PVA まとめ その1
現代において非常にメジャーな接着剤であるPVAについて、ぶっちゃけ私自身はあまりよく知らないのだが、そうも言ってられないのでいろいろ試してみながら理解を深めていきたいかと。。。かなり眉唾な進行具合になるかと思うので、ご指摘等あればコメント欄にどうぞ。

とりあえず、PVA、または類似の樹脂が成分の製品をいくつか購入。

まずは文具糊の代表アラビックヤマト(製品名はアラビアゴムが由来だとは思うが、現在はPVA)。
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こちらは、PVAではなくPVALと表示されているが、同じであるらしい。

参考までに、PVAとは関係ないけど、昔ながらの澱粉のり。
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今でもでんぷんなのか。
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絵画材料向けのPVAとして、Natural Pigmentsより購入した Neutral pH Adhesive
http://naturalpigments.com/detail.asp?PRODUCT_ID=510-27008
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8oz $7.5ということで、そんなに高いものでもない。送料はけっこう取られたが。
PVA製品は、弱酸性から中性のものがあるでようだが、こちらは中性ということであろうか、それと他の合成樹脂と比べてPVAが中性ってことだろうか。
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すごい立派な説明が表示されていて、さすが絵画材料店という感じだが、もしかしたらPVA全般に言えることが書いてあるだけかもしれない。

さて、ネットで検索するとPVA使った実験を披露しているページがけっこう見つかるのだが、入手方法として「洗濯のり」がよく挙げられているので、さっそくホームセンターで買ってみた。
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その名もずばり「せんたく糊」。さらに、PVAと表記されており、実に判りやすい。
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弱酸性~中性だそうである。
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この洗濯のり、750ml入りで157円だったので、かなり安いと言える。補充用アラビックヤマト400mlが実売700円前後であることを考えると、使い方によっては経費削減になりそうな。って、普通の事務じゃ、糊一本消費だけでも1年以上かかるだろうし、まず関係ないか。でも、キャンバスの目止めに使うなら、ともかく安いであろう。
ホルベイン工業のQ&Aでも、洗濯のりが挙げられている。
●綿布に直接油彩を描きたいのですが......
http://www.holbein-works.co.jp/technical_info/2008/10/post-25.html

ちなみに洗濯のりならどれでもいいかというと、いろいろあるようなので、成分は確認しておかないといけない。
こちらはキーピング。
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「酢酸ビニル系ポリマー」と表示されているのだが、これは酢酸ビニルなのか、ポリ酢酸ビニルなのか、ポリビニルアルコールなのか、ちょっとわからないのだが。

接着剤で有名な(株)コニシの「木工用ボンド」
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これは「酢酸ビニル」ですな。
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その昔、合成樹脂絵具としてアクリル絵具と双璧だったビニル絵具の媒材が酢酸ビニルだったような…。アクリル絵具と比較して耐久性に劣るために衰退したとも聞くけど、先述のホルベイン工業Q&Aでは画布の目止め利用に関して「…水性ボンド(木工用ボンド)は適しません。経年劣化して崩れますから土台の意味を為しません…」とある。酢酸というくらいだからペーハー的に酸性かと思われるが、確かに諸々の本でもビニル絵具に耐酸性でない顔料は使用できないとされている。なお、それとは逆にアクリル絵具はアルカリ性に弱い顔料が向かない。

↓もうちょっと耐久性のありそうな木工用ボンドも買ってみた。1000円くらいする。
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こちらは「ポリ酢酸ビニル」とある。
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ポリ酢酸ビニル(Polyvinyl acetate)は、ポリビニルアルコール(PVA)の中間原料、別称はPVAcだがPVAとされることもあるようで。

というわけで、主に洗濯のりを使いつつ、PVAの特性を確認する実験を行なっていこうかと思案中。

| 絵画材料 | 01:03 PM | comments (8) | trackback (0) |
キャンバスの目止め材に「PVA」とあって何だろうと思ってましたが要するにノリだったんですね。
以前mixiコミュで聞いてみた時には反応ゼロでしたが、その後美術の窓の「絵画素材の科学」に記載があっていくらか自己解決した記憶があります。

しかし日本では画材店で見かける事は無い様に思いますが、画材として売り出さない理由があるのでしょうか…
| TORIさん | EMAIL | URL | 2009/11/01 12:11 AM | Yn7g8i02 |

> 以前mixiコミュで聞いてみた時には反応ゼロでしたが、

これまでさほど気にしていませんでしが、先日、クレサンジャパンさんにお邪魔してお話を伺ったりしているうちに興味が出てきた次第です。

> 美術の窓の「絵画素材の科学」に記載があって

よかったら号数を教えてください。

> 日本では画材店で見かける事は無い様に思いますが、画材として売り出さない理由があるのでしょうか…

画材関連でも、もしかしたら何か連想しにくい製品名となって広く流通しているかもしれません。まめに成分をチェックしてると見つかるかも。見つけたら教えてください。
| 管理人 | EMAIL | URL | 2009/11/01 11:10 PM | RoAuqmjc |

私自身、該当する号を所持しておらず、某所でみかけたものをデジカメで撮影して来たのですが、号数を控えておりませんでした。
恐らく2007年の9月号ではないかと推測されますが、生活の友社に確認してみます。
お持ちで無い場合はピンボケ画像でよければお送りします。

青木芳昭さんが書かれた記事で、内容は膠についてのものですが、膠に添加する目的で10%のPVA溶液を作る行程が3ページに渡り画像付きで紹介されています。
日本合成産業などから発売されているPVA製品の紹介もなされています。
また数号先の同記事内では、木工用ボンドとPVA溶液を混ぜて綿布をパネルに貼り付ける作業が紹介されています。

あんまり色んな画材に手を出したりはしないのですが、なにかPVAが使われているものがないか気を付けて見てみます。
| TORIさん | EMAIL | URL | 2009/11/02 01:49 AM | Yn7g8i02 |

お心遣いありがとうございます。
なかなか興味深い記事ですね。
今度図書館に行ったときにでも、2007年のものを一通り目を通してみようと思います。
| 管理人 | EMAIL | URL | 2009/11/02 11:38 PM | RoAuqmjc |

遅くなりましたが、生活の友社から返答を頂いたのでお知らせしておきます。
既にチェックされておいででしたらすみません。

やはり該当記事は2007年9月号の様です。
「絵画素材の科学」の連載がスタートしたのが2007年8月号からで、私が目を通したもの(間一巻は読んでませんが)は以下の様になります。
第1回:2007/8月号「膠が危ない」
第2回:2007/9月号「膠が危ない<2>加工膠の可能性」(PVA紹介)
第3回:2007/10月号「膠が危ない<3>加工膠の可能性」(未読)
第4回:2007/11月号「合成樹脂<1>」(PVA添加接着剤でパネルに綿布を貼る)
恐らく第5回:2007/12月号「合成樹脂<2>」(PVA添加ジェッソ製作)
| TORIさん | EMAIL | URL | 2009/11/13 05:02 PM | Yn7g8i02 |

情報ありがとうございます。

記事タイトルから察するに、私が知りたいこと、そのままの記事のような気がします。

なお、先日、県の図書館に行ってみましたが、2005年までしか所蔵していませんでした。
市の図書館には2007年分が所蔵されている様子でしたので、改めて閲覧しに行ってこようと思います。
| 管理人 | EMAIL | URL | 2009/11/14 09:34 PM | RoAuqmjc |

とても、わかりやすかった。
だが、もう少し1つ1つ詳しく書いてほしい。
| かりおん | EMAIL | URL | 2010/08/17 04:59 PM | xFK96IkI |

大変遅いコメントで失礼いたします。

PVAその物は、塗料店や薬局経由で入手できることもあります。
比較的安価な物の割に輸送コストがかかるため、画材店で少量を揃えるのは効率の悪く、ビジネスになりにくい物です。
画材店に、筆の洗浄用に安価な石鹸が販売されていないのもそのためです。

別の視点では、キャンバスを自作しそれを日常の作品制作に使用する人は僅かだと思います。
PVAで処理し、酸化チタンまたは鉛白などで塗装して、市販品より優れたキャンバスを造れる人は多くはないでしょう。
優良なキャンバスを自作している方々は、画材店以外でのPVAや兎膠の入手方法を持っていたりします。
画材店で販売していても、ほぼ誰も買われることなく、長期店頭在庫→廃棄処分になる可能性が大きいでしょう。
その損失分の価格も上乗せして販売しても、買っていただける方があれば販売はできるでしょうが、現実的ではありません。
| bambook | EMAIL | URL | 2010/08/22 05:58 PM | lfEMaIx. |











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