富田倫生(著)『パソコン創世記』TBSブリタニカを読む。
富田倫生(著)『パソコン創世記』TBSブリタニカ

パソコン黎明期の歴史を描いた本の中でも傑出した一冊。最初に旺文社文庫から出版されたのが1985年、しかしその後すぐに旺文社が文庫から撤退したため廃刊となる。後に出るエキスパンドブック版のまえがきによると「残部を買い取ろうと気づいたときには、すでに初めての僕の本は断裁処分となっていた」そうである。1993年にエキスパンドブック版が登場するが、その際PC-9801の成長の過程に関する記事が追加されるなどの大幅な強化があり、1994年にTBSブリタニカから紙の書籍としても刊行され、それが今回私が読んだものである。富田倫生氏は青空文庫の立ち上げにも関わっているので、最新版はそちらで見ることができる。私も最初は青空文庫版を読んでいたが、大著なのでパソコンのモニタで読破するのは辛く、書籍版を入手した。TBSブリタニカ版は既に廃刊となっているが、中古市場は安値で入手できる。旺文社版は市場に出回った期間が短いのでやたらと高値がついているが、普通の読者には内容が強化されつつも安価なTBSブリタニカ版がお薦めである。現在の青空文庫で公開されているものは、章構成、その他、いろいろな部分が書籍版と違うのだが、序文などが長すぎて一般の読者はそこで挫ける可能性もあるので、やはりTBSブリタニカ版がいいと思う。なお、この書籍版が世に出るまでには、出版社と相当の軋轢があったそうだが、著者が粘り強かったおかげで、この本があるのだと思う。著者の望み通りの原稿は青空文庫版の方だと思われるが、ざっと読み比べると書籍版は書籍版で良い仕上がりだと思うのだが。

内容は日本電気のパソコン開発の歴史を中心として、それに関連するアメリカの動きや、サードパーティ等の話が付随する。個人的には、昔私用していた8bitパソコンの生い立ちの謎がとけた。PC-6001シリーズが何故あのようなスペックになったのか、PC-8801シリーズは日本電気内では9801と比べてどのような立場にあったのか、PC-100は何故消えざるおえなかったのか等、子供の頃に感じていたさまざまな疑問が氷解した。開発の経緯を知ると、なるほど、どれも納得のいく理由があったし、98帝国が築きあげられる上では必要なことだったのだ。また、三菱や東芝、富士通の16bitが如何なる理由で9801に敗れ去ったのかも、改めて納得した。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 11:51 PM | comments (0) | trackback (0) |
DVD『F-15 世界最強のファイター』を観る。
最近、レンタルショップに入荷されたDVDだが、実際観てみたところ、映像は非常に古くさかった。F-15も登場からかなりの年数が経っているのだが、映像にも時の流れを感じさせるものがあった。F-15の日本版がF-15Jであり、三菱のライセンス生産、自衛隊の主力戦闘機として約200機程が配備されている。世界最強と言われる超高額の戦闘機が200機も居るとは恐ろしい話だが、中国はロシアのフランカーを猛烈な勢いで配備しているそうなので、これでも不安なところである。F-15は一対一のドッグファイトではフランカーにはまず勝てないだろうと様々な方面から言われている。実際はレーダー機を中心とした総合的な運用が勝敗の要となるだろうから、単純にドッグファイトだけの問題ではないけど。で、肝心のDVDの内容だが、戦闘機そのものの性能もさることながら、日頃の整備や訓練がいかに重要であるかが強調されている点が良かった。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ | 07:44 PM | comments (0) | trackback (0) |
里中満智子(著)『長屋王残照記』全2巻を読む。
飛鳥~奈良時代を舞台に長屋王VS不比等&藤原四兄弟の権力闘争を描く。いわゆる「長屋王の変」の漫画化だが、『天上の虹』からそのまま続きのような感じになっていて、巨編の一部とも言える。藤原四兄弟の陰謀により、最後は自殺に追い込まれる長屋王だが、四兄弟も間もなく天然痘で全滅。それにしても壬申の乱とか天然痘とか、度々危機に陥りながらしっかり這い上がってくるのがすごいな藤原一族。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::マンガ・アニメ | 11:28 PM | comments (0) | trackback (0) |

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