デッサンなどに使う画用木炭を自作してみる。
木炭というのは、ようするに炭であるから、手頃なサイズの枝を炭にすればいいのかなと思いついたので、さっそく試してみることに。
※思いつきでやってみただけなので、以下の方法がいいかどうかはわかりませんから、その点を踏まえてお読み下さい※

まず、「燃える」という現象は、光や熱を放ちながら、酸素と結合して気化あるいは煙となって去ってゆくということでよろしいでしょうか。木材などの可燃物を燃やすと、黒い炭になり、仕舞いには灰が残る。木炭を得るには、灰となる前の炭の状態を作る、あるいは空気を遮断して蒸し焼きにするという感じでありましょうか。ちなみに、植物などは微量の金属元素などを含んでおり、それが灰となって残るわけで、灰を釉薬として陶磁器を焼けば、含まれる金属の配合によって、いろいろな色味が出るわけである。この灰となるはずだった微量の金属元素も、木炭に含まれているでしょうから、このような不純物が色味に影響するのでしょう。

で、炭を作る方法だけれども、最近はミカンや栗などをその形のまま炭にするという、炭アートなどが流行っているようで、ネットで検索すると炭作りの方法がいくつも見つかるから、それらを参考してみましょうかと。。。

以下のページを参考にさせて頂きました。
http://yasuis.com/project2/sumiyaki.html
http://inakasyokutaku.blog23.fc2.com/blog-entry-71.html

木炭は素材によって硬いものとか柔らかいものとか出来るようで、ヤナギの枝なんか有名だけれど、残念ながらヤナギは無いので、今回は伐採したまま放置されていたツバキから枝を拝借した。
デッサン用木炭作り

画用木炭ぐらいの長さに切ったところ。
デッサン用木炭作り

なお、『画材の博物誌』によると「リグニンの多い針葉樹は画用木炭にならない」そうで。。

蒸し焼きをする器であるが、炭の長さに調度よさそうなブリキ缶を100円均一で買ってきた。
できるだけ隙間のないように、枝を詰める。
デッサン用木炭作り

※ちなみに『画材の博物誌』では陶製の容器、チェンニーニは素焼きの器とある。
※後日、画材メーカーの方から聞いた話では、明治ミルクのカンなどを使用していたこともあったそうで、今回選んだ缶の形状はそれほど間違っていないといえるでしょう。

フタに煙を出す穴を開ける。水蒸気やガスを逃がすためである。
デッサン用木炭作り

なお、『画材の博物誌』では密封と書いてあったし、チェンニーニでも「いかようにしても空気が逃げないようにする」とあった。
今回用意した枝は乾燥しきってはいない様子だったので、水蒸気が逃げる穴が無いといけないと思うし、タールや木酢液のようなものも逃げて欲しいと思うが、細かいことはまだ経験不足でわからない。

で、カセットコンロで加熱開始。
デッサン用木炭作り

煙のようなものが出てくるが、はじめのうちは、これは素材の水分が蒸気となって出ているそうである。
臭いがけっこうキツイので、住宅地では無理であろう。室内でやると住人が薫製にされそうである。田舎なんで、たまに野焼きしている人がいて、まぁ、ときどきこんな臭いが漂ってくるのだが、さすがに何度もやっていると苦情が来そうな予感がなきにしも。。※臭いに関しては素材の種類にもよると思われるが、今回の原因はスチール缶の塗料のせいかもしれない。この後、たびたび炭作りを行なったが、このような酷い臭いはしなかった。

圧力でフタが外れないか心配になってきたので、鉢を被せてみた。
デッサン用木炭作り

1時間半以上経っても煙は出続けた。
煙の質がちょっと変わり、青白くなるそうである。この第二段階の煙は炎を近づけると火が着くという。
確かに火を近づけたら、燃えた。
この煙の出方が少なくなってきたら火を止めてよいそうである。

1時間45分ぐらい加熱を続けたところで、煙が少なくなってきたので、火を止め、冷ましてから、フタを開けてみた。
デッサン用木炭作り

先っちょがまだ微妙に茶色くて、炭化しきってなさそうにも見える。しかし、それは上の部分だけで、全体としては漆黒になっていた。
縦長の缶を使ったので、上の部分でムラができてしまったのは、ある程度は致し方あるまい。

これが完成した木炭。
デッサン用木炭作り

カッターで削ってみた。
デッサン用木炭作り
芯までしっかり木炭である。
カッターでの削り具合も、市販の木炭と変わりない手応えである。

しかしながら、木炭を使用していたのは美大受験予備校生だった頃であって、実に十数年ぶりにさわったようなものなので、これが実用レベルのものかどうか判断しかねるものがある。まぁ、べつに実用レベルまで考えて作ったわけでもないけど。

水彩洋紙に試し描きをしてみた。
デッサン用木炭作り

ちょっと思い出してきましたな。木炭の使用感。最初は紙に着かなくて、指で擦ったりして擦り込んでいくうちに良い色になっていったものです。
それにしても、細長いスチール缶を使っただけで、けっこうな量の画用木炭が作れるものですね。
蚊取り線香の缶にアルミホイルのフタ、というパターンで行なえば、この数倍の木炭ができそうである。底面も広くて熱が上手く伝わりそうだし、満遍なく炭化したものが得られる予感が。
蚊取り線香缶にぎっしり枝を詰めると、美大受験生一年分の木炭は軽く得られそう。

| 絵画材料 | 05:27 PM | comments (4) | trackback (0) |
1/25000地形図を購入
平塚晶人(著)『山岳地形と読図』(ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書)読んで等高線を読むことの面白さを知り、2万5千分1地形図をいくつか購入(主に地元の周辺)。

2万5千分1地形図は地図閲覧サービス(ウォッちず) http://watchizu.gsi.go.jp/でも閲覧可能だが、綺麗に印刷されたものを携帯したいと思って、地図センター http://www.jmc.or.jp/product.htmlで注文した。メール便発送にも対応しているので、けっこう安く済む。

そういえば、高校生の頃に地学の授業で、等高線の地形図の授業があったけど、教室で等高線に沿って色鉛筆で色を塗るという、それだけの作業的内容で、少々退屈だった覚えがある。山を歩くなどして等高線が身近になると、単なる地形図の線も、直接的に接することになるので、気持ち的に随分印象が異なるわけである。

山道の標識なんかは、自然のまっただ中に在るものだから、破損したり朽ちたりしていくし、山道そのものも様々な変化を被る。軽登山愛好家の方には、山道の標識に不備があると、たいへんなお怒り具合でブログに書きつづられている例など散見されるが、自然の中なんだから、それはある程度起こり得ることであって、地形図と現在地を照らし合わせながら現在地を確認するぐらいの気持ち無くして、人気の少ない穴場的スポットに侵入するのはよろしくないかと思われるのだ。

| 登山・アウトドア | 09:04 AM | comments (0) | trackback (0) |
コナラ、ミズナラ、コウゾ、ヌルデの苗木を購入
地方在住なので自宅に庭があったりするのだけれど、自分の土地ではなくて親のものだし、庭木の選定に至ってはたぶん親のさらに親の意向が強く影響していたかと思われるのだが、事の経緯は今となってはわからないけど、盆栽のようにカットしてある木が多くて、そこが個人的に自分の趣味に合わない気がしていたのである。できれば、山に生えている落葉樹みたいなのがいいなぁと。紅葉も、落ち葉も綺麗だし。

というわけで、いくつか庭木を交換したいと思ってネットで苗木を購入。
コナラ、ミズナラ、コウゾ、ヌルデ

内訳であるが、まずはコナラとミズナラを各1本。ナラのような高木を2本も植えるほどスペースはないような気がして、どっちがいいか迷ったが、コナラとミズナラぐらいは見分けられるようになりたいという気持ちもあって、あるいは、順調に根付くかどうかもわからないので、どっちかが上手く育てばいいかなって。。。
せっかくなので西洋絵画で支持体にも使われたというオークにしたいとも思ったけど、ヨーロッパのオーク(欧州楢、ヨーロッパナラ)はあまりショップでは見かけない。一応見付けたけれど品切れになっていた(見付けた人がいたら教えてください)。でも、ヨーロッパナラよりも、日本の楢が葉っぱの形とか好きかもしれない。ちなみに、ラングレ等、技法書によく出てくる「樫」は訳としては適切ではなく(樫は常緑)、「楢」(落葉)の方が相応しとか。具体的にはコナラ、ミズナラ、カシワに近いという話なのである。しかし、今はネットで画像など簡単に閲覧できるのだが、日本のナラとヨーロッパナラでは葉の形状が随分違う。コナラは随分違う。ミズナラもやはり違う。カシワはちょっと近いかもしれないが、それでもだいぶ違う。

次に和紙の材料として有名なコウゾを2本。
橋本弘安先生の『絵画材料の小宇宙』では、紙作りの箇所でミツマタを使用されていますが、コウゾの写真も多数掲載されています。ちなみに、ネットで調べた限りではコウゾの植樹は春の方がよさそうだけど、根付かなかったらまた買えばいいかということで(1本450円)。

さらにヌルデを一本。
タンニンを得る為にヌルデの虫瘤をよく購入しているけど、虫瘤ができる条件というものがあるらしく、植えたからと言って、必ず虫瘤が得られるというわけではないそうで。でも、まぁ、単に植えてみたいなぁという程度の気持ちである。ちなみに、西洋ではオークのゴール(虫瘤)がインクなどのタンニン染料の素材となったそう。山を歩くときは注意深く見てみよう。


で、このイトヒバ?と思われるものがある場所にナラを植えるのだけど、長年そこに在った樹なので、少々寂しい気がしないでもない。


なんとか伐採完了。根も掘り出したが、これは疲れる。

で、買ってきたナラの苗を植えて、水をたっぷり含ませ、ふつうは乾燥しないように藁など敷くらしいが、落ち葉で代用。

コナラ、ミズナラ、コウゾ、ヌルデ

見ていてふと思ったのだけど、このぐらいの苗木って、いつも行ってる山に腐るほど生えてるじゃんか。
まぁ、買っちゃったものはしょうがない。

| 絵画材料 | 07:10 PM | comments (0) | trackback (0) |
オモシロ将棋動画






| ゲーム | 09:18 AM | comments (0) | trackback (0) |
岩絵の具 手作りキット
↓こんなんを買ってみました。
富士コスモサイエンス 岩絵の具 手作りキット
岩絵の具 手作りキット

セット内容は、乳鉢と乳棒、小さなマラカイトとラピスラズリの小片、顔料保管用の小さな容器、定着液の膠粒、マニュアル等である。
岩絵の具 手作りキット

小さな箱だったんで、いきなり乳鉢、乳棒が入っててちょっと驚いた。
ちなみに、岩絵の具なので、本来はマラカイトと”アズライト”の組み合わせだと理想的なんでしょうけど、アズライトは高いですからね。

マラカイトを乳鉢・乳棒で砕いて顔料にするというのは、大量のマラカイトを入手して前にいろいろやってみたので、改めてこのセットでやってもどうかというような気がして、たぶん、このセットでやらないと思うけど、セット内容とマニュアルを見ただけでも、いろいろ勉強になるのである。

厚手のビニール袋が3枚付いているのだけれど、これは最初に鉱物を砕くときに、この袋に入れてハンマーなどで叩く為のものなんですな。私は、下に新聞紙を敷いて、その上で叩いていたので、破片があちこち飛んでいって、しかもけっこう飛距離が長くて困っていたが、こうすればよかったのか。ビニール袋の強度がどんくらいだろうかという心配もあるが、とりあえず飛んでいって無くなるということさえ防げればいいですからね。大きなダンボールでも置いて飛び散るのを防ごうかと思っていた自分はちょっと馬鹿なんじゃね?って思った。

あと、乳鉢で砕いていると、均一の大きさに砕けるということはなくて、大きな粒や非常に細かいものなどが混在するのだけれど、これを分ける方法が、フィルターで濾すとか、あるいはボローニャ手稿(だっけか?)にあるように布に包んで振る等があるが、岩絵の具だと水簸が定番だろうかと。しかし、あれだけ等級が別れるくらいになる技術とは職人技のような気がして実は試みたことがなかったが、これも乳鉢とコップを使って、簡単にやってしまうように説明書に書かれてあって、考えてみればこれで全く充分だなと目が覚めるような思いがした。まだまだ未熟者ですな。

Amazonで¥724円だったんですが、非常にいい教材ではないかしら。

| 絵画材料 | 04:30 PM | comments (4) | trackback (0) |

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