テンペラ技法 (1) (2) [コメントする]

テンペラ技法 (1)」からの続き。


テンペラ技法 (2)


RE:金箔による装飾技術について

管理人 さんのコメント
 (2006/11/03 04:51:36)

はじめまして。

「ある書物」というのは、たぶん、この前出版された、『トンプソン教授のテンペラ画の実技』第6章の「油性モルデンテ」の部分のことだと思いますが、改めて読んでみると、写真の方は非常にわかりやすいのですが、本文は混乱を招きそうな感じがしないでもないですね。

「クイックオイルゴールドサイズ」という名前の商品は知りませんが、オイルゴールドサイズはヨーロッパの各画材メーカーが出しています。日本では輸入販売はされていないようですが、ヨーロッパの多少専門的な画材店にゆくと、乾燥時間によって、3 Hour、12 Hour、24 Hourなどの種類のものが置いてあります。oil-gold-sizeで検索すれば、海外の通販サイトで販売されているところが見つかります。日本まで送ってくれるかどうかは事前にメールで問い合せてみた方がいいでしょう。

しかしまずは、「ジャパンゴールドサイズ」は日本の画材店で購入できるので(「ゆめ画材」でも売っています)、これを自分なりに工夫して使えばいいかと思います。


kotomo さんのコメント
 (2007/08/17 00:49:05)

テンペラと油彩の混合技法の支持体について教えてください。吸収性地が適しているのでしょうが、カビや虫の発生を心配しています。そこで、板に布(綿or麻)に膠→白亜ではなく、半吸収性地のエマルジョンキャンバスを作ろうと思うのですが、使えるでしょうか?テンペラ・メデュウムは全卵1にダンマルワニス0.7とスタンドオイル0.3の混合です。油絵の具溶き溶剤はダンマル1とスタンドオイル1をテレピンで希釈して用います。
それと、制作プロセスですが、構図を描いた後、ライトレッドのテンペラ絵の具を全体に施し、白テンペラ絵の具のハッチングをしてから、絶縁層・油溶き溶剤に少々の油絵の具を入れて刷毛で施します。(先生からそう教わりました)
技法書によると、構図の後、インプリマトゥーラはダンマルとテレピンの油溶き溶剤に油絵の具のライトレッドで施されているものもありました。
どちらが正解というものでもないのでしょうが、一般的にはどうなのでしょうか?


RE:テンペラと油彩の混合技法の支持体について

管理人 さんのコメント
 (2007/10/02 02:09:35)

kotomoさん、

半吸収性の半吸収性地のエマルジョンキャンバスと言っても、様々なものがあるでしょうから、一口に答えるのは難しいのですが、テンペラの処方に乾性油も混ざっていますし、まず大丈夫であろうと思います。本サイトで紹介しているような、乾性油と膠を混ぜて作る半油性地の場合は、油分を少なめにするといいかもしれません。あとは、正直、手作業の時の癖など、何らかの個人差で変わってくるレベルの問題かと思います。
しかし、それ以前に、カビが心配という理由だけで地塗りや支持体を変えるのがいいかどうかもう一度考えてもいいかと思います。防かび剤など、様々な対策があるでしょうし、最後には油彩で描いて、仕上げニスも塗ることでしょうし、黄卵テンペラほどに深刻ではないと思います。とは言え、気候が変わってきているためか、年々黴が出やすくなってきているような気がしないでもないので、気になるところですけど。自身の作品が出来るだけ長く残って欲しい場合は、リスク分散という考え方もあります。吸収性地塗りと半吸収性地塗りなど、両方とも使用していれば、どちらかに問題があった場合も、被害は半減するわけです。

制作プロセスに関して、先生から教わったものと、技法書によるものが違っていて、どちらが正解なのか?またはどちらが一般的なのかというご質問ですが、その手順の違いにより得られる結果が異なるので、どっちが一般的かと比較する問題ではないような気がします。やってみて自分がいいと思う方を選択すればいい話ではなかろうかと。なお、先の話のように地塗りを変えれば、その後の制作の工程も教わったものと若干異なるようにせねばならないこともあろうかと思います。教わったものや技法書は大事ですが、あまり縛られすぎずに失敗を繰り返して自分なりに取捨選択していくといいと思います。


色面

66 さんのコメント
 (2007/11/15 02:15:26)

初めてコメントします。
ハウズナーなどの作品は主にテンペラのみのクロスハッチングだと思うのですが、色面も大胆に使っています。ボッティチェリも色面を使うことで描写を引き立たせています。テンペラをやるといつも疑問なのが、あのマットでフラットな色面の処理です。テンペラでは刷毛目やムラが出やすい。なにか知っている情報があれば教えてください。


練り込みテンペラについて

鶴 さんのコメント
 (2011/11/03 15:31:17)

初めて書き込みさせていただきます。
作品にテンペラ技法を取り入れたいと思い、色々調べているうちにメディウムに小麦粉を混ぜる練り込みテンペラという物があることを知りました。
このメディウムは、使う前に温めなければならないとあったのですが、膠を使うためでしょうか?
いろいろネットで見て回った所、膠を混ぜずに小麦と卵黄と乾性油のみで作っているような所もあるようなのですが、このようなメディウムも使う前に温めた方がいいのでしょうか?
また、樹脂と乾性油を混ぜて作るテンペラメディウムは全卵で作るのに対し、このメディウムはオイルを入れるのに卵黄のみなのはなぜなのでしょうか?
全卵メディウムに小麦を混ぜたのでは、画面には定着しないのでしょうか?

それぞれがどういった役割を果たしているのか、イマイチよく理解できていないため、疑問ばかりうかんできてしまいます。

こういった所でのやり取りに慣れていないので、失礼や分かりにくい所があったらすみません。
よろしかったら、ご指南いただけたらと思います。


大野 さんのコメント
 (2012/12/23 18:59:01)

テンペラ画仕上げにニスをかけるコツ?よくムラが出るので困っている。ダンマルニス使っているですが。


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