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.美術書全般


スレッド作成 : 管理人さん
 (2000/7/17 03:42:47)

伝記、美術史、美学、博物館学、画家の日記、書簡集、その他、技法書以外の美術書について語り合うスレッドです。

読んでみて、興味深いと思った本は是非ともご紹介ください。


◆絵画の制作――自己発見の旅―― 小澤基弘

HPY さんのコメント
 (2001/02/26 15:37:20 -
Web)

もとい、「ドローイングのすすめ」。

アカデミックな絵画を意識しすぎると、考えも堅くなってしまう。デッサンよりも自由にドローイングを描こう、という本でした。私にはかなり面白かったです。こういう本、初めてかもしれない、と思いました。

ドローイングを作者は、全てファイルに保存しているそうで、制作過程はデジカメやビデオでまめに保存。制作過程までも保存する、という所に惹かれます。
制作中、当事者は夢中になって知ることができない事を、スポーツ選手が、後でビデオで研究するようにビデオを回して研究するそうです。
自分は何を描きたかったのか?と。
絵画制作とは、常に結果を求められるのですが、結果よりも過程を重視するという考えと手法に私は目から鱗状態でした。

未完成の絵画(絵の具の塗りと言う意味での未完成作品。ダビンチとか)は何故作者はそこで筆を置いたのか。そこには作者の意図としては完成されたものとして認識があったのかもしれません。
独断箇所も多いのですが、ドローイング・制作過程・未完成作品の意味、を考えるのには良い本だと思いました。


文様博物館

HPY さんのコメント
 (2001/03/08 19:52:27)

291円は安い。鞄に入る。
内容は19世紀の研究家の翻訳もので、興味深い。
写真は実はその研究家の模写。
それをまた模写している私。
画材と直接関係ないですが、エジプトや古代ローマの図柄を見て模写するのは面白いです。いろんな発見があります。

色は黄なりっぽいような気もしますが、小さくて手軽なのがやっぱ良いです。

マール社 本の紹介


画風泥棒

HPY さんのコメント
 (2001/05/08 00:59:06 -
Web)

佐々木豊の画風泥棒、ちょっとずつ読んでます。
画家が突っ込む他の画家の制作の裏側。
スケッチ、画材、影響された過去の画家など。視点が過去の理想ではなくて今なのが良いです。あと、作者(佐々木豊)が面白がっている点が面白いです。

芸術新潮社書籍データ


構図関係なども・・・。

Sein さんのコメント
 (2001/05/08 18:02:53 -
E-Mail)

 佐々木豊さんの著書でしたら、他の2冊『絵に描けなかった絵の話』『泥棒美術学校』も面白いです。内容に一部重複がありますが、読んでいると絵筆を持ちたくなる本です。

 シャルル・ブーロー『構図法〜名画に秘められた幾何学〜』(小学館)
 昔、『月刊アトリエ』で飯田達夫さんが連載ネタにしていた本の邦訳です。図版と小解説を拾い読みするだけでも、十分面白い本です。
 お値段は少し高い、4800円(+税)也。


構図本、面白そうですね♪

HPY さんのコメント
 (2001/05/10 14:14:30)

佐々木豊の『泥棒美術学校』は、ずーっと前に読んだことがあるのですが、題名の強烈さとはうらはら、内容は覚えていないんですよ。佐々木豊の回顧展(安田火災)にも行ったことあるのに、その時もあんまりピンと来なかった。今、やっと佐々木豊ってすごいなー、面白いなー、と感じています。も一度読んでみよう。

構図本もすごくすごーく興味があります。ヨーロッパで初期・中期ルネッサンス絵画見てから、構図の重要性を痛感。構築的だったのが魅力。
(うーん、うまく言えない!-_-
シャルル・ブーロー『構図法〜名画に秘められた幾何学〜』これは結構新しい本なんですね。いや、違った。古い本で邦訳が新しいんですね。
おお、「フランスの美術学校アカデミー・ボザールなどで教科書として使われています。欧米では、絵画を制作するのに幾何学的構図法を使用するのは当たり前のことです。」という記事が!読みたい率・急上昇!!!

※上記の記事は画家の石田賢礼さんのページにありました。この人の絵、いいなぁ。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kenrei/NewFiles/mokuji.html

構図法―名画に秘められた幾何学


邦訳はあるのですか?

Sein さんのコメント
 (2001/05/11 02:15:56 -
E-Mail)

 『構図法〜名画に秘められた幾何学〜』。何も知らなかった僕はこの本で、ぶっ飛んでしまいました。ぜひ御一読を。おそらくまだ古書店には並んでないと思いますが・・・。

 Charles Blanc 著
    "GRAMMAIRE DES ARTS DU DESSIN"
という本の、邦訳の有無を知っている方いませんか?英訳があることは突き止めたのですが、300ページ以上あるらしく、邦訳があれば・・・と思っています。やはり、ないのでしょうか?
 なにか知っている方、御一報ください。  


The Grammar of Painting

HPY さんのコメント
 (2001/05/11 21:17:33 -
Web)

Seinさん、こんにちは。
構図の本、ちょっと高いけどさっさとAmazonで申し込んでしまいました。5000円以上だと送料無料なのに、4800円・・惜しい。でも以前構図の本買い損なって絶版になってしまった事もあるし、ま・いいや。

Charles Blanc の本、Google、Amazon.co.jp、国会図書館検索で調べてみました。邦訳は私が調べた限りなかったようです。
英訳は、これですか?(英語読めないからよく分からないけれど)

Charles Blanc, The Grammar of Painting...


やはり、ありませんか・・・。

Sein さんのコメント
 (2001/05/12 00:46:26 -
E-Mail)

 僕自身もあちこち調べたので、余り期待はしてないんですけどね。ちなみに、英訳本はご指摘の本です。

 『構図法』注文したのですか。そうそう、 絵画技術とは関係ありませんが、初めの日本語版序文はとばさずに読んで下さい。最近亡くなられた橋本博英さんが書かれているのですが、絵画に対する姿勢という点で、参考になります。


絵画の構図

karu さんのコメント
 (2002/02/24 16:30:08)

今月号(3月号)の美術の窓の特集は「絵画の構図」。表紙がバルテュスだったのもあって思わず買ってしまいました。まだ全部読んでないので何とも言えませんが、この記事を書かれている松嶋励路という方の略歴が載ってなかったのですがどういう方かご存じの方いらっしゃるでしょうか?
シャルル・ブーローの「構図法」は私もお薦めです。。絵画が建築の一部だった時代はもちろんだけど、幾何形態の画面に描いている限りその問題はつきまとうものだと思う。


遅いかな

Undine さんのコメント
 (2002/04/25 00:01:59)

もう遅いかもしれませんが。
karuさん、「松嶋励路」さんについてですが、
普通の大学の英文科を中退された後、
芸大、芸大大学院を出られて、
私の母校である
慶応義塾湘南藤沢中・高等部で五年程非常勤講師を
されていました。
現在36歳くらいであられると思われます。


そんなことないですよ

karu さんのコメント
 (2002/04/26 06:08:31)

Undineさん、ありがとうございます。
亀レスでも何でも返事があるとうれしいものです。
それにあれから何の情報も得られてなかったので。
思ったよりお若い方なのですね。
日本では構図に関する評論が少ないので秘かに
続編を期待しているのですが
同誌のM先生の連載が続いていると言うことは
ある程度読者の反応があったのかもしれませんね。
少なくとも連載記事よりはまともでした。
 ちなみに横山了の「絵画の構図」という本もありましたね。


「絵画の構図? 円と黄金分割」

reim さんのコメント
 (2003/02/01 02:28:03 -
E-Mail Web)

Karuさん、Undineさんへ
「美術の窓」3月号の巻頭特集は「絵画の構図? 円と黄金分割」です。前回の特集についてのコメントは、ネット上における唯一の反応だったので嬉しかったです。今回の第二弾もぜひ御覧ください。書店発売は2月20日です。    筆者より


第2弾

karu さんのコメント
 (2003/02/07 01:48:06)

reimさん、はじめまして。
「絵画の構図」第2弾、楽しみにしています。
ネットでの反応はあまりあてになりません。書かない人の方が大多数ですから。構図法に興味を持っている人は少なくないと思いますよ。

ちなみに前回書いた「絵画の構図」の著者は「横山了」氏じゃなくて「横山了平」氏でした。

「遠近法 絵画の奥行きを読む」
小山清男 著 朝日選書 1998年出版
ちょっと立ち読みしたら良さそうなんで買って読んでいるところです。さすがに図学の先生なので図版(平面図・分析図)が豊富で分かり易いです。


絵画の構図2

karu さんのコメント
 (2003/03/03 03:42:40)

reimさん>
遅くなりましたが「美術の窓」読みました。前回よりも濃い内容で難しいテーマを図解で分かり易く解説されていてとても勉強になりました。
昔の「アトリエ」のI氏の連載以来じゃないでしょうか。(あれをまとめて本にしてくれる出版社はないものだろうか)第3弾も期待しています。


遠近法

reim さんのコメント
 (2003/03/07 22:41:01 -
E-Mail)

Karuさん
特集の感想を書いてくださってありがとうございました。もし第三弾があるとすれば、遠近法のことを扱ってみたいと思っています。ルネサンスの線遠近法だけでなく、絵画の奥行きの問題、それと平面との関係といったことについて、まだ漠然とですが考えています。まずはお礼まで。


RE:遠近法

管理人 さんのコメント
 (2003/03/27 05:01:55)

reimさん、
はじめまして。
上記、記事の筆者様とのことで。
またの書き込みをお待ちしております。
よければ、フリートーク掲示板にもおいでください。


西洋人のデッサン

Fuji−ken さんのコメント
 (2005/01/08 17:50:15)

明けましておめでとうございます。

「Francis Ames-Lewis,Drawing in Early Renaissance Italy,Yale Univ Pr」っていうデッサン書(ここのホームページに載ってます)には、どのようなデッサンが載っているのでしょうか?そして、東洋人のデッサンとの違った点はどこだったでしょうか。


『西洋美術研究 No.2 特集美術アカデミー』

管理人 さんのコメント
 (2005/08/26 04:54:13)

西洋美術研究編集委員会(編)『西洋美術研究 No.2 特集美術アカデミー』三元社,1999

イタリア、オランダ、スペイン、フランス、ドイツ、イギリスの美術アカデミーの歴史を整理し、加えて原点資料の訳文や、文献リスト、年表が揃っています。

「美術アカデミー」について書かれた本は、国内では非常に数が少なく、私が過去に見たものはNペヴスナ(著)『美術アカデミー』の翻訳のみでした。それも絶版であり、実際にはまとまった本はないと言ってよい状態だったと思います。本書はそのような現状を意識しており、編集委員あとがきに「…基本的な事実を整理してまとめることを優先課題とし…」「…名のみ流布し実際にあまり読まれていない重要な資料や文献を翻訳し…」とありますが、確かにそのような内容になっています。

原点資料紹介ではシャルル・ル・ブラン『感情表現に関する講演』の翻訳など技法に関係ありそうなものがある他、「文献リストと解題」も役立ちそうです。


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