1599 -1660 ベラスケス [コメントする]

1599 -1660 ベラスケス


Webmaster さんのコメント
 (2005/08/16 02:18:39)

ディエゴ・ベラスケスのスレッドです。
Diego Rodríguez de Silva y Velázquez
生:1599年、セビーリャ
没:1660年、マドリッド

・各画家のスレッドは基本的にその画家の材料と技法、及び伝記的・歴史的事実や作品等の話題を扱うこととします。
・文献の紹介、材料や技法に関する考察、質問等を歓迎しております。
・文献情報は材料と技法という枠に限らず、その画家に関するものを広く収集できればと思います。
・その他、材料や技法に関する気楽な雑談等もどうぞ。


ラス・メニーナスの模写をしたいのですが…

チヒロ さんのコメント
 (2007/04/06 20:58:46)

ベラスケスの“ラス・メニーナス”の模写をしたいので、画材、技法に関する資料を探しています。
出来るだけ、オリジナルと同じ画材を使いたいのですが…
「ベラスケスは、特異なキャンバスを使っていたらしい」と聞いたのですが、どういった物なのでしょう?
そういった資料が載っている本やホームページなどの情報も教えていただけるとありがたいです。


Re:ラス・メニーナスの模写をしたいのですが…

管理人 さんのコメント
 (2007/04/07 04:44:05)

↓これはどうでしょうか?

Jonathan Brown, Carmen Garrido, Velazquez: The Technique of Genius , Yale University Press

ラスメニーナスも載っています。図版も多く、模写には大いに参考になるかと思います。


Re.ラス・メニーナスの模写をしたいのですが…

Miyabyo さんのコメント
 (2007/04/07 04:44:19)

チヒロ さん、初めまして。
ミヤビヨです。

≪ラス・メニーナス≫だけでなく、ヴェラスケスの技法全般に関する良書としては、既に以下の一連のレスにて触れていますので、ご参考になさってください。


『画材&技法掲示板』内の
最初のご質問

スレッド「画材&技法全般(6)」
『分野は違うのですが・・・』
risa さんのコメント
 (2002/07/02 18:32:57)

それに対する私のご返事

『RE. 分野は違うのですが』
miyabyo さんのコメント
 (2002/09/15 08:02:19)


「りさ」さんのご返事及び再質問

スレッド「顔料」
『miyabyoさんへ』
りさ さんのコメント
 (2002/11/27 14:02:05)

その再質問に対するご返事
スレッド「顔料」(1)
『画家のパレット、ラピス・ラズリの論文の件など』
miyabyo さんのコメント
 (2002/12/01 22:38:37)

ここで挙げた2書以外に
プラド美術館のHPの「Museum's shops」で紹介されている
Boletín del Museo del Prado
にもいくつかの論文が載っているようですが、私は未見です。


≪出来るだけ、オリジナルと同じ画材を使いたいのですが…≫

とのことですが、ヴェラスケスの使用した顔料、というより当時の顔料一般が現代の顔料と比較してかなり粗く、一筋縄ではいかないことと思います。
顔料の粒状性の問題や彼も使用した青顔料の一つ「ラピスラズリ」に関しては、スレッド「顔料」などでかな突っ込んだ話をしておりますので、ご参照ください。

「模写」には、その目的によってはいろんな問題がありますが、ひとまず、そのことは触れないことといたします。

過日の画術を考えてみるきっかけになれば幸いです。


管理人さん、ミヤビヨさんへ

チヒロ さんのコメント
 (2007/04/12 23:27:14)

情報、ありがとうございます!
模写するのは、初めてで、どのように情報を集めていいのか、よくわからなくて…
色々参考になる情報を戴けて、本当にありがとうございます。


やはりここにたどり着きました。

UKA さんのコメント
 (2008/03/14 16:55:21 -
Web)

しばらくぶりに書き込みします。
実は今スペインのマドリッドに2年前にNYの学校から受けた奨学金を使って来ています。ここにはあと5ヶ月弱いるのですが、つい3日ほど前からプラドでベラスケスの模写を始めました。(イソップEsopo) 私自身許可をもらう上で学ぶことが多かったので、今後プラドでの模写を考えている方がいたらと思いちょっと書いておきます。

まず、模写の許可(1年間有効)をもらうには

1.在スペイン日本大使館からの紹介状
(こちらの文化部の方と面接をして手紙を出してもらいます。その際に自分の履歴書、どういう理由で模写をしたいのか、何の模写をしたいのかが必要)

2.学校、もしくは教授、先生からの推薦状(紹介状)
(私の場合は奨学金を受けた学校に前もって紹介状を書いておいてもらいました)

3.履歴書(英語でしたが受け取ってもらえました)
4.顔写真

以上を持ってプラド美術館の模写のオフィスの方に記入する書類をいただけばOKです。
そのときにどの絵を模写したいのか希望を言ってみると良いです。ただ、ベラスケスなど彼の中でも特に有名な絵は模写出来ません。(ラスメニナス等)後、サイズにも制限があり130cmまでです。だいたい許可は1週間で出て模写をスタート出来ます。(夏の7月か8月は模写出来ないはずです)

2008年3月現在の許可証発行料は18.03ユーロ、1枚につきの模写代が60.10ユーロでした。
プラドは朝9時から8時まで開いているので、火曜ー金曜までは模写出来ます。

前出のベラスケスの使用した色の記述は参考にさせていただきます。ここに来る前にろくな調査も出来なかったため、行き当たりばったり的な行動になってしまいました。いろいろインターネットで調べていた結果やはりここにたどり着きました。

まだ模写を初めて3日しか経っていませんが、最初はたくさんの絵の具を並べて書いていたものの3日めになると混ぜる色も自然と少なくなり、今は8色ぐらいになりました。ベラスケスを模写するにはPeach Blackが不可欠ということをこちらで聞いたのですがホルベインのものはこちらでは買えなさそうです。

ところで

青色:アズライト、ラピスラズリ、スマルト。
赤色:赤酸化鉄、人工ヴァーミリオン、有機赤レーキ
オレンジ色:オレンジ酸化鉄、人工ヴァーミリオン
黄色:鉛-錫-黄、黄色酸化鉄、ナポリ黄=鉛−錫−黄(のちに控えめに)
緑色:アズライト+酸化鉄+酸化マンガンの混色
紫色:アズライト+有機赤レーキの混色
白色:鉛白と方解石で作られたもの
黒色:植物又は動物による有機性の黒
ブラウン:ブラウン酸化鉄、酸化マンガン

このリストの中の赤とオレンジ、そしてブラウンは今ある絵の具の色の種類では(会社によって違いますが)なにに近いかということを知るのは可能でしょうか?今現在薦められた
The materials of the artist and their use in painting, with notes on the techniques of the old mastersby Max Doernerを取り寄せ中です。


UKA さんのコメント
 (2008/03/14 17:01:01)

追記ーあ、すみません許可証のところでもちろんパスポートも必要です。


Re.やはりここにたどり着きました。

miyabyo さんのコメント
 (2008/03/18 23:33:45)

久しぶりですね、お元気のご様子で、何よりです。
野暮用で、レスが遅れましたが、以下お知らせします。


■天然土顔料について
赤色:赤酸化鉄、人工ヴァーミリオン、有機赤レーキ
オレンジ色:オレンジ酸化鉄、人工ヴァーミリオン
ブラウン:ブラウン酸化鉄、酸化マンガン

赤色:
「赤酸化鉄」は、レッド・オーカーです。天然土を水簸して乾燥顔料にしたものを使いました。

UKAさんは、マドリードから郊外に行かれたことがあると思うのですが、
私が行ったときは冬でしたが、どの道でも、郊外に出るとすぐに真っ赤な土の色と真っ青な空のコントラスト鮮やかな風景が目に飛び込んできました。雲はすこぶる立体感があって実在感があり、とても感動しました。
また、その大地と空のはざまに連なるオリーブ畑のややくすんだ緑色の帯が、心地よいリズムを醸していました。
UKAさん、ヴェラスケスが用いたレッド・オーカーは、スペインでならどこにでもあるその真っ赤な土を採取して使ったのです。
ですから、少し時間を割いてその土を採取したものを使うことが、ひとまず、ヴェラスケスの赤酸化鉄にもっとも近いといえます。

オレンジ色:ブラウン
「オレンジ酸化鉄」も「ブラウン酸化鉄」も、基本的には、レッド・オーカー(日本ではベンガラの名称知られるもの)のカラー・ヴァリエーションに過ぎません。
従って、レッド・オーカーよりオレンジっぽい色の土を探すといいです。
また、「ブラウン酸化鉄」は、以前お教えしましたように、「赤酸化鉄」の乾燥させた顔料を、フライパンなどで焼いて濃くすればできます。
何種類かヴァリエーションを作って、原画の前で色合わせをなさるのもよいかもしれません。


■水簸の仕方
は、スレッド「顔料」の(4)にある、

「Re. 西洋の顔料と岩絵の具
 miyabyo さんのコメント
 (2006/03/15 05:01:44)」

など参考にしてみてください。

また、ヴェラスケスの画術を考える時、特に参考になるのが
●Mckim-Smith, G. / Andersen-Bergdoll, G / Newman, R. ,“Examining Velazquez”,Yale Univer. Press: Mew Haven & London, 1988.
『ヴェラスケスの絵画調査』で、UKAさんが今回私の過去レスから引用された部分の情報源ですから、
それを見ると、ある部分の表に見えるその色が、どのような色を重ねて成り立っているのかを知ることができます。
クロスセクションの写真とその解説を読めば、より現実的な模写に近づけると、いえるかもしれません。

以上ですが、もしよかったら、UKAさん、
暇な時にでも、「模写の記」、「模写の日々」、タイトルは何でもかまいませんが、模写をしていて気付いたことや、疑問に思ったことなど、公開しうる範囲で構いませんので、こちらにでも便りしていただくと嬉しいのですが。


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