岩絵の具 手作りキット
↓こんなんを買ってみました。
富士コスモサイエンス 岩絵の具 手作りキット
岩絵の具 手作りキット

セット内容は、乳鉢と乳棒、小さなマラカイトとラピスラズリの小片、顔料保管用の小さな容器、定着液の膠粒、マニュアル等である。
岩絵の具 手作りキット

小さな箱だったんで、いきなり乳鉢、乳棒が入っててちょっと驚いた。
ちなみに、岩絵の具なので、本来はマラカイトと”アズライト”の組み合わせだと理想的なんでしょうけど、アズライトは高いですからね。

マラカイトを乳鉢・乳棒で砕いて顔料にするというのは、大量のマラカイトを入手して前にいろいろやってみたので、改めてこのセットでやってもどうかというような気がして、たぶん、このセットでやらないと思うけど、セット内容とマニュアルを見ただけでも、いろいろ勉強になるのである。

厚手のビニール袋が3枚付いているのだけれど、これは最初に鉱物を砕くときに、この袋に入れてハンマーなどで叩く為のものなんですな。私は、下に新聞紙を敷いて、その上で叩いていたので、破片があちこち飛んでいって、しかもけっこう飛距離が長くて困っていたが、こうすればよかったのか。ビニール袋の強度がどんくらいだろうかという心配もあるが、とりあえず飛んでいって無くなるということさえ防げればいいですからね。大きなダンボールでも置いて飛び散るのを防ごうかと思っていた自分はちょっと馬鹿なんじゃね?って思った。

あと、乳鉢で砕いていると、均一の大きさに砕けるということはなくて、大きな粒や非常に細かいものなどが混在するのだけれど、これを分ける方法が、フィルターで濾すとか、あるいはボローニャ手稿(だっけか?)にあるように布に包んで振る等があるが、岩絵の具だと水簸が定番だろうかと。しかし、あれだけ等級が別れるくらいになる技術とは職人技のような気がして実は試みたことがなかったが、これも乳鉢とコップを使って、簡単にやってしまうように説明書に書かれてあって、考えてみればこれで全く充分だなと目が覚めるような思いがした。まだまだ未熟者ですな。

Amazonで¥724円だったんですが、非常にいい教材ではないかしら。

| 絵画材料 | 04:30 PM | comments (4) | trackback (0) |
おもしろいですね。
で、できた絵の具,使ってみましたか?
一般に日本画の画材やさんで売っている絵の具とくらべて、書き味や発色など、どんなふうに違うかなど、また是非教えてください。
| fumiyo | EMAIL | URL | 2010/11/18 11:02 AM | O3ci3Z6A |

興味深いですね。
画材メーカーが類似のセットを考えていないのも不思議ではありました。
もっとも、画材メーカーの製造物責任も発生するので、実際に企画した場合は、相応に良い材料を使うことになりますので、高額になってしまうのだろうとも思っております。
| bambook | EMAIL | URL | 2010/11/19 01:02 PM | GWP9F/hI |

fumiyoさん、コメントありがとうございます。

実際に使ってみた感想は真っ先に気になることかと思いますが、いくつかの理由でコメントしにくい面があります。まず、アラビアゴム、膠などの展色材を使用する技法であれば、ほぼ即座に結果のようなものが出ますが、私はメインが油彩画であり、現在の油彩画ではマラカイトを使うということ自体が滅多にないことなので、手製と市販のものとの違いを聞かれても、まだまだ答えるに難しい面があります(ちなみに、市販のものではRublevにチューブ油絵具があります)。油で練った場合、マラカイトやアズライトは日本画のような美しさは出ません。あまり経験と知識がない段階では、印象としてはむしろ汚い塗りになってしまいがちです。また、メディウムの黄変の影響を非常に受けやすく、私はアズライトに関しては当然だと思いましたが、実際にやってみると緑であるマラカイトも黄変で美しさが削がれると感じました。これは時間の経過で徐々に悪くなります。しかし、油彩画でも歴史上長い期間利用されて、初期フランドルを始め油彩画で魅力的な緑を実現している名作も多いので、おそらくは技術的な問題であり、可能性は感じます。

なお、アラビアゴムで水性の塗りも試すと、こちらは文句なく美しいの一言です。カラーチャートのような試し塗りを見るだけでも惚れ惚れします。ただし手製云々の話ではなくて、マラカイト自身がそういうものであると言えます。いずれにしても、ガッシュやその他の水性の技法で何か表現されている方は、手製or市販に限らずマラカイトを試さねば損でしょう。

「一般に日本画の画材やさんで売っている絵の具とくらべて、書き味や発色など、どんなふうに違うかなど」というご質問ですが、私は油彩画専攻で日本画の技法に関しては素人ですので、全く持ってコメントすることができません。しかし、日本画をされている方は見ただけでおおよその結果や可能性がすぐにわかるかと思います。あるいは、途中の段階で好みの状態に調節しながら、手製するということになりますでしょうか。ちなみに、私は鉱物から岩絵の具を作ったり、あるいは粗い岩絵具を乳鉢等で細かくすることは、日本画では日常的に行なわれていると考えていました。もし違うとしたら、学習段階でかなりの時間を割いてカリキュラムに取り入れないといけないと思います。

次に、これはお叱りを受けるかもしれませんが、敢えてコメントすると、市販の岩絵具はびっくりするほど美しいのですが、しかしあまりにも綺麗に分類されすぎて、少々人工的な感じがするという印象を持っていました。顔料自体は洗練されているけれども、実際に何かを描画して、下地やらその他の色との繋がりを総合的に考えた際に自然に見えるものだろうかと思うのです。もちろん、違う番数の岩絵具を組み合わせて使ったり、大きな粒のものを乳鉢で多少擦ってから使うなどの工夫があるであろうと思います。ただ、あそこまで綺麗に区分されたものを組み合わせるよりは、もうちょっとアバウトな水簸による顔料の方が自然になりはしないかと思います。

↓のページの中頃に岩絵の具手製についてちらりと記述がありますが、ほぼこれと同じことが言える気がします。
http://www.junks
| 管理人 | EMAIL | URL | 2010/11/20 01:40 AM | sIcqiUZw |

※先のコメントが途中で切れてしまいましたので、続きです。

↓のページの中頃に岩絵の具手製についてちらりと記述がありますが、ほぼこれと同じことが言える気がします。
http://www.junkstage.com/ikegami/?p=33

また、経済的な面ですが、アズライトは原石もかなり高価でしかもほとんどが小さいものでが、それに比べるとマラカイトは日常的に市場をチェックしていれば、わりと大きなものを、高額というほどでもない価格で入手することができます。そこそこの大きさの鉱物があれば、けっこうな量の顔料を得ることができます。市販の岩緑青は、群青よりは安いとはいえ、けっこうな価格がしますが、自製した場合、貧乏学生でも大画面にふんだんに岩緑青を使うことができるのではないかと思います。
ただし、上記いずれも、日本画に疎いものの意見ですので、話半分ぐらいに聞いてもらえればと思います。


Bambookさん、

確かに、画材メーカーとして開発した場合は、この価格では難しいかもしれませんね。
富士コスモサイエンスさんは、科学教材をたくさん作られていて、これも鉱物関連の商品だと思いますが、テキストがしっかりしており、なかなか気になる会社です。
| 管理人 | EMAIL | URL | 2010/11/20 01:41 AM | sIcqiUZw |











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