ホルベイン工業技術部3部作 [コメントする]

ホルベイン工業技術部3部作


スレッド作成 : 管理人さん
 (2000/7/17 01:17:29)

ホルベイン工業技術部編集の「絵具の科学」「絵具材料ハンドブック」「絵具の事典」、画材店などで配布されているホルベインのパンフレット、カタログに関するスレッドです。


絵具の科学、絵具材料ハンドブック、絵具の事典

管理人 さんのコメント
 (2000/7/17 01:21:49 -
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とりあえず「絵具の科学」「絵具材料ハンドブック」「絵具の辞典」について解説します。

・ホルベイン工業技術部編 「絵具の事典」
中央公論美術出版 3800円
わかりやすく書いてあるので、初心者にもお薦め。油彩中心に、水彩、アクリルなどの洋画の画材に関することがよくわかります。技法についてはほとんど書いていません。

・ホルベイン工業技術部編 「絵具材料ハンドブック」 中央公論美術出版 2300円
画家用というよりは絵具製造者向けの内容なので、難しい化学式とか出てきます。

・ホルベイン工業技術部編 「絵具の科学」
中央公論美術出版 2000円
姉妹書である上記「絵具材料ハンドブック」よりは画家に役立つ内容になっています。工場での絵具製造工程に関する詳しい解説もあります。


ホルベインのパンフレットについて。

管理人 さんのコメント
 (2000/7/17 01:28:27)

・「White Note ホルベイン白色絵具解説書」
どんな技法書よりも詳しく白絵具について書かれています。

・「ホルベイン画用液解説書」
画用液の入門書としても最適です。

・「ホルベイン専門家用顔料とその素材」
油、アクリル、テンペラ、水彩など、自分で手練り絵具を作るときの手引書です。シンプルな内容ですが、ツボはしっかり押さえてあって入門書としても、技法書としても素晴らしいパンフです。

・「絵の具の安全な扱い方」
毒性や引火性について、かなり詳しく説明されいます。

どれも画材店などで無料で配布されているので、これくらいは読んでて欲しいです。


というわけで。

管理人 さんのコメント
 (2000/7/17 01:32:47)

というわけで、このスレッドでは、上記の書物を読んでみて、理解できなかった点や、体験レポートなどを語り合っていくことにしましょう。

ちなみに、このサイトは、ホルベインとは一切関係ないので、この掲示板についての問い合わせをホルベインにしたりしてはいけません。


「ホルベイン専門家用顔料とその素材」

suneye さんのコメント
 (2000/7/25 04:37:28 -
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初めて「ホルベイン専門家用顔料とその素材」を見た時の率直な感想は、
「あ、ずるい」。
佐藤一郎、デルナー、ヴェルテといった大先生の高価な技法書に難しく
わかりにくく書かれていることが、非常に簡潔、具体的、実践的に書か
れていますよね。

ビギナーズ掲示板にも書きましたが、これから独学でテンペラを始めよ
うなどという方には、まずこのパンフレットを入手することをお勧めし
てます。
個々の処方については、わたしがやってることとは多少違うことが書か
れてるんですけど、そもそも技法書や他人から教わったことをそのまま
やってみるだけとゆーのも能のない話で、あくまで叩き台なのだと考え
れば、このくらい簡潔な内容でも十分役に立つんじゃないでしょうか。
実を言うと、わたしはホルベインさんの製品はほとんど使ってないんで
すけど、このパンフレットだけは超お薦めです。(おいおい)

むしろ、このパンフレットで製品について書かれている部分(「展色材
について」)は、本来は製品に添付されているべきなんじゃないかと思
いました。たとえば、ホルベインさんの「防腐剤」という製品には、子
供の手の届かないところに保管しろ、などという注意書きは付いていま
すが、そもそもこの製品は何なのか、何に対してどのくらい用いるべき
ものなのか、とゆーことについては、このパンフレットを入手するまで
わかりませんでした。


チタニウムホワイトの白亜化について

suneye さんのコメント
 (2000/8/7 04:18:05 -
E-Mail Web)

"WHITE NOTE" で気になることがあるので、どなたかご教示をいただきたいのですが。

とゆーのは、「アナタース型チタン白は白亜化するが、現在のチタニウムホワイトはルチル型
を使っているので白亜化しない。」と読める部分なんですけど、これはマジですか?

チタニウムホワイトの白亜化(チョーク現象)に関しては、何度か痛い目に遭ったことがある
ので、いつも警戒しながら使ってます。

今どき、どのメーカーさんのもルチル型だろうと思うんですが、やっぱりチョーク現象が顕著
に現れることもあるので、「最近のチタニウムホワイトはチョークを心配する必要はない」と
は、わたしは思ってません。ホルベインさんのは試してないんですが。


RE:チタニウムホワイトの白亜化について

管理人 さんのコメント
 (2000/8/19 00:27:27)

■suneye様

こんにちは。
難しい話なのでなかなかレスが付かないですね。他にも全てのメーカーの全てのチタニウム白を使った製品がちゃんとルチル型だろうか、とか気になりますよね。例えば張りキャンバスの地塗りに使われてる白とか。業界の人じゃないとわからないかもしれないけれど。mongaさんとか知らないですかね。

私は化学的なことはよくわからないのですが、私自身は予備校時代からチタニウムホワイトとパーマネントホワイトを使用していますが、チョーク化というのは起こったことないです(僕の画歴はせいぜい10年程度なので、それ以前のチタニウムホワイトとの違いも実はわからないです)。ちなみに予備校時代はホルベインのだけ使ってました(店にホルベインしか置いてなかったもんで)。改めてその頃の作品をまじまじと眺めてみたんですが起こってなかったです。

では。


聞いてきました!!

monga さんのコメント
 (2000/8/25 09:44:38)

■当方にはさっぱりわかりませんので、ホルベイン工業技術部の荒木部長に説明頂きました。

「チタン白の白亜化」ホルベイン工業 技術部長 荒木 豊

一般的には説明書の通りです。そして、常にこうなのだと言う訳でも有りません。ですから厳密に言えばくだんの箇所は「〜白亜化しない」に「ほとんど」を添えた方が適切でしょう。
ルチル型チタン白とアナターゼ型チタン白は物質的には同じ組成ですが、結晶構造が違います。これが顔料としての活性度の違いを惹起しています。
きっちり調べた訳ではありませんが、当今の絵具メーカーで用いている酸化チタンはsuneyeさんの推察の通り大抵ルチル型のはずです。
でも、一般的には(作品が屋外にでも出しっぱなしならともかく)アナターゼ型チタン白でもそう簡単に白亜化するものではありません。
屋外塗装ではアナターゼ型チタン白をわざと使う事があります。白亜化させて白さを保とうという意図に基づいているのです。その身近な例が郊外などの駅の雨ざらしの鉄柵で、屋根のあるところとないところで白亜化した箇所とそうでない箇所とが見事に分かれています。明らかに屋外の駅舎で、太陽光の加減では光があたったりするものですから、もっと曖昧になってもよさそうなものですが、ここから白亜化、ここはOKといった具合です。という事は、逆に言えば容易に白亜化するものではない事を意味します。
勿論、するものはします。40年程前の作品の、白を置いた箇所が(他の箇所に比べて)いやに白さを保っているので、調べてみたらアナターゼ・チタンでした。この作品はよく日の当たる窓辺に掲げられていたものです。それ以外の室内作品での実例の記憶がありません。
Suneyeさんは、文章から判断するとかなりお若い様子ですから、それほど深い画歴の方ではないと推察しますが、それで何度か痛い目におあいの由ですが、どういう条件下だったのでしょう。興味津々です。
チタン白に限らず絵具を単に揮発性溶剤で溶きすぎただけでも、その作品は容易に粉化します。日本人はマット画面が好きなので、マット感を得る為にこういう技法をとる方は珍しくありません。そして画面を粉化させる訳です。


Re: 聞いてきました!!

管理人 さんのコメント
 (2000/8/31 11:54:00)

monga様、荒木様
回答ありがとうございます。大変参考になりました。ルチル型でも使い方や飾る場所などの条件によっては白亜化することはあるのですね。でも「アナターゼ型でもそう簡単に白亜化するものではない」ということで、絵具の使い方にもよるでしょうね。

よく思い出してみると、私の場合はチタニウムホワイトだけ使うときは乾燥が遅いのでサンシックドリンシード油かアルキド樹脂を混ぜて使っていました。これらの画溶液を使っていると白亜化しにくいのではないか、と思ってたりすんですが(たぶん、ポピーオイルで練ってある絵具をテレピンで薄めて使うというよりは)。学生時代に周りの人が白亜化してたという記憶もないし、他にも白亜化したという方がいらっしゃればいろいろ話を聞かせてください。


Re^2: 聞いてきました!!

suneye さんのコメント
 (2000/9/8 07:34:14 -
E-Mail Web)

どうもレスが遅れて申し訳ありません。

> Suneyeさんは、文章から判断するとかなりお若い様子ですから、それほど深い画歴の方ではないと推察しますが、そ
> れで何度か痛い目におあいの由ですが、どういう条件下だったのでしょう。興味津々です。

んー。
師匠が「絵描きはむやみに歳をとってはイケナイ」と言うので若ぶってるんですが、1950年代生まれ
です。20年かけて壊した絵もいっぱいあります。(^_^;)

> チタン白に限らず絵具を単に揮発性溶剤で溶きすぎただけでも、その作品は容易に粉化します。日本人はマット画面

油分樹脂分が少ないと危ない、とゆーことで、たぶんビンゴです。

筆より指を多用するフリュイード画法では、グレーズのように絵の具に油分をたっぷり含ませる必要が
ないし、体質顔料を加えて透明度を調整したチタニウム白を画面上で薄く展ばすとゆーよーな無茶をす
れば実に簡単に白亜化します。ここまでわざとらしくなくても、たまたま条件が揃えば、ルチル型でも
白亜化する可能性はある、とゆーことで納得。


「ホルベイン専門家用顔料とその素材」

suneye さんのコメント
 (2000/9/8 07:37:21 -
E-Mail Web)

とっくに絶版でほとんど手に入らない本が参考文献に載ってます。
もっと手に入りやすくていい本もあると思うんですが。


suneye さんのコメント
 (2000/9/12 03:09:21 -
E-Mail)

ほとんど揚げ足取りに近い2題

ダンマルガムの溶解法

たいがいの技法書にこれと似たような図が載ってるんですけど、ダンマルをαー
ピネンまたはテンペラに重量比1:2で一気に溶かすとしたら、けしてこの図の
ような見た目にはならず、樹脂がもっと容器いっぱいになると思うんですよねー。
こーゆーしょーもないところでつまずいて、瓶の口より大きなダンマルの包みを
むりやり押し込もうとして手や机をベタベタにしながら途方に暮れる初心者はか
つてのわたしくらいなもんかもしれませんが、樹脂は小分けにして何度も溶かす
といいと一言加えるか、図を差し替えたほうがいいと思います。
最近、あんまり技法書に載ってない、すごーくずぼらな溶かしかたを開発したの
で、個人的にはもうどーでもいいんですが。

カゼインの溶解法

「攪拌し」と書いてあるのは、べつに間違いじゃないけど、自分の体の一部とは
思えないくらいだるく重くなった右腕を無理矢理振り上げ、額を伝って容赦なく
目に入ってくる汗をコブシで拭いながら、うんざりするほど長時間かき混ぜない
とアンモニアが抜けない、とゆー雰囲気が出てないので、あんまりよくないと思う。


Re:suneye さんのコメント

管理人 さんのコメント
 (2000/9/15 02:29:20)

私も写真撮影するためにいろいろやったんですが、ああはなりませんよね。

執筆者とイラスト書く人が同じとは限らないし、なかなかその辺の意志が通ってなかったのかもしれません。仕事としてああいう本を書いていると、十分な時間が取れないし、なかなか本というのは完璧には書けないものみたいです。あがってきたイラストが変でも直してる時間がなかったりとか。
岡鹿之助の本もこないだ読みましたが、生前にずっと改筆したいと思っていたのに果たす機会がなかったようです。確かに本を読み終えてみるとなんとなくその気持ちもわかるんですが。ある程度はそういうものなのだと思うしかないのかもしれません。

というわけで、技法書の足りない部分はこの掲示板に書き込んでいくとしましょう。って、まあ、掲示板見た人しか知ることができないですが。

でも、ガゼインの個所はちょっとシンプル過ぎる気もしますね。他の場所でも、材料の毒性とか一言あってもいいような部分がけっこうあるのは確かです。というよりも、あの本自体が、他の本と一緒に読んで初めて効力を発揮しそうな感じの内容だと思ってます。例えば佐藤一郎の「絵画技術入門」とかと一緒に読むと、双方の抜けを補ってる感じでいいと思うのです。


Re^2:suneye さんのコメント

suneye さんのコメント
 (2000/9/20 03:57:39 -
E-Mail)

周囲に技法書を書いてる人もいますので、ご苦労はわかります。

他人が示した処方でいきなり成功するより、自分で何度か失敗してみた
ほうが学ぶことは多いと思いますし、かといって、まったく見当違いの
ことをしてると危ないし、先へ進めないので、このパンフレットはバラ
ンス的にもたいへんいいものだと思っています。
細かい揚げ足りでも話題が広がればいいな、と。

毒性については、わたしはわりと無頓着なほうなんですけど、無頓着と
無知とは多少違っていて、休憩時間にお菓子を配る人とか、「わたしが
焼いたんですぅ」と言ってケーキをくれたモデルさんとかには閉口しま
した。逆に、何でもかんでも異常に恐れる人もいますし、画材の毒性に
ついては案外無知がはびこってるよーな気もします。


クサカベのパンフも

管理人 さんのコメント
 (2002/05/26 08:57:59)

クサカベから『OIL&VARNISH』という画用液の冊子が出てます。たぶん、2002年の1月あたりに出たものだと思いますが、画用液の紹介から始まって、何故かテンペラ-油彩併用技法、金箔貼り、保護ニスの塗り方まで紹介されています。

初心者の方には、画用液の入門書として、一番いいのではないかと思います。というよりは、書店で売っている一部の油絵入門書よりずっといいかもしれません。画材店で無料で手に入ります。


画面がベタついて乾きません

S さんのコメント
 (2005/05/05 12:14:59)

はじめて書き込みさせていただきます。
さっそく質問なのですが、クサカベの冊子「OIL&VARNISH」の中に、画用液としてテレピンとリンシードオイルとダンマルペインティングオイルを調合する記述があります(P7)。私は完成後の画面に光沢を出したいのと、黄変の防止のためと思い、リンシードオイルの代わりに、スタンドオイルを使用してみました。
ところが、完成後の画面がいつまでもベタついていっこうに乾く気配がありません(光沢は出ました)。これがいわゆる「もどり」という現象なのでしょうか。このままじっくり待てば乾くのでしょうか。そもそも、光沢を出したり、黄変防止のためにスタンドオイルを使うこと自体、使い方を誤っているのでしょうか。
このスレではそぐわない話題かも知れませんが、どなたか教えていただけると幸いです。


Re:画面がベタついて乾きません

HPY さんのコメント
 (2005/05/06 18:59:34 -
Web)

Sさん、こんにちは。

>テレピンとリンシードオイルとダンマルペインティングオイルを調合
>リンシードオイルの代わりに、スタンドオイルを使用

乾きます。でも遅いです。下地次第では2週間以上かかったような気がします。乾いた後はさらっとして、表面は固くがっしりした、油彩画らしいいい感じになりました。


S さんのコメント
 (2005/05/08 22:01:17)

HPY様

さっそくコメントをいただきありがとうございます。実は、かれこれ2週間くらいは経っているのですが、画面に触れると、ペタッという感触が残っています。だんだん乾いてきている気もするのですが、、、とにかく気長に待ってみます。また機会があれば経過を報告させていただきます。
ところで、ホルベインのパンフレットには、管理人さんが紹介されているものの他に、「ホルベイン画用液マニュアル」というのがありますね。内容的には、「ホルベイン画用液解説書」と似ていますが、コラムやQ&Aがついていて、ボリュームは増えています。
今後も他のスレッドなどでも書き込みさせていただくかも知れませんが(質問ばかりになりそうですが)、よろしくお願いします。


乾かなくて困ること

HPY さんのコメント
 (2005/05/11 10:07:24 -
Web)


上記オイル調合はテンペラ本に書いてあったのでわたしはよく使います。が、展覧会が近かったりするとホント乾かなくて困ります。
運搬の時、1週間置いて自分梱包で運んだときは、額縁で画面から浮くから大丈夫だろうと、直接ダンボールで梱包。でも部分的に張り付いてしまって。
その後1ヶ月半程度で美術運送屋さんから返送。丁寧にろう紙にくるんであり、それからダンボール。それでもろう紙が貼りついて…剥がすときのペリペリ…という音が哀しい。
しかし半年くらいして見たら、画面はさらっとして固く、今は全然平気です。

上記は普通の油彩地、テンペラ混合技法ですが油彩メイン。下地からテンペラをメインで、油彩を上層部に薄く塗るといい感じ。上層部油彩がぼてっと厚みを持つとなかなか乾かないんじゃないかと。濃度が濃すぎると感じるときは、テレピンで薄めるといいんじゃないかなと思います。


ニスの塗り方について

TK さんのコメント
 (2006/04/15 12:13:12 -
E-Mail)

はじめまして
先日油絵具で作品を描き上げまして、その作品にニスを塗ろうと思っています。はじめて試みることなのですが
失敗できませんので情報を頂きたいと思いコメントさせて頂きました。刷毛で塗っていくのですが抜け毛も抜け毛予防や ニスの種類 ターペンタインとの比率など教えて下さい。メールの方に返信頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします。


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