ブランフィクスを混ぜて鉛白を練ってみる。
耐酸、耐アルカリ、非常に安定、吸油量が小さいために油性塗料その他の体質顔料として評判のよろしいブランフィクス(重晶石)を混ぜつつ、シルバーホワイトを練ってみる。最近、下地作りの行程で、厚めのシルバーホワイトで盛り上げしたりなどしているので、それに適した白が欲しいと思ったもので。

日本では人工製の沈降性硫酸バリウムは簡単に手にはいるけど、天然の重晶石から得るバライト粉はなかなか注文先が見つからなかったので、海外のネット画材店で注文してみることに。私はNaturalPigmentsを利用したけど、クレマーピグメントとかでも扱っとりますね。ちなみに、日本では試薬として取り扱っている薬剤メーカーもあるのだけど、在庫無しの回答が来ただけだった。というよりも、まさか注文があるとは全く思ってなかったような反応。

そのようなわけで、届いたものは↓也。
ブランフィクス
人工と天然ってどうやって見分けるんすかね。気が付いた点としては、沈降性硫酸バリウムは粒子が細かく、けっこう粉が飛び散るのに対して、バライタ粉はドサッと重みがあるよううな感じで、その辺に違いとして現われている(ような気がしないでもない)。と言っても、沈降性硫酸バリウムもけっこう高比重だからそんな変わるものでもないか。

絵具作りであるが、使用目的が制作初期段階のインパストなので、展色材にはサンシックンドした亜麻仁油と、樹脂や蜜蝋を混ぜた特製メディウムを使用。シルバーホワイト7にバライト3ぐらいで練ってみる。

天然バライト粉とか混ぜると、多少練るのが大変かもと予想していたが、実際には鉛白単体を練るときよりずっと楽になった気がする(鉛白はホルベインのシルバーホワイト)。使用目的からして、あまり丁寧な練りはせずにほどほどの手間で妥協しつつ、少し多めに作っておこうと思ったので、それなりに適当な感じで。
ブランフィクス
俵屋工房の乳棒型練り棒を使用。ある程度練った後、練り板上に薄く絵具を広げたあと、錐を使う見たいに両手でくるくる回転させると、短時間で練り上がることに気付く。

なお、バリウムだけを展色材で練ったらしいチューブ絵具も買っていたりする。写真参照。鉛白を亜麻仁油で練ったセリューズ(普通のシルバーホワイトはサフラワーかポピー)もあるので、これらを混ぜても同じかもしれぬ。
ブランフィクス

| 絵画材料 | 08:23 AM | comments (1) | trackback (0) |
セルサイト(白鉛鉱)顔料を練ってみる。
鉛白は鉛を酢の蒸気に晒す方法で古代から人工的に製造されており、鉛白と言えば昔から人工物という感じだけれど、白鉛鉱という鉱物を砕いた天然の鉛白(炭酸鉛?)もある。白鉛鉱原石はヤフオクなんかでも簡単に手に入るが、透明な結晶になっているものが多いので、これを砕いたとしてもシルバーホワイトみたいな被覆力のある油絵具になるとは思えないんすけど。

それはともかくも↓な感じで絵画用顔料が売られているのを発見。試しに購入してみた。
http://naturalpigments.com/detail.asp?PRODUCT_ID=470-10S
※顔料の性質について詳細は上記サイトの説明文にも書かれているのでご参照を~。

なお、白鉛鉱と鉛白の関係は↓下記のサイトがわかりやすくまとめられているかも。
http://www.ne.jp/asahi/lapis/fluorite/gallery7/525ceruss.html

で、届いたものが↓これっす。ラベルには確かに”cerussite”って書いてある。
セルサイト(白鉛鉱)顔料
見た感じはほとんど白色だけど、微妙に黄色っぽい。比重が大きいのか、練り板の上にドサッと置いても飛び散ったりしないのが鉛っぽい(鉛は重い)。

で、さっそく油で練ってみる。顔料はかなり粗くて、岩絵具を練っているみたいである。
ちなみに展色材は、亜麻仁油を中心にいろんなものを調合した、多少色の濃いやつ。
セルサイト(白鉛鉱)顔料
これは・・・、屈折率的に体質顔料並かもしれん。
石膏、あるいは白亜を亜麻仁油で練ったときのような色になってしまった。しかし、もともと微妙に黄色っぽい感じだったので、その辺の色味が強調されただけかもしれない。天然鉱物は不純物などで色がついてたりするものが多いし。まぁ、実際に使用して、他の絵具と混色などしてみないことには、ちゃんとした屈折率があるかどうかはわからんが、とりあえず練った絵具をしばらく熟成させたいので、また後日と言うことで。

| 絵画材料 | 01:23 AM | comments (0) | trackback (0) |
スパイクオイルとラベンダーオイルを比べてみる。
ラングレ(著)『油彩画の技法』のラベンダー精油とアスピック(スパイクラベンダー)精油は別項になっており、ランベダー精油の箇所においては「・・・普通のラベンダー精油、あるいは雌ラベンダー精油は、アスピック精油(雄ラベンダー精油)よりも品質が落ちると考えられている。いまでは陶器の絵付けにしか用いられなくなった。古い技法書の中に、アスピック精油ほど頻繁には出てこない。自分では試してみなかった。」と閉められている。

「普通のラベンダー精油」って言っても品質にかなりバラツキがありそうだけれども、ともかくも試しにランベダーオイルとやらを使ってみることに。まずは、ラベンダーオイルの入手だけれども、今回は飽くまで試しにやってみるということで、ヤフオクで2本50円で落札したものを使用。って、いきなりヤバな感じだけど、まぁ、とりあえずやってみて、後日ちゃんとした反復実験を(誰かが)行なうということで。なお、アスピック油はホルベインのスパイクラベンダーオイルを使用。
ラベンダーオイル実験

まずは、普通に油絵具に混ぜて塗布してみる。ラベンダー油を多めに混ぜたものと、ほどほどのもの、さらに比較の為にスパイク油によるサンプルも同様に2種塗布。
ラベンダーオイル実験
で、2日後に様子を見てみたが、もともと多めの揮発油で溶いた絵具は、定着がよくないのだけれども、ラベンダーオイルの方は、指で強めに触れると、指に絵具がかなり付いてくる。スパイク油はそうでもない。

次に、樹脂の溶解力を調べるために、小瓶にラベンダー油とダンマー樹脂片を入れて観察。比較の為にスパイク油のサンプルも作成。
で、一昼夜放置した後の様子が以下の写真。
ラベンダーオイル実験
スパイクオイルでは樹脂が綺麗に溶解しているが、ラベンダーオイルでは樹脂の表面が白濁しているだけである。

(注)さらっと試しただけなので、実験結果をそのまま鵜呑みにしないようにお願いします。

| 絵画材料 | 03:21 PM | comments (0) | trackback (0) |
CD『ニュルンベルクのマイスタージンガー』クナ&バイロイト1952を聴く。
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲 クナッパーツブッシュ&バイロイト(1952 モノラル)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/49665

唯一の喜劇ということで、ワーグナー作品の中でもとりわけ分かりやすい部類に入るんじゃないかと思うけど、今でも個人的には2番目(ワルキューレの次)ぐらいに好きな作品だったりして。ワーグナーと言えばトリスタン、あるいはパルジファルあたりが聞きごたえのあるところでしょうが、小生ワーグナー的にまだまだ若輩者なのでワルキューレ、マイスタージンガー、ローエングリンあたりで満足してて。マイスタージンガーは最初に観たときから全般的に好印象だったけれど、ここ数年、中世の職人について書かれた本などたくさん読んだりするにつれ、ますます気に入ってきたというところか。DVDもいいけど、ワーグナーの場合、昨今は完全に演出主体のものが多くて音楽を聴いているという気分にならないので、やはりCDの方がいいかもしれない。特に50~60年代ぐらいのはいかにも音楽が主役って感じであり、と言っても舞台がどんなふうかはわからないので、ただの思い込みかもしれないけど。ちなみにクナッパーツブッシュのCDは、既に『トリスタンとイゾルデ』(1950)『ラインの黄金』(1956)もHMVで購入し、車の移動中などに拝聴済みで、さらに数ヶ月間バックオーダーになっていた『パルジファル』(1951)が届いてたりする。ちなみに4枚組なのに1200円だった。

| 音楽 | 03:01 PM | comments (0) | trackback (0) |
デジタル時計 CASIO DQD-620J-8JF 購入。
据え置き型の時計はやっぱりアナログ方式が(視認性の面で)いいよなぁと思って、その手の目覚まし時計をたびたび買うのだけれど、どれも一年も経たないうちに何かしら動作不良を起こす。千から2千円程度の安物を買うからいけないのかもしれないが、時計に限らず安物製品のせいで、まともなやつが駆逐されてしまっているような面もありますかな。何度も何度も買い換えるのもあれなので、今回はデジタル時計に。

DQD-620J-8JF
CASIOのデジタル電波時計 ウェーブセプター DQD-620J-8JF 実売4千円。これ、温度計と湿度計が付いてる、と言っても、最近のデジタル時計にはたいてい付いてる様子だが、でもこの機種は液晶の表示面積が大きくて、温度・湿度欄の文字もけっこう大きい。膠とか、その他いろいろ絵画材料を使用する際に、気温と湿度はかなり重要なポイントとなるので、普段から温度と湿度を目にして慣れ親しんでおこうかと。目下モニタの横に時計を置いて、気温、湿度をチェックしているわけであります。一番気になるのは、就寝前にストーブを消した際、その後の湿度がどう変化するかってところすかね。気温が下がることにより相対的に湿度が上昇すると、直前に塗布したマスチック、ダンマル等のニスに曇りが発生したりする危険があるであろう、というのはなんとなく予想できるのだけど、その辺どうなんだろうかと。

| 家電・パソコン | 01:18 PM | comments (0) | trackback (0) |

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