苗で購入した亜麻、届いたときから数十センチくらいの高さで、どのくらい育つのか興味深く見守っていたのだけれど、地植えしてからしばらく経っても、いまいち伸びが悪いというか、げんなりして生きが悪くて、やはり気候的に暖かすぎるのか等といろいろ心配していたが、よく見ると下の方から新しい枝がいっぱい出てきて、そっちは勢いよくぐんぐん伸びてくるんですな。
というわけで、新しく出てきた方をメインにしちゃおうと思って、古い枝を切り取ることに。

こうやってみると、なんとなく、亜麻を収穫したような気分にならないでもない。
亜麻ですからね。キャンバスとかリンシードオイルの元になる植物であるし、油彩画を描いてきた身としては頭の上がらない存在である。だけれども、絵画技法書、あるいは布について書かれて各種の記述を読むと、亜麻は「一年草」(アンニュアル)と書かれていて、しかし、私が買った種や苗(けっこういろいろ買った)は、みんなペレニアル(多年草、宿根草)なのである。ネット上の記述を見てまわったところでは、一年草(または二年草)が商業生産用、ペレニアルが観賞用という感じなのであるが、理由まではよくわからない。一年草版は、秋まきで夏に収穫するのがよいようなので、一年草亜麻の種子を近々手に入れたいところである。なお、食用のフラックスシードは、生の販売が規制されているようで、現在は炒ったものしか販売されていない模様である。
とりあえず、古い枝は切り落としたので、これで新しい方に栄養が回って、健やかに育ってくれるといいですなぁ。ちなみに、土づくりのときに腐葉土をたっぷり入れたので、放射性物質も多目に含まれているかも。考えてみれば、腐葉土っていうのは、作り方などから考えて、放射性物質が溜まりやすいっていうのは予想できた話で、少々迂闊であったか。ちなみに、種を取る頃まで育てると、繊維の方はいまいちになるようで、両方得るというわけにはいかないようであり、だから亜麻仁油も高いんですかね。
切り取った亜麻だけれども、このくらいの長さで切っても、たぶんあまり役に立たなそうな気はするけど、何かやってみたいような気もしてくる。カラムシに関しては、手作業で繊維を取り出す方法が、書籍、ネット上問わず、山ほど見つかるし、たくさんの人がチャレンジされているが、亜麻はそれと比べるとちょっと少ないような気がする。というか、面倒くさくて、まだあまり調べていない。
とりあえず、水に浸けてみた。
何かと忙しなくて、そのまま放置してしまったところ、家の周囲が妙に臭いと思ったら、腐ってた。
繊維以外を腐らせるという方法もあったような気がしたが、とりあえず、今はよくわからんので、あとで調べておこう。