2011,08,26, Friday
以前、生葉染めでシルクを染めた件を書いたことがあったけれども、その後、たて続けに木綿も染めてみており、それはまだ文章化していなかったので、記憶が薄れる前にと思って、以下に書きとどめる。
シルク、ウールなど動物性繊維の場合、刈り取ったばかりの藍葉をジュースにして、単にそれだけでわりと簡単に染めることができるのだけれど、綿、麻の場合は、汁にハイドロサルファイトナトリウムや消石灰などを入れるなどしなければならない。ちなみに参考にした資料は、今回も農文協の『アイの絵本』。 藍葉をミキサーでジュースにするところまでは、前回と同じ。 ![]() しかし、このままでは、木綿を染めることはできない。 予め水に溶かしておいた消石灰の上澄み液を入れてかき混ぜる。 ![]() 水に溶かしたハイドルサルファイトナトリウムを入れてかき混ぜる。 ![]() やがて泡が青くなるそうだが、たしかに青っぽくなってきた。 綿を投入。 ![]() 緑ですな。 ![]() しばらく浸けてみたけど、すっごい緑である。 ![]() 空気に曝すと青くなるということだったので、しばらく干してみたが、緑色のまま。 ![]() 還元されたインディカンが酸化しないのか。あるいは藍葉にも緑の色素はあるだろうから、その緑なのか。 とりあえず、よく洗ってみてから再び干したが、やや薄まったものの、印象としてはかなり緑っぽい印象である。 これは失敗かと思っていたけれど、翌日になってから見たら、すっかり綺麗な水色になってた。 ![]() 藍染めに於いては、思い描いたような綺麗な青色になっていなかったとしても、あまりがっかりせずに、ヘタにいじったりもせず、まずは気長に待ってみるといいかもしれない。 |
コメント
HPを拝見してメールしました。染め方の工程がよくわかり大変参考になりました。ありがとうございました。
質問があります。勤務している保育園で、藍葉染めを行いたいのですが、染める布が綿なのです。 ハイドルサルファイトナトリウム入れると染まると書いてありましたが、配合量としては、どのくらいの割合で入れるのでしょうか? 45センチ角の綿布地を30枚程度染める予定です。 突然の質問で大変恐縮ですが、返信頂けたら嬉しいです。 よろしくお願いいたします。 久保
| 久保 | EMAIL | URL | 2011/09/09 05:24 PM | WmCKl9/s |
こんにちは。
私は染色の専門家ではないので、参考にした図書から数値を紹介致します。 生葉50gに対し、水500mlをミキサーで砕き、 消石灰5gを100mlの水で溶いて、その上澄み液を入れ、 ハイドロ5gを100mlの水で溶いていれるそうです。 それで染められるのが、ハンカチ2~4枚とのことです。 できれば『そだててあそぼう アイの絵本』を実際に参照された方がよろしいかと思います。 こども図書館などにあると思います。とてもわかりやすいです。 45センチ角の綿30枚となりますと、藍の生葉も多く必要になります。 手早く処理しないといけないので、数回にわけてやることになるかと思います。 また、最初に入れた布が染液を吸って一番濃く染まるので、不公平感のないように同時に入れた方がいいかと思います。
| 管理人 | EMAIL | URL | 2011/09/09 08:05 PM | j66jH7Fc |
生葉でなくてもよろしければ、もっと濃く染まる下記のような藍染めのセットが売っています。
http://www.seiwa-net.jp/product/konya_i/index.html これ一個で、1.5M×4Mの麻が濃紺に染まりましたので、2~3個あれば充分過ぎるかと思います。 やはり最初に入れたものが濃紺になり、以降は水色になりますが、この場合はどちらが綺麗かは好みによります。 そのときの模様です。 http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=448 ハイドロ、消石灰共に、アルカリ性ですので、直接触れると肌が荒れるかもしれないので、ご指導の際は充分ご注意ください。 染める対象がシルクであれば、ハイドロ、消石灰などは要らず、ただの生葉の汁でそめられるので、手順もわかりやすく、安全です。 シルクをやったときの例はこちらです。 http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=962
| 管理人 | EMAIL | URL | 2011/09/09 08:11 PM | j66jH7Fc |
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