2011,03,28, Monday
手前は風景画。
![]() 『日本の自然をリアルに描こう あなたもできる細密描写』という本を(ヤフオクで)見付けてちょっと参考にして取りかかってみた。しかし、同書のように綺麗に描き進めるのは、個人的に性に合わないところもあるので、途中でドバっと塗りたい。 左奥は静物画(布にカボチャ)。 ![]() 近くで見ると、絵具を盛りすぎて収拾がつかなくなってきているが、絵具の中からパワーが出てくるような感じを目指したい。乾燥などを待ちつつ実は1年ぐらい塗り重ねているけど、だからと言ってそれだけで深みが増すわけでもないですな。 ちなみに、20枚ぐらいの静物画を同時進行中なのだけど、モチーフはどうなっているのかというと、制作中ほとんど何も見ないで筆を動かしていることが多いような。印象派以降だと、実物を目の前にして描くのが絵画という価値観になってきたけど、それより昔の画家はあまり見ないで描いていた可能性あるのではないか、と思うのである。とくに静物画は出てくるモチーフがすっかり同じ描き方で繰り返されている気がして、工房毎に描き方があって、それを憶えてあとは同じように生産するって感じになってないかしら。まぁ、この絵の場合は、画面のほとんどが布なんで、どっちにしろ意外とどうでもいいが。 こちらはあまり厚塗りし過ぎずに進行中。 ![]() こういう場合はあまり深入りし過ぎずに、さらりと終わりにした方がいいのかも。 |
2011,03,21, Monday
エゴマについて調べていたときに、『エゴマ 栽培から搾油、食べ方、販売まで 』をはじめ、農文協(農山漁村文化協会)の本を何冊か読んだのだけど、意外といい本が多いような気がして、いろいろ目を通していたら、特に農文協の絵本シリーズが、かなり気合いが入っている。※ちなみに農文協の「現代農業」には会社で以前何度か広告を出したことがありまして、しかし、放射性物質関連で農業はものすごく頭痛いですなぁと。絵本シリーズの中でも、「つくってあそぼう」と「そだててあそぼう」の2種がたいへん為になる。
![]() とりあえず、既読のものについて以下にコメントなど。 ■つくってあそぼう http://www.ruralnet.or.jp/ehon/tukutte/ 『酢の絵本』は、食物から酢を作る方法についての本なのだけど、例えばワインビネガーなら、ブドウ→ワイン→ビネガーという流れになるので、当然常にアルコールの類の作り方が含まれることになる。米酢では、どぶろくの作り方が載っていた。酒税法的に微妙なところだけど、堂々と書いているところが素晴らしい。 『チーズの絵本』、以前チーズを使った実験など何度かエントリーしたけど、改めて考えるとチーズが何なのかについて意外と知らなかったかもしれない。 『油の絵本』は、油絵を使う者なら是非とも読んでおきたい内容であるのは当然過ぎる。特に手作業での搾油に関して詳しく書かれており、簡易搾油機の作り方も載っている。 『藍染の絵本』、これも非常に良いものである。でも、まずは、そだててあそぼうシリーズの『アイ』の方が根源に迫っており、そちらから目を通すべき。 『草木染の絵本』、染色をはじめた頃、いろいろなガイドブックを読んだものだけど、できれば最初にこの本に出会いたかった。 『パンの絵本』、これを読んでライ麦を買った件はこの前書いたとおりである。 http://www.cad-red.com/blog/jpn/index.php?e=895 『火と炭の絵本 炭焼編』、これは木炭やボーンブラック作りの際に読んでいればよかった。 『和紙の絵本』は購入済み。未読。実は紙を自作しようと思って、道具類やら繊維やらを集めていたのだが、 ■そだててあそぼう http://www.ruralnet.or.jp/ehon/ia/ 『ベニバナの絵本』、ようするにサフラワーですな。油絵具で使われるサフラワーオイルのサフラワー。現在はオイル目的で栽培されてるのがほとんどだけど、主に染色の仕方について詳しく書かれてある。紅花というくらいだから、紅い染料を真っ先にイメージするが、取り易いの黄色い染料で、紅い染料を取るにはなかなか複雑な工程が必要ということである。ベニバナはタネを購入済み。 『オリーブの絵本』これも非常にイカしている。オリーブオイルは非乾性油だから、油絵とはあまり関係ないけど。 『ブドウの絵本』ヴァインブラックを作りたい的に一応目を通してみた。今年は苗を買って植えてみるつもり。 『アイの絵本』、今年はタデアイの苗を入手するつもりでいたけど、震災の影響で宮城県は当分ネットでの注文ができそうにない。 『土の絵本〈1〉土とあそぼう』土の絵本は3冊から成り、最終的には農業に関わる要素へ行き着くのだろうけど、最初の巻は土というものの基礎的知識と実験から構成されていて、土性顔料に関わる部分もなきにしもあらずで興味深いが、それがなくても、土というものを知るのによい教科書であると思われ。 他にもいくつか注文していたが、震災後に配送不能とかで、続々とキャンセル扱いになってしまった。 |
2011,03,11, Friday
騙し絵的に布を取り入れようと思ってたのだけど、だんだん布だけになってきた。
![]() まだ制作中。 ![]() |
2011,03,09, Wednesday
顔料と混ぜて塗布してみようと思って、いろいろ油を蒐集中。
まずは胡麻油。 ![]() それなりのリノール酸とわずかのリノレン酸を含む半乾性油。 ![]() 「生搾り」って書いてあります。 搾油の際は種子を炒ってから搾油することが多いようで、『油の絵本』(農文協)には、炒る理由に関して「・・・熱を加えるのは、タネの中の酵素の働きをとめて、タンパク質をかためて油をでやすくするためだ。酵素が働くと、いやなにおいがでたり、酸化が進んだりするよ。」というようなことが書かれてある。それにしてもこの本、子ども図書室で見つけたのだが、子どもがこんなん読むのかしら。 綿実油(めんじつゆ)もリノール酸を5割ほど含む模様。 ![]() 普通のサラダオイル。 ![]() 最も普及品的な感じのものを買ってきた。 大豆油となたね油の混合。大豆油も5割ほどリノール酸を含む半乾性油で、もしかしたら塗料を乾燥させる可能性があるかもしれんような気がするけれど、オレイン酸主体(リノール酸は2~3割)のなたね油で薄まっているから駄目か。 ![]() ちなみに自宅では食料のほとんどの用途にオリーブオイルを使用しているので、サラダ油というものを滅多に見かけない。 ハイリノールのひまわり油 ![]() ![]() 近所のスーパーではハイオレイン種しか売っていなかったので、ネットで注文。 ↓こちらはハイオレインのひまわり油。 ![]() ↓こんな紙がついていた。 ![]() 以上、メモ替わりということで。 |
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