2008,06,30, Monday
写真はワンビネガーの蒸気が充満した容器に入れていた鉛板の様子ですが、こんな感じにナイフで掻き取れるぐらいに、白い吹き出物がどんどん出てくるわけです。
![]() 容器内が湿っているせいか、白い顔料(たぶん鉛白)も濡れていて、絵具みたいになってるけど、単に湿っているだけで接着力はないので乾くと粉になる。 |
2008,06,30, Monday
「キハダ」はミカン科の木で、樹皮を使用。アルミ媒染で黄色に。ってラベルに書いてあります。
![]() キハダってどうやって使うのか知らないのだが、いつもと同じようにやってみることに。まずは、お湯を入れた鍋にキハダを投入して煮詰める。 ![]() 染料を煮出している間に、染める予定の布を媒染(熱湯に少量のみょうばんを溶かし、そこに布を浸けておく)。 ![]() 雨が降っているせいか薪が順調に燃えてくれないので、煮出しに1時間以上かかってしまった。 ![]() 煮出した染料を布で濾しながら別容器に移す。さらに残ったキハダをもう一回煮出して染液を取り出したりと、我ながらだいぶ慣れてきたような感じである。 ![]() 染液に布を浸す。 ![]() なんか、思いっきり黄色っすね。 ![]() 軽く水洗いしたあと、洗濯機で濯ぎと脱水をして干す。自然染料なので地味な黄色になるのかと思いきや、蛍光色みたいな綺麗な黄色に。 ![]() |
2008,06,22, Sunday
読んでくれている人もそろそろ飽きてるかもしれないしれないが、また染色の話を。
今回はインド茜(根)。先日、アークオアシス仙台店で買ってきたもの)。染めるのは綿のシャツ。媒染剤はみょうばん。例によって素人の個人的メモなので、内容はあまり信用せずにお願いします。 茜の色素と言えばアリザリンだけれども、アリザリンのみというわけではなく、そもそも染料となる植物には複数の色素が含まれているもので、同じ茜でもインド茜は西洋茜と比較して黄色みが強いという話である。 ![]() 実際に違うものだろうかという興味もあるのだが、それと同時に今回は先媒でやってみることに。今まで後媒だったが、先媒すると染料の布への進入を促進されるそうで。特に木綿は染まり難い布なので、先媒はかなり有効らしい。 というわけで、お湯をはった鍋にインド茜をどさっと入れる。量とか計らずに、袋に入ってものを全部放り込んでしまった。残しても仕方ないし。 ![]() 薪に火をつけて煮出す。それにしても炭に比べると火の加減を調節するのが難しい。 ![]() 煮出ししている間に布を媒染。 少量の熱湯でみょうばんを溶き、お湯をはったバケツに入れて媒染液を作る。染める予定の布をまんべんなく浸しておく。 ![]() 充分煮出して染液ができたら茜を取り出す(本当は目の細かい布で濾すのだが)。 ![]() 布を投入。先媒すると色の吸い付きが凄い。というか、最初に入れた布が色の大部分を吸ってしまうのか、後から入れた布がほとんど染まらない(後媒のときはこれほど極端じゃなかった)。 ![]() さきほど煮出した茜の根、前はそのまま捨てていたけど、2回、3回と繰り返し煮出して使えるそうなので、今回は改めてお湯で煮出してみたところ、1回目と大差ない濃さの染液ができた。実際、布を染めてみても、1回目と同じ濃さに染まったし。まぁ、もともと多めの茜を使ったからかもしれないけれど。 ![]() さて、染液に浸した布は、軽く水洗いしたあと、洗濯機にて濯ぎと脱水をして干す。 ![]() というわけで、完成図。 ![]() |
2008,06,08, Sunday
数年前に俵屋工房から購入したマダールートがある。
![]() 独クレマー社の製品であるが、レーキ化して絵画に使用するというのはなかなか敷居が高く、放置したままだったが、死蔵していてもつまらないし、とりあえず布を染めてみることにした。 ちなみに、巷の染料店では、西洋の茜、日本の茜、インドの茜などをみかける。茜の主たる色素はアリザリンということであるが、植物はいろいろな色素が含まれており、天然品は種類によって色味が異なるという。 素材をマクロレンズで撮影してみた。 ![]() 煮出しの作業。けっこう長い時間加熱するため、クッキングヒーターやガスコンロでやると電気代orガス代が馬鹿にならないから、庭で火をたいてやることに(バーベキュー用の竈)。 ![]() 30分ほど煮出したところ。コチニールは少量でかなりの赤が出たが、茜はどうだろうかなぁと思って、瓶に入っていたものを全部入れた。なかなか濃い染液っぽくなっている。 ![]() 充分に煮出したところで、茜を漉し器で取り除く。ふつうは布などで濾過するようであるが、なんか面倒なので適当な感じで。 ![]() 綿布100%のTシャツと、シルクの切れ端を投入。しばらく煮込んでみる。 ![]() 充分に染液に浸したのちに明礬を溶かしたお湯の中につけ、色素を定着させる。 ![]() 先媒の方がよかったのかもしれない。 洗濯機ですすぎと脱水。そして、干す。 ![]() 左がウール、右が綿布のTシャツ。ウールの方は橙色、綿布Tシャツはピンクになった。 ![]() |
2008,06,03, Tuesday
氷酢酸またはワインビネガーを使って「鉛板から白を得るというエントリー」のその後について。
氷酢酸を使用した方は最初は反応が激しくすぐに白い物体を得ることが出来たものの、その後反応が止まってしまい、新たに氷酢酸を追加して濃度を高めたりしてみたけれども、何の進展もなくなってしまった。それに対して、ワインビネガーを使った方は鉛板から白いものが継続的に吹き出してきており、瓶底にどんどん溜まってゆく(ちゃんとかき集めていればそれなりの量を得られそうであるが、性格がマメではないのでたまに瓶を眺めてふ~んと思ったりしているだけだったりする)。 ![]() |