支持体と地塗り (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) [コメントする]

支持体と地塗り (2)」からの続き。


支持体と地塗り (3)


管理人さんありがとうございます。

namo さんのコメント
 (2002/04/10 16:36:03 -
E-Mail)

管理人さんありがとうございます。
これからの参考にしたいと思います。


質問

男1 さんのコメント
 (2002/04/21 19:09:47)

パネルに綿布をにかわ液ではりたいんですがいいやりかたはないでしょうか?空気がどうもはいってしまいます


ポリエステル

papersnow さんのコメント
 (2002/04/27 14:36:23)

初めて書き込みします。こんにちわ。
ポリエステルキャンバスに油彩を描くのはやはり耐久性に問題がありますか?キャンバスに印刷をした上に油彩を施しているので、麻布は使えません。板張りにすれば大丈夫でしょうか?どなたかアイディアがありましたら教えてください。
よろしくお願いします。


パネルに綿布をにかわ液で

管理人 さんのコメント
 (2002/04/29 11:53:56)

男1さんへ。

>パネルに綿布をにかわ液ではりたいんですがいいやりかたはないでしょうか?
>空気がどうもはいってしまいます

板に布を貼る時ですが、「綿布」の場合、「顔料を混ぜた膠水」で貼ると、かなり作業がやりやすくなります。
膠を塗った場所を視覚的に確認しやすいし、布の間の空気も出し易くなります。布の目の隙間も埋めてくれます。
以前NHKかなんかのTV番組で見たんですが、ラッカー職人の人がやってました。
美術出版の新技法シリーズ『絵画技術入門』にも写真付きでやりかたが載っているので、参考にしてみてください。ただし、この本の方法だと膠が薄くなりすぎて粘着力が劣るのではないかと思われるので、私の意見としては、普通の膠水に、炭酸カルシウムを膠水の半分か、三分の一くらいの量を混ぜれば充分かと思います。あと、水で薄める必要もないかと。
なお、炭酸カルシウムは、日本だとムードンという名前で売っているやつなどがよろしいです。
沈降性炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムなど、安いですが、膠水に混ぜようとしても、うまくいかないです。
膠水が熱いうちに、フルイにかけながら、顔料を入れて、十秒ぐらい待ってから、かき混ぜて、大き目の刷毛で大胆に塗ってゆき、布を貼って、ゴムヘラなどで、染み出してきた膠水を押し出してやればよいかと。
こんなんでいいですか?


男1 さんのコメント
 (2002/04/29 23:06:02)

お返事ありがとうございます 私のやり方はパネルに水をぬって湿らせてからにかわ液をぬる
その上に綿布を乗せておおまかに空気をぬく
さらにその上からにかわ液をぬってはけでたたいて空気を
だして回りをタッカーでとめる というものですなにか問題点があったり改善点があればアドバイスおねがいします
困っています


ポリエステルキャンバス

管理人 さんのコメント
 (2002/05/03 14:42:58)

管理人はポリエステルキャンバスというのはよく知らないのですが、レスが付かなそうなので一応答えます。
現代美術の図録などを見ると、ポリエステルに油彩というのは、よくあるみたいですね。
ただ、ポリエステルキャンバスと言うとどういうものなのかわからないので何とも言えませんが、そういう製品があるんでしょうか。
それとも、テントの布のようなものに書いているという感じでしょうか。

>キャンバスに印刷をした上に油彩を施しているので、麻布は使えません。

この辺を説明していただけたら、もしかしたら、よいアイデアを書き込んでくれる人がいるかもしれません。


綿布貼り

管理人 さんのコメント
 (2002/05/03 14:46:18)

>男1さん、

箔じゃないので、刷毛とかで繊細にやらなくてもいいかと思います。
ゴムヘラとか手のひらとかを使って、ガーっとやっちゃうとよいのではないでしょうか。


男1 さんのコメント
 (2002/05/03 23:56:47)

ゴムへラでやったら空気だしできましたありがとうございます さてその上にムードンとシルヴァホワイトと膠水をまぜたものを塗り石膏地にしたいんですが 私は真ッ平のフラットな画面にしたいのです 鉄板でやるとヘリのところで傷つけて線がついてしまうのでサンドペーパーでみがいています どうやったらてっとりばやく真ッ平に磨きあげられるかこつがあったら教えて下さい
塗だして何層目から磨いたらいいんでしょうか?
気泡がなかなかなくならないです ガラスのようにつるッつるにしたいんです


管理人 さんのコメント
 (2002/05/04 19:35:26)

男1さん、

がんばってるようですね。
さて、ムードンとシルバーホワイトを混ぜると石膏地になるかどうかはよくわからないのですが、それはともかく、やはり薄く何層も塗り重ねていって、そのたびに刷毛の方向を変えたり、最も細かいサンドペーパーで磨いたりするのがヨロシイのではないでしょうか。10層ぐらい塗ってみたらどうです?
気泡ができるのはいろいろ理由があると思いますが、下の面が磨かれてなくて、刷毛で塗ったときにできてるかもしれません。
それと、現代のシルバーホワイトは純度が高く、かなり毒性があると思うので、顔料の状態で使うときは吸んだり衣類に付着させないように、ご注意ください。


男1 さんのコメント
 (2002/05/04 21:26:05)

10層ですかそこまでまだやってないかみもしれないです 私はみがいて一回塗ったら一日乾かしてを今繰り替えしていまス てことは最低10日はかかるんですね いや時間がかかるもんですね
気泡はということは下の層の段階からしっかり磨いていく積み重ねが大切ということですね
わたしは3層塗って4層目から磨いていたんですがもう1層目から磨いた方がよさそうですね
がんばります ほんと最近お世話になってますね有り難うございます 


ポリエステル

papersnow さんのコメント
 (2002/05/07 11:37:33)

説明が不十分でした。すみません。写真を布に印刷してくれる会社にプリントをお願いしたいのですが、その会社の指定する布が11種類あり、すべてポリエステルです。印刷時の不純物を取り除いたり、インクのにじみをふせぐなどの処理に強い素材ということらしいです。キャンバスという名称がついている布は、薄めの綿キャンバスみたいな手触りで、トートバッグに使われるような生地と似ています。キャンバスといっても、絵を描くためのというのではなく、それらしい風合いの布という感じのものです。麻布でもお願いできるのかもしれませんが、指定以外の素材は難しいようです。板張りにしてクリスタルジェッソを施せば大丈夫かなとは思うのですが・・・。


卵黄と膠による半油性地

kossi さんのコメント
 (2002/05/08 17:47:09 -
E-Mail)

はじめまして。
卵黄と膠による半油性地でキャンバスを作って制作しているものです。
卵黄:サンシックンド・リンシード:膠水=1個:50cc:250cc(8%)の溶液に、
リトポン:ジンクホワイト:チタニウムホワイト=100cc:100cc:100cc
をジュース用のミキサーで撹拌し地塗塗料を作っています。
 麻布はフナオカの膠引きのみのものを使用し、
キャンバスに張っています。
メディウムは全卵テンペラです。

 かなり乱暴な描き方ですが、完成後7年ほど見ていますが、クラッキングや剥落は一切出ていません。

 巻いて保存してあるものもあるのですが、
まだ開けて確認していません。
同じような処方で制作されている方もしくは、
この処方で何か問題があれば
どなたか御指摘いただけたら幸いです。


印刷されたキャンバスの上の油彩

HPY さんのコメント
 (2002/05/13 14:14:55 -
Web)

papersnow さんこんにちは。HPYと申します。
わたしも印刷されたキャンバスの上に油彩……というのをやったことがあります。

普段は板に石膏やクサカベジェッソを何層を施し、ばっちり下地を作ってから描き出すのですが、その時は「これに着彩して」というノリでの依頼。
どういうポリエステル地なのかは分からないのですが、元々コピー機メーカーさんが、キャンバス風の印刷物を作るために開発したものと聞いており、エラク描きづらかったことだけ覚えています。(^^

まず布地が薄い。布というよりはビニール質の紙に近い感じでした。
(トークロのスムースに似てるかも)
そのままでは波打って描きづらい。
釘打ちだと破けそうだったので板にボンド張りしました。

ノリが悪いので最初愚かにもジェッソを塗ってしまったのですが、がんがん剥がれる。
(いや、これはポリエステルのせいではなく、油性地だったからかもしれませんが。)

オイルは食いつきが悪く、発色も美しくない。
さらに、印刷された絵(写真)がとてもとても邪魔。(^^

手元にないので耐久性は分かりませんが、食いつきが悪い時点でよくはなさそうな気がします。油絵用地塗り剤を塗ればもう少しマシかもしれませんが、当然印刷は不鮮明になりますので、それだったらなくても同じかも。
下絵や写真を写し取るのなら、拡大コピー&トレーシングペーパーで充分かなと思ってます。その印刷キャンバスで依頼してきた人は「(似顔絵だったので)デッサンする手間が省けるでしょ」と言ってましたが、構図さえ決まれば直接描いた方が早いのです。

個人的にはあんな地ではもう二度とやりたくないです。(T-T)


ありがとうございます。

papersnow さんのコメント
 (2002/05/14 10:33:53)

HPYさん、アドバイスありがとうございます。
下描きの意味合いで写真を使っているわけではないのですが、描きづらいんですね。
生地見本で試してみますが、他の方法も検討してみます。


写真の印刷方法

HPY さんのコメント
 (2002/05/14 23:06:22 -
Web)

papersnow さんこんにちは。
わたしは市販キャンバスのままでも地塗りをしっかりしなければ描きづらいと思っている人なので(メイン絵の具はテンペラだし)、私の場合の「描きづらい」、参考になりますかどうか……。一度試してみて下さいな。(^^)

他に方法を探していらっしゃるのでしたら、シルクスクリーンはどうですか。
シルクで写真を転写してその上に描いている人は日本画にも結構いる、という話を聞いたことがあります。団体展などで、下絵に網目があったらシルクだって、以前アトリエのセンセが言ってました。やったことがないので方法は分からないのですが。(ごめんなさい)

よくデパート等で売っているリトグラフにも、版画の上に油絵で描く、という手法があって、良く見ると表面がでこぼこしています。(こちらも詳しくは分からなくてごめんなさい。)


papersnow さんのコメント
 (2002/05/16 23:24:19)

こんにちは。
HPYさん、いろいろありがとうございます。
リトグラフでもあるんですか、それは知りませんでした。
シルクスクリーンは考えたのですが、大きな作品になると、技術的、スペース的な問題が・・・せまいところで作業してるもので。(^^;)シルク印刷の工場も探してはみたのですが、公共の看板などの印刷ばかりで布などにしてくれるところが今のところ見つかりません。小さいものはアイロンプリントシートを使っていますが、実はこれも熱を加えるので耐久性には問題があるのかもしれませんねえ。


「波打ち」に悩んでいます

Nahomi さんのコメント
 (2002/08/06 04:06:44 -
Web)

当方、(もちろん画家なのですが)顔料等の画材で絵画表現を追及しています。そこでオリジナルな支持体作りが必須となりました。現在かなり荒めの麻生キャンを使用し、キャンバス制作をしていますが、全く初歩的な段階で非常に悩んでいます。

キャンバスを荒い、木枠に張るところまでは問題ないです。
しかし、膠引き(当方は、顔料の性質上(絵画表現)、現在カゼインを試しています)をした段階で、その乾燥後キャンバスの著しい「波打ち」に悩んでいます。
その後 やすりをかけるので、裏にベニアを入れたり、また、「波うち」を防ぐ理由からキャンバスをベニアに張り込んだり等、いろいろ実験していますが、
やはり根本的なところで、この「波打ち」に関して、当方の技術的な知識の無さが原因していると思われます。

何度も貼りなおして、(ひぱったり、、、)乾燥後したキャンバスを見たとき、再び「波うった」キャンバスを発見した悲しさ。

何かアドヴァイスがあったら教えてください。

           *管理人注:フリートーク板よりコピー


麻キャン

Nahomi さんのコメント
 (2002/08/06 23:52:02 -
E-Mail Web)

管理人さん。コメントありがとうございます。
私は、」生麻キャンを”洗濯機”で水通ししてしまいます。その後冬場なら乾かすのですが、夏場はしばらく放置した後、木枠に貼ります。
乾いた時はピンと貼ってバッチリなんですが、(押しもするし、、、)膠引きをほどこした後が危険です。
膠の濃さとか、キャンバスの状態とか、微妙な問題がかみ合わないと「波打ち」がきてしまうのでしょうかね?
さっさとかんねんして、膠引きキャンバスを購入したほうが早いでしょうか?

おそらく細かい目の麻キャンは上記の方法でも上手く行くかとおもうのですが、荒い麻は伸縮の力がとにかく強いらしいです。

誰か良い情報があれば教えてください。
心からお願い申し上げます。
Nahomi


Jun さんのコメント
 (2002/08/12 17:10:18)

Nahomiさん、参考になるか分かりませんが僕の知っていることを書いてみます。
「デカチッサージュ」という用語をご存知ですか?これは生麻を伸ばす作業の事を言うそうです。そうとう頑丈な木枠に生麻を強く張って、2パーセントくらいのアンモニアを含んだお湯をかけ、乾燥してから生麻を踏んづけて伸ばします。これを2回くらい繰り返すそうです。とにかく伸びきるだけ伸びきらすそうです。その後に作品用の木枠に張って膠引きという順序です。しかし、この作業は重労働ですし、麻も良質のものが無いようなので作業中に切れるおそれもあります。僕はやった事はありませんが膠引き済みの市販キャンバスの方が無難だと思います。
 よく、100号くらいの絵だとほとんどたぷんたぷんになっていますよね。メーカーはこの作業をやっているんでしょうか?やっていないように思います。それで、日本の気候だと時間が経つとたわんでくるんだと思います。どなたかメーカーの作業工程をご存知の方は教えてください。


追記

Jun さんのコメント
 (2002/08/12 17:37:52)

 自分にとって本当に「これ」といった支持体はなかなか見つかりません。体ごとぶつかっていってもびくともしないくらい抵抗感があって(気持ちのことです。本当にぶつかるわけではありません。)軽くて、たわんだり、割れたり、欠けたりしない支持体はないものでしょうか。いま現在ある油彩の支持体としては、キャンバス(麻、綿など)、木板、ガラス板、紙、そしてこれらの掛け合わせくらいでしょうか。岡鹿之助がアルミニウム板について言及していましたが、おもしろそですね。研究してみたいと思います。


生麻を伸ばす作業

管理人 さんのコメント
 (2002/08/13 13:52:22)

どっちかっていうと、布が破れるってことはあんまりないですよね。
でも、油断すると木枠がバリっと割れますね。布の力で。

やっぱ、これって特別な木枠とか使うものなんですか?

その他にも、体験談希望。


生地を伸ばす為の木枠

karu さんのコメント
 (2002/08/15 04:40:19)

個人で行うにはそんなに大きな物は大変だと思います。50号ぐらいの大きさでもキャンバスを張る際に左右から同時に引っ張る為最低2人は必要でした。木枠は3寸角程度の丈夫な木材を使い四隅をボルトでしっかりと固定するというかなり頑丈な物を作りました。(この時は丁度材木屋にあった檜の角材を使いました)あとはほぼJunさんの手順で良いのですが多分日本で手に入る麻布では足で踏むと切れると思います。(ク○サンなどでも)軽めに踏む程度か手で押すなど加減した方がいいかも。そして再び張り直して…と。注意して欲しいのはキャンバスを張ってから洗うということです。アンモニアを加えた熱湯を使うのは消毒・洗浄と生地を伸ばすためです。どちらにしても荒目は目が詰んでいないのでデカチをしても伸縮が激しいです。ちなみに伸縮のほとんど無いと言われるグラスファイバーのキャンバスなんかも存在します。詳細↓
http://www.ugf.co.jp/frame.htm


膠水の代用

shine さんのコメント
 (2002/08/16 20:48:02 -
E-Mail)

膠水の代わりと考えてよいのかわかりませんが、木板に綿布を貼るときの膠水の代用としてジェルメディウムを使えると聞いたことがあるのですが、大丈夫ですか。


膠水の代用について

Jun さんのコメント
 (2002/08/21 16:08:39)

大丈夫です。ただし、やり直しは出来ません。アクリルは乾きが早いので慎重に、すばやく作業しなければならないでしょう。失敗したら木板も綿布も再利用は出来なくなると思います。


膠水の代用について

saru さんのコメント
 (2002/08/26 01:07:06)

生の麻布に塗る前膠の変わりにも、ジェルメディウムは使用できるのでしょうか。油彩に使用したいのですが。


大きな木板パネルづくりについて

tunagi さんのコメント
 (2002/08/27 20:11:55)

はじめまして。
初めて投稿いたします。
混合技法で使う木板の支持体ですが、100号以上の大きなパネルを作るときの方法を教えて頂きたいと思います。
ホームセンターで入手できるしな合板だとして、
どのくらいの厚みのものでよいでしょうか。
また、裏打ちする木枠の材料や方法、板同士の接合方法などを教えて頂けたら幸いです。
よろしくお願いいたします。


RE:膠水の代用について

管理人 さんのコメント
 (2002/08/28 16:14:10)

saruさん、shineさん、こんにちは。

この前、ルフランの「技術ガイド」という本を頂いたら、「アンコラージュユニバーサル」という製品?のようなものが紹介されていました。
アクリル樹脂がベースで、膠のようにサイズとして使えるようです。油絵具を上に塗ることもできるようです。
ちょっと、私はこの製品のことはよく知らないのですが、bonapaさんあたりが知っているかもしれません。

で、ジェルメディウムが使えるかどうかは、メーカーに聞くのが良いかと思うのですが、元々このような用途の製品ではないと思うので、ちゃんとした答えが返ってくるかどうか(実績があるかどうか)わかりません。
でも、運がよければ、mongaさんが答えてくれるかもしれません。

bonapaさんとmongaさん、お暇があれば、よろしくお願いいたします。


膠水の代用について

saru さんのコメント
 (2002/09/01 01:05:18)

管理人さんありがとうございます。
早速、「アンコラージュユニバーサル」を買い求めて、膠水と比べてみます。
丁寧なお答え、どうもありがとうございました!


天井画の支持体

ito- さんのコメント
 (2002/09/08 20:20:23)

初めまして、初めての投稿です。
私は今度天井画を描くのですが、縦の物と比べて下向きに画面のある絵で耐久性などのために注意しなければいけないことなどあるでしょうか?あと直接板に地塗りをして墨で描くという事(白亜地を作った上にドウサ引きなどして墨で描きたいのですが)はできるでしょうか?組成のことで悩んでいます。なにかアドバイスがあればよろしくお願いします。
あと、個人的にラワンの合板のほうがしっかり下地が食いつきそうに思えるのですが耐久性はよくないのでしょうか?


メディウム加工の技法

oru さんのコメント
 (2002/09/11 11:31:42)

初めまして…
早速ですが、お聞きしたい事があります。
技法で『メディウム加工』というのがありますが
その技法工程を分かりやすくご説明頂きたいのです。
…素人の為、あまり専門用語等使わずご説明頂ければ幸いです。


メディウムの加工と天井画の支持体

miyabyo さんのコメント
 (2002/09/16 07:16:09 -
E-Mail)

oruさんへ メディウム加工
素人の方ということなので、まず助言したいのは、メディウムの加工は、おそらくほとんどの画家が最も大切にし、秘密にしたいものだろうと思いますよ。うなぎのたれやラーメンのスープみたいなものですから。いかなる技法書も薬味にいたるまで正確に公開していることはほとんどないと思った方がよいと思います。それは、ある画家が愛用するメディウムをそのまま使ったとしても、必ず自分なりに加工していくものでもあります。
とりあえず、メディウム加工の基本はふたつですから、そのいずれかから始めてください。
1.既製品のメディウム + α にしてみる
2.メディウムを構成しうる材料の中からいくつかを選んで調合し、メディウムと信じて使ってみる
<まず各絵具メーカーのカタログをあつめ、その中身(組成)を調べましょう>
このHPの最初の画面の「油彩画技法」欄の「メディウムを調合する」を参照することも薦めます。


itoさんへ 天井の支持体
私は野外の壁画とドーム状の室内天井画を過去一度ずつやったことがありますが、ご参考になればと思い、書き込みをします。

まず、支持体としてラワン材の合板が、シナ合板と比較してどうかといえば、一般論として好ましいとは言われないでしょう。それは綿布と麻布とどちらが良いかという問題と似た意味で。
シナ合板が、比較してよい理由は2点。
1.確か、シナ合板も表面の薄板(face)以外はラワンの合板の材質と同じだったはずですから、この点では大差ないと思います。ただ、一見ラワンの凸凹が絵具の食いつきを良くするように見えますが、その凸凹のために、膠のカサにムラが起こり、ひび割れを起こしやすくなるように思います。
2.むしろ問題はこちら。等級の高いシナ合板の接着剤と、等級の低いシナ合板やラワン合板の接着剤とでは、その品質の違いによる差があります(このコーナーの前の方にはその接着剤のことが話題になってますよね)。
『修復研究報告』創形美術学校 vo2.,(1982), pp.34-43. を見ると、シナ合板に描かれた山口長男「かたち」(1954)の哀れな姿を見ることができます。絵具はしっかり着いていますが、接着剤の脆さで(戦後すぐですから仕方ないと思いますが)、合板の薄板がぺらぺら剥がれています。

 仮に平天井だとして、空天井に予め描いた絵をあとからはめ込むのではなく、与えられた天井に後から描くのだとすれば、その天井板(又は面)の厚さ、天井を支えている柱(又は吊り金具)の数と位置などによっては、前準備に補強策が必要にあります。
 欲を言えばきりがないですが、目安は15ミリ板で吊り金具間隔が500ミリ。この間隔が開けば開くほど、4ヶ所で吊られた板の中央が、経年すると下に弛んできます。

次に、地塗りの直塗りは、避けたほうが良いと思います。とはいえクライアント側の事情もありますからね‥‥。

 以下、私の考える板画のプレパレの考え方を略記しますが、もし布張りが可能ならば、Bの方法を採ることをお薦めします(天井なので苦労すると思いますが)。

 A. 通常板に布張りする場合は、キャンバス生地を用意し、板に前膠塗り‥‥布張り‥‥膠塗り(どうさ引き)‥‥そしてこの上に地塗り、の手順が一般的。
  この方法の場合、地塗りをたっぷり何層も施す方がおられるようですが、それではキャンバスの生地目が台無しです。例えば、フェルメールの《レースを編む娘》のように、キャンバスの凹凸が残る程度に薄く仕上げるのがコツです。それでも3〜4層は施しますが。
 ディルナーの方法もこちらの部類


 B. まず麻製の寒冷紗(かなり目が粗いスカスカの布です)を用意し、板に前膠塗り(この液に予め粗めの白亜を少量入れておく)‥‥日を改めて、やすり掛けした後地塗りをする(たっぷり塗る)‥‥引き続き、布張り(地塗りが濡れているうちに速やかに寒冷紗で覆う)‥‥やや時間を置いてさらに地塗り‥‥日を改めて何層か「塗る・削る」を繰り返す(任意の層)‥‥仕上げの削り‥‥、の手順です
こちらの方法は、あえて言えば地塗り液(捏ね物)で満たされた浴槽の中に、寒冷紗をどっぽり浸けて、それをドサッと板の上に広げるというイメージです。つまり、地塗り液で布をサンドウィッチするわけです。Aの方法と違って、こちらは逆に布地の凸凹が見えてはいけません。
(「白亜」は任意で、炭酸カルシウムでも硫酸カルシウムでも基本は同じです)

 佐藤一郎さんの「絵画技術入門」は、実は基本的にこちらの部類です。わかっている方は、何でいまさらといわれるでしょうが、以外に誤解されている方が多いようです。80頁の4.5.6の工程が大事で、4.でしっかり地塗りを塗っています。5.で棉布を被せています。そして「予め棉布にも捏物を塗ったほうがよい」とも書いておられる。7.〜11.までは板の裏処理の工程ですから表面だけの事を考えると、6.から12.に飛べば膠液(目止め)を施すことなく次の地塗りを塗っています。つまり、地塗りで、綿布をサンドウィッチしているのです。
(但し、寒冷紗でなく目の詰まった綿布を使用し、そのために布の上は薄く施されています)

 話は思わぬところに行きます。私のラングレ本は「アクリル画とビニール画」の項目がない旧版だったこともあって、たまたまフランスで、改訂版が出ていたので購入したのですが、旧版後どのような勉強をされたのかと参考文献を見ますと、アンドレ・ベギンという未知のフランス人の著書が載っていました。『絵画技法事典』全6巻中4巻が出ているとあり、しかも自費出版。なんだか面白そうだと購入。で、Coucheの説明図を見て「探していたのはこれだ!」と思いました。自分がやっている方法も正しい、と安心したのです。この話を聞き終えた佐藤さんは、「今、その方法で、生徒にやらせていいるところですよ。」1987年のことでした。


支持体と地塗り (4)」へ続く。


[HOME] [TOP] [HELP] [FIND]

Mie-BBS v2.13 by Saiey