2008,06,01, Sunday
マラカイトはアズライトとは非常に近しい関係であるけども、鉱物屋から購入する限りではマラカイトの方がずっと安くて大きい。アズライトは小さな標本をいくつか安くない価格で買って所持している程度だが、マラカイトは大きめの石が安価に手に入ったので、ゴロゴロと何個も手元にある。というわけで、顔料づくりの鍛錬の為にも、これを砕いて顔料にしてみようかな、と。。。日本画の岩緑青にあたるものであるが、岩絵具の天然岩緑青は、それなりに高価なので、自作してみる価値は大いにあるかもしれない。例によって、あまり下調べせずに適当に試みるので、そのまま参考にされないように。また、かつて緑青には毒性があると言われていたことがあったが、今では、影響がでるような毒はないということになっている)。
写真(下)は買い集めたマラカイト(大きさの目安用に油絵具チューブもおいてみた)。 ![]() 飛び散らないよう、コピー用紙を折って作った箱に入れ、ハンマーでたたき割る。 ![]() 破片が飛び跳ねてどこか行ってしまうので、綿布で包んで叩いてみた。 ![]() ハンマーである程度まで(2~4mmぐらい?)砕き、その破片を乳鉢に入れて、今度は乳棒で根気よく粉砕する。けっこう時間がかかる。 ![]() 乳鉢から飛び出しやすくて難しい。大きな破片が目立つ場合は、乳棒で叩くようにしてつぶすのもいい。しかし、もうちょっと大きな乳鉢、あるいは鉱物用の硬度の高い乳鉢などを使用するべきなのかもしれない。 いちおう、こんな感じで、本日は終了。 ![]() 荒削りの顔料で、細かいものや粗いもの混在している。乳鉢で全部均等な粒系に砕くというのは難しい。全て細かくなるまで砕けばと思うかもしれないが、とにかくなかなか均等というふうにはいかないのである。 そこでフィルターを通したり、水簸という方法によって、大きさを揃える。あるいは細かいものを取り出す。マラカイトなどの鉱物系顔料は、重さがあるので、水簸で分けやすい。それはいずれ紹介する。 |