交響曲のピアノ編曲版譜面をたくさん収録した本を買ったので感想を述べる
最近、交響曲のピアノ編曲版の楽譜を入力するという行為に勤しんでおります(しかもマウスで)。この行為に何の意味があるのかはよくわかりませんが、写経みたいなものなのかもしれません。

というわけで、新たに以下のピアノ編曲版楽譜を購入し、いくつか入力してみたので、レビューしてみようと思います。
The Symphony: The World's Great Classical Music : Intermediate to Advanced Piano Solo : 55 Excerpts from 47 Symphonies by 18 Great Composers (World's Greatest Classical Music)
交響曲ピアノ編曲集

ペーパーバック1冊に18作曲家の47の交響曲から55の楽章抜き出し、1人用ピアノアレンジの楽譜として収録しています。Amazonでそこそこお手軽価格で購入できます。実質55曲というわけえすが、いずれの曲も一部を抜粋した短縮版となっています。ただし、曲によって割かれる紙数にけっこうバラツキがあり、有名なモーツァルトの交響曲第40番第1楽章は6ページの紙数が割かれていますが、ブルックナーの交響曲第7番は3ページで終わっています。あのブルックナーの長大な曲が、なんということでしょう、という感じですが、そもそもこういう本にブルックナーが収録されているというだけでもありがたいことです。譜面の難易度はかなり易しい方だと思います。その為、音が少なくて物足りないような気がしないでもないわけですが、リスト編曲!みたいなごちゃごちゃしたものよりもすっきりしてかえっていいかもしれません。
交響曲ピアノ編曲集

それでは、KAWAIのスコアメーカーFX6というソフトを使って、ポチポチとマウスで入力してみましたので、聴いてみることにしましょう。

■マーラー:交響曲第5番 第4楽章

こちらは比較的多めに紙数が割かれており、珍しくバランスの良い抜粋となっています。この曲の場合は、ピアノで演るなら全曲より抜粋の方がいいかもしれません。

■ベートーヴェン:交響曲第7番 第2楽章

抜粋版とはいえ、何故そこで終わるのだ?と嘆かずにはいられません。

■ブルックナー:交響曲第7番 第2楽章

こ、これだけか。。。

もうひとつ、モーツァルトの交響曲第40番も入力してみたのですが、なかなか気合いの入った編曲でした。しかし、紙数の都合上か、怒濤のクライマックス部分のみ抜粋しており、違和感が半端ないので、これをうまく改修して全曲版にできないものかと検討中です。なかなか音楽の勉強になりそうです。

で、本書について総括すると、交響曲のピアノアレンジはそのまま全曲演奏するには長いので、適度な抜粋というのは有りだと思います。むしろするべきでしょう。しかし、この本だと流石に短すぎて違和感があるので、せめて、各々倍ぐらいあったら、逆にいうと収録曲が半分の数だったらバランス良かったのにな、と思います。

| 音楽 | 08:56 PM | comments (0) | trackback (0) |
Primitive Technology
最近、Primitive Technology( https://www.youtube.com/channel/UCAL3JXZSzSm8AlZyD3nQdBA )というチャンネルが気に入っています。これを見てから、ベア・グリルスのDVDなど物足りなく思うようになりました。初期はともかく、最近の動画は字幕もなくなり、黙々と作業しているだけなのに、何をやっているのかわかるという素晴らしい編集能力ですが、それだと言語関係なく世界にアピールできるのですごいなあと思います。

しかし、それはともかく一応絵画材料のブログなので、絵画材料的な視点で面白い動画をピックアップしてみました。

■Woven bark fiber

樹皮繊維から織物を制作しているが、これが草の繊維、いわゆる麻類だったら、キャンバスと言えるでしょう。

■Charcoal

炭作り。木炭や植物炭の黒づくりみたいなものとも言えるでしょう。

■Forge Blower

ふいご作っています。ふいごと炉の発明によって、人類は高温を手に入れ、ガラス工芸や金属の制作が可能となったわけで、美術的にも重要なことでありますが、動画では、赤い土(酸化鉄)を焼いて、鉄のスラグを作ることに成功しています。木炭を混ぜて鉄の酸化物を除去しやすくし、融点を下げるために木灰(アルカリ)を混ぜています。

■Cord drill and Pump drill

火おこし用の道具を作る回ですが、石に穴を開けているところに関心してしまいました。こうやって開くものなのですね。それにあんなふうに石を削れたら顔料も作ることができそうです。

| 絵画材料 | 12:28 AM | comments (0) | trackback (0) |
油絵用の乾性油のうち、サンシックンドオイルなど”加工油”について語る
画家の鳥越一穂氏と収録している動画の新作ができました。



油絵の乾性油のうち、加工油と呼ばれるものについて語り合うという内容です。

ゲッテンス&スタウトの絵画材料事典の分類に従うと、ブリーチなどの作業を経たまでの段階では、生のオイルに分類され、そこからサンシックンドオイル、スタンドオイルなどに加工されたものを、”加工油”と分類することになります。本動画はその加工油について延々と語っています。5本構成の最初の1本ですが、加工油がテーマであるにも関わらず、油の採取植物などについて話をしており、まだ本論の加工油は登場しません。私が採ってきた胡桃(イタリアの画家が使用した乾性油)と、リンシードオイルの採取源となるフラックスシードや植物亜麻、さらには麻の実オイルなどが出てきます。たぶん、2本目でも加工油は出てこないんじゃないかな、と思います。まぁ、あまり深く考えないで見てもらえればと思います。

| 絵画材料 | 01:15 AM | comments (0) | trackback (0) |
ダンマル樹脂について
引続き、”Plant Resins: Chemistry, Evolution, Ecology, and Ethnobotany”を読み続けています。必要な箇所だけ拾い読みするつもりでしたが、植物由来の抽出物全般に関してたいへん詳しく書かれており、もはや全体を読まずにはいられないところです。マスチック樹脂に関しては、メギルプ制作実演と一緒にマスチックについて語るという動画を鳥越一穂氏と収録したので、そのうち公開されるかと思います。鳥越氏自身はマスチックを使用しておらず、コーパルを含む画用液を調合して使っているとか。

しかし、私は今はダンマルについて読んでいます。マスチック樹脂の定義や採取植物についての問題というのも、いろいろ整理が大変ですが、それよりも遥かに混乱しているのが、ダンマルです。ダンマルは絵画用の天然樹脂としてはたぶん最も一般的なものですが、どのような植物から採れるのか、案外はっきりとわからないものです。少なくともマスチックは最良の物はキオス島南島のPistacia lentiscusであるということは、はっきり述べてもいいかと思いますが、ダンマルの方が複雑怪奇です。ダンマルが、というよりは、コーパルも含めて東南アジアの樹脂の名称が全般的に複雑なのですが。

というわけで、”Plant Resin”を読みつつ、私なりに現状の認識で整理していきますと・・・、ダンマルの採取源となる植物ですが、東南アジアのフタバガキ科に属する植物が主たる採取源で、ネット上を検索した限りでもそのように書かれてあることが多いようです。しかし、その他植物の樹脂もダンマルと呼ばれることがあり、用語としてのダンマルは非常に曖昧で混乱を招く原因となっています。”Plant Resins”によると、そもそもはマレー人が樹脂で作った燈火をダンマルと呼び、それが樹脂全般を指す言葉と転訛していったということです。やがてヨーロッパと大規模な取引がされる中で熱帯アジアからの樹脂をdammarと呼ぶようになった云々とあります。
ダンマル樹脂
フタバガキ科の他、カンラン科(burseraceae)も挙げられています。カンラン科ではプロティウム属(Protium)、フタバガキ科では、サラノキ属(Shorea)が特に採取源として言及されている。サラノキ属には仏教寺院に植えられることで有名なサラソウジュ(沙羅双樹、学名Shorea robusta)が含まれます。ちなみに、私の自宅にも2本の沙羅が植えられいますが、実は日本の沙羅は、ツバキ科のナツツバキで、耐寒性の弱い沙羅双樹の代用として植えられた為に沙羅とも呼ばれるようになっただけの模様です。ちなみに赤い染料で知られるスオウ、これも日本でスオウという木がたくさん植えられていますが、実はハナズオウというもので花の色が赤いというだけで別の樹木です。アラビアゴムが採取されるアカシアも、日本の北の方にまで植えられていたりしますが、実はニセアカシアという別の木だったりするのと似たような例といえるでしょう。

マレー諸島の東、乾燥した土地の生えるAgathisが、はじめdammaraという属に分類されたそうです。植物の科、属、種などは随時更新されるので現状どうかはわかりませんが、wikipediaを見たところでは、Agathis dammaraという学名の樹木もありますね。さて、Plant Resinsによると、この樹の樹脂を現地ではダンマルと呼ぶが、市場ではコーパルと呼ばれるものであると書かれてあります。そのように樹脂名及び採取源の植物の名称の関係はパズルのように複雑に入れ乱れていますが、特に医療用途では個々の植物へのアレルギーなどありますので、深刻な問題のようです。画材店向けではあり得ませんが、アロマ用品のショップでは「ダンマーコーパル」という商品があったりして不思議に思ったことがありますが、ダンマーを樹脂全般の意味で使ったとしたら、そんなにコーパル樹脂ぐらいの意味で、とくにおかしなことはないのかしれません。いずれにしても、画材店で販売されているものを利用する分には、専門家が取り扱っているものなので、特に名称の問題や採取源など気にすることはないですけれども。

語源の事で触れられたダンマーを利用した燈火ですが、Plant Resinでは、マレー人の古来からの使用法として照明に関して触れています。粉砕したダンマル樹脂をバークチップやウッドオイルと混ぜて、パームの葉で包み、0.6mからそこらの長さの円筒状の細いロウソクにすると書かれてあります。

こんな情報なんの役に立つのかわかりませんが、しかし、マスチックは聖書などの書物に登場し、ダンマルは釈迦入滅の際に出てくる樹木から採れるということで、世界史、特に古代史が好きな私としてたいへん興味深いところです。

| 絵画材料 | 12:50 AM | comments (0) | trackback (0) |
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 第1楽章(ピアノ編曲版)
ブラームスの交響曲第4番のピアノ編曲版をパソコンに入力してみました。


なんだかんだで、一番好きな曲なので、一度やってみたかったわけです。譜面は、ペーパーバックで売られている、Brahms: Complete Symphonies for Solo Piano (Dover Classical Music for Keyboard)、それを購入してスコアメーカーで打ち込んでみました。過剰な装飾も無く、バランスの良いアランジ版だと思います。テンポの急緩、音の強弱などをかなり控えめにして入力しました。実際にはちょっとずつ細かく調整していたりするのですが、わざとらくならない程度に控えています。

ちなみに背景は私の制作中写真のスライドショーなので、是非フル画面でみてください。

| 音楽 | 01:16 AM | comments (0) | trackback (0) |

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