2010,11,21, Sunday
地方在住なので自宅に庭があったりするのだけれど、自分の土地ではなくて親のものだし、庭木の選定に至ってはたぶん親のさらに親の意向が強く影響していたかと思われるのだが、事の経緯は今となってはわからないけど、盆栽のようにカットしてある木が多くて、そこが個人的に自分の趣味に合わない気がしていたのである。できれば、山に生えている落葉樹みたいなのがいいなぁと。紅葉も、落ち葉も綺麗だし。
というわけで、いくつか庭木を交換したいと思ってネットで苗木を購入。 ![]() 内訳であるが、まずはコナラとミズナラを各1本。ナラのような高木を2本も植えるほどスペースはないような気がして、どっちがいいか迷ったが、コナラとミズナラぐらいは見分けられるようになりたいという気持ちもあって、あるいは、順調に根付くかどうかもわからないので、どっちかが上手く育てばいいかなって。。。 せっかくなので西洋絵画で支持体にも使われたというオークにしたいとも思ったけど、ヨーロッパのオーク(欧州楢、ヨーロッパナラ)はあまりショップでは見かけない。一応見付けたけれど品切れになっていた(見付けた人がいたら教えてください)。でも、ヨーロッパナラよりも、日本の楢が葉っぱの形とか好きかもしれない。ちなみに、ラングレ等、技法書によく出てくる「樫」は訳としては適切ではなく(樫は常緑)、「楢」(落葉)の方が相応しとか。具体的にはコナラ、ミズナラ、カシワに近いという話なのである。しかし、今はネットで画像など簡単に閲覧できるのだが、日本のナラとヨーロッパナラでは葉の形状が随分違う。コナラは随分違う。ミズナラもやはり違う。カシワはちょっと近いかもしれないが、それでもだいぶ違う。 次に和紙の材料として有名なコウゾを2本。 橋本弘安先生の『絵画材料の小宇宙』では、紙作りの箇所でミツマタを使用されていますが、コウゾの写真も多数掲載されています。ちなみに、ネットで調べた限りではコウゾの植樹は春の方がよさそうだけど、根付かなかったらまた買えばいいかということで(1本450円)。 さらにヌルデを一本。 タンニンを得る為にヌルデの虫瘤をよく購入しているけど、虫瘤ができる条件というものがあるらしく、植えたからと言って、必ず虫瘤が得られるというわけではないそうで。でも、まぁ、単に植えてみたいなぁという程度の気持ちである。ちなみに、西洋ではオークのゴール(虫瘤)がインクなどのタンニン染料の素材となったそう。山を歩くときは注意深く見てみよう。 ![]() で、このイトヒバ?と思われるものがある場所にナラを植えるのだけど、長年そこに在った樹なので、少々寂しい気がしないでもない。 ![]() なんとか伐採完了。根も掘り出したが、これは疲れる。 で、買ってきたナラの苗を植えて、水をたっぷり含ませ、ふつうは乾燥しないように藁など敷くらしいが、落ち葉で代用。 ![]() 見ていてふと思ったのだけど、このぐらいの苗木って、いつも行ってる山に腐るほど生えてるじゃんか。 まぁ、買っちゃったものはしょうがない。 |
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