宇宙からのメッセージ
映画『宇宙からのメッセージ』(1978年、東映)を観る。

これって、意図的にバカ映画を作る企画のもとで制作されたのだろうか、それもマジでやっていたのだろうか? この点はかなり気になってしょうがない。真面目に「SF超大作」を作るつもりでこんなのが出来たのだとしたら、それはそれで面白いが、なんとなく東宝の大作『日本誕生』(1959)と共通するテイストを感じた。邦画は特撮が絡むとみんなこんな感じになってしまうよなあ、と少々残念。

衝撃的なシーンは簡易酸素マスクみたいなのをして宇宙遊泳する場面だが、宇宙服を着ているわけでもなく、顔や手は明らかに肌が露出している。近年、理系の学力低下(あるいは関心低下)が話題になったりするが、そんなレベルの話じゃないというか、大の大人が寄り集まってこんなアホな映像を作っている時代でもなんとかなったんだと考えると、マスコミの煽りすぎであるような気もする。この酸素マスク宇宙遊泳のシーンについて、以前どこかで読んだような?と思ったら、高校時代に野田昌宏の本に、この映画の件で小松左京から「日本SF作家クラブから除名するぞ」とか言われた話があったんだが、あの映画ってこれのことだったのか。

後に『ジェダイの復讐(帰還)』のラストでも出てくる、”チューブの中を戦闘機で飛行して敵基地内部へ侵入、コアを破壊して脱出”というのは『ヤマトよ永遠に』がオリジナルかと思っていたが、『宇宙からの・・・』の方が先だったのか。しかも絵的には直接『ジェダイ・・・』に影響を与えてそうだが。コアの破壊のところまでそっくりだし。時系列順に並べると『宇宙からの・・・』('78)→『永遠に』('80)→『ジェダイ・・・』('83)。演出的には『永遠に』が最も劇的な効果があって迫力満点だが(特に連続ワープで脱出ってのが格好いい)、『ジェダイ・・・』への影響は大したことなかったのかもしれない。


| 映画 | 10:47 PM | comments (0) | trackback (0) |
フランチェスコ・モッツェッティ(著)『ティツィアーノ ピエトロ・アレティーノの肖像』を読む。
フランチェスコ・モッツェッティ(著)『ティツィアーノ ピエトロ・アレティーノの肖像』三元社

現在ピッティ美術館にあるティツィアーノ作『ピエトロ・アレティーノの肖像』について書かれた本。著名な毒舌文筆家アレティーノは、友人のティツィアーノに自身の肖像画を描かせて、コジモ・デ・メディチに贈る。ティツィアーノの作品とあれば相当な値打ちものだが、コジモ公からは返礼も感想も届かない。どうやら、コジモに届く贈物や書簡を選別または検閲している執事リッチョが隠匿したらしい。なぜ、隠匿する必要があったのか? あるいは、そもそも自分の肖像画を贈るというのはどういう意味があるのか?

三元社の「作品とコンテクスト」シリーズでは『ティツィアーノ[パウルス3世とその孫たち]』を読んだことがあるが、それと比べると非常に読みやすい。「パウルス3世・・・」も面白い作品だが、話の順番がめちゃめちゃで終始脇道にそれがちだったが、本書はメインテーマに関わること以外に話が飛火することなく、しかも時系列順に進むので、推理小説を読んでいるかのように読みやすく、また全体像が掴みやすい。しかし、アレティーノなる人物について知っていないと、面白さが半減するかも。巻末の訳者あとがきにもアレティーノについての解説があるが、ドルチェ(著)『アレティーノまたは絵画問答』なんか読んでおくといいかもしれない。



| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::美術 | 01:39 PM | comments (0) | trackback (0) |
長谷川輝夫(著)『聖なる王権 ブルボン家』を読む。
長谷川輝夫(著)『聖なる王権 ブルボン家』講談社選書メチエ(2002/03)

ブルボン王朝の創始からギロチン台までを概説。王族やその周辺に登場する人々のドラマ部分に焦点を絞ってあるので、物語風でもあり、とても読みやすかった。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::美術 | 01:49 PM | comments (0) | trackback (0) |
DVD『ブラームス交響曲全集 マズア&ゲヴァントハウス管弦楽団』
『ブラームス交響曲全集 マズア&ゲヴァントハウス管弦楽団』

思わず5千円も出して、新品のDVDを買ってしまうとは。しかしブラームスの交響曲は、これぞというDVDを揃えておきたい。すでに交響曲第2番に関しては、スイス・イタリア語放送管弦楽団の10枚組2000円セットに含まれていたディスクを非常に気に入っており、残り1、3、4のマイベスト見つけようぞというところなのだが、そんなわけで、今回購入したディスクはどうかというと、映像も演奏もなかなか良い。しかし私の個人的な好みからすると、ブラームスの演奏の場合は少しばかり陰気な感じで鳴らして欲しい部分があるのだが、そのようなしみじみうたい挙げて欲しい部分があっさりしてしまいがちという印象が無きにしもあらず。特に第3番は全く感動しなかった。3番はブラームスの曲の中でも珍しく前向きな曲と言われるが、それでも2割ほど陰気を混ぜると調度良いのではとか思うのだ。しかしそこは好みの問題もあるし、1、2、4は比較的良いと思うし、映像も全般的に品があるしで、人にお薦めするなら安心して紹介できる品とも言える。


| 音楽 | 08:48 PM | comments (0) | trackback (0) |
『かわらの小石の図鑑―日本列島の生い立ちを考える』を読む。
千葉とき子,斎藤靖二(著)『かわらの小石の図鑑―日本列島の生い立ちを考える』東海大学出版会 (1996/08)

昨年は鉱物について本をいくつか読んだが、岩石についても読まねばと思い、まずは簡単で身近な内容のものからという理由で選んだ一冊なのだが、カバーイラストなどから受けるイメージと違って、かなり硬い内容の本だった。写真などが豊富でビジュアル的には見やすいが、本文はかなり教科書的な記述となっており、各河川ごとの説明も実務的で全く抑揚がないので、全部同じ文章に見えてしまった。しかし、これは自分の知識が乏しすぎるからなのだろう。


| 書籍・雑誌・漫画・アニメ::理系・工学 | 05:07 AM | comments (0) | trackback (0) |

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