コーパルと琥珀の違い
コーパルと琥珀の違いが、いまひとつ実感できていないような気がするので、両者を識別する方法として、一般的に言われているものを試してみようと思い立った。

コーパルは絵画材料用として手元にけっこうあるのだけれど、琥珀の方はあんまり無かったので、実験用にヤフオクで傷物品を安く落札してみた。本物の天然の琥珀かどうか不安であるが、琥珀に触れる機会が少なかったので、自分には簡単には鑑別できない。合成樹脂かどうかは、熱した針を表面に付けるときの臭いが、化学的なものか樹脂っぽいものかによって判別できるとされるが、実際に試みた感じでは、脂っぽいような気がしたので、合成樹脂ではないだろうと。。。

琥珀の鑑別方法は下記を参考にさせていただきました。
http://www.atelier-blueamber.com/amber-nature/immitation.htm

コーパルと琥珀の違い
左から琥珀、次は以前のエントリーで紹介した、コーパル研磨セットのときのコーパル(マダガスカル産)、隣の大きいのが先日購入した虫入りコーパル(マダガスカル産)である。

で、琥珀とコーパルの違いであるが、まずは硬度の面で「琥珀の方が硬く、コーパルはそれより柔らかい」とされる。これは何らかの方法で傷を付けるなどすると実感できそうな気がするが、触った感触だけでも充分にわかるような気がする。

次に「琥珀は海水に沈み、コーパルは海水に浮く」という話もあるので、試しに食塩水に両者を入れてみた。

確かにコーパルは浮き、琥珀は沈んでいる。
コーパルと琥珀の違い

べつのコーパル(マダガスカル産)でも試してみた。
コーパルと琥珀の違い

マニラコーパルも試してみた。
コーパルと琥珀の違い

ダンマー(スマトラ)もやってみた。
コーパルと琥珀の違い

食塩水の濃度は適当にやっていたのでわからんのですが、かなり濃い。ちなみに真水では琥珀もコーパルも両方沈む。

で、もっとも確実な方法なのがエタノールの反応。「コーパルはエタノールに溶けるが、琥珀は溶けない(ただし圧縮加工琥珀は少々溶ける)」とされる(ちなみに、コーパルはランニング処理などしないとテレピンには溶けないが、アルコールには簡単に溶解してニスを作れます)。

虫入りコーパルに筆で消毒用エタノールを塗布してみた。
コーパルと琥珀の違い

表面が溶けて白濁し、透明度で綺麗だったものが残念な見た目になってしまった。
コーパルと琥珀の違い

琥珀にもエタノールを塗ってみる。
コーパルと琥珀の違い

溶けたり白濁したり等は起こらない。
コーパルと琥珀の違い

| 絵画材料 | 12:38 PM | comments (0) | trackback (0) |










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