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画材&技法 全般 (1)」からの続き。


画材&技法 全般 (2)


Re: 洋画顔料と岩絵具の名称

もりた さんのコメント
 (2000/7/13 04:53:17)

> 岩絵具はどれでも油絵具として使えるわけではないのですよ(例えば胡粉は炭酸カルシウムなので、乾性油で練ると透明になる、など)。
>
 やってみました? 透明にはなりますが完全な無色透明ではありません.ちょっとくすみのある半透明より透明寄りの灰色っぽい白。でもほかの白と上手に重ねると結構使えますよ.


> 、黄土(オーカー)、鉛白(シルバーホワイト)、朱(ヴァーミリオン)、なんかだと油絵には使えるなとは思ったんですが、岩絵具ことはよくわからないんで、もし他にもいろいろ知ってる方がいたら、情報大募集です。書き込んでみてください。

おっしゃる通大丈夫です.透明になりやすいのはカルシウム化合物.たとえば、胡粉、方解末、珊瑚末など。岩絵の具は粒子の粗さで透明感も少し変わるし(理論上は同じはずなのですが反射面の大きさが感覚的に差を生む)、ときには色が見えなくなることもあります.
最近の岩絵の具では新岩と呼んでいるものはガラスの親類ですから、透明感もさることながら,油が固まらなくなる恐れがあります。新岩は指で触ると砂のような感じが強いのですぐ分かります。


透明水彩のことですが…

青砥 さんのコメント
 (2000/7/13 04:54:08)

はじめまして!
皆さんが油彩で盛り上がっているところ、申し訳ないのですが、水彩絵具の品揃えの良いお店を教えて下さい。
ラウニー、レンブラント、シュミンケを取り扱っている東京都内のお店をご存知の方がいらっしゃいましたらお願いします。


Re: 絵具

管理人 さんのコメント
 (2000/7/13 04:55:02)

■三嶋様

こんにちは。やはりクサカベのギルド、使ってらっしゃいましたか。さすがですね。
私もミノーは一応よく使ってます。普段はだいたいホルベインとミノーを使い分けてます。

>クサカベの人の話によるとミノーはその昔レンブラント油絵具を参考にし、それを超える事を目標として生み出されたらしいです。

レンブラントって、けっこういい絵具だったのですか。日本では、よく油絵セットになって売っていたりするので、僕はてっきり、贈り物用の絵具かと思ってました。今度買ってみようかと思います。
最近思うんですが、絵を描く時間を確保するためには、やっぱり絵具の自作なんかをする研究よりは、市販製品をたくさん試してみることの方がよさそうな気がします(支持体も、そんな気が。。)。

>マイメリはどの色が気に入りましたか?

とりあえず、私が一番頻繁に使う色である、オーカーとローアンバーを買ってみたんですが、まだ使ってません(しかしこの2色では、使ってみてもあんまり違いは変わらないもしれませんね)。

では、また。


Re: 洋画顔料と岩絵具の名称

管理人 さんのコメント
 (2000/7/13 04:56:21 -
E-Mail)

■もりた様

>> 岩絵具はどれでも油絵具として使えるわけではないのですよ(例え
>>ば胡粉は炭酸カルシウムなので、乾性油で練ると透明になる、など)。

>やってみました? 透明にはなりますが完全な無色透明ではありません.
>ちょっとくすみのある半透明より透明寄りの灰色っぽい白。
>でもほかの白と上手に重ねると結構使えますよ.

お返事ありがとうございます。実はまだやっていませんが、上記のお話だとけっこう使い道がありそうですね。
最近、シャルダンのような色やマチエールが出せないものかと思っていろいろ試していたのですが、樹脂や乾性油を大量に混ぜて、あの感じをだそうとすると艶が出過ぎたり、思っていたのとは違う透明感が出てしまうので行き詰まってました。しかし、胡粉などの炭酸カルシウムを混ぜるといいかもしれないですね。そのうち試してみたら、ここに結果を書こうと思います。

>最近の岩絵の具では新岩と呼んでいるものはガラスの親類ですから、
>透明感もさることながら,油が固まらなくなる恐れがあります。

なるほど、新岩というのは油絵の具には使えないのですね。
参考にします(しかし、天然の岩絵具は高いものが多いですね)。
では。


ちょっとおききしたいのですが…

しくしく さんのコメント
 (2000/7/13 04:57:05)

疑問に思ったんですが、

>最近の岩絵の具では新岩と呼んでいるものはガラスの親類ですから、
>透明感もさることながら,油が固まらなくなる恐れがあります。

そうなんですか?
ガラス質の新岩絵具は、油と相性が悪いんでしょうか。

ほんとにいつまでも固まらないのでしょうか。
どういった理由で固まらないんでしょうか。
すごく知りたいんですが、何を参照したら
その理由がわかるでしょうか。

もりた様は御存じですか。
ぜひ知りたいのですが…


新岩と油の相性

もりた さんのコメント
 (2000/7/13 04:57:39)

> 疑問に思ったんですが、
>
> ガラス質の新岩絵具は、油と相性が悪いんでしょうか。
>
> ほんとにいつまでも固まらないのでしょうか。
> どういった理由で固まらないんでしょうか。

メーカーがガラス質の正体を公開しませんから正確には分かりません.
しかしガラス質の中にはアルカリが溶出して油に含まれる酸の部分と反応し,油が固まる速度を遅らせる物質を作ってしまうことがありうることです。いつまでも固まらないのではないけれど、気の短い人にはつらいかも。


Re:新岩と油の相性

しくしく さんのコメント
 (2000/7/13 04:58:22 -
Web)

もりた様、ありがとうございます。

そうなんですか…画材といっても、色々あるし、
深い世界なんですね…

私はもっぱら自作の人形に絵具を塗って仕上げているのですが、
新岩絵具の「水晶末」をアルキド樹脂のメディウムに混ぜて
塗ってしまったんですが、
とりあえずかわいたみたいです。(ほっ。)

本当に難しいですね。


透明色

K.FUJITA さんのコメント
 (2000/7/13 04:59:09 -
Web)

画材についてのお話が多い中で、恐縮ですが、
技法について少しお聞かせ下さい。
油絵で透明色を薄く重ねると独特の発色効果が出ると聞きましたが、
よく分かりません。
下の色が透けて見えるということは基本的に彩度は下がっているということではないのでしょうか。
根気よく乾くのを待って、グレージングして
空や透き通った水を描いていますが、
いまいち知識不足で徒労の日々です。
素人くさい悩みでたいへん申し訳ありません。


Re:透明色

hikaru さんのコメント
 (2000/7/13 04:59:54)

 色を作る方法は、二通りあると思います。
 混ぜて色を作る方法と、重ねて色を作る方法です。
 重ねて色を作る方法は、純度の高い絵具(発色の良い絵具)に、樹脂系の画溶液を数滴と、ペースト状メジュームを絵具と同量混ぜて練り合わせる。そして、樹脂系の画溶液と乾性油と揮発性油を混ぜた溶剤を作って、透明に描いてみて下さい。
 例えば、不透明にバーミリオンか、叉は、カドミウムオレンジを塗って乾燥させた上に、レーキ(アリザリンレーキなど)を透明に何層か塗り重ねてみて下さい。
 きっと、深みのある美しい赤色が出来ると思います。


透明色追加

hikaru さんのコメント
 (2000/7/13 05:00:29)

 使用している支持体(キャンパス)次第です。
 良質の支持体(キャンパス)を使用すれば良いのですが、そうでないものを使用すると、描き上げた時は発色が良くて美しいのですが、時間が経つとともに発色が良くて美しい状態は失われていくでしょう。


Re: 透明色追加

K.FUJITA さんのコメント
 (2000/7/13 05:01:18 -
Web)

hikaru様、ありがとうございます。
重ねて質問ですが、青系、黄系で
いわゆる「深みのある美しい色」をつくる
場合の重ねる色の定石ってあるのでしょうか。
溶剤も大切だということ、勉強になりました。
支持体についてはとても安価なので多くは望めないようです。


Re: 透明色追加

hikaru さんのコメント
 (2000/7/13 05:01:59)

K.FUJITA様

> 重ねて質問ですが、青系、黄系で

> いわゆる「深みのある美しい色」をつくる
> 場合の重ねる色の定石ってあるのでしょうか。

 人によってやり方が異なると思いますが、
 私だったら、明るい地(色)の上に青系、黄系の色を透明に塗り重ねます。

> 支持体についてはとても安価なので多くは望めないようです。

 日本国内で入手しやすいヨーロッパのキャンパスは、クレッサンだと思います。油絵具の発色の仕方が、落ち着いた感じになるそうです。
 そのキャンパスを買う時の、選び方を「支持体、下地」のところに投稿しました。


油絵の具と箔

油坊主 さんのコメント
 (2000/7/13 05:02:38)

冠省 このような掲示板があるので感心しました。

ところで、油絵の具(チューブ入り)で描いた彩色層の上に
簡単に箔類(金箔など)を貼る方法はないでしようか。
もちろん、表面はかなり平滑な面になっているのですが。

横着者と思われるでしようが、ご存じでしたらお教え下さい。

     (拝)


Re: 油絵の具と箔

bonapa さんのコメント
 (2000/7/13 05:03:17)

> ところで、油絵の具(チューブ入り)で描いた彩色層の上に
> 簡単に箔類(金箔など)を貼る方法はないでしようか。
> もちろん、表面はかなり平滑な面になっているのですが。
こんにちは、おなじく横着な事をしたことがあるbonapaです。 恐らく技術的、絵画保存的には「おすすめ」のほうほうではありません、私は試しに、まずかわいている画面にうすいグレージングをしました。(この時のグレージング液は結構樹脂の多めの感じにしてかわくのを1日半くらいにした、)これが半渇きの時に金箔をのせて、したがくっついた頃合いをみはからって、その上ににまた上から1層ぬりました。(これ樹脂ののりで蓋をしたようなつもりでやったわけです、ここはちょとたかいけど、やわらかい筆をつかってください。で、ここではその金色をだしたいか、色のまくがかぶっていいのかこのみで調節する) 上のところをぬらなかったところは、表面がよわそうだったので結局そのあと、もっとチャレンジャーなことをやってしまいました。 セロ二ウムというチューブいりいの(これまた手抜き)蜜蝋を薄く溶かしてぬりました。それがかたまったあと(その時の表面はややくもっています)透明にして金色をきれいにみせたかったので、表面を平らにするためにひくい温度の温風をあてながらナイフで平らにしました。。 それが感想したらさらにその武運の金色がきれいに見えるようにやわらかいぬのでこすった。
これって、すごく無謀なやりかただとおもうんです。今は、まだそれはその時のままのこっていますが、何十年も経った時はどうなっているでしょうか??????? 一度きちんとやったほうがいいなとおもいながらもその後もなんどとなく同じ事やってしまっています。 これは金箔を皺なくきれいに載せることだけがコツで、あとは特に技術は要しません。。 こんな我流なことやってるので、ただしい方法とかご存知のかた私にもおしえてください。 ちなみにこの方法はキャンバスではなくて、木に地塗りをしたものの上にやっています。

油坊主さん、独自開発されたら、又教えてください。


Re: 油絵の具と箔

油坊主 さんのコメント
 (2000/7/13 05:04:19)

> > ところで、油絵の具(チューブ入り)で描いた彩色層の上に
> > 簡単に箔類(金箔など)を貼る方法はないでしようか。
> > もちろん、表面はかなり平滑な面になっているのですが。
> こんにちは、おなじく横着な事をしたことがあるbonapaです。 恐らく技術的、絵画保存的には「おすすめ」のほうほうではありません、私は試しに、まずかわいている画面にうすいグレージングをしました。(この時のグレージング液は結構樹脂の多めの感じにしてかわくのを1日半くらいにした、)これが半渇きの時に金箔をのせて、したがくっついた頃合いをみはからって、その上ににまた上から1層ぬりました。(これ樹脂ののりで蓋をしたようなつもりでやったわけです、ここはちょとたかいけど、やわらかい筆をつかってください。で、ここではその金色をだしたいか、色のまくがかぶっていいのかこのみで調節する) 上のところをぬらなかったところは、表面がよわそうだったので結局そのあと、もっとチャレンジャーなことをやってしまいました。 セロ二ウムというチューブいりいの(これまた手抜き)蜜蝋を薄く溶かしてぬりました。それがかたまったあと(その時の表面はややくもっています)透明にして金色をきれいにみせたかったので、表面を平らにするためにひくい温度の温風をあてながらナイフで平らにしました。。 それが感想したらさらにその武運の金色がきれいに見えるようにやわらかいぬのでこすった。
> これって、すごく無謀なやりかただとおもうんです。今は、まだそれはその時のままのこっていますが、何十年も経った時はどうなっているでしょうか??????? 一度きちんとやったほうがいいなとおもいながらもその後もなんどとなく同じ事やってしまっています。 これは金箔を皺なくきれいに載せることだけがコツで、あとは特に技術は要しません。。 こんな我流なことやってるので、ただしい方法とかご存知のかた私にもおしえてください。 ちなみにこの方法はキャンバスではなくて、木に地塗りをしたものの上にやっています。
>
> 油坊主さん、独自開発されたら、又教えてください。

えーっと、早速のご教授ありがとうございます。
ところで、絵の具が半乾きのときに箔を貼ると、乾かないような気が
するのですが、乾くのはどうしてなのでしよう???
半乾きの絵の具の揮発成分が空気中に放散したり、空気中の酸素が絵の具と結合するのは何故なのでしよう。
素人考えですと、箔が絵の具にフタをした状態なのに通気性があるというのはとても不思議なのです。


Re: 油絵の具と箔

bonapa さんのコメント
 (2000/7/13 05:04:54)

> えーっと、早速のご教授ありがとうございます。
↑私は特に教授したわけではありません、個人的な体験を書いたのみです、ここは学校の講義室のような感じの掲示板なのかもしれませんが、私はひとに教えることが仕事ではありませんしそのつもりもありませんので。
> ところで、絵の具が半乾きのときに箔を貼ると、乾かないような気が
> するのですが、乾くのはどうしてなのでしよう???
↑このように疑問をもったらお試しになってみるのはいかがでしょうか???まずは自分がどうしたいかどんなマティエールが欲しいか?という探求心で試されるとよろしいのでは?????

> 半乾きの絵の具の揮発成分が空気中に放散したり、空気中の酸素が絵の具と結合するのは何故なのでしよう。
> 素人考えですと、箔が絵の具にフタをした状態なのに通気性があるというのはとても不思議なのです。
↑こればかりは理論だけではなくて自分の実践で自分の気に入ったものができるわけで、その意味で私ははじめから「おすすめはしません」とかいたのです。 色々なことで「へぇ、そういうもんなのか?」って言う事は多いなとおもうのでここのサイトのような所は
参考になるものだな、と思っています。


専門用語の意味教えて下さい

m.o. さんのコメント
 (2000/7/13 05:05:25)

油絵の技法書を翻訳しています。
modeling pasteという用語の意味がどうしても分りません。
質感を出すときに使う絵具らしいのですが。
あとpinesol(洗筆油の一種?)もどのようなものなのか、
見当がつきません。
どなたがご存知の方がおられましたら、教えていただけないでしょうか?


Re: 専門用語の意味教えて下さい

hikaru さんのコメント
 (2000/7/13 05:06:31 -
Web)

投稿者:hikaru 投稿日:2000/05/30(Tue) 23:25

> modeling pasteという用語の意味がどうしても分りません。
> 質感を出すときに使う絵具らしいのですが。

●モデリングペースト
盛り上げ、立体的な作品をつくるときに使うアクリル画用ペースト。大きな凹凸のある下地をつくることができる。
●モデリングペースト(缶入り)
T2418-1002 500ml ¥3,000
http://www.talens.co.jp/art_libr/art_enc/encycro.htm

 このことなのでしょうか?
 アクリル画用ペーストということだから、異なるかも?
 ここのメーカーには、painting pasteという似たような名前の油彩画のペースト状メジュームがあります。
 問い合わせてみては、いかがでしょうか?


古典絵画の色彩

juri さんのコメント
 (2000/7/13 05:07:04)

初心者で変な質問かもしれませんが教えて下さい。
ベラスケスやレンブラントなどに使われている深い緑や茶などはどうやって作ればいいのでしょうか?
それと肌の色がどうしてもうまくいきません。クサカベのジョンブリアンにバーミリオンを重ねたりするのですが、良い方法があれば教えて下さい。


テンペラ画・古典額縁教室

筒井 さんのコメント
 (2000/7/13 05:08:03 -
Web)

古典絵画技法(カゼイン・エッグテンペラ、混合技法、古典油彩技法、金箔を用いた絵画技法)および15世紀イタリア・フィレンツェで用いられた金箔を使った古典額縁技法を教えます。
 土曜夜 17:30〜21:00 東急田園都市線市ヶ尾駅徒歩1分
興味のある方は下記に連絡下さい。
FAX045-971-1839
http://www.d6.dion.ne.jp/~tsui


Re: テンペラ画・古典額縁教室

hikaru さんのコメント
 (2000/7/13 05:09:09 -
Web)

> 古典絵画技法(カゼイン・エッグテンペラ、混合技法、古典油彩技法、金箔を用いた絵画技法)および15世紀イタリア・フィレンツェで用いられた金箔を使った古典額縁技法を教えます。

 おもしろそうですね。
 私も、同じような事をやってみようかな!!


Re: テンペラ画・古典額縁教室

筒井 さんのコメント
 (2000/7/13 05:10:06 -
Web)

>  おもしろそうですね。
>  私も、同じような事をやってみようかな!!

hikaruさんは桐の支持体をお使いだそうですが、入手するのは困難ではないのですか? 私はまだシナベニヤです。ただ額縁の木地を手に入れるのに苦労しました。 
教室をもし開かれるのでしたら、頑張ってください。


Re: テンペラ画・古典額縁教室

hikaru さんのコメント
 (2000/7/13 05:11:15 -
Web)

> hikaruさんは桐の支持体をお使いだそうですが、入手するのは困難ではないのですか? 

筒井様
支持体、下地のところに書きます。
古典絵画技法の教室 頑張ってください。


Re: テンペラ画・古典額縁教室

hikaru さんのコメント
 (2000/7/13 05:12:10 -
Web)

> ただ額縁の木地を手に入れるのに苦労しました。 

「額縁の木地」について、よろしかったら教えて頂けないでしょうか。
 
 昔は、職人さんが手彫りで額縁の模様を作っていたそうですが、
 最近は、樹脂を型に流し込んで、それを貼り付けているそうです。日本もヨーロッパも同じことをやっているのだと聞いたことがあります。
 昔の職人さんが手彫した額縁は、大変、高度な技術で、立派だと思います。もし、入手するとしたら、高値(数十万円、数百万円)すると聞きました。


Re: テンペラ画・古典額縁教室

筒井 さんのコメント
 (2000/7/13 05:13:05 -
Web)

> 「額縁の木地」について、よろしかったら教えて頂けないでしょうか。
> 額縁についてはこの世界はなかなか閉鎖的で情報がそろわないので私もあまりよくは知りませんが、日本ではその価値はほとんど省みられてはいません。だから優れた額縁作家がいたとしてもこの国では育たないのだと思います。 
戦後画材の浦崎、額縁の神保とこの世界で名の通った二人がそれぞれの自負に各々の分野を確立してゆきました。1方の浦崎さんはhikaruさんもよくご存知の浦崎ゼミの先生です。もう1方の神保さんは目白に「サカキヤ」という額縁屋を開いていました。私が通っていた頃は先代はすでに亡くなり2代目が営業していました。そこではジェルトンという材質の南洋材を使った棹を造らせて画面の大きさにあわせて組み立てたものを販売していました。 ただ値段が市販の仕上た額縁よりも木地のほうがむしろ高かったと思います。私も個展を開いた時、会場費と同じくらいの費用が木地代のみでかかってしまいました。
いまやこの「サカキヤ」も時代の流れに呑まれて店を閉じてしまった次第です。その後私は材木やに依頼して棹をつくってもらい自分で組み立て方を研究して組み立てている次第です。(ただ材木やに注文するのに大量に注文しないととりあってくれないのが現状です。)


Re: テンペラ画・古典額縁教室

hikaru さんのコメント
 (2000/7/17 01:47:51 -
Web)

 筒井様

> 戦後画材の浦崎、額縁の神保とこの世界で名の通った二人がそれぞれの自負に各々の分野を確立してゆきました。

 浦崎さんは、大変、画材に対して厳しい画材屋さんです。特に支持体に対して。「支持体を作るメーカーは、画材メーカーの中で最も権威があり、最も責任があるのだ。」と。

> そこではジェルトンという材質の南洋材を使った棹を造らせて画面の大きさにあわせて組み立てたものを販売していました。 ただ値段が市販の仕上た額縁よりも木地のほうがむしろ高かったと思います。私も個展を開いた時、会場費と同じくらいの費用が木地代のみでかかってしまいました。

 ジェルトンという材のことを詳しくないのですが、同じ種類の材でも生産された場所(国)によって、例えば、国内産、中国産、南洋材など、値段が大きく異なるようです。

> いまやこの「サカキヤ」も時代の流れに呑まれて店を閉じてしまった次第です。

 大変、残念なことだと思います。


学習指導に関して。

真理子 さんのコメント
 (2000/7/17 01:49:57)

油絵の指導を実習でしているのですが、あまり描いたことがないので全くわかりません。バックの着彩時に気をつけることと、陰影についての指導の仕方、教材は何か作ったほうがいいのかを教えていただきたいです。モチーフはビンとレモン、葉っぱ、または石工と、かご、布などです。


Re: 学習指導に関して。

管理人 さんのコメント
 (2000/7/17 01:51:03 -
E-Mail)

こんにちは。

実習というのは、なんの実習なのか、ちょっと状況がわかりませんが(教職課程のことでしょうか?)、油絵の初歩なら、本屋さんにたくさん入門書が出ているので、それを見るのがいいかもしれません。図書室でもいいし。「陰影についての指導の仕方」などについて、ここで全てを説明するのは不可能なような気もするので。いろんな本を見て、指導に使えそうなものを選んでください。

着色時の注意については、指導する相手によっても変わってくるのでなんとも言えませんが、とりあえず、初歩の油絵なら、最初はテレピンで薄く溶いた絵具で描いて、だんだんにポピーオイルなんかを増やしていくということで、いいんではないでしょうか。

いまいち、お役に立てませんでしたが、また何か疑問があれば、ビギナーズ掲示板の方に書き込んでください。

では。


画材&技法 全般 (3)」へ続く。


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