エリカ・ラングミュア(著)『静物』
エリカ・ラングミュア(著)『静物』を入手。ナショナル・ギャラリーのポケットガイド、Still Lifeの翻訳である。同シリーズではN・ペニー(著)『額縁と名画』が既に翻訳されており、お薦めの書籍として額縁関連の文献紹介ページでも取り上げているが、『静物画』の方はどうかな、とちょっと疑問な内容かもしれない。個人的な主観による感想と断った上でちょっとだけ不満を言わせてもらうと、エリカ・ラングミュア氏の文章はかなり苦手である。カッコいい文章なのだが、悪く言えば持っている知識を使って散文を書いてみたという感じの文章で、肝心の情報自体が不明瞭になっている。キーワードを散りばめながら美しい文章を編み出しているのだが、それらのキーワードの説明がされていないので、特に初心者にはキツイ。専門書ならいざ知らず、ポケットガイドに相応しいか疑問である。ラングミュア氏が書いたナショナル・ギャラリー・ガイド(companion guide)も同様で、これは最初に読んだときはいまいち内容が頭に入って来なかった。ロンドンに3ヶ月滞在したときにほぼ毎日ナショナル・ギャラリーに通い、コンパニオン・ガイドも全体を通して読んだわけだが、正直に言うとこの文章には疲れた。この本がうまく読めなかった自分に対して知識の不足を痛感し、その後、美術史に関わる本を山ほど読むきっかけになったのだが。今になって読み返すと文章の意味はだいたいわかるし、なかなかの名文だとも思うのだが、当時は確かに悪文だと思っていた。知らない人が読んだら意味不明、知っている人が読めばわかるが既に知っている知識なので得るものはない。知っている人からみれば、うまくガイドしているように見えるが、実はさっぱりガイドになってないかもしれないよ、という意見は言っておきたい気がする。とは言え、ラングミュア氏の本はネット上のレヴューでも褒め称えられているので飽くまで個人的な主観であると断らせてもらった。終わり。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 05:12 AM | comments (0) | trackback (0) |
若桑みどり (著)『イメージを読む―美術史入門』
若桑みどり (著)『イメージを読む―美術史入門』及び『絵画を読む―イコノロジー入門』を読む。前者は入門書、後者は次に読むと言った感じのレベルの本である。2冊もとすごくイイ。入門書として非常によく出来ている。2冊の感想の前に、先に入門書全般に関する不満を述べさせてもらうと、これまで何冊か美術史入門なる本を読んだが、どれも初心者が読んだら意味不明と思うばかりか、専門外の者がよく抱く美術史への嫌悪感を抱くような本が多かった。初心者の知識レベルを全く理解していないため説明無しに専門用語を使ってしまう、というのはよくある話だが、そういう問題じゃなくて、ほとんど著者の独り言のような、好き勝手しゃべってるだけのような本もあった。上記のようなことは美術史に限らずあらゆる分野の入門書で言えることだけど、美術史の場合は特に気を付けなければならない理由がある。本書の中でも触れられているが、「絵は理屈でなく感性で観るもの」という現代の一般的な価値観があるため、美術史という分野は一般の美術愛好家から煙たがられることが多い。実際はイコノロジーもイコノグラフィーも様式論も具体的な論文等を読むと非常に面白いのだが、入門書や美術史を概説したものを読むと、きんもーっ☆という感じの文章に出くわすことが不思議と多い。しかし、この本は非常に上手く美術史の概要と興味深さを伝えている気がする。企画や編集を担当した人もいい仕事をしたのだろう。また、参考文献の紹介方法が非常に上手くて、読んでみようという気にさせるところが、自然と次のステップへ移行できる感じがしてそこも○。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 05:32 AM | comments (0) | trackback (0) |
フルキーボードBKBC-J109SBKを購入。
BUFFALOのフルキーボードBKBC-J109SBKを購入。実は先月買ったのだが、初期不良らしくて動かなかった。サポートに電話したところでは、交換は年始休み明けになりそうという話だったが、早くも元旦に届いた。元旦にも宅配会社は仕事しているのか大変だな。しかしそれは自分も変わらんか。
前回買った光るキーボード『蛍』はデザイン的には悪くなかったが、実用性においていまいちだったので、BKBC-J109SBKの方はどんなものだろうか。デザインそのものは悪くないというか、個人的にはさまざまな製品を見比べた上で一番気に入った。キーの配列もちゃんと標準的な配列になっている。ファンクションキーはF1~F4/F5~F8/F9~F12というように4個づつ独立しているし、ESCキーも離れている。キーはノートパソコンなどで使用されているパンタグラフ方式で、通常のキーボードに比べると、キーの入力に力が要らず、またキーボード自体が薄いので手首も疲れないという利点がある。ノートパソコンを使っていると、パンタグラフキーの方が慣れているので楽になるが、普通のデスクトップのキーボードから移行するとちょっと慣れるまで時間かかるか。


| 家電・パソコン | 09:55 PM | comments (0) | trackback (0) |

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