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2007,03,31, Saturday
映画『宇宙からのメッセージ』(1978年、東映)を観る。
これって、意図的にバカ映画を作る企画のもとで制作されたのだろうか、それもマジでやっていたのだろうか? この点はかなり気になってしょうがない。真面目に「SF超大作」を作るつもりでこんなのが出来たのだとしたら、それはそれで面白いが、なんとなく東宝の大作『日本誕生』(1959)と共通するテイストを感じた。邦画は特撮が絡むとみんなこんな感じになってしまうよなあ、と少々残念。 衝撃的なシーンは簡易酸素マスクみたいなのをして宇宙遊泳する場面だが、宇宙服を着ているわけでもなく、顔や手は明らかに肌が露出している。近年、理系の学力低下(あるいは関心低下)が話題になったりするが、そんなレベルの話じゃないというか、大の大人が寄り集まってこんなアホな映像を作っている時代でもなんとかなったんだと考えると、マスコミの煽りすぎであるような気もする。この酸素マスク宇宙遊泳のシーンについて、以前どこかで読んだような?と思ったら、高校時代に野田昌宏の本に、この映画の件で小松左京から「日本SF作家クラブから除名するぞ」とか言われた話があったんだが、あの映画ってこれのことだったのか。 後に『ジェダイの復讐(帰還)』のラストでも出てくる、”チューブの中を戦闘機で飛行して敵基地内部へ侵入、コアを破壊して脱出”というのは『ヤマトよ永遠に』がオリジナルかと思っていたが、『宇宙からの・・・』の方が先だったのか。しかも絵的には直接『ジェダイ・・・』に影響を与えてそうだが。コアの破壊のところまでそっくりだし。時系列順に並べると『宇宙からの・・・』('78)→『永遠に』('80)→『ジェダイ・・・』('83)。演出的には『永遠に』が最も劇的な効果があって迫力満点だが(特に連続ワープで脱出ってのが格好いい)、『ジェダイ・・・』への影響は大したことなかったのかもしれない。 |
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2007,03,30, Friday
フランチェスコ・モッツェッティ(著)『ティツィアーノ ピエトロ・アレティーノの肖像』三元社
現在ピッティ美術館にあるティツィアーノ作『ピエトロ・アレティーノの肖像』について書かれた本。著名な毒舌文筆家アレティーノは、友人のティツィアーノに自身の肖像画を描かせて、コジモ・デ・メディチに贈る。ティツィアーノの作品とあれば相当な値打ちものだが、コジモ公からは返礼も感想も届かない。どうやら、コジモに届く贈物や書簡を選別または検閲している執事リッチョが隠匿したらしい。なぜ、隠匿する必要があったのか? あるいは、そもそも自分の肖像画を贈るというのはどういう意味があるのか? 三元社の「作品とコンテクスト」シリーズでは『ティツィアーノ[パウルス3世とその孫たち]』を読んだことがあるが、それと比べると非常に読みやすい。「パウルス3世・・・」も面白い作品だが、話の順番がめちゃめちゃで終始脇道にそれがちだったが、本書はメインテーマに関わること以外に話が飛火することなく、しかも時系列順に進むので、推理小説を読んでいるかのように読みやすく、また全体像が掴みやすい。しかし、アレティーノなる人物について知っていないと、面白さが半減するかも。巻末の訳者あとがきにもアレティーノについての解説があるが、ドルチェ(著)『アレティーノまたは絵画問答』なんか読んでおくといいかもしれない。 |
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2007,03,29, Thursday
長谷川輝夫(著)『聖なる王権 ブルボン家』講談社選書メチエ(2002/03)
ブルボン王朝の創始からギロチン台までを概説。王族やその周辺に登場する人々のドラマ部分に焦点を絞ってあるので、物語風でもあり、とても読みやすかった。 |
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2007,03,26, Monday
『ブラームス交響曲全集 マズア&ゲヴァントハウス管弦楽団』
思わず5千円も出して、新品のDVDを買ってしまうとは。しかしブラームスの交響曲は、これぞというDVDを揃えておきたい。すでに交響曲第2番に関しては、スイス・イタリア語放送管弦楽団の10枚組2000円セットに含まれていたディスクを非常に気に入っており、残り1、3、4のマイベスト見つけようぞというところなのだが、そんなわけで、今回購入したディスクはどうかというと、映像も演奏もなかなか良い。しかし私の個人的な好みからすると、ブラームスの演奏の場合は少しばかり陰気な感じで鳴らして欲しい部分があるのだが、そのようなしみじみうたい挙げて欲しい部分があっさりしてしまいがちという印象が無きにしもあらず。特に第3番は全く感動しなかった。3番はブラームスの曲の中でも珍しく前向きな曲と言われるが、それでも2割ほど陰気を混ぜると調度良いのではとか思うのだ。しかしそこは好みの問題もあるし、1、2、4は比較的良いと思うし、映像も全般的に品があるしで、人にお薦めするなら安心して紹介できる品とも言える。 |
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2007,03,24, Saturday
千葉とき子,斎藤靖二(著)『かわらの小石の図鑑―日本列島の生い立ちを考える』東海大学出版会 (1996/08)
昨年は鉱物について本をいくつか読んだが、岩石についても読まねばと思い、まずは簡単で身近な内容のものからという理由で選んだ一冊なのだが、カバーイラストなどから受けるイメージと違って、かなり硬い内容の本だった。写真などが豊富でビジュアル的には見やすいが、本文はかなり教科書的な記述となっており、各河川ごとの説明も実務的で全く抑揚がないので、全部同じ文章に見えてしまった。しかし、これは自分の知識が乏しすぎるからなのだろう。 |
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2007,03,22, Thursday
ヤフオクにて、DVD『マーラー交響曲第5番 小林研一郎/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団』を入手。
フジテレビ制作のDVD。映像の作りの巧さが半端じゃない。まず、画質が極めて良い。電器屋などで次世代DVDの映像を観た後だと、DVDの画質に満足出来なくなってしまうのだが、なんというか、DVDでもまだまだいけるじゃんと思える綺麗な映像。カメラワークも素晴らしく、どのカットも的確な構図でフレームに入っている。カット切り替えの頻度やタイミング、ゆったりとしたスクロールなど、どの部分も音楽を聴くために丁度良い映像となっている。 通常、クラシックのDVDは、撮影や編集に懲りすぎると、楽器を追いすぎて目まぐるしくアングルが変ったり、演奏家や指揮者をアップで撮りすぎて不自然な絵になったりと、かえって映像が邪魔をして、音楽を聴くどころではなくなってしまうことが多い。むしろ手抜きして、ダラダラと素撮りしてるだけのDVDの方が、音楽を聴きやすかったりすることが多いのだが、しかし、このDVDは音楽を聴かせるということに主眼を置いて、画質、音質など細部にわたるまで徹底的に懲りまくっており、主役が音楽であることを常に忘れていない点で、他とは別格の出来具合である。 先日、バレンボイム&シカゴ響による同曲のDVDを入手したばかりだったので思わず比較してまうが、第一楽章だけはバレンボイムの重厚な感じが好きなのだが、他の楽章は小林研一郎版の方が情緒的な感じでいいなあと思った。特に第4楽章のアダージェットはあまりにも素晴らしすぎる。¥6,090という値段は高いが、それだけの価値はあると思う。と言いつつ、自分はヤフオクで¥3,000弱で入手したのだが、さすがに中身がわからない状況で6千円は気軽に買えないよなあ。消費者側からすれば2980あたりが妥当だと思うんだが。 |
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2007,03,22, Thursday
ウィンザー&ニュートン社の油絵具解説書、The Oil Colour Book - A comprehensive resourece for paintersの日本語版、『油絵具百科』を読む。先日、ウィンザー&ニュートン製品の日本総代理店のバニーコルアート(株)の方から頂いたもので、自社製品の紹介をしつつ、油絵具の基本について語られている。昔、サクラクレパスルが日本語訳を出した、フラン&ブルジョア社の『油彩画の技法・材料と使用法』と同じような作りであり、約100頁とボリュームがあるので、油絵描きにはちょっとした技法書並に読み応えがある。
英語版はウィンザー&ニュートン社のホームページからダウンロードできる。 www.winsornewton.com/pdfs/The-Oil-Colour-Book_UK.pdf 実は何年か前にネット上で日本語版のPDFファイルを入手していたようで、改めてHDD内を探ってみたところ、画材関連フォルダの階層の奥深くに眠っていた。ダウンロードしただけで、読んではいなかったようだ。というか、改めて確認すると、あちこちからダウンロードした画材関連文書がしっかりと保存されているのだが、こういうのは発見したそのときに読まないと、そのまま忘れ去って一生読まない可能性が高いなぁ、と改めて思った。後は、読むとき、どうしても印刷してしまう習性が直らないが、これは紙じゃないと読みにくいという理由ではなく、アンダーラインや落書きを(気軽に)出来ないという点に尽きるのだが、この度、ちゃんと製本したものが手に入ったので、激しく線引きしながら読み終えたというわけである。 |
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2007,03,19, Monday
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2007,03,16, Friday
エグゼドエグゼスは、その昔、駄菓子屋で1回だけプレイしたことがあるが、駄菓子屋はろくな照明もなくて薄暗いから、そこで見た多重スクロールの美しい画面はかなり印象的だった。一方、ゲーム内容はいまいち単調だと子供心に感じ、何より難しすぎて先に進めそうもなかったため早々に続行を諦めたが、駄菓子屋でもすぐに別のゲームに入れ替えてたから、インカムはよくなかったのだろう。
でも、今になってやってみると、これが意外にも面白かったりする。要塞を攻略してボーナスをたくさんもらうのも楽しいし、敵をフルーツに変えるのも快感である。全般的に難しいけれどコンティニューすれば、エグゼドエグゼスを倒すぐらいは誰でも可能である。まあ、確かに序盤から難易度が高すぎてバランス悪いとは思うが。後半は、要塞攻略よりも、ザコを相手にするのが大変だし。後から現れて3方向に弾を撃ってくるトンボが一番の強敵かもしれない。 エグゼドエグゼスはカプコンジェネレーション第3集~ここに歴史はじまる~カプコレに収録されているのでプレイステーションで遊べる。昔、ファミコンにも移植されたことがあったが、あまりにも酷い出来で、移植失敗の代名詞と言えるぐらい有名である。個人的にはA.S.O.のファミコン版も同じくらい酷いと思うが、先行した失敗作であるエグゼドエグゼスの方が話題になることが多い。A.S.O.のときはもう駄作が乱発されすぎて、埋もれてしまっただけとも言えるが。 このゲーム、画面は美しいと言ったけど、地形に個性がないので、いったいどの面にいるのか忘れてしまうことが多い。最初から最後まで同じところループしているようにしか見えない。ゼビウスなんかは各エリアの地形が個性的で今でも記憶してるぐらいだし、スターフォースもやっぱ覚えてる。グラフィックパターンで言えば後発のエグゼドエグゼスの方が多いのではないかと思うが、使い方によってかえって単調になってしまうこともあるのか。まあ、意図的にそうしているのかもしれないし、1942やソンソンの流れだと思えばそれまでだが。 |
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2007,03,10, Saturday
タカーチ四重奏団 シューベルト『死と乙女』、ベートーヴェン『ラズモフスキー第1番』、ハイドン『鳥』
HMVで輸入盤が¥3,063だったので購入。国内版は¥5,040だが、5千円だして買うかね? 3千円だったら買うかもしれないが、5千円じゃ買わないよね。 弦楽四重奏曲の代表的な曲が3つ入っていて、DVD1枚ものとしては、なかなか良さそうな組み合わせである。 ハイドン:弦楽四重奏曲第39番ハ長調『鳥』作品33-3 シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D810『死と乙女』 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1『ラズモフスキー第1番』 最初のハイドン『鳥』は、カメラワークがわざとらしく、頻繁にアングルが変るので少々疲れた。曲はロココなのに、映像が目まぐるしく変る。さらに時々、鏡に映った像とかで、映像に変化を付けてくれるのだが、こんなことする必要があるのだろうか。 シューベルト『死と乙女』のときはやや落ち着いているが、演奏家の顔のアップが多く、何故ここまで顔面を大写しにせねばならぬのだろうかと疑問に思った。楽器を中心にズームアップするならともかく、顔がどかーんと映るのはちょっと。ここまでの大写しに耐えられるのはチェキッ娘時代の下川みくにくらいのものだろう(あれも映像としてはかなり違和感あったが)。それにくらべて4人全体が映っている場面が少なすぎやしないか? 最後のベートーヴェン『ラズモフスキー第1番』の映像はだいぶマシになっていて、ほっとした。 |


