最近の油絵具と市販の画用液は乾燥が速すぎるような気がするのですが
最近、乾燥の遅い油を好んで使っています。
最大の利点は、ウェット・イン・ウェットの技法を長い時間を使用できるということでしょうか。乾燥が遅いと翌日に持ち越すこともできます。油彩画の最大の特徴は乾燥が遅いことであり、速くなってしまってはむしろデメリットが増えるような気がしてきました。うっかり筆を洗い忘れても、翌日もそのまま使うことができたりします。ちょっとズボラな感じもしますが、藤田吉香先生も、他のことに気を取られて筆を洗うのを忘れて固まらせてしまって困るという話をされておりましたので、これも重要なポイントと言えるでしょう。乾燥の遅い油としては、ポピーオイルが上げられますが、強度的な意味ではリンシードオイルを使いたいところです。それからテレピンに溶解したダンマルワニスなども、構造上乾燥を促進する作用があります。いかにしてリンシードオイルを主体としつつ、樹脂も含めつつ乾燥の遅い画用液を作るか。

まず、過度な精製工程を経ていないコールドプレスのリンシードは乾燥がポピー並に遅いのでこれを使うという手があります。ちょっと高いですけれども。リンシードとポピーをブレンドするという方法も悪くないといえるでしょう。ブレンドというのはいいものです。ウィスキーでもブレンドすることによって飲みやすくなりますし、たいていはそれぞれの欠点を打ち消し合うものです。樹脂分はダンマルは入れてもけっこうだと思いますが、乾燥が遅いという意味では松脂も入れるとよいかと思います。スタンドリンシードオイルも乾燥が遅いのですが、高粘度なので、これもやはり他のオイルとブレンドするのがよいと思います。経済的な面も考慮すると、スタンドオイルとサフラワーオイルのブレンドに、ダンマルと松脂を少々というところが良さそうな気が。画用サフラワーオイルはポピーよりもずっと安い上に、リノール酸の量ではポピーよりむしろ多いという話も聞きますし。

というわけで、以前は鉛入りオイルなど、乾燥性と堅牢性を重視した画用液を重視していたのですが、乾燥を速めない構成というのをいろいろ考えているところです。市販の調合画用液には乾燥促進剤が含まれていることが多く、または油絵具自体も乾燥が速くなるように改良されてきたようですが、その辺の価値観がちょっと見直された方がいいのではないかな、と思うところです。

| 絵画材料 | 01:31 AM | comments (10) | trackback (0) |

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