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2007,05,28, Monday
個人的にはバッハと言えばリヒター(またはミュンヒンガー)なのだが、最近は人前で堂々とそのようなことを言える状況ではないようで、先日、バッハのCD案内の本を捲ってみたら、全てオリジナル楽器演奏ばかりで、リヒターは過去の演奏家として数行のコメントが載っているだけだった。現在、オリジナル楽器による演奏が主流であることは間違いなく、これからバッハを聴く人もオリジナル楽器での演奏を聴くべきという話だったが。
先日ベームDVDの件で、最初に買ったクラシックの録音が『モーツァルトのすべて』というカセットテープであった話を書いたが、それとほぼ同じ時期に『バッハのすべて』というカセットテープも購入している。モーツァルトを先に買ったのか、バッハを先に買ったのか、細かい前後関係までは思い出せない。ちなみに『ベートーヴェンのすべて』も買っていることは言うまでもないが、それはともかく、このバッハのテープもかなりの回数にわたって再生したのだが、リヒター指揮の演奏も多かったことであろう。 と言っても、バッハ=リヒターと認識しているのは、たぶん自分の年齢層が最後のラインではないかと思う。上述のテープを買ったとき既にオリジナル楽器の演奏家が目まぐるしく活躍しており、リヒターは完全に過去の人だった。というか、死んでた。実はさほど変わらない時期にトン・コープマン演奏するバッハのテープも買っており、むろん、オリジナル楽器などという知識も何もない状態で聴いたのだが、8bitパソコンのFM音源のような音と機械的な演奏により、まるでコンピュータが演ってるみたいだと思ったものである。1、2回しか再生しなかったのだが、この人物のテープだけは買わないように気を付けようと、名前を記憶した。実はこれが最初に覚えた演奏家の名前かもしれない。それから20年近い年数が過ぎ、さまざま曲や演奏を聴いて、本を読んだりして、知識もいくらか蓄えたが、それでも、人の好みというのは、結局変わってないわけか。音楽はときに青春期の悩みの慰めになり、あるいは解答にすらなるかもしれないものであり、自分もリヒターのマタイ受難曲なんかを、平常ならざる心持ちで聴き入ったものだが、これからバッハを聴くという人はガーディナーのCDとか聴くんだろうか。なんかつまんねぇなあとか思うが、それは余計なお世話か。 |
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2007,05,27, Sunday
加藤隆(著)『『新約聖書』の誕生』講談社 (1999/08)
先日読んだ、箕輪成男(著)『中世ヨーロッパの書物』の中で、熱烈な賛辞と共に紹介されていた本。早速、入手して読んでみたが、これは確かに面白い。新約聖書には矛盾する内容の4つの福音書が収められているが、そのような複数の福音書が書かれるに至った理由や経緯が、実にわかりやすく描かれている。概説だけの説明文では見えてこない背景をかいま見れる点で、一読の価値ありかと。以前は、矛盾する文書が一緒になっている点で、新約聖書の胡散臭さを感じたものだが、まさに矛盾する文書を載せていることの重要性を知り、聖書に対する見方もだいぶ変わった気がする。 |
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2007,05,22, Tuesday
購入したのはだいぶ前になるが、ようやく読めたという感じか。買ったまま放置状態のマンガ本が山となっているが、マンガと言えど、読むのに相応の時間がかかるものである。
歴史ジャンルが好きなので、レンタルする映画も、購入する漫画本も、ほとんどが歴史に関連のあるものとなっているのだが、映画と漫画を比較すると、漫画の方がはるかに出来映えがいいものが多い。映画の場合は、2時間前後という枠に収めつつ、興行的成功を最優先にしなければならないので、ある人物の生涯を描くには尺が不足し過ぎている。しかも、最近の大作映画は脚本が悪すぎて、戦闘シーン以外の部分に観るべきものがなかったりする。また、大作になるほど、歴史上の人物のイメージより、俳優のイメージが全面に押し出されるようになるので、それも気になる。大作の場合、キャストによって興行成績が大きく左右されるので仕方がなく、逆に低予算のテレビ映画の方が、実像の再現に熱心な場合が多かったりする。尺の方は、大河ドラマみたいに1年やれば、それなりの長さにはなるが、いずれにせよ俳優がどうこうという話題ばかり先行して、見る前から既に興味をそぎ取られる。そもそもテレビ見ないし。 そんなわけで、どちらかというと、映画より漫画の方が好きである。この作品も素晴らしい。史実に沿いながら、マンガとしてアレンジも加えているが、そのバランスが非常に良い。こんな絶妙なブレンドは映画やテレビ番組では不可能。 |
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2007,05,20, Sunday
EMI DVB4928459
・ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調 ・モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 ト長調 ・ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 ト短調 60年代にBBCの放送用に収録されたもののようで、見た目はかなりショボい。しかし、曲が始まってしばらくすると、画質の悪さはすっかり忘れてしまう。少なくとも先日買ったヴェンゲーロフの高画質鮮明どアップ映像を観ながら聴くより、メニューインのモノクロ映像を見ながら聴く方が遙かに良いことだけは確かである。特にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、鮮明な音で聴くよりも、多少ノイズが入った古い録音で聴いた方がいいような気がするのだが(シゲティのCDを聴きすぎたせいか?)、画質も音質も気にせずに楽しめる。ブルッフが入っているのいい。世に言う3大協奏曲はベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーンなのだそうだが、自分の中ではベートーヴェン、シベリウス、ブルッフが3大V協である。ブラームスを外すのはちょっと惜しいが、メンコンは何のためらいもなく除外できる、とかいう話はともかく、このDVDはブルッフが入っているので買ってみた、というのが本音で、ブルッフのDVDは他に1,2点しか見付けられなかった。 |
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2007,05,19, Saturday
マキシム・ヴェンゲーロフ (vn)
ダニエル・バレンボイム(指揮、p ) シカゴ交響楽団 HMVで購入。 今までで実演に接して最も感動したのは、シベリウスのヴァイオリン協奏曲であり、これほど美しい曲があるかと何度聴いても思う。このDVDの演奏も最高である。しかし、男性奏者が自己陶酔しながらヴァイオリンを弾く姿はちょっと気持ち悪いかも、と思ってしまった。このDVDを観ればたぶん誰もが思うだろう。いくらなんでもアップで映しすぎである。できれば女性のヴァイオリニストが演ってるやつがいいのだが見つからなかった。 |
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2007,05,18, Friday
収録曲は交響曲第29番、34番、35番、40番、41番。
カール・ベームと言えば、私が最初に買ったモーツァルトの録音は、グラモフォンのモーツァルト詰合わせカセットテープで(当時CDはあまり普及していなかった)、記憶はかなり曖昧になってしまったが、確か『モーツァルトのすべて』とかいうタイトルだった気がする。たぶん最初に買ったクラシック音楽のテープでもあった気がするし、そのテープに収録されている交響曲第40番ト短調の第一楽章は、最初に好きなったクラシック音楽だったと思う。まあ、最初に好きなる曲としては定番中の定番ではあるけど、そのテープは第40番の他、レクイエムの入祭唱、キリエがベーム指揮だった(たぶん)。いずれにせよ、その後、ベームのCDは山ほど買ったが、最近はめっきり聴かなくなっていた。なんと言っても最近の録音の方が鮮明だし。しかし、改めてベームを聴いていると、40番、41番はやはりベームが最高だなと、改めて思うわけである。DVDには5曲も入っているので、廉価版CD並にお得である。映像は少々時代がかっている気がしないでもない。ムジークフェラインで撮られているが、まるで60年代のカラー映画みたいな映像になっている。ティンパニ、ホルン、チェロなどで、特にクローズアップされているシーンはおそらく別撮りなのだろう。そこだけ微妙に映像の雰囲気が違うし、当時のカメラでライブ中にあんな映像が撮れるとは思えないし、背景を見せない微妙な構図であるし。いつも思うが、ホルンの拡大映像って、演出だとしても必要なのか疑問。というわけで、そういう部分が実演に接するような臨場感を削いでしまっている気はしないでもないが、でも、映画的作品であると気持ちを切り替えて鑑賞すると、これはこれでいいものかもしれない。 |
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2007,05,17, Thursday
DVD ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集 第3集
アルバン・ベルク四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集、いきなり第3集から購入したが、やはり最初に聴きたいのはラズモフスキーだろう、ということで。ラズモの他にも大フーガや第16番が収録されている。DVD2枚組だが、ベートーヴェンが濃厚に詰っているような感じで素晴らしい。やはりライブ映像はいい。ラズモフスキーは以前、タカーチ四重奏団が貴族の館で演奏しているDVDも買ったことがある。貴族の館というのはある意味、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の舞台として正しいと言えるかもしれないけれども、現代人にとってはライブの臨場感の方がしっくりくる。ちなみに、Amazonのリンクを貼っているけど、HMVの方が安いよ。 |
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2007,05,16, Wednesday
箕輪成男(著)『中世ヨーロッパの書物 - 修道院出版の九〇〇年』出版ニュース社 (2006/10)
中世の写本と言えば、なんと言っても豪華な彩飾写本を思い浮かべてしまうが、本書は中世出版の大多数を占める非彩飾写本の方について語っている。彩飾写本に関する本は、これまでも少なからず読んだものだが、考えてみれば、数の上でも影響力でも本来の主役は非彩飾写本である。美術史家の書いた彩飾写本に関する本と比べると、歴史のダイナミックな流れを感じさせる非常に面白い内容だった。それに、とても読みやすい。理解できない箇所などほとんど見あたらなかった。途中で紹介される本や、参考文献も(読みながらいくつか注文したが)この本と同じくわかりやすい文章で書かれているものばかりである。 実はほぼ同時にカルル・クラウスベルク(著)『ウィーン創世記』三元社 (2000/04) を読んでいたのだが、こちらはまさに彩飾写本を扱った本で、ある創世記写本の挿絵を歴代の美術研究者が如何に読み解いてきたかということがテーマであり、正直に言うと、そんなことはどうでもいいという気分で、読み進めるのが困難だった。まあ、べつに私のために書かれた本ではないから、こんなことも言われても困るだろうが。 |
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2007,05,11, Friday
ヘンヒェン指揮/C.P.E.バッハ室内管弦楽団
モーツァルト ・ディベルティメント第1番 ・ピアノ協奏曲第20番 ・交響曲第41番「ジュピター」 チェロやピアノ奏者等の一部を除いて全員がスタンディングで演奏するという珍しさに釣られて、速攻で注文してしまった。 2005年のライブ映像なので、画質は非常に鮮明だし、カメラワークもなかなか。オリジナル楽器ではないようだが、「ジュピター」は、ブリュッヘン等の古楽器演奏っぽい感じなっている。さすがにブリュッヘンの名盤ジュピターよりは表現が劣ると思うが、でも映像付きだとけっこう楽しめる。3回くらい観たか。ピアノ協奏曲第20番は、ピアノと弦楽器の音の厚みのバランスが普段聴いているものとかなり違うので強烈な違和感がある。慣れてくれば、それほど悪くない。 |
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2007,05,09, Wednesday
渡辺和(著)『クァルテットの名曲名演奏 4人が織りなす素晴らしき世界』音楽之友社(1999/07)
定価950円の本だが、絶版のためプレミアがついて4千円近い価格で購入してしまった。類書が少ないので仕方ない。最近、弦楽四重奏曲に関心を持っており、DVDを買いまくっているのだが、媒体がCDからDVDへ移行したため弦楽四重奏曲を楽しみやすくなった気がする。実のところ、音声だけで弦楽四重奏曲というのはちょっと大変なものがある。DVD時代の今なら弦楽四重奏ブームが到来するやも? |


