フジミ模型 1/150 法隆寺金堂を組んでみることにしました。
最近、歴史的建築物のプラモデル作りをしておるところですが、あまり懲りすぎると先に進まないという自分の性格を考慮して、できるだけ効率のよい制作手順を探っているところでありまして、今現在の手順を紹介していきたいと思います。まずは塗装に関してですが、特に大きなパーツ以外は基本的にランナーに付いた状態のまま、スプレーで塗装しています。ただし、ちょっと前処理をしておかねばなりません。まずはゲートカットしたところにも塗料が塗られるように、可能な範囲でゲートをカットしておきます。このとき、組み立て時に接着面になるところゲートは残しておきます(塗料が塗られてない方が接着しやすいので)。同時にバリも事前にカッター等で刮いでおきます。写真では緑の丸で囲った部分を処理しておくわけです。

フジミ模型の建物シリーズは、金型の古くなっているキットが多いのか、バリがけっこう凄かったりしますが、再販してくれるだけでもありがたいということで、バリに苦言を言ってはならんと考えております。まあ、組み立て時に処理していないバリを発見したときは、組み立てに支障がない場合は無視して進めるという心の切替も大事かと思います。
前処理が終わったら塗装ですが、缶スプレーばかり使っております。

今のところ、仏教建築と神社くらいしか買ってないので、色の範囲は限られております。朱壁の赤をどのような色合いにしたらいいかが、けっこう悩ましいところなので、オレンジから赤、茶などが何種類も買ってあります。
だいたい全部塗ったところです。塗装はベランダでやってます。

色は創建当時風に塗ろうとか、劣化色にしようとか、その中間くらいにしておこうとか、いろいろ考えるわけですが、それについて調べたりするのが、私にとっては重要なことで、美術の勉強を兼ねておるわけなのですが、そういう堅苦しいことはともかくとして、元々の成形色にプラスαくらいの色で塗っておくと、ゲートカット跡などの処理で困ることが少ないとは言えるでしょう。
今回は金堂の一番下層の屋根、これは裳階なのですが、板葺きの簡易な屋根であるようなので、上部の瓦屋根との差を付けて塗装しました。

屋根の材質やら、形やら、確認したいと思って、解説や写真をけっこうたくさん見たので、これだけじっくり鑑賞したことはないというくらい法隆寺の写真みまくったので、そこそこ満足であります。
軒の補強の為に後の時代に追加されたという金色の昇り竜、下り竜は、キットではしっかりと金メッキされておりましたが、鮮やか過ぎてまぶしかったので、シルバーのスプレーで黄金色を少し緩和しつつ、ダークグレーを吹いて経年的な感じを試みました。
あと、写真には撮ってませんでしたが、基壇はタミヤの情景テクスチャーペイント「路面 ライトグレイ」を塗って石の質感を出しているのですが、これは水性塗料なので、乾燥後にかなり薄くなるので、けっこう思い切って塗らないとそれっぽくなりません。モールドが消えてしまうの気にして、手加減して塗るとほとんど効果がないという感じになります。なんと、筆を使ったのはここだけです。塗装が終わったので、次は組み立てです。