の画用紙に書こうとしても、ほとんど何も筆跡が残らないので、金属が引っかかりるような粗い表面を作らないといけない。顔料が入った地塗りをすればいいのだけど、アクリルジェッソでも普通にいけるみたいっすね。ドローイング用のジェッソなんかも売っているけど、それを塗るだけはつまらんので、粗めの白亜と膠で地塗りを作ってみる。 ![]() 白ではいまいち引き立たないので、オーカーやシエナ土を加えてみる。 ![]() って感じで、いろんな地塗りを施してみた。 ![]() 写真には写ってないけど、グレーのやつとかいろいろやってます。 ちょっと、落書きしてみた。 ![]() まだ慣れてないので、ちょっと下手っぽいのは勘弁。 ふと、銅筆なら、ホームセンター行くだけで用意できそうだなと思ったので、さっそく導線0.9mmとシャープペン0.9mm用を買ってみたところ。 ![]() シャープペンの芯ぐらいの長さに切った銅線を真っ直ぐ伸ばして、シャープペンに入れるんだけど、そんな簡単に真っ直ぐにならないので、普通に尻から入れても出てこないんじゃないかな?ってことで、出口から挿入。 ![]() 実を言うと、普段から、シャープペンの芯はずっとこんな感じで反対から入れてたりする。意味はないけど、小学生の頃からの習慣で。。。 サンドペーパーで、芯の先端を整える。 ![]() ちょっと書いてみた。 ![]() 終わり。 |
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