ビギナーズ掲示板 過去ログ 306〜912  西洋絵画の画材と技法


[912] 精油について 投稿者:sakura 投稿日:2004/04/29(Thu) 22:50:41  

はじめまして。ちょっと画材と関係ないことも含まれていますが質問させてください。
画材で使う精油は100パーセントピュアなオイルですか?それはアロマテラピーやクラフトにも使えますか?これら以外の精油の使い道ってありますか?精油を修復に使用する際それによって虫が湧くということはありませんか?


[913] Re: 精油について 投稿者:沙羅ゐ 投稿日:2004/05/04(Tue) 19:02:05  

アロマテラピーに使えそうな雰囲気はスパイク油でしょうが、
ここのHPにも書いてあるように一般のオラベンダーとはちがうらしいですよ。
専用のものを使うほうがよろしいと思います。
クラフトは、どのように使われるのでしょうか?
修復も何の修復に使うのかかがわからないと答えにくいです。
あと揮発油なのか乾性油なのか書いていただるとよいのですが。


[917] ご返信 投稿者:有)オカモト 投稿日:2004/05/05(Wed) 00:56:21  

アロマセラピストの方に伺いましたが、専用のオイルでないと効果は期待できず、ものによっては気分が悪くなるのでは?とお答え頂きました。sakura様は、アロマのどの様なことに使用されるのでしょうか?新しいお考えがありましたら是非ともお知らせ下さいませ。


[905] チタニウムホワイト 投稿者:ねむ 投稿日:2004/04/26(Mon) 01:40:22  

はじめまして。今まで白色にパーマネントホワイトを使っていたのですが間違えてチタニウムホワイトを使ってしまい、困ったことになってしまいました。というのも画面全体に塗ってしまい(地塗り?)、乾かないこととその上に絵の具を重ねても白っぽくなってしまうからです。どうすれば絵の具が乾いて上に塗った絵の具の色が出るようになるのでしょうか。それとももう無理なのでしょうか。馬鹿みたいな質問だとわかっているのですが、教えてください。お願いします。


[906] Re: チタニウムホワイト 投稿者:管理人 投稿日:2004/04/26(Mon) 03:00:23  

何もしなくても、3日も経てば乾くと思います。ただし厚く塗った場合は、もっとかかるかもしれません。画面が乾くのをまってから描けば、白絵具が混ざることはありません。これですべて解決すると思います。

普通の白の絵具は、地塗りには向いていません。乾燥の遅い油で作ってあるからです。
地塗り用のホワイト(ファンデーションホワイト)は、乾燥が早くて丈夫な油を使って作ってあります。ただし、黄変することがあります。

パーマネントホワイトとチタニウムホワイトの乾燥速度は極端に差があるものではないと思います。
チタニウムホワイトは色が強くて、この白が混ざるとどの色も白っぽくなってしまうので、それで作業が困難になったと感じるのだと思います。


[907] Re: チタニウムホワイト 投稿者:ねむ 投稿日:2004/04/26(Mon) 09:47:57  

お返事ありがとうございます。読んで安心しました。完全に乾くのを待ってから作業を再開しようと思います。


[884] 教えて下さい 投稿者:はやけい 投稿日:2004/04/12(Mon) 02:31:04  

初めて書き込み致します。「プレシャンブルーの空」という表現で書かれた文書を読んだのですが、「プレシャンブルー」とはどんな色なのでしょうか?情報が少なく、どうしても分かりません。「ペルシアンブルー(Persian Blue)」と同じ色で呼称の違いなのでしょうか?この掲示板の趣旨と違っていたらごめんなさい。ただ、どうしても知りたくて書き込みさせて頂きました。


[885] Re: 教えて下さい 投稿者:管理人 投稿日:2004/04/12(Mon) 14:48:12  

プルシャンブルーのことじゃないですかね。「プルシャンブルーの空」という文章ならあちこちで見かけますけど、「プレシャンブルーの空」っていうのはあんまり耳慣れません。
普通に売っているので、買って使ってみればどんな色かわかると思います。着色力が強くて、他の色と混ぜるのが難しいのですが、白と混ぜるととても綺麗な青になります。空みたいな青にもなります。

18世紀初頭にドイツのベルリンで開発された青で、プロシアの青、ということでプルシャンブルーと呼ばれ、当時は青の顔料というと、ラピスラズリなどの高価な顔料しかなかったので、すぐに各地に広まったようです。ちなみに、ベルリンがあるあたりは、プロイセン(プロシア)地方と呼ばれ、当時はプロイセン王国がありました。



[878] 変形キャンバスについて 投稿者:ひろし 投稿日:2004/03/28(Sun) 17:02:57  

F、P、M、Sなどのキャンバスではなく、自分の好きなサイズで、
キャンバスを作るには、やっぱり自分で作らないといけないんでしょうか?そうゆうものを作ってくれるところとかあるのでしょうか?また、そうゆうものを公募展などに出す場合、額縁も自分で作ったりしないと駄目なんでしょうか?


[879] Re: 変形キャンバスについて 投稿者:HPY 投稿日:2004/03/29(Mon) 08:24:18   <URL>

◆自分で作る場合
個人で木枠が作れるかはどうか分かりませんが、パネルなら作れます。板は木工店で買うとき切ってもらえばいいし。それにキャンバス布を貼れば好きなサイズが得られます。

◆注文
パネルは画材屋さんからメーカーに、額縁は額縁屋さんで注文すればオーダーで作ってくれます。それぞれ1週間〜かかるので、時間の余裕が必要です。

◆棒縁自作
規定外サイズで描くと一番困るのは額縁だと思います。
単純な棒縁なら自分で作れます。わたしは単に安上がりという理由で始めましたが、既成の金属フレームはイヤ、という思いもあります。好きな色で塗る楽しさも。
額縁のある空間も含めて作品、という考え方なので、額と絵があってるととても気持ちいいです。最近はさまざまな工夫を凝らした自作額をよく見かけます。メモとって参考にしてます。


[873] 下地の疑問 投稿者:コニー 投稿日:2004/03/24(Wed) 03:47:57  

初めまして。
どうも解決しない謎があるので質問したいのですが、
油彩キャンバスにテレピンでといだ油絵具を刷毛で塗って、
下地を作っています。

しかし、何故か塗り終わるとキャンバスが伸びてしまうんです。
ちゃんとパンと張れている事を確認してから塗っても、
同様に伸びてデロデロになっちゃうんです。

最近発見したのは、ある程度伸びても太陽の日に当てると元どうりにパンと張るってことなんですが、部屋に戻して時間が経つと
また伸びてきます。

これは一体どういうことなんでしょうか?
画布に何か問題があるのでしょか?



[874] Re: 下地の疑問 投稿者:管理人 投稿日:2004/03/27(Sat) 00:49:13  

きちんと地塗りされた油彩用のキャンバスが、テレピンで薄めた絵の具を塗っただけで、そんなにデロデロに伸びるのは変だと思うのですが、とりあえず湿度の高い日(雨が降っている日等)にキャンバスを張ってみてください。


[875] ありがとうございます。 投稿者:コニー 投稿日:2004/03/27(Sat) 19:46:11  

湿度の高い日ですか?
雨の日や湿度の高い日にキャンバスを張るのは避けていました。
原因がそこにあると思っていたので・・。
今度一度、湿気のある日に張ってみる事にします。


[876] Re: 下地の疑問 投稿者:管理人 投稿日:2004/03/27(Sat) 23:17:12  

キャンバスは湿度の高い日に伸びているそうで、伸びているときに張るとピンと張れるのだそうです。それで、キャンバスを張るのは雨の日というのが定番です。

細かい話をすると、麻布自体は水分を含むと縮む性質がありますが、膠引きや地塗りをした麻布は、逆に水分を含むと伸びるようです。

よければ、雨の日に張ってうまくいったら、ここに一言書いてもらえればと思います。


[877] そうなんですか。 投稿者:コニー 投稿日:2004/03/28(Sun) 01:30:24  

それは知りませんでした。
かなり勉強になりました、ありがとうございます。

普段は地塗りが乾燥したら、再度張り直していてすごく手間が
かかってたんです。水分が原因だろうとは思っていたんで、
伸びてしまった後、ドライヤーでキャンバスの裏を乾かしてみた
りもしました(多少効果あり?)。

湿気の多い、キャンバスが伸びている時に張ればこの問題は解決
するかもしれませんね、今度チャレンジしてみます。
友人に聞いても「そんなことありえない」と首を傾げられてて、
本当に困ってたんです。また結果を報告させてもらいます。


[871] アクリルのジェッソ 投稿者:カサブランカ 投稿日:2004/03/22(Mon) 05:51:54  

すみません
質問がありますが
油絵のキャンバスにアクリル絵の具を塗ってみたいです
かならずジェッソを塗てからしないと駄目てすか



[872] Re: アクリルのジェッソ 投稿者:monga 投稿日:2004/03/22(Mon) 13:33:27  

こんにちわ!!

■油絵用キャンバス
専門家用油絵用キャンバスは下地材に白い顔料を塗布するわけですが、この顔料を亜麻仁油(リンシード)で溶いて塗ってあります。従って水性アクリル顔料のジェッソでは水に油で定着しないで剥離してしまいます。固着したように見えても将来的に剥離しないというわけじゃないのでやめた方が無難です。
サンドペーパーで画面を荒らして塗れば良いと言う風説もありますが避けた方が良いです。

最近は油絵キャンバスといっても、アクリルエマルションの塗料を塗って仕上げている物があります。店で聞いたら直ぐ分かると思いますが、臭いをかいで油の臭いがしなければ大体そうした商品だとわかります。これは元々アクリル絵具をベースに塗っているようなものなんで、油絵でもアクリル絵具でも使えます。
ジェッソを含めてアクリル絵具の上には油絵具が使えますから、乾燥の速いアクリルで下絵を描いて仕上げに油絵具を使っておられる方も多いと思います。注意が必要なのはメディウムでテカテカになったアクリル絵具の上には油の固着力が効かない場合があるので、これだけは気をつけて下さい。



[851] 金属の表現 投稿者: 投稿日:2004/02/26(Thu) 19:32:12  

金や銀などの質感を表現したいのですが
真似てみても自分のと元の絵では月とスッポンで上手くいきません
上手く表現できる技法などあれば教えてください


[863] Re: 金属の表現 投稿者:管理人 投稿日:2004/03/16(Tue) 00:11:25  

こんにちは。
金の質感を出したい、あるいは水のような透明感という質問が相次ぎましたが、金の部分だけとか、水の部分だけを一生懸命描いていても、それらしくはならないと思います。特に西洋絵画の場合だと、周りの物との関係をうまく描くことによって、それを表現することが大切になってきます。
また、光り物の場合は、どこから光が当たっているかというのも大事だし、陰になっている部分も大事です。ただ金の色を塗っただけでは金にはならないのです。
下の絵など参考にしてみてはどうでしょう。この絵、間近で見ると土みたいな色のところが、周りとの関係で金に見えたりしてますし。特に食卓の上なんかが。

http://www.nationalgallery.org.uk/cgi-bin/WebObjects.dll/CollectionPublisher.woa/wa/largeImage?workNumber=NG6350&collectionSection=work


[861] ミクスドメディアとは 投稿者:mk 投稿日:2004/03/12(Fri) 11:48:17  

ミクスドメディアとは2種類以上の絵の具などを混ぜて使ったということなのでしょうか?


[862] ミクスト・メディア Mixed-media 投稿者:HPY 投稿日:2004/03/13(Sat) 15:35:19   <URL>

artscapeの現代美術用語集ではこうありました。↓↓
http://www.artscape.ne.jp/artscape/reference/artwords/k_t/mixed_media.html

テンペラ+油彩は混合技法と言いますが、水彩+油彩、水彩+アクリル、アクリル+油彩、油彩+木炭やパステル、などはミスクト・メディアとは言わないです。
紙や布や銅版、写真、さまざまなものを貼りつけるコラージュや、画材以外のペンキ塗料などを併用し出すと、使用画材では分類できなくなります。それで『Mixed』なんじゃないでしょうかね。



[852] ´。凵K〉ノシ 質問です 投稿者:遊月 投稿日:2004/03/01(Mon) 14:11:11   <URL>

始めまして。 
著作権Freeの写真なら,それを見て絵を描いても問題にはなりませんかね?
モデルとする風景や写真は自分で撮ったものを使うのが普通なんですか?


[853] Re: ´。凵K〉ノシ 質問です 投稿者:K.N 投稿日:2004/03/09(Tue) 22:20:49  

大丈夫ですが、もし連絡先がわかるなら、作品出来たら見せて御礼を言うと、相手の方から好感をもたれるのでは?


[854] 著作権フリーとは。 投稿者:管理人 投稿日:2004/03/10(Wed) 14:54:18  

> 著作権Freeの写真なら,それを見て絵を描いても問題にはなりませんかね?

まず大丈夫だと思いますが、「著作権フリー」というのは、それぞれ勝手な解釈で表示されている場合が多々あります。市販のものであれ、無料で公開されているものであれ、それぞれ利用範囲が書かれていると思いますので、それに従って利用すれば良いかと思います。

「著作権フリー」と表示されえいるのにやたらと利用制限の多いケースや、逆にいうと利用範囲がきちんと決まっていない場合は、著作者が著作権を勘違いしてる可能性もあります。

>モデルとする風景や写真は自分で撮ったものを使うのが普通なんですか?

どのような絵を描くかにもよると思いますが、自分の足で取材するという行為は大事だと思います。初心者掲示板なので、念のため付け加えておきますが、ふつうは実物を見ながら描くと思います。


[855] ありがとうございました 投稿者:遊月 投稿日:2004/03/10(Wed) 16:56:26   <URL>

参考になりました お返事ありがとうございました。
またよろしくお願いします。


[835] 石膏像について。 投稿者:クレール 投稿日:2004/01/28(Wed) 11:55:59  

石膏像について、質問です。
人体の石膏像は人間を描く為の練習と聞きましたが、初めて初心者が石膏像を買う場合、どの種類のものを買うのが適切ですか?
大きな画材屋さんに行くと、沢山の種類があって、どのような基準で皆さん買うのでしょうか?
難易度とかあるのでしょうか?
自宅に大きな石膏像は、高価ですし、置き場所に困るので何体も買うことはできません。
石膏像は勉強になると聞いたので、1万円ぐらいなら買ってみようかと思っています。
一体買ってそれを繰り返し描くということは勉強になることなのでしょうか?

続けて、絵の勉強の仕方なのですが、私は初心者で、絵の教室や先生を捜している最中なのですが、簡単には見つからないので、今自宅で独学しています。
身の回りのものをデッサンしてみたり、油絵具で描いたりしています。
とにかく描き慣れて、画材に慣れようと思っています。
まだ少しですが、時々水彩で風景も描いたりしています。
静物も風景も人物も何でも描いてみたいのでとりあえずできることからやっています。
こんな感じのやり方でよいのでしょうか?
なにかよい勉強の仕方がありましたら、アドバイスお願いいたします。


[837] Re: 石膏像について。 投稿者:マルスタス 投稿日:2004/01/29(Thu) 22:28:44  

あくまで個人的な感想で書きます。

まず、
絵の基礎=石膏
人物の練習=石膏
というのは全く無意味とは申しませんが、少々無理があります。
もし、美大でも受験するつもりで、試験問題にあるとかなら、
石膏を描く相当の実力がいるのは確かですが、
そうではなく、純粋に絵を描きたい、勉強したいということであれば、よほどそのモチーフ(石膏)に魅力を感じていないかぎり不要です。

もちろん、石膏を描く学習の目的は多々あります。しかし、前述の通り、表現したい何かがあるのであれば、即それを描けばいいし、
たくさんの画集、美術館の実作を目にしたり、仲間を捜して
自分の作品の意見を聞くというこで、良いと思います。

そこで、足らないと感じる何かがあれば、方法を考えることが
大切と思います。絵の勉強=石膏と考えると、途端になにか、表現
することがつまらなくなってはしないでしょうか?!


[838] 頑張ってますね!! 投稿者:まさよ 投稿日:2004/01/30(Fri) 01:37:39  

またまた、登場”超ウルトラ初心者のまさよ”です!
なんだか、とっても頑張ってるみたいですね!!
すごーい!
私も”石膏像のデッサン”に興味を持っているところです。
石膏のデッサンをしたことは有りますか?
実は私、高校生の時に美術の時間に木炭デッサンで挑戦したことがあるのですが、ものすごーくメチャクチャになった暗い過去があって怖いんですよね。
私の通うお絵かき教室の隅には、石膏像がしっかりと存在していていつの日か、挑戦したいと思いつつ、ひきつってます。
取りあえず、先日近所の図書館に「石膏像のデッサンの描き方の本」が無いので新しく蔵書して欲しいと頼んできたところです。こっそり、影で勉強するつもりです。

早く”お絵かきの仲間”が見つかると良いですね。
このネットを通じてお絵かき教室の案内募集してみてはいかがですか??

回答になってませんが、応援してます!!



[839] Re: 石膏像について。 投稿者:デッサン仮面 投稿日:2004/02/01(Sun) 00:26:35  

>初めて初心者が石膏像を買う場合、どの種類のものを買うのが適切ですか?
はじめにつっこむと、石膏像を買う人はほとんどいません;^^)
大抵、美術予備校やら絵画教室やらにおいてあるものを使うのが一般的ですね。

>難易度とかあるのでしょうか?
幾何形態を省くと 大顔面→ビーナス(以下胸像)→アグリッパ→ラボルト→メヂチ、アリアス→(中級)ブルータス、モリエール、ガッタメラータ、マルス→(むず!)ヘルメス、聖ジョセフ、ヂョルヂョ 以上。後半は個人的な見解です(笑

>一体買ってそれを繰り返し描くということは勉強になることなのでしょうか?
今まで聞いた中で一番納得したのが「石膏像はミケランジェロなど歴史的にももっとも最高の天才が創ったものなので、それを模倣するというのは何も間違ったことではない」
ある予備校講師談です。

>なにかよい勉強の仕方がありましたら、アドバイスお願いいたします。
自画像、手のデッサン、新聞紙をくしゃくしゃにした物を描く。以上です。頑張ってください。


[840] Re: 石膏像について。 投稿者:HPY 投稿日:2004/02/02(Mon) 14:30:43   <URL>

こんにちは。絵画教室講師をやってます。生徒さん上達させるため、いろいろ試したりしてます。(え?)比較的有効だった方法をご紹介します。(^.^)

◆石膏像
幾何形体の四角、あるいは球などは勉強になります。初心者〜中級者に有効です。値段は3000円程度。
今まで漠然と捉えてきた、形に対する認識が鋭くなること、単純なモチーフと色なので、かえって背景を含めた画面全体を意識し、工夫する必要に迫られること。
利点はこの二つです。劇的に変わった人もいます。

◆人体の勉強
クロッキー会に参加しましょう。
美術解剖学の骨や筋肉の図版を見て、写して覚えましょう。

◆勉強の仕方
独学するのなら、名画の模写もいいですよ。
テーマを決めて同じ傾向のものを数枚。
うち何枚かは転写して構図を合わせ、色や空間もじっくり模す。大作家の偉業を盗み、自分の血肉にするんだー、という心意気で。(^_^)

写生と模写とイメージ画を行ったり来たりしながら、自分の方向性を決めていくといいと思います。



[842] Re: 石膏像について。 投稿者:管理人 投稿日:2004/02/03(Tue) 01:17:19  

石膏像の大部分はギリシア・ローマ時代の彫刻か、ミケランジェロ等のルネサンス頃のものから型を取ったものです。で、話はルネサンスの時代に飛びますが、ミケランジェロは、自分の師はヴェルヴェデーレのトルソだと言っていたそうですが、当時の画家たちはギリシア・ローマ時代の彫刻から学んだと言えるではないでしょうか。その頃、長い中世の時代が終わって、ローマで古代彫刻が発掘されるようになってきたんですが、実際、ギリシア・ローマ時代の作品には、ものすごい作品がいっぱいあって、こういうのが大量に量産されていた時代というのを考えると、芸術という面では古代を超える時代はないのではないかと思えるぐらいです。

群像というか、物語のレリーフになっているものもあり、ルネサンスの画家は当時主流だった物語画を描くために、熱心にそれらの古代彫刻を研究したそうです。ミケランジェロやルーベンスの人物像の体の動きとか、プッサンやの物語像の構図などを見ると、古代彫刻や建築物を熱心に研究したようすが覗えます。ローマ帝国最盛期に作られた、トラヤヌス帝の業績をレリーフにしたトラヤヌス記念円柱など、ルネサンス以降の物語画(歴史画)の構図に与えた影響は大きいと思います。

でも、我々が美術学校で石膏像を見ても、そういうすごさは伝わってこないし、まず、美術学校で使う石膏像は全身像じゃなくて、上半身や首だけの像になっていますし(アポロンとかヘルメス変ですよね)、大理石で出来た全身像や群像を目の当たりにしたときの感動は得られないのではないかと思います。胸から上だけの単体の石膏像を、同じ大きさの木炭紙に何十枚も描くっていうのは、デッサン力を強化するどころか、かえって応用力を無くさせるのではないか、と思ったりします。物体の立体感を出せるようなるための訓練とか、白から黒までの色の幅を増やすための訓練とか、構図の勉強にもなりますが、いくら受験の為とは言え、十代後半の貴重な時期に何十枚も描いたりする現状はどうかという気がします。5〜10枚が調度いいんではないでしょうか。

それと、そもそもルネサンスやバロックの時代と違って、現代の画家が描く絵には、古代彫刻から人体を学んだりすることは直接的にはあまり役に立たないような気がしないでもないですけど。ミケランジェロやルーベンスの時代なら、古代彫刻から学んだものが、そく画面の中で利用できたと思います。古代彫刻をデッサンしてみただけで、それがそのまま技のレパートリーになりそうです。当時の人が描いた軽いスケッチでも、その彫刻から何を学びたいのか、どう応用するのか、明確な意思が感じられます。現代の作家の場合は、石膏デッサンをやっても、それを生かす機会がないので、単なるデッサン力の強化が目的になってしまうかと。ま、絵は人それぞれなので、もちろん例外はありますが。

というわけで、私の話はちょっと飛躍しすぎたので、あんまり参考にはならないと思いますが。

もし買うとしたら、僕ならブルータスがいいです。ミケランジェロが作ったんでしたっけ? 頭部のあたりなど、未完成と思われることろもありますが、そんなところもなかなか良いかと。オブジェとして置いて置いてもよさそうだし。


[847] Re: 石膏像について。 投稿者:クレール 投稿日:2004/02/08(Sun) 01:27:30  

みなさん、返信ありがとうございます。
こんなにいろいろな意見が聴けてとても嬉しいです!
いろいろと考えるきっかけをもらえました。

>マルスタスさん
上達への道=辛くても我慢して頑張る
という図式がなんとなくあったような気がします。
必要な場合もあるかもしれませんが、自分が魅力を感じるという感覚がもっとも大切なのですよね。

>まさよさん
いつもありがとうございます。
石膏像は私も高校のとき一回だけ美術の時間にあります。
内容なんて、ないも同然でした・・・
これからも、お互い頑張りましょう!!!

>デッサン仮面さん
難易度メモしときます。
自画像や手や新聞、トライしてみようと思います。

>HPYさん
HP拝見しました。
先生やってらっしゃるのですね。
初心者なのでまだもやもやと霧の中にいるようですが、いろんなコメントを読むと、とても勉強になりました。
幾何形体は勉強になるのですね。
筋肉や骨の図版を写したり、クロッキー会を捜したり、
写生と模写とイメージ画で方向性を探っていくということ、やってみようと思います。
ご丁寧なアドバイス本当にありがとうございます!

>管理人さん
ものすごく興味深いお話でした!
ただ、やみくもに描くのではなく、昔の人が、何を学びたいのか、どう応用するのか、という明確な意思を持ってデッサンしていたように、モチーフの選び方もよく考えていったほうがよいですね。
自分が何に魅力を感じるのか、それは何故なのか。
明確な意思を持って、もう少し突き詰めていくとが大切かもしれません。

また何かありましたら、懲りずにアドバイスお願いいたいます。
ありがとうございました!







[846] テンペラ 投稿者:yama 投稿日:2004/02/05(Thu) 21:48:23  

エッグテンペラに顔料チタニュウムホワイトを混ぜたものとシルバーホワイトを混ぜたものとではどんな違いや効果が出ますか教えてください。


[833] 初めまして。 投稿者:meg 投稿日:2004/01/26(Mon) 00:19:31  

こんにちは!HP拝見させて頂きました。megと申します。
以前から油絵をやりたくて、最近、絵具セットやキャンバスを買い揃えました。
そこでさっそくなのですが、質問させて下さい。
手元には、筆洗バケツと筆洗液(リンス入り)があるのですが、どのように使って筆を洗えばいいのか分かりません・・・。
本など見ても具体的には書いてなくて、分かりませんでした。
ただバケツに液を入れて、筆をかき混ぜればいいですか?
水は、たして入れちゃだめなんですよね?
すみませんが、教えて下さい。よろしくお願い致します!


[834] Re: 初めまして。 投稿者:HPY 投稿日:2004/01/28(Wed) 02:32:53   <URL>

ずばり「筆の洗い方」↓↓
http://www.artnavi.ne.jp/representation/gazai/abura/nyumon_3.htm
あーとなびさんのコンテンツです。
初心者向けで写真もあるので参考になるかと思います。(^_^)v


[836] ほほー 投稿者:meg 投稿日:2004/01/29(Thu) 01:12:36  

ありがとうございました!!
ブラシクリーナーの容器にそのまま筆を入れて洗っていいんですね。びっくり。
何回も洗って、汚れてきたら買い換える感じでいいんでしょうか?


[841] Re: 初めまして。 投稿者:HPY 投稿日:2004/02/02(Mon) 14:43:21   <URL>

筆洗油はまっくろに汚れたら中身を捨てて詰め替えればいいかな。小さめのプラ容器だと楽ですが、筆洗バケツを掃除するのは、焦げ付いた鍋を洗うように結構大変ー。滅多にやらないです。

筆洗バケツは網の下に水を入れたりしますよ。ほら、水の方が重いし油と分離するから、筆洗液は上、ゴミと水は沈む。減った分を足していけばあまり頻繁に掃除しなくてすみます。

※やってはいけないこと
→筆洗油を水道の流しに流すことはやめましょう。天ぷら油と同じで下水が詰まります。紙に吸わせてゴミ箱へ。火気厳禁。毒性あり。喚起注意。(^_^)v


[843] 本当に 投稿者:meg 投稿日:2004/02/03(Tue) 23:45:08  

丁寧に教えていただいてありがとうございます!
勉強になりましたっ。これから、力まず楽しんで書いてゆきます。
また、お世話になる時宜しくお願い致しますー!


[844] ちょっとご注意!! 投稿者:monga 投稿日:2004/02/05(Thu) 10:13:31  

megさんこんにちわ

HPYさんのおっしゃる「筆洗バケツ」に水を入れるというのは、僕なんかも昔良くやってて、常に筆洗油が綺麗になるし良いのですが、ちょっとメーカー人として注意して欲しい事があります。

当たり前のことなんですが、筆洗がスチール製(鉄)だと水を入れて使うと暫くして錆びてきます。また、アルミ製でも入れる筆洗油に色々な強い海面活性剤なんかを入れたものがメーカーによってはあって、錆から本体に穴が空いて筆洗油がもれるという事故が年何回かはクレームとしてあります。

樹脂製の容器なんかはPP製(ポリプロピレン)など耐溶剤性のものであれば問題ないですし、お勧めしたい方法でもあります。大体筆洗油の節約にもなるし、油汚れも防げるので長持ちしますよね。




[786] 彩度と明度について 投稿者:リュウ 投稿日:2003/10/13(Mon) 03:59:44  

初めまして。
最近本格的に絵の具(油)を使って絵を描きたいと思い、我流で始めたのですが陰影のつけ方がよく分かりません。うまい方の作品など拝見すると、影の部分にも本当に沢山の色が散らばっています。単純に黒を混ぜればよいのか、補色で濁らせるほうがよいのか、又、色にも沢山種類がありますが、例えば赤を濁らせたい場合、どの緑をまぜればうまくいくのか・・・等々。疑問だらけです。どなたか良きアドバイスあればよろしくお願いいたします。


[791] Re: 彩度と明度について 投稿者:素人2 投稿日:2003/11/14(Fri) 22:06:41  

黒を混ぜると色が濁るので、私はあまり黒は混ぜません。
色は、好みとか見た目とか配置とか構図とか厚みとかの、全体で決まってくる気がします。
自分のやりたいようにやってみて、違和感を感じたり納得いかない部分があったら、周りの人に聞いてみたりしてもいいかもしれないですね。
アドバイスになってなくてごめんなさい



[816] Re: 彩度と明度について 投稿者:管理人 投稿日:2003/12/11(Thu) 03:34:35  

最近、始められたようなので、まずはいろいろ試して絵具に慣れるの一番かと思います。そうすれば、うまい人の絵もどうやっているのかある程度、推察できるようになると思います。

陰影の作り方は人それぞれで、褐色の下地の色を画面全体に塗って、光の当たっている部分を描いて、陰影を表現する人もいますし、影の部分を描いていく人もいます。美術館で本物の絵をよく観察して、手順を想像し、真似をしてみるのが良いと思います。どんな絵を描いてるのかわからないとアドヴァイスするのは難しいですが、印象派風の絵を描いているなら、色を混ぜずに、斑点のように交互に置いていくという方法もあります。

では。


[819] Re: 彩度と明度について 投稿者:リュウ 投稿日:2004/01/07(Wed) 05:08:19  

レスありがとうございます。やはり慣れるのが一番早い上達法なんですね。精進いたします!


[813] 筆洗について 投稿者:INDIGO 投稿日:2003/12/07(Sun) 16:23:35  

質問です
筆を制作途中で洗って使っている人を見かけたのですが、ブラシクリーナーじゃないですよね?自分ではテレピンではないかと思うんですが そういった描き方はあるんですか?また、専用の油があるのでしょうか?

もう一つ質問
制作後に筆をどうやって洗っていますか?
自分はブラシクリーナーでコチョコチョやった後に石鹸と水で洗ってるんですが、すぐぼろぼろになっちゃうんです。もし良い洗い方と保存法があったら教えてください。

最後にもう一つ質問
筆の寿命はどのくらいですか?
自分は世界堂で売っている柄の白いシリーズを使ってます。
毎日絵を描いて洗ってを繰り返してます。
だんだん腰が強くなってきた気がします。


[815] Re: 筆洗について 投稿者:管理人 投稿日:2003/12/09(Tue) 05:52:54  

石油系の溶剤よりテレピンの方が溶解力が強いので、汚れがよく落ちるかと思います。製作中に洗うならテレピンがよいと思います。ただしテレピンは上手く揮発しないと樹脂化する性質があり、テレピンで筆を洗ってそのままにしておくと、ねばねばしたり固くなったりする恐れがあるので、作業が終了した後は石けんでよく洗ってながさないといけません。石鹸でよく洗う余裕がないときは、石油系の溶剤が良いと思います。




[817] 今更ですが… 投稿者:ゆき 投稿日:2003/12/28(Sun) 03:23:47  

管理人さんの仰るとおり、描いている途中に筆を洗う場合はテレピンがいいと思います。私もよく使ってますが、流石に使いすぎるのも勿体無いので無意識に使う筆の本数を増やしてますね。

>制作後
私がお勧めする画材の一つに、「アプト」というものがあります。油絵に限らずアクリル絵の具を使った筆でも難なく綺麗にしてくれる優れものです。小さいものなら300円前後で売っていたと思うので(それはブラシクリーナーの様な直に筆を擦り付けて洗えるタイプです)、一度お試しになってはいかがでしょうか?
アプトだけで通常石鹸で洗う効果と一緒(その上油絵の具が面白いようによく取れる)だし、ブラシクリーナーに比べて匂いも殆ど無いです。環境にも優しいみたいです(笑)

それに、もし余裕がおありでしたら筆をリンスすることもお勧めします。やはり毛ですので、洗い上がりが全く変わりますね。次に絵を描くのが楽しみになってしまう感じです。市販の筆専用リンスは高いので、人間用のリンスで全然OKだと思います。私はこんな感じで筆に愛着を持ってます。そうすると自然に扱いも丁寧になってくるような…(笑)

>筆の寿命
世界堂、私もよく利用します。会員だと驚くほど安いんですね。今日も行って来ました。
筆の寿命はやはり使い方にもよるとは思うのですが、動物毛に比べナイロン筆は安いですが極端に持たない様な気がします。(毛が丸まってしまったり…)
私の場合では、三年〜四年前に買った一番安い感じの初心者向けと言われる豚毛(柄は木そのものの色です)が今も活躍してくれているので、INDIGOさんの様に筆に気を遣われる方なら5年、6年、或いはそれ以上は十分もつ様な気がします。
コシが気になる様でしたら一度リンスを使ってみるのもお勧めですね。

長々とすみませんでした。


[818] ありがとうございます 投稿者:INDIGO 投稿日:2003/12/31(Wed) 23:59:00  

すみません レスを読んで一人で納得して
お礼書くの忘れてました 
管理人さん ゆきさん 本当にありがとうございました
最近は超速乾とかクイックドライとか使ってるので助かってます。

P.S. 最近ジェッソの使い方覚えました。
   マチエール造ってから描くのは楽しいですね。

油描いてる人で絵についてお話できる人よかったらどなたかメール交換しませんか?ホットメールですが…


[789] どれぐらい有毒なのでしょうか? 投稿者:ななまる 投稿日:2003/11/04(Tue) 03:42:17  

現在、ワンルームで生活してるのですが、なにぶん部屋が狭いために、なんだか描いた油絵と寝食をともにしているかんじです。
油絵のおいてある部屋で寝たりご飯たべたりするのって体に悪いのでしょうか??もう一部屋あればいいんですけどねー。
ウィンサー&ニュートンから出てる、水溶性油絵の具アーティサンは、普通の油などと混ぜても平気なのでしょうか?水溶性のほうが使用後の清掃が楽なのでそちらを使用しようかとおもってるのですが、いまいち周りで使ってる人がいないので、何か普通の油絵の具よりおちる点があるのか?と思うのですが、


[790] Re: どれぐらい有毒なのでしょうか? 投稿者:murazero 投稿日:2003/11/10(Mon) 15:39:49   <URL>

私は10畳間で150号を描いていましたが、食事もその部屋でしていました。その3年間で具合が悪くなったりしたことはありません。でも在学中、共同アトリエで制作していたとき(100号を20枚くらい製作中の部屋で)具合が悪くなる人はいました。体質もあると思いますが、とにかく換気をするにこしたことはないと思います。

水溶性油絵の具、W&Nのは使ったことがありませんが、ホルベインのDUOはよく使ってます。DUOは油と混ぜてもいいのですが、使用後に水で洗いたいのなら混ぜる率に30%までと限度があります。


[814] Re: どれぐらい有毒なのでしょうか? 投稿者:管理人 投稿日:2003/12/09(Tue) 05:47:26  

絵具の中には毒性のあるものもありますが、普通に使っている分には、気にするほどのものではありません。例えばカドミウムはすごい毒だと思いますが、絵具に使われている硫化カドミウムという状態だとなかなか人体には吸収され難いという話です。もともと溶剤に溶けないのが、顔料ですからね。どちらかというと、余った絵具などを捨てるときの方を気をつけるべきかもしれません(有害ゴミとして出すなど)。それと、画面を紙やすりで削ったり、顔料を使ったりするときは気をつけなければなりません。まえに、毒物なんかを調べようと思って、いろんなサイト見たんですが、口から胃に入るのと、肺に入るとではまた話が違うようで。詳しくはよくわかりませんが。あと、熱したりすると毒ガスを発生するものもあります。

部屋が狭い場合は、テレピンは有機溶剤ですから、換気をしないと中毒症状を起こすかもしれません。毎日絵を描くならとくに気をつけた方が良いかと思います。中毒患者が発生するような溶剤と比べると、テレピンやペトロールなどは大したことないのですが、でもけっこう重要かなと思います。


[803] エスキスとエボッシュのちがいって 投稿者:しょう 投稿日:2003/11/23(Sun) 23:10:16  

エスキスとエボッシュの違いがよく分からないのですが、具体的に有名な作品で例を挙げるとどんなものがエスキスでどんなものがエボッシュなんでしょうか?本などで説明を読んでいるとどちらも同じような気がしてくるのですが…


[804] Re: エスキスとエボッシュのちがい 投稿者:karu 投稿日:2003/11/26(Wed) 09:50:43  

エスキースは通常、壁画など大画面を描く場合に行い、実作より小さな「下絵」であり、画面構成などを検討するいわば設計図(完成予想図)のようなものです。
一方エボッシュは本画の「下塗り」で、一般的にはグリザイユやカマイユなどの単色で行うことが多く、ターナーなどは仕上げ層よりも少し鈍くて明るめの多色で一気に行っています。はじめにキャンバスと絵具を馴染ませる意味で、乾きが早く丈夫な皮膜を形成する鉛白を含んだ絵具でキャンバスの目に擦り込むように行います。ダヴィッドの「レカミエ婦人」の背景などにはそのまま筆触ごと残ってますので参考になるかと思います。
一言で言うと、エスキースは本画とは別の小品で、エボウシュは本画の最下層になる絵具層ということになるでしょうか。


[777] 作品の保存で... 投稿者:とも 投稿日:2003/08/10(Sun) 13:10:53  

初めまして。
質問させてください。油彩画を保存する際、キャンバスを木枠から
外しておくのは長期的にみて何等かの悪影響があるものでしょうか?
作品数が溜まってくると取られるスペースが馬鹿にならないもので。
専用の棚を作って木枠から外したキャンバスと油紙を交互に重ねて
積んでみようかと考えています。木枠の使い回しも効きそうだし、、、
ご意見を宜しくお願いします


[778] Re: 作品の保存で... 投稿者:karu 投稿日:2003/08/12(Tue) 02:32:46  

以前はよくやりました。特に大作は筒状に丸めています。大きい木枠は高いですから結構使い回してます。画面を外側にしておくとヒビが入っても伸ばした時に目立ちにくいです。でも極端な厚塗りの絵なら巻かない方が良いでしょう。小さいものなら木枠から外して重ねて平積みでも場所を取らないのでいいかも知れません。また木枠に張り直す場合には強く張りすぎないよう注意が必要です。私の場合、一度木枠から外した絵は滅多なことでは張り直すことはないですね。気に入った絵は基本的に外してません。


[780] Re: 作品の保存で... 投稿者:管理人 投稿日:2003/08/15(Fri) 20:54:53  

ともさん、karuさん、こんにちは。

私は木枠から外してとっておくことはしないので(しかも最近は板に描くことが多いので)、実際にどうなるかは、いまいちわからないのですが、それほど大事な絵でないなら、べつにかまわないかと思います。古い絵、高価な絵、気に入っている作品の場合は別ですが、そのようでもなさそうですし。

一応、注意点としては、油絵具の画面は年数が経つにしたがって柔軟性を欠いてゆくので、かなり年数の経った絵は、木枠からはずしたり付け替えたりするときに慎重にやらなければならないと思います。とくに古い絵は、巻いたりすると、かなりダメージを受けと思われます。が、古い絵の話はおいておきましょう。

また、重ねて置いておくと、光に当たらないので、画面が黄色っぽくなります(光に当てれば、またもとに戻ってきますが)。湿度が高く、空気の流れもなく、暗い場所だと、カビが繁殖しやすくなるので、場所の方が問題かもしれません。

昔のヴェネツィアでは、仕上がった絵を巻いて輸出したと聞きますし、輸出せずとも、描いているときの木枠と、飾るときの木枠が別であることが一般的だったようです。でも、現代のキャンバスは、買うときから描く時から、飾る時まで、キャンバスと木枠が一体のようになってしまってますね。描き方によっては、木枠から外しただけですっかり駄目になってしまう油絵作品もあります。特にペインティングナイフで厚塗りしたときなどですが、描いて間もない絵なのに、木枠から外した途端に、絵画層がユリノキの樹皮みたいにペリペリと剥がれてきたのを見たことがあります。油分の少ない層に、油分の多い層を重ねてゆくという原則を守らなかったことと、ペインティングナイフで厚塗りした平滑な面にさらに厚塗りしたためかと思われますが、もしかしたら、最近のキャンバスは昔のものより伸縮が大きいとか、地塗りの吸収性が少なすぎたとか、そういう問題もあるかもしれません。

以上、あまり参考にならないかもしれませんが。


[784] Re: 作品の保存で... 投稿者:とも 投稿日:2003/08/30(Sat) 01:13:03  

貴重なご意見ありがとうございます。
ぶらすたーウィルスにやられて返信遅れまして
大変失礼致しました。
アルキド樹脂を多用しておりますがやはりひび割れ等
起き易くなるものでしょうか?
厚塗りは殆どやりません


[779] 画集 投稿者:noir100 投稿日:2003/08/14(Thu) 22:17:50  

画集はどこで買ったらいいのでしょうか。
新宿周辺の大きな本屋に行ってもピカソゴッホモネギガーなど
有名なのしかないので。
古本街のお店でもかまいません。
よかったら教えてください。


[781] Re: 画集 投稿者:窓の鳥 投稿日:2003/08/18(Mon) 09:30:22  

noir100さん、こんにちは
東京方面にお住まいなら「三省堂神田本店」「池袋ジュンク堂」「東京八重洲ブックセンター」「池袋西武百貨店リブロ」などなら大体の美術書が手に入ると思いますよ。
あとは、神田の古本屋街で洋書を扱う店なら海外の画集が手に入りやすいですね。


[782] Re: 画集 投稿者:管理人 投稿日:2003/08/20(Wed) 21:45:21  

nori100さん、こんにちは。
窓の鳥さんもお久しぶりです。

窓の鳥さんがお薦めしている池袋のジュンク、リブロあたりは私も良く行きます。画集も多いです。

新宿の大きな書店というのは、紀伊国屋のことかと思われるのですが、あそこは数ある大型書店の中でも、品揃えがどうも偏っていて、私はあまり馴染めませんでした。

そう言えば、渋谷のBUNKAMURAの中に画集や洋書をがたくさん売っているブックショップがあったような。国立西洋美術館の売店なども良いかもしれません。私自身は、画集というものは滅多に買わないので、いまひとつ得意分野ではないのですが。

古書では、古書店街で有名な、神田の神保町にも大きな美術書の店があります。
お店の情報などは、http://www.kosho.or.jp/ で検索するとよいかと。
または、美術書+神田+古書でググればいっぱい出てくると思います。

以前はヨーロッパに旅行したときになどにどっさり画集を買い込んで帰るということがありました。みんなけっこうやっていたようです。美術書の豊富な書店の情報などがやりとりされていたかと思います。で、日本に送るときは船便で3ヶ月以上かかるので、荷物が着くまでに、無事に届くだろうかと、あれこれいろんなことを考えたものですが、インターネットが普及してからはあんまりそういうことはしなくなりましたね。

Amazonで買うのが一番てっとりばやいような気がします。
古書の場合は、やはりhttp://www.kosho.or.jp/を利用すれば、加盟している古書店の在庫が検索できるようになっています。あるいは、書名をgoogleで検索するだけで、古書店や書店がひっかかります。

10年以上も前に観た展覧会の図録が欲しいと思ったときも、簡単に見つかるので、すごい時代になったものだと思わないでもないです。

では。


[783] Re: 画集 投稿者:noir100 投稿日:2003/08/23(Sat) 22:51:31  

窓の鳥さん管理人さんありがとうございます。
早速休みになったら行ってみたいと思います。



[774] 紙に油彩で描く場合 投稿者:nyonya 投稿日:2003/08/05(Tue) 11:00:24  

こんにちは。
油彩は紙にも描くことができるそうですが
膠を塗る、フィキサチフをかける、アクリル絵の具で描いたうえに油彩をすすめる…。
どれが正しいのかわかりません。
紙をボードに水張りしたものに描きたいのですが…。
この場合、描く前にどんな処理をしなくてはいけないのですか?
アクリルで描くことで、『膜』をつくるということですか?
どうか、教えて下さい。
よろしくお願いします。


[775] Re: 紙に油彩で描く場合 投稿者:管理人 投稿日:2003/08/08(Fri) 13:20:16  

油絵具は酸化によって乾燥するので、油が紙に染み込んでしまうと、紙の繊維も酸化して年数が経つうちに崩壊していきます。それで、膠か、合成樹脂などで、油と紙を遮断する膜を作っておかなければなりません。この膜は、絵具を置いたときに滲んでしまうのも防いでくれます。

膠を塗るときは、膠を水に溶かして塗るのですが、溶かし方は当サイトのコンテンツにもあります。しっかりと塗らなければなりませんが、紙の場合は、濃過ぎるのは良くないと思います(当方は紙に塗る機会がないので、どうだかいまいちわかりませんが)。

アクリルの場合は、アクリルジェッソという地塗り用の白い(あるいは有色の)塗料を塗るか、ジェルメディウムのような透明なものを塗れば良いかと思います。アクリルジェッソは、油彩用というのもあるので、その方が遮断面としても効果も発色の面でも良いかと。

アクリル絵具は直接紙に描いても大丈夫ですし、その上に油絵具を塗れば、たぶん紙との『膜』の役割も果たしてくれると思います。しかし、表現上必要でない場合は、わざわざ先にアクリル絵具で描き始めることもないかと(ちなみに、油絵具の上にアクリル絵具を使うと剥離することがありますが、アクリルの上に油は大丈夫、と言われています)。

フィキサチーフが『膜』の役割を果たすかどうかは、ちょっと知りません。

紙に描かれた油彩で、なかなか見ごたえのあるのは、東京芸大美術館にある高橋由一の「鮭」です。かなりの存在感があります。
この作品に関する資料はたくあんあるので、当サイトの書籍紹介のページなどを参考に、閲覧してみるのもよいかもしれません。

紙に描かれた油絵もなかなかキャンバスとは違って、微妙に艶の引いた独特の画肌になって、なかなかいい感じですよね。

では。


[759] クロッキーの描き方、他 投稿者:やる象 投稿日:2003/07/09(Wed) 23:38:10  

はじめまして・・・ではないけど遠い昔に別の名で
来たことのある者です。
幾つか質問させていただきます。

プロの人のクロッキーを見ると線だけで
描いている人と影を粗いタッチで入れている
人といますが、クロッキーの描き方はどちらが
正しいのかわからなくなってきました。
(正しいというのはないのでしょうが)
こんな質問をするのもクロッキーの意味が
曖昧にしか捉えられていないからだと
思いますが、クロッキーのコツについての
本またはアドバイスお願いします。
(僕は線だけで綺麗に表すクロッキーに
憧れているのですが・・どちらかといえば
後者のタイプです。)

皆さんはスケッチブックってやはり表だけ
使っているのでしょうか?
また、全てフィクサーチーフで固定している
のでしょうか?

絵画団体に出品する場合、
何を基準に選ぶべきでしょうか?
憧れで選ぶべきか実力で選ぶべきか?
出されている方は何で選択されたでしょうか?

とりあえず以上です。



[762] Re: クロッキーの描き方、他 投稿者:管理人 投稿日:2003/07/14(Mon) 02:14:55  

クロッキーというのは、短時間でモデルなどを写し取る行為です。
油絵とか彫刻などを作るまえに、構想を考えたり、アイデアを描きとめたりする準備段階の素描です。

似たような言葉にエスキースがありますが、こちらはかなり構想が煮詰まってきて、本番の下絵のような段階に入りつつあるスケッチだと思います。私もちょっとこの辺の言葉の定義は曖昧にしか認識していませんが、たぶんです。

しかし、クロッキーというと、べつに制作の準備ではなくて、デッサン力をつけるためにやる場合もあります。

あるいは、クロッキーという分野みたいになっていて、クロッキー作品と言って発表する場合もあるみたいです。

どちらにしろ、影を付ける付けないは、その人の作風次第、あるいは構想中の作品次第だと思います。

しかし、デッサンの修業という観点でやるなら、線だけ描くことを試みてはどうでしょうか。

影を付けて立体や動きを表わすのは比較的楽です。
しかし、線だけで形が回りこむ様子や、筋肉のつき方などを表わすように描くと、より勉強になるのではないかと思います。

一般的にはクロッキーは鉛筆かペンを使い、クロッキー帖みたいな安い紙に描くと思います。
モデルを描くなら、たぶん1ポーズ(15分くらい)で1〜2枚描くと思います。
勉強でやるなら数を描くことが大事だと思います。暇があったらさっとクロッキー帖を取り出して、身近に居る人や物を描いてみるととかそんな感じでしょうか。

クロッキーを作品として残すなら、フィキサチーフをかけると思いますが、木炭やパステルを使う場合を除けば、ふつうはいちいちかけないでしょう。



[765] Re: クロッキーの描き方、他 投稿者:やる象 投稿日:2003/07/24(Thu) 18:36:12  

回答ありがとうございます。
自分は筆圧が強い方なのか前に描いたものが
横のページに映ってしまってぐちゃぐちゃに
なってしまいます。上達のほどを見ようと
思ってもいつ描いた線かわかりにくくなって
います。それとスケッチブックについての
質問はクロッキーのことについてではありません。
軽いスケッチ程度のものも表だけ描いて、
フィクサーチーフをかけないのでしょうか?
前述しましたように筆圧が強くうつってしまいますし、
しかし、スケッチブックもフィクサーチーフも
もったいないですし・・・・。質問というより
悩みかもしれません。


[766] 素人が割り込みますが。 投稿者:なま茶 投稿日:2003/07/29(Tue) 16:30:04  

私の先生はクロッキーを大変重視されています。
なのでクロッキーをする機会が割と多いのですが、
その時に、これは説明である等、注意を受けることがあります。
初めの頃は、線の柔らかさや抑揚等注意され、
よく解らなかったのですが、
やっていくうちに少しは解るようになっていきました。

クロッキーは、その時の自分の状態がよく出ると思いますし、
そうであるべきもののように思います。
瞬時に対象を把握するということは、
そのものに対して心を開くということだと思いますし、
また、心と手がつながっていなければできません。

私にも言えることですが、やはり数は描くべきですよね。

それから私はクロッキーにフィキサチーフはかけません。
木炭とかパステルで描いたもの以外は。
それも作品を残したいというより汚したくないからなんですが。
あと、スケッチブックもクロッキー帳も表にしか描きません。
純粋に修行と割り切れば、便宜上裏にも描きます。足りない時。


[768] Re: クロッキーの描き方、他 投稿者:やる象 投稿日:2003/08/04(Mon) 19:22:40  

なま茶さんありがとうございます。
そうですか。表にしか描きませんか・・・。
どっちが得なんだろうな・・・。
裏表描いて数こなすか、冊数を増やすか、
全部フィクサーチーフかけるか・・・。
自分も汚れるの嫌ですからね〜 。
迷うなぁ・・・。金もないしなぁ・・・。


[760] 絵描きでないので恐縮ですが 投稿者:まめ 投稿日:2003/07/12(Sat) 19:02:48  

初めまして、調べ物をしていてこちらまで辿り付きました。

それというのも、「テンペラ画の劣化はどれぐらいの速度で起こるのか?」が知りたいのです。
もっと具体的に言いますと、ダビンチは自分が生きている間に「最後の晩餐」の劣化を目の当たりにしたのか、が知りたいのです。
今とルネサンス時代では絵の具も違うでしょうから、劣化の速度も違ってくるとは思いますが…。

知識があれば成分などからも調べれるんでしょうが、素人も素人なので「テンペラ画」という言葉からしか調べれません…。

初心者丸出しの質問で恐縮です。
宜しくお願い致します。


[761] Re: 絵描きでないので恐縮ですが 投稿者:Miyabyo 投稿日:2003/07/13(Sun) 01:32:48  

初めまして。
たまたま、つい先ほどスレッド『顔料』にレスした中で、ダ・ヴィンチに触れたので‥‥。

ダ・ビンチが亡くなったのが1519年。制作したのが1482-99年頃。その後20年を経ずに傷みだしていたようです。ダ・ヴィンチはそれを実見したかどうか知りませんが、少なくとも、『ルネサンス画人伝』(邦訳)の著者ジョルジョ・ヴァザーリが見た1556年には、惨憺たる状態であったようです。

ただ、これはテンペラ画といっても、かなりダ・ヴィンチ特有の方法ですから、テンペラ画として普遍化してその「劣化」を述べるには馴染まないものがあります。

また、何をして「劣化」というかも問題です。つまり、まめさんは、「劣化」という言葉でテンペラ画の何を問題にされようとしておられるかが不明です。


ダ・ヴィンチのこの『最後の晩餐』についてお知りになりたいなら、図書館などで、
「みづゑ」no.923冬号(1982年)pp. 38-51. をご覧下さい。

また、英語でお読みになれるなら、
Mauro Matteini / Arcangelo Moles, ‘A Preliminary Investigation of the Unusual Technique of Leonardo’s Mural. “The Last Supper” ’, Studies in Conservation, vol. 24, 1979, pp. 125-133. があります。



[764] Re: 絵描きでないので恐縮ですが 投稿者:まめ 投稿日:2003/07/15(Tue) 21:53:39  

「20年を経たずに傷み出した」ことがわかれば十分でした。
わかりにくい書き込みですいませんでした…。ご容赦下さい。
真摯なお答え、本当にありがとうございます。
文献も参考にさせて頂きます。
重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。


[767] Re: 絵描きでないので恐縮ですが 投稿者:管理人 投稿日:2003/07/30(Wed) 07:14:34  

ちょっと遅いレスになってしまいましたが、一般向けの本としては、片桐頼継(著)『よみがえる最後の晩餐』NHK出版が入手しやすくて、簡単に書かれていると思います。

始めの方で『最後の晩餐』がたどった歴史を、各時代の人の言葉を参考にして、おおまかに解説してあり、ダ・ヴィンチが『最後の晩餐』の劣化を見たか、あるいは見なくても知っていたかどうかというような話もすこしだけ出てきます。

この本自体は、NHKの番組で使った『晩餐』の再現CGを作る話がメインで、それほどありがたい本ではないのですが、まめさんのご要望に応えるのには、一番ちょうど良い本ではないかと思います。


[755] 絵画規制について 投稿者:かい 投稿日:2003/07/05(Sat) 13:29:24  

こんにちは。画材の質問ではないのですが、知っている人がいたらぜひ教えてください。今はあまりないけれど西洋絵画って昔はいろいろと規制がありましたよね?裸婦を描くときは神話や聖書がテーマではないといけないとか、風景画は地位が低いとか。そういうのはどこが、もしくは誰が決めているのですか?また、規制について仔細が述べられた本があれば教えてください。よろしくお願いします。


[756] Re: 絵画規制について 投稿者:karu 投稿日:2003/07/07(Mon) 05:02:01  

教会や国家にとって歴史画・宗教画が権威の象徴として利用された時代の話なので、それらが隆盛を誇った時代背景を調べたらいいのではないでしょうか。その保護下にあった美術アカデミーに関して調べれば何か分かると思います。以下は私の認識の範囲ですが、
初めは風景・静物が単独で描かれることはあまりなく、歴史・宗教画の一部として描かれるに過ぎなかったので、それを描く画家も地位としては低く扱われました。啓蒙思想などと呼応して、教会や既成権力の低下や転換を契機に市民社会が成熟するに従って身近な風俗画や静物画、風景画の需要も高まっていったのではないでしょうか。しかし、人物群像や建築物が多い歴史画や宗教画は画家の技量が最も必要とされた部門だったことは確かです。ちなみに当時、美術学校でアカデミーと言えばヌードデッサンを指すことからも分かる通り、人物を描くのが最も修練のいることでした。ですから、あまり人物の出てこない静物画や風景画が軽んじられた、と想像がつくわけです。

日本でも破廉恥だという理由で裸婦の規制はありました。また、極端な西欧化の反動で国粋主義による西洋画の弾圧や規制もありました。その為、東京美術学校には初めは西洋画科は設置されませんでした。規制は主に権力構造によって行われるのが常です。油絵創生期に活躍した元幕藩体制側だった画家達は薩・長出身の画家達に追い出され、作品の評価が(作品自体の内容に比べても)不当に落とされているように感じます。そういう視点を無視して現象的に日本の美術史が語られてきたのは、今も尚その系譜が受け継がれているからではないでしょうか。


[757] Re: 絵画規制について 投稿者:かい 投稿日:2003/07/08(Tue) 19:45:47  

karuさん、返信ありがとうございます。やはり規制はアカデミーが決めているのでしょうか。しかしアカデミーによる規制一覧表のようなものを見たことがないのですが、それは決められているというより暗黙の了解なのでしょうか?また、日本における西洋画の話がありましたが、日本は法律的に許されていないのに対し西洋では特に法律がないような気がします。(調査不足で間違っていたらすみません。もっとも法律自体ない国もありますね)また何か知っていることがあれば教えてください。よろしくお願いします。


[763] Re: 絵画規制について 投稿者:管理人 投稿日:2003/07/15(Tue) 02:37:15  

個人的には、規制や規範というと、ビザンチンのイコン画を思い出します。聖像画の破壊論争が起こったあと、イコン画を公式に復活させるために、様々な規範や、あとは目に見える部分だけでなくて、聖像画の意味自体にも理論的な解釈がつけられたりしました。と言っても私も詳しくはないですけど。しかし同じイコン画でも、後のロシアのイコン画でも状況は違うでしょうし、イタリアの方でも違いますし、さらに18世紀のフランス絵画とでは全く異なります。そして18世紀のフランスといっても、ちょっと年代が違うだけで随分状況が変わりますし。

というわけで、かいさんの質問には、その地域や分野や時代ごとに無数の答えがあると思います。

それで、それらの規則などを網羅した事典か便覧のようなものをお探しなのか、あるいはそういうテーマを扱った本とか論文みたいなものをお探しかと思います。いや、それともそれらの決まりごとを書いた証拠となる資料でしょうか。
私は残念ながら知らないのですが、どちらかというと美術史の範疇になるかと思うので、美術史家に尋ねるのがいいかもしれませんね。

といいつつ他の方のレスも期待しております。



[744] これは 何ですか? 投稿者:ひよこ 投稿日:2003/05/04(Sun) 08:37:54  

 はじめまして。 油彩を最近始めましたが、難しく分からない
事ばかりです。 手本書でさえ 手に入らず、このホームページを知り、辞典を見るごとく 調べさしてもらっています。 
 
 一つ質問が有ります。名前に”つられ”買ったメディウムが有るのですが、実際使ってみると サラサラした感じが有りました。まるでウォッカのようです。 
 フランス語名*Vernis a peindre J.G VIBRT 
 英語名   *J.G VIBERT Painting Medium
                       です。
 ご存じの方、どうかお教え下さい。 また、これはカンですが、J.G VUBERT とは 人名なのでしょうか?


[745] Re: これは 何ですか? 投稿者:三嶋 投稿日:2003/05/06(Tue) 19:11:04   <URL>

ひよこさんどうもはじめまして。
仰るとおり、J.G VIBERTは人名で、油彩の研究家として知られる19世紀の画家です。検索すると作品も見ることが出来ます。
このメディウムは彼の研究から生み出された物のようです。
組成は、ルフランの最新カタログによると、ポピーオイル、アクリル樹脂、ケトン樹脂、ペトロール。合成樹脂系メディウムのはしりかも?
使用した事がありますが、やっぱりあまり薄めずに使うのが良好でした。乾燥後も無色透明で、変色しない優れたメディウムだと思います。甘ったるい独特の匂いがしますよね(笑)。
ポピー&合成樹脂のせいか、やや淡泊で清潔感ある仕上がりになる感じがします。
すぐにはベタつかず乾燥は遅めだから、そのままルツーセに使ったりした事もありました。



[746] Re: これは 何ですか? 投稿者:ひよこ 投稿日:2003/05/07(Wed) 06:29:58  

三嶋さん はじめまして、そしてありがとうございます!!
とにかく、”ホっと”しました。 あまりにも水っぽいのと、乾燥が遅いので 実は油分を溶かすのでは、、、まで思っていました。 本当にありがとうございます。 たった今から気が安まりました。 
 油彩は超初心者ですが、自分で勝手に色々な溶き油を使い、試し、実験をしています。 また、その数だけ不安が有りました。
今後も解らない事が出て来るだろうと思いますが、その時にも色々と教えて下さい。


[737] Oil 投稿者:CafeAuLait 投稿日:2003/04/13(Sun) 00:35:56  

はじめまして

"Oil on Paper on Masonite"
これは普通の油絵とは違うのでしょうか?
それからもう一件
ジョンアバンという絵描きの人がいるのですが、
何の技法で描いているか解かる方はいらっしゃいますでしょうか?
ホームページはhttp://www.johnavon.com/です。
油絵だと聞いていたのですが、油絵には見えないのです。

何も解からない素人ですがよろしくお願いします。


[738] Re: Oil 投稿者:GERU 投稿日:2003/04/13(Sun) 09:34:04  

>Oil on Paper on Masonite
この方のイラストは油絵ですよ。
メゾナイトと言う建築用素材(一旦粉砕した木材にバインダーを混合したものに高圧力を加え板状に再加工した物)や紙に下地をほどこして油絵具で描いています。
(中にはアクリルなども使っていますが....。)
外国のカードゲーム等のイラストを描かれている方は、結構、油絵具を使っている方が日本より多いです。
国民性でしょうかね〜〜



[740] Re: Oil 投稿者:CafeAuLait 投稿日:2003/04/13(Sun) 21:59:12  

返信ほんとにありがとうございます。
自分も油を描き始めたのですが、
油絵でここまで描けるとは驚きです。
尊敬する彼らのように描ける様になる為、たくさん描いていきたいと思います。


[678] 肖像権について。 投稿者:TAKI 投稿日:2002/11/29(Fri) 17:56:07  

はじめまして、TAKIといいます。
コンクールや公募展などに出品する、
作品中に有名人(タレントなどではなく歴史上の人物・自分はアインシュタインの顔を描きたいと思っています)の顔を描いたりするのは、肖像権に触れる事なのでしょうか?
知っておられる方、教えてくださいよろしくお願いします。


[736] Re: 肖像権について。 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/11(Fri) 13:22:38  

ちゃんと調べたわけではありませんが、肖像権に関しては、その人物の死後50年で権利が消滅すると記憶しています。
写真を撮影した写真家の著作権も同じく、写真家の死後50年で著作権は、基本的に消滅します。ただし、遺族が権利を管理していたり、なんかいろいろと面倒ですが、歴史上の人物は、古いものですと、肖像権も撮影者の著作権も切れていると思います。アイシュタインは微妙ですね。
ちなみに、政治家など、公人の肖像権は生きている人のものでも、かなり制限されています。


[739] Re: 肖像権について。 投稿者:GERU 投稿日:2003/04/13(Sun) 09:40:38  

アメリカではつい最近、「ディズニー法案」が出ていたと思います。
肖像権や著作権が75年まで延びる云々という〜〜〜(謎)
国によって違うのでややこしいですね。

アインシュタインの顔などは、とくにややこしいのではないでしょうか?遺族などもいますし、管理人さんの言われる撮影者の権利や参考にした本の出版社の権利も存在するし......。

もし、どこかに出展や展覧会、個展などするのであれば、慎重に調べたほうがいいと思います。権利等に詳しい弁護士さんに相談なさってはいかがでしょうか?



[732] 無題 投稿者:かめ 投稿日:2003/04/08(Tue) 17:12:43  

こんにちは!絵を描くものではないのですが教えてください。私は建築を学んでいるものなんですが、今度アトリエというテーマで設計の課題がでました。そこで、油絵を描くアトリエをつくりたいのですが、最低限これは必要なスペースや広さや収納とかありましたら教えていただけませんか?あと、こんな感じのアトリエがあったらいいいなとか、具体的に窓は南向きで大きく!とかなんでもかまいません!!ぜひ参考にしたいのでよろしくお願いします。


[735] Re: 無題 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/11(Fri) 13:19:39  

南向きの大きな窓は、一日の間に光の強さや色調が大きく変わって、場合によっては不便なときもあります。壁の上の方に窓があれば、光線に邪魔されることはないかと思いますが。あとくもりガラスも良いかもしれません。さらに西向きの窓があると、夕方は絵が描けなくなりそうです。野外で描く人には、一日の光の変化も重要な要素で、外の風景を見て描きたい人もいるかもしれませんが、アトリエで制作することを考えるといまいちかもしれません。もちろん、暗い部屋は良くないと思いますが。
なお、デルナーの本には「くせのない北向きの窓に入る光線を尊重する」と書いてあります。それと、人工光で作業する時間も多いと思うのですが、人工光線も工夫が必要かと思います。デルナーの本にも「人工光線のなかで描画するために」という短い文章が載っています。でも、できれば、もうちょっと新しい本を見ることをお薦めしますが、博物館関係の本を見たほうが良いかもしれません。私はあまりそれらの本を知らないので、知っている人がいれば、お願いしますということで。
あと、画家のアトリエを撮影した写真集がありましたが、あれを見ておくのも良いかと思います。タイトルは失念しました。しかし、人それぞれ全然違うアトリエで描いてました。

あとは、黴が生え難い環境がいいかと。


[719] はじめまして。 投稿者:後藤 投稿日:2003/03/09(Sun) 18:28:08  

よく画集で見ける変形パネルというものは、どこかに売っているのでしょうか?お店にいって見たのですが、長方形のキャンバスしかおいてないようなのですが・・・
もし知っている方がいらしたら、教えてください。
よろしくお願いします。


[721] Re: はじめまして。 投稿者:かえる 投稿日:2003/03/10(Mon) 05:01:36  

このHPにある「支持体と地塗り」を読んでみてはいかがですか?
パネルとキャンバスは異なったものです。
キャンバスは通常木枠に張り込んで使用します。
この木枠にはF、P、M、Sと4種類があります。
それ以外の形が必要であれば自作するしかないでしょう。
木を枠に組むのは面倒なので、板を必要な寸法に裁断し、
裏面に板の変形を防ぐために木棒を貼りつければ、
原理的には変形パネルになります。
大工さんや指物師に作ってもらう事も可能です。
器用な人ならば、木枠を組む事もさほど難しくないでしょう。
この時、張ったキャンバスによるテンションに耐えるよう、
補強材を上手に使用する必要があるかも知れません。


[724] Re: はじめまして。 投稿者:KARU 投稿日:2003/03/22(Sat) 18:57:25  

パネルではありませんが、木枠は寸法を指定すれば特注になりますが何割増しかでメーカーに注文できたと思います。規定サイズの短辺のみ短くして超パノラマとか。パネルもできるかもしれないので画材店かメーカーに問い合わせてみたらどうでしょうか?


[734] Re: はじめまして。 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/11(Fri) 12:18:44  

規格品と違うサイズのキャンバス、またはパネルは、自分で作っている人と、誰か(または業者)に作ってもらっている人がいます。

これも初心者掲示板ということで答えると、自分で作るのがいいと思います。
まずは、角材とベニア板で作ってみてください。シナ合板が表面がなめらかで、処置が楽です。
地塗りは、市販のアクリルジェッソを塗るだけも使えます。細かいことは、その後に、このサイトで紹介している本やビデオ、あるいはこのサイト自信の記事を見て、すこしずつ知っていくといいと思います。

それと「長方形」という文字があるので、もしかしたら、楕円(オーバル型)や円形のキャンバスのことかもしれませんが、それも画材店で売っています。ただし、製造を中止しているメーカーもあるようなので、手に入りにくいかもしれません。最近は、長方形、楕円にとどまらず、いろんな形の支持体に描いている人も多いのですが、自分で作れば、どのような形にも作れます。


[722] はじめまして 投稿者:重永 投稿日:2003/03/13(Thu) 11:31:30  

はじめまして。初心者の重永と申します。初心者らしく、初歩的な質問。1度自分でカンバスに描いたあまり気に入らない油絵を消してサラにし、そのカンバスをまた使いたい時、皆さんはどうしていますか?毎回買うのももったいなくなってきたので。


[723] Re: はじめまして 投稿者:monga 投稿日:2003/03/14(Fri) 08:39:02  

こんにちわ!!

前にも同じご質問来てたと思うけど…
絵具メーカー各社から、キャンバス表面の盛り上がった絵具を除去する画溶液が出されています。ホルベインでは「ネオホルベックス」他社では「ストリッパー」というような名前です。使い方は刷毛なんかで絵具の上に均一に塗り伸ばして、暫く置いておくと絵具が浮き上がってくるのでパレットナイフで浮き上がった絵具をこそげおとします。面白いようにかなり固くなった絵具も簡単に取れます。場合によるとキャンバスの下地塗料も剥離することもありますので、次に描きこむ時はファンデーションホワイトを塗った方がよいかもしれません。

あまり厚塗りでなかったら、そのまま上から描くのも下塗り代わりで良いかも…

画材店さんで各メーカーの画溶液のパンフレットをもらって詳しい説明は読んで下さい。


[725] ネオホルベックス 投稿者:管理人 投稿日:2003/03/27(Thu) 06:10:26  

mongaさん、こんにちは。

以前、筆に絵具が固まったときに、どこかのメーカーの剥離剤を使ったときは、かなりキツイ溶剤が入っているようで、臭いもすごかったし、剥離させたあとの筆もかなり痛みましたが、ネオホルベックスは無臭で、しかも溶剤より短時間で剥離するし、筆も傷みにくいし、中身はなんなのでしょう。


[726] Re: ネオホルベックス 投稿者:かえる 投稿日:2003/03/27(Thu) 17:53:44  

こちらにはWAX成分が含まれていたと記憶しています。
従いまして、この除去剤を使用した後は、揮発性油で充分に拭取ってください。
残存していると上塗りが剥離する可能性があります。
私は絵具を除去してまで古キャンを使用することはお勧め致しません。
除去剤の価格と手間を考えても、新しいキャンヴァスの方が良いのではないかしら?
また、制作直後失敗だと思った作品でも、その時しか描けなかった記録ですし、
後から見直すと、また違った味があったりします。
芸大受験の為に描いていた絵ですら、
「こんな風にものを見ていたのか・・」等と
楽しく、懐かしく思える時があったりします。
絵の楽しみ方は色々あるので、今は考えもしない事でも、
時間が経つとまた違った楽しみがあると思いますよ。


[727] 成分 投稿者:monga 投稿日:2003/03/28(Fri) 08:06:16  

ちょっと補足しますね。ホルベインの「ネオ・ホルベックス」の成分は下記です。

ジクロロメタン
セルローズ
ワックス

揮発性溶剤の効果を保持するためにワックス分を入れてあると思いますが、より効果を高める為に濡れた布でしばらく覆っておくと説明にはあります。

かえるさんの懸念は分かりますが、剥離させた絵具と一緒にワックスは取れてしまうので、神経質に後処理は考えなくても良いかと思います。溶剤としてはかなり強いものですから筆の塗装やパレットの塗装も取れてしまうので、これは注意です。パレットの絵具を取ろうとして失敗したことがあります。筆やパレットがウレタン塗装の場合は大丈夫みたいです。


[728] Re: 成分 投稿者:かえる 投稿日:2003/03/28(Fri) 22:11:09  

揮発性溶剤に溶解させたWAXというものは、なかなかに厄介なものです。
熱溶解させたものとは異なり、固化しなくなります。
また、溶剤によって絵具層や地塗層内部に含浸してしまいます。
絵具層除去後の状態によっては、支持体に含浸する可能性もあります。
剥離させた絵具と一緒には簡単に除去できるものではありません。
やはり、揮発性油で充分に拭取ることをお勧めいたします。


[729] カンバスの再利用 投稿者:管理人 投稿日:2003/03/29(Sat) 13:41:18  

確かに私も、キャンバスの再利用のために剥離剤を使う必要はないかと思います。WAXうんぬんはおいても、手間を考えると、あまりお徳ではないと思います。

剥離剤は、部分的にどうしても絵具を取り去りたい場所や、パレットナイフ、筆に固まった絵具を落とすの使うのがよいかと思います。

<初心者掲示板ということを考えると>、私としては、一番お薦めなのは、そのまま上に重ねて描いてしまうことです。この場合、何かお好きな色を、薄く塗って、それが乾いてから描き始めるといいでしょう。別に下の絵が完全に見えなくなるまで、厚く塗る必要はありません。茶系の色を使うと、油絵らしくなります。その絵具を溶くときに、樹脂が少し混ざっていると、下の画面との絵具の喰い付きが良くなるかと思います。乾性油も少し混ざっていた方が良いでしょう。市販のペインティングオイルに、テレピンを加えてもいいかもしれません。下の絵具が完全に乾いてなかったり、テレピンだけで上塗りをしたりすると、絵具にヒビが入ったり、耐久性を損なったりします。また、下の絵や描き方によっては絵具が剥離しやすくなったりしますが、初心者にとってはそれも経験のうちでしょう。

mongaさん、回答どうもです。
ネオホルベクスの中身については、もうちょっと詳しく聞きたかったところですが、お暇なときがあれば、是非よろしくお願いします。


[731] 明快な… 投稿者:monga 投稿日:2003/04/01(Tue) 07:44:22  

ホルベイン工業技術部の荒木部長にお聞きしました。
おもろいのでそのまま手を入れずに掲載します。

技術・荒

森本さん;
> 「ネオホルベックス」で絵具の剥離後になにか後処理が必要でしょうか。当方はやったことありませんが学生時代に描いた作品でも剥落なんかの事故はいちどもありません。

荒木:
そりゃ森本さんの行いがよいからでしょう。剥離の因子ははらまれています。(私はホルベックスなんぞもったいのうてよう使わなんだ)

初心者の重永さん;
> ナニナニ

管理人さん;
> 場合によるとキャンバスの下地塗料も剥離することもありますので、次に描きこむ時はファンデーションホワイトを塗った方がよいかもしれません。

荒木;
しばしばどころか多くの場合剥がすので、一般的には塗っといた方がよいでしょう。

管理人さん;
> あまり厚塗りでなかったら、そのまま上から描くのも下塗り代わりで良いかも…

荒木;「元の絵が」の話ですね。「あまり厚塗りでなく、カサカサの吸収性のある画面なら」下塗り代わりになります。

管理人さん;
> 画溶液のパンフレット

荒木;「画溶液」ではなくて「画用液」です。絵画世界での術語で一般のパソコンの辞書に登録されておらず、「がようえき」だと「画溶液」しか出てきません。単語登録をお願いします。

管理人さん;
> ネオホルベックスは無臭で、しかも溶剤より短時間で剥離するし、筆も傷みにくい。

荒木;
無臭? 刺激も強烈だし筆も傷みますが . . . .

かえる;
> こちらにはWAX成分が含まれていたと記憶しています。従いまして、この除去剤を使用した後は、揮発性油で充分に拭取ってください。残存していると上塗りが剥離する可能性があります。

荒木;
私達は一般的にこの答え方です。

かえるさん;
> 私は絵具を除去してまで古キャンを使用することはお勧め致しません。除去剤の価格と手間を考えても、新しいキャンヴァスの方が良いのではないかしら?
> また、制作直後失敗だと思った作品でも、その時しか描けなかった記録ですし、後から見直すとまた違った味があったりします。芸大受験の為に描いていた絵ですら、「こんな風にものを見ていたのか・・」等と楽しく、懐かしく思える時があったりします。絵の楽しみ方は色々あるので、今は考えもしない事でも、時間が経つとまた違った楽しみがあると思いますよ。

荒木;
両意見に同感です。

森本さん;
> 剥離させた絵具と一緒にワックスは取れてしまうので神経質に後処理は考えなくても良いかと思います。

荒木;
多少残っています。神経質になるまでもなく、ペトロールで拭う程度でかまいません。

かえるさん;
> 揮発性溶剤に溶解させたWAXというものは、なかなかに厄介なものです。
> 熱溶解させたものとは異なり、固化しなくなります。

荒木;
揮発性溶剤に溶解させた蝋と熱溶解させた蝋とで再溶解性に差異が出て、固化しなくなる話は存じません。析出結晶の大きさは異なります。

かえるさん;
> 溶剤によって絵具層や地塗層内部に含浸してしまいます。絵具層除去後の状態によっては、支持体に含浸する可能性もあります。剥離させた絵具と一緒には簡単に除去できるものではありません。やはり、揮発性油で充分に拭取ることをお勧めいたします。

荒木;
概念上では確かにそのとおりですが、剥離させられなかった絵具や目止層が遮断剤として機能しますから、そこまでお気遣い頂かなくてもよろしいしかと存じます。
モンガさんみたいに「全然何もしていないが事故はなかった」のが一般的でしよう。
拭うことを前提にしておくようには申し上げておきますが。

管理人さん;
> キャンバスの再利用の手間を考えると、あまりお徳ではないと思います。剥離剤は、部分的にどうしても絵具を取り去りたい場所や、パレットナイフ、筆に固まった絵具を落とすの使うのがよいかと思います。

荒木;
当今ではね。

管理人さん;
> <初心者掲示板ということを考えると>、私としては、一番お薦めなのは、そのまま上に重ねて描いてしまうことです。下の絵や描き方によっては絵具が剥離しやすくなったりしますが、初心者にとってはそれも経験のうちでしょう。

荒木;
これが単純にして明快な回答ですね。


[733] RE:mongaさん、荒木部長様 投稿者:管理人 投稿日:2003/04/11(Fri) 12:07:42  

ありがとうござます。

荒木部長さんの語り口、豪快でいつも面白いです。

> 荒木;「画溶液」ではなくて「画用液」です。

そうですね。気を付けてはいるのですが、単語登録した方が間違わなくてすみますね。

では。


[730] 教えてください 投稿者:おにぎり 投稿日:2003/03/31(Mon) 16:03:15  

こんにちは。はじめまして。
グラシの前後で、画面に付いてしまうホコリが気になります。
何か予防や対策はありませんか?
教えてください。


[718] あのー・・・。 投稿者:あい 投稿日:2003/03/08(Sat) 15:38:31  

 ホントに初歩的な質問ですいません。
筆をクリーナーで洗って、すぐ使うのってだめなんでしょうか?洗浄して乾かしてから使うのがやはり良いのですか?教えてください。


[720] Re: あのー・・・。 投稿者:かえる 投稿日:2003/03/10(Mon) 04:50:32  

クリーナーは本来絵具を取ることを目的に作られたものです。
ですから、この液体を大量に絵具に加える事は望ましいことではありません。
また、油絵具はその粘りのある固さにも特色がありますから、
揮発性油を大量に加えてしまうと、特色を活かしきれなくなります。
そこで、制作中には筆を洗う必要が無いよう、できるだけ筆の数を多く揃えることをオススメします。
しかし、お気に入りの筆があり、どうしてもその筆を多用する必要があるなら、
筆洗器にテレピン油を入れる事をオススメします。
テレピン油であれば描画に使用する揮発性油ですから、ほぼ影響はありません。
使用した筆は一日の制作を終えた時に石鹸で洗えば良いでしょう。
この時、何故かペトロールよりもテレピンの方が泡ギレが早く、楽に洗浄ができます。



[714] 掃除したいのですが 投稿者:けん 投稿日:2003/03/03(Mon) 10:39:09  

はじめまして、けんと申します。

ガラスのない額入の「油絵」の表面を掃除したいのですが、どうしたらよいのですか?
みなさん、教えてください。


[715] Re: 掃除したいのですが 投稿者:くに 投稿日:2003/03/04(Tue) 15:59:15  

乾式では練りゴム、湿式ではメチルアルコールが、有効とかかれてあります。多量のテレビン、アルコールで洗浄した場合汚れだけでなく油絵自体も溶解するとおもいます。美術出版社絵画技術体系
(板絵の保存)の章を参考にしてください。
ピカソは埃が自分の作品を守ってくれると、記録映画で、発言していました。多少の古色や埃ならば、あまり気にしなくてもよいのでは?



[716] Re: 掃除したいのですが 投稿者:かえる 投稿日:2003/03/05(Wed) 02:13:14  

「油絵」は皆様がお考えになっているほど強いものではありません。
けんさんがお尋ねになった作品はいつ頃描かれたものでしょうか?
また、その作品は油絵具のみで描かれていますか?
画面の表面は完全に油絵具で覆われていますか?
塗られた絵具に亀裂や浮上った部分はありませんか?

もし、作品の表面に木炭や鉛筆による下描きが残されていたら、
下描きではなく表現として使用されていたら、
乾式の掃除方法でもこれは失われてしまいます。
メチルアルコールによる掃除は言うまでもなく非常に危険です。
アルコールは水よりも容易くモノを濡らすことが可能です。
小さなヒビがあれば簡単に内部に入り込みます。
さらには通常アルコールは水分を含んでいます。
無水アルコールと呼ばれるものでさえ水分を含んでいます。
水分が地塗り層や支持体に達すれば、膠がゆるみ剥離に繋がります。
また、近年制作された作品であれば、ほぼ100%アルコールに溶解します。
画材メーカーが画材店に配布している絵具による色見本でさえ、水で湿らせた綿棒で擦っていると綿棒に色が付いてくるものがあります。

結論を言えば、修復家に相談してください。
相談の仕方は「画材&技法掲示板」保存、修復、洗浄のスレッドを見てください。

蛇足ながら、埃は作品を守りません。
埃は水分を呼び黴を繁殖させる温床となります。
また、直接に作品の崩壊につながりかねない処置ですから、
思うといった曖昧なアドヴァイスは好ましくないと考えます。



[717] Re: 掃除したいのですが 投稿者:けん 投稿日:2003/03/06(Thu) 00:12:35  

みなさんの意見、大変参考になりました。
どうも有り難うございました。


[709] お聞きしたいのですが 投稿者:さぐ 投稿日:2003/02/20(Thu) 12:10:47  

はじめまして、さぐと申します。

私は某文具会社の研究開発を担当しているものなのですが。
みなさまにより良い創作活動のお手伝いが出来ることを目指して
新しい商品の開発を行なっております。

とは言っても、最近まで当社では画材に対しての
研究開発は行なっておらず、始まったばかりといったところです。
それ故、当社には画材に対する知識などがなく、
その知識を求める機会もあまりありません。
(開発担当者の私も若干26歳のひよっこです)
ですので、その穴を埋めるために、みなさまの様な方たちに
協力をお願いしたく思った次第です。

このサイトは油絵などが主となっているようですが、
当社が始めた分野は黒色画材です。
調査では、油絵などでも下書きに鉛筆やチャコール、コンテ
などを使用すると聞いています。
実際とところはどうなのでしょうか?
また、これらの画材をどのように使い分けているのでしょうか?

不具合やもっとこうあって欲しい点・お気に入りの黒色画材
などありましたら、よろしければお教えください。

現在、開発担当者の私が考えております品質と言うのは、
チャコールの様に黒く、鉛筆のようなすべりを持った鉛筆です。
もう1つが、濃い鉛筆で非常に滑らかな鉛筆です。
どうでしょうか?これらの品質はユーザーのみなさまに
とっては有益なものなのでしょうか?

ご意見・ご感想をお願いします。


<管理人さんへ>
もし、この掲示板にふさわしくない内容なのであれば
ご面倒かと思いますが削除をお願いします。


それでは失礼致しました。





[710] Re: お聞きしたいのですが 投稿者:管理人 投稿日:2003/02/24(Mon) 05:03:59  

さぐさん、こんにちは。
はじめまして。

そうですね。木炭、コンテなどが、使用頻度高いかもしれません。
材料名がきちんと表示されているものが、欲しいです。何の植物の墨か、何の動物の骨かなど。
ただ、このサイトの場合、ヒット商品にはつながり難い要望が多くなるかもしれません。

文房具では、個人的には「Gペンのように鋭い尖端の油性万年筆」が熱烈に欲しいです。
これは欲しい人、いっぱい居そうな気がします。

あとは、高級感のあるデザインの方眼ノートが欲しいっすね。
画材とは関係ないですけど。


>チャコールの様に黒く、鉛筆のようなすべりを持った鉛筆です。
>もう1つが、濃い鉛筆で非常に滑らかな鉛筆です。

そうですね、これだけではどんな商品か、なかなか想像がつかないのですが、試作品など出来ましたら、是非、またお知らせください。

では、あんまりお役に立てなかったと思いますが、何かありましたら、またご遠慮なくどうぞ。


[711] Re: お聞きしたいのですが 投稿者:Bambook 投稿日:2003/02/24(Mon) 14:02:48  

さぐさん はじめまして。
Bambookと申しまして、画材・美術教材商社で企画をしている者です。
専門の画材製造会社も大変な状況で、文具会社が画材の研究開発とは大変ですね。
逆に研究開発が許される環境が羨ましく思います。

私はポリマー系の鉛筆芯が好きです。
画材は使用するブランド名の高さでも制作者の気分を高揚させる物でもあると感じてます。
実際の品質に関係なく、欧州ブランドの製品であればときめいてしまうのではないでしょうか?
筆など広島県熊野町の会社製品でも有名な某社のブランドをスタンプするだけでも売れ行きがことなるそうです。
故に文具会社が優れた画材を開発しても受け入れられるのに困難が多そうですね。



[662] お訪ね致します。 投稿者:よしみ 投稿日:2002/10/29(Tue) 14:56:30  

はじめてです。これから油絵を始めてみようかなという者です。半吸収性下地のカンバスと云うのがあるみたいなんですが、それはレオナルド・藤田のカンバスみたいなものですか。L・藤田のカンバスは筆で描くと絵の具が浸み込むというモノらしいのですが。どなたかお教え頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。


[663] Re: お訪ね致します。 投稿者:管理人 投稿日:2002/11/03(Sun) 20:40:38  

藤田嗣治のことはあんまり詳しくないし、それほど興味もなかったので、手元に資料とかもないですが、石膏か白亜の吸収性のある地を使っていたんだと思います。
藤田の話なら、誰か書くかと思ってたんですが、なかなかレスが付かないですね。

たぶん、半吸収性か吸収性の下地なのでしょう。と言っても、ネットで検索するだけでも、いろんな話が出てくるので、ケースバイケースでいろいろやってたのかもしれませんが。

半吸収性下地については、このサイトの解説を読んでいただければと思います。簡単に自分で作れるように書いてあるページもあるので、やってみてください。



[707] Re: お訪ね致します。 投稿者:祐嗣 投稿日:2003/02/14(Fri) 17:21:59   <URL>

藤田は大好きで、よく文献を読んでますが下地は死ぬまで誰にも秘密にしていたそうです。去年NHKの番組で下地の秘密が修復から解明されたと言うような番組があったと思います。確か鉛白と炭酸カルシュウムをリンシードオイルで練ったものだったと記憶しています。


[704] 筆洗器 投稿者:mio 投稿日:2003/02/11(Tue) 10:28:26   <URL>

はじめまして、MIOと申します。
最近人から「筆洗器は密閉型でないと中身が揮発してなくなってしまう」と聞いたんですが、本当なんでしょうか。
本当だとしたら、筆洗液にはどんなものを選べばいいんでしょうか。どなたかご教授願います。よろしくおねがいします。


[705] Re: 筆洗器 投稿者:管理人 投稿日:2003/02/12(Wed) 21:13:51  

こんにちは。ホームページカッコいいですね。

筆洗液ですが、筆に残らないようにキチンと揮発する成分が使用されていると思います。
と言っても、テレピンと違って、筆洗器の中身が減っていくほど速く揮発はしないです。

密閉型じゃなくても、フタさえしてれば、目に見えて減るようなことはないと思いますが、しかし、いろんな意味で、密閉されている容器を使う方がいいかもしれません。
狭い部屋で使っていると臭いがキツイでしょうし、若干ながらも中毒の可能性もあるでしょうし。
あと、移動させるとき便利です。

筆洗液にどんなものを選べばいいかというのは、難しい話ですが、
一応、ここは初心者板なので、それに合わせて答えると、普通のブラッシクリーナーを使うのが一番良いと思います。
いろんな製品がありますが、筆洗液については、画材メーカーのパンフレットや、ホルベイン工業編『絵具の事典』という本に、詳しい話が載っています。筆の洗い方も載っています。

最近は、水性クリーナーも登場していますが、水性クリーナーの問題点は、mongaさんが過去にこの板で言及されているので、そちらも読んでおくと良いかもしれません。

あとは、テレピンなどの植物性溶剤を使うと「時間の経過で樹脂化するのでベタベタしてくる」と「絵具の事典」に書いてあります。
ぺトロールなら、筆洗にもつかえます。


[706] Re: 筆洗器 投稿者:mio 投稿日:2003/02/13(Thu) 18:23:31   <URL>

どうもありがとうございます。
あまり気にしなくていいってことですね。
知り合いからはものすごい勢いで減るみたいなことを言われたので心配だったのですが。
買うときの参考にさせていただきます。勉強になりました。


[620] 前膠 投稿者:清明 投稿日:2002/10/03(Thu) 02:02:33  

はじめまして
 キャンバスに前膠の時
  キャンバスの裏に、膠が染み込まないようにするのは、ナゼデスカ?
  両面が目止めされて、良さそうな気がするのです。
 推測では、
  修復の時 裏面から、なんかしらの接着剤を 染み込ませることが  出来なくなる事を 防ぐためかしら?
 どなたか 教えてくれたら うれしい気持ち。  


[621] Re: 前膠 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/10/03(Thu) 09:06:29  

清明様。
はじめまして。

カビが生えやすいからですよ。



[622] Re: 前膠 投稿者:清明 投稿日:2002/10/03(Thu) 12:10:02  

ありがとございました
じゃあ 気をつけます。
 また 初歩的な疑問があったら
  質問させてください


[690] Re: 前膠 投稿者:七篠 権 投稿日:2003/01/20(Mon) 02:36:29  

超かめレス失礼
理由はカビではありません
裏まで透るような柔らかい膠では表面の目止めがしっかり出来
ないからです。
かなり濃い膠液をしっかりこすりこむように塗らないとカンバスが
油やけを起こす原因になります


[680] ・・・剥がれる。 投稿者:アナナス 投稿日:2002/12/02(Mon) 22:36:45  

 いつもお世話になっております。アナナスです。
今回、静物画を始めたのですが、時間かけてやろうと、今までないほどしつこく丁寧に描こうと思い、グレース描きの段階です。
なのですが、色を重ねるにあたり、以前の色が剥がれてしまうんです。
筆でこすったみたいになって。指で触ってくっつくようなことはありません。オイルで溶いた絵の具を筆で表面にのせていくと、こそげます。 何度も何度も、オイルと絵の具の量を少〜しずつ変えて色を重ねていく予定なのですが、あんまりにもオイルっ気ばかり重ねていくとこうなってしまうんでしょうか。
ちなみに使っているのは現段階では、ペトロールにラベンダーオイルを混ぜたものす。ただのペトロールほどではないですが、さらさらした質感です。
 ・・・・もしご教授してくださる方がいらしたら、とても嬉しいです。よろしくおねがいします。


[681] Re: ・・・剥がれる。 投稿者:管理人 投稿日:2002/12/03(Tue) 05:05:31  

「こそげる」って言葉を使う人初めて知りました。すごいね。

それより、ペトロールとラベンダーオイルだけでグレースやってるのですか?


[682] Re: ・・・剥がれる。 投稿者:アナナス 投稿日:2002/12/04(Wed) 22:37:22  

 ・・・・えっ。・・・こ、こそげるって・・・もしや、方言??
恥ずかしながら・・・・。
 
 ご指摘のように、ペトロールとラベンダーオイル混ぜたのだけです。
本で、「なるだけ薄く薄くオイルひたひたの状態から描いていく」という一節があり、自分なりに「こんなものだろうか・・・」と思いまして。
 もう少し進んだら、オイルの濃度を変えていこうと思っているのですが、今のところ、そんな状態です。

 管理人サマ、いつもおりがとうございます。よろしくおねがいしますー




[683] Re: ・・・剥がれる。 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/12/05(Thu) 09:15:43  

アナナス様

こんにちは。

「こそげる」って言いますよ。関東地方では一般に。
でも若い人は言わないかも…??。

ぺトロールとラベンダーだと両方とも揮発性油だから固着が悪くなりますよ。
だから「こそげる」のでしょう。
乾性油を加えるか、樹脂を加えるか(或いは両方加える)しないと改善されないと思いますよ。
最初の描き出しだから揮発性油だけで良いとお考えになったのでしょうが……。


[684] Re: ・・・剥がれる。 投稿者:アナナス 投稿日:2002/12/07(Sat) 01:15:09  

☆ 管理人 サマ
☆ 窓の鳥 サマ

ありがとうございました。

そうかーー、だから、乾きはメチャ早かったのに、安定してなかったんですねぇ。 試しにちょっとだけポピーオイルを足したら・・・。驚く程ぴたっと絵の具がくっつきました。
ほんと、ありがとうございますぅ。 そーゆー、コツというか、ツボって、どうして技法書にのってないんだろうー。目次に「初心者にありがちな質問」とか「ツボのツボ」とか書いてほしい・・・。なんて自分勝手なことを考えてしまいました。
本当にありがとうございました。 お手数おかけいたしました。感謝感謝、嬉しいです♪

 刀uこそげる」。結構メジャーですね。よ、良かった・・・。あ、でも、若者文化圏外ですか・・・。そ、そうかーー。そうですよねぇ。勉強になります。私、気付かないで思いっきり方言で通しちゃうことあるんで、ホント・・・改めて理解したりして。


[685] こんちは。 投稿者:管理人 投稿日:2002/12/10(Tue) 04:39:22  

> そーゆー、コツというか、ツボって、どうして技法書にのってないんだろうー。

      ,一-、
     / ̄ l |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ■■-っ < んなーこたーない
    ´∀`/    \__________
   __/|Y/\.
 Ё|__ | /  |
     | У..  |

と思う。

グレースに使うメディウムの処方はいろんな本に載っていますが、普通は乾性油が含まれていると思うのです。
その乾性油なのですが、乾性油にもいろいろな種類があります。短所、長所があります。私のサイトのコンテンツにもいろいろ書いてありますし、他の本とかにもいろいろあると思うので、読んでみると良いかと。
しかし、使うオイルとか、グレースの方法は、作風にも左右されるので、何が駄目ということはありませんが。

そうか、「こそげる」って死後かと思ってましたが、普通に使うみたいですね。
料理番組見てたら、イモがこそがれてました。
失礼いたしました。


[686] Re: ・・・剥がれる。 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/12/10(Tue) 11:51:38  

管理人さん
お〜、絵文字進化系だ。

かなり名の知られた画家でも、「溶き油はテレピンしか使いません」というちょっと恐い人もいますので、一概にいえない所ですよね〜。
地塗が関係するのも確かですが。

「こそぐ」
やっぱり料理などでよく使う言葉かもしれませんね。
「鍋底をヘラでこそぐ…」なんて感じで。
じつは「ビーフシチュー」には結構自信あります。


[687] Re: ・・・剥がれる。 投稿者:アナナス 投稿日:2002/12/11(Wed) 21:36:44  

☆管理人サマ ・・・・・って、天才???↑これって某タモリさんですよね。すっ・・・すごすぎる。感動しました。
 オイルとメデュウムって奥が深いですね。油絵初めて2、3年は、油絵用のオイルって、「ペインティングオイル」しか世の中にないと思ってましたし。「ポピーオイル??オリーブオイルやグレープシードオイルやピーナッツオイルもあるし、なんの料理に使うんだろ」と本気で考えていたくらいです。2年通って、画材屋さんの店員さんとと仲良くなって初めて、いろんなカタログ貰っていろいろ教えてもらいました。

☆窓の鳥サマ テレピンしか使わないで描き上げる・・・すごい。それだけで有名になる価値あるかも・・・。私はあんな苦労はもうダメですー。描いても描いても「こそげて」くるんですものーー。ところで、「ビーフシチュー」おいしそ♪♪♪私は牛肉って食べれないんですが、ビーフシチューだけは、もうメロメロ・・・。いいですね、「得意料理がビーフシチュー」って。憧れます。

 おふたりとも、重ねてホントに有り難うございました♪

 




[688] Re: ・・・剥がれる。 投稿者:管理人 投稿日:2002/12/13(Fri) 00:41:37  

アナナスさん、

いや、タモリさんは某巨大掲示板から拾ってきたやつです。
オリーブオイルは乾性油じゃないので、ちょっと油絵には使えそうにないっすね。グレープシードオイルはちょっとわからぬ。

窓の鳥さん、

実際のところ、テレピンだけで描いていらっしゃる方はけっこう居ましたね。というよりも、それが常識に近いような感じかも。
学生時代、美術団体展などを見にいってたときは、絵ってつまらないものだと思ってましたが、ヨーロッパの美術館を訪れたときは、油絵の迫力に圧倒されました。あれだけ説得力のある絵具の付き具合、厚みとか、そういうのにどうやったら近づけるのか、と考えたものです。
もちろん、絵の好みは人それぞれなので、個人的に思うことですが。

地塗りは確かに関係しますね。
・油性地に、テレピンだけで描くと、固着力がなくなる
・吸収地だと、テレピンが絵具中のオイルも地塗りの中まで持っていってしまう
・半油性や、アクリルエマルジョン地だと、丁度良い感じなる。

こんな感じだと思うんですが、どうでしょう。


[689] Re: ・・・剥がれる。 投稿者:七篠 権 投稿日:2003/01/20(Mon) 02:26:46  

久しぶりに見たら、この質問の見つけました
ラベンダーオイルはリンシードかポピーに数滴たらすだけにとどめてください
香りがよく、重ねるときに接着がよくといいことずくめに見えますが、下に塗った絵具を溶かす性質があります.(少し溶かして軽い粘りを出すからよくつくのですが)
また見かけは乾いても、あとに微量ですがグリセリンが出きるので
使いすぎると逆に乾燥が悪くなります
決してたっぷり使わないように 高いからたっぷりは使いにくいけれど


[696] フィキサチーフについて 投稿者:白神 投稿日:2003/01/09(Thu) 21:17:46  

初めまして 白神ともうします
キャンバスに描いた下書きをフィキサチーフで固定して
その上から油絵の制作に取りかかるというのは問題ないのでしょうか?(油がはじかれたりとか)



[697] Re: フィキサチーフについて 投稿者:monga 投稿日:2003/01/11(Sat) 15:57:21  

こんにちわ

どうもあまりにも単純なご質問で、実際に描かれれば直ぐ体感できるの為にアドバイスが入りそうでないので書かせていただきます。

油絵の初歩の本にはたいてい書いてあるのですが、油絵を描く時は鉛筆か木炭でキャンバスに下絵を軽くデッサンしてフィキサで定着してから下書を始めるとなっています。描かれる方の技法にもよるでしょうから、そうした下絵なしに描かれる場合は要らないのですが一般的にはそうします。フィキサはアルコール溶剤に溶かした合成樹脂が成分で油絵の溶剤には溶けませんが、それほど画面上に強い厚みを持つわけでもなく、キャンバス表面には白の顔料が載っているのでほとんど画面から吸い込まれて鉛筆とか木炭を保護するていどになっているので油絵具を弾く事はありません。

もしフィキサでこうしたデッサンを定着しなければ逆に鉛筆や木炭が油絵具の画溶液で溶けて画面を汚してしまいます。

参考までに申し上げると、パステル用の「パステルフィキサ」と木炭・鉛筆用の「フィキサ」は溶剤が全く違いますから絶対にパステルの上に普通の「フィキサ」を使ってはいけません。パステルの一部にはレーキ系顔料(染料を体質顔料に含ませたもの)を使っているものがあり、アルコール溶剤ではそうした染料分が溶出してこれも画面を汚してしまうのです。「パステルフィキサ」にはその為溶剤として石油系溶剤が使用されています。最近混合技法で乾いた油絵の上からパステルでハッチングしたりされる場合があるので、定着材は使い分けしてください。なお詳しくは店頭で各メーカーの画溶液のパンフレットをもらって読んでください。


[698] Re: フィキサチーフについて 投稿者:白神 投稿日:2003/01/11(Sat) 21:08:43  

本は今のところざーっと読み通しているのですがそういう内容にはまだ当たっていませんでした。さらに詳しい注まで加えてくださって早速質問にお答えいただきまことにありがとうございます。



[633] 半吸収性下地の顔料は 投稿者:清明 投稿日:2002/10/18(Fri) 19:00:07  

こんにちわ
 またしても 初歩的な疑問なんです。

半吸収性下地の顔料は 
 いろんな資料で 白亜とチタン白
  となってますが 
隠ぺい力の強い チタン白だけでは 
 何か都合が悪いのでしょうか?
あ!
乾燥性の問題かなあ?



[634] Re: 半吸収性下地の顔料は 投稿者:清明 投稿日:2002/10/19(Sat) 14:16:22  

図書館で調べたら
 もしかして 粒子の大きさの問題かと思えた
  下地は 大きい粒子がいいんだって。
   白亜の方が 大きい?
 でも どうして 下地は粒子大きい方が いいのでしょう?
  硬くなるのかな?
   だとしたら 粒子小さいのは 柔らかいのかな?

 自問自答ぎみでした。
 


[635] Re: 半吸収性下地の顔料は 投稿者:清明 投稿日:2002/10/20(Sun) 19:01:48  

理由がわからないまま
 とりあえず 
  チタン白と盛上げ胡粉を 半々で 作ってみた

いつも 思うのだけれど
 何かしらの 手引き書や入門書は 
  なぜ そうしないといけないのか が書かれていない
理由も解らずに 指示に従うのは なぜか 抵抗を感じます
 大きい本を買えば なぜ?の答えも 
  書いてあるものなんでしょうか?



[637] Re: 半吸収性下地の顔料は 投稿者:管理人 投稿日:2002/10/21(Mon) 03:09:17  

絵画の技法書の場合は、どちらかというと、理由じゃなくて経験則で書いてあると思います。顕微鏡も温度計もない時代からやっていることなので。
とりあえず、騙されたと思って、まずはやってみた方がいいのではないでしょうか。

粒子の大きさ件ですが、
微細で均質な顔料を地塗りに使うと割れが生じることがあります。詳しくはわかりませんが、収縮によって起こるようです。粗い粒子が混ざった不均質なものが割れが起きにくいといいます。たぶん、微細で均質な顔料の場合は、媒材の量が多くなるのと、物理的に動き易くなることが原因じゃないかと思うのですが。技法書ではなくて、工業の関係の本を見るとこの辺のことは詳しいです。微細な粒子だけの場合と、粗粒子が混ざったときの顕微鏡写真なんかが見れます。

チタン白の粒子は小さいし均質です。重さがあるので、膠と混ぜたとき違和感はないですけど。半油地が、チタン白だけでうまくいくかどうかは知らないです。一応油も入っているし問題ないかもしれません。でも水性地塗りの顔料としてチタン白が向いてるかどうかはわかりません。大きさだけでなくて、表面上の問題もあるでしょうし、出来た地の吸収性が変わるかもしれないし、天然の白亜には不純物も多く混ざっていて、その影響とかもあるし、水性媒材との相性とかもあるし、天然白亜はコスト的にも格段に安価だし、いろいろあると思います。この辺詳しい人が居たらフォローしてください。
それと材料が均質になって、不純物も無くなってくると、色の魅力が著しく減ります。チタン白だけでは、白亜地の独特の美しさが無いと思います。

ところで、白亜も製品の種類がたくさんあって、人工の沈降性炭カル、軽質炭酸カルというのは細かくて均質です。しかも軽いので、扱いが大変です。天然白土というのが買えればいいのですが、日本じゃ買えないです。日本の画材メーカーの場合、重質炭酸カルシウムの、粗粒子を下地用、微粒子を仕上げ用として売っているのだと思います。ちょっとなんか正確に確認してる時間がないです。これを同量ずつ混ぜると不均質になっていいのだと思います。ただ、これも正確には、技法書に出てくるような、伝統的な天然白亜とは違うみたいです。


[638] Re: 半吸収性下地の顔料は 投稿者:清明 投稿日:2002/10/21(Mon) 12:41:45  

ありがとうございます
 いろいろ やってみるしかないですね
  たしかに チタン白が多い下地は
   冷たい感じでした
  でも 白亜の下地も 見たことないので
   今度作って見てみます
    
 また 質問させてください。
  どうもでした



[632] 困ったこと 投稿者:神崎 投稿日:2002/10/18(Fri) 01:35:52  

少々画材と離れたことなのですが質問させてください。
今、モチーフ用にザクロを乾燥させているのですが
中身を上部の6片の蔕が着いた穴から掻き出して乾燥させる方法を
とっているのですが、面倒なのと蔕が折れてしまう確率が高いので
その他の方法を考えています。
薬品に浸けてフリーズドライという手もあるのでしょうが
果実の質感が不自然に変わってしまうようで…
お助けを〜〜〜。



[636] Re: 困ったこと 投稿者:アナナス 投稿日:2002/10/20(Sun) 22:09:08  

☆神崎サマ
お。私も今ザクロ親戚の家から貰ってきて、乾かしてるところなんですよーー。 私はただ風通しのよい日陰で、乾かしてるだけなんですが。
中身ってあの赤い種のあるツブツブのことですよね??あれ、出しちゃうんですか??大変そうですね、それはホント・・・。もしや、西洋ザクロをお描きになるのかしら?私のは日本ザクロなので、熟すと勝手に口が、ぱかっと開いてしまうのですが。あの赤いつぶつぶ、あれ、乾くとしなしなになってしぼむし、質感は消えますよ。私も以前失敗しました。続き描こうと思って久しぶりに見たらしなしな。あのままの状態で乾かすというのは無理かも。果皮だけなら、ドライヤーや電子レンジ、お菓子の保存なんかに使う湿気取りのシッカロールで乾かすという手もあるんですが。もし、とりあえずできる限りそのままの状態で保存したいのなら、チルド保存用のビニール袋にいれて冷凍か、果実酒の要領で漬けてしまうかだと思います。
 あまりお役に立てませんで。失礼します。


[626] 油絵で出すぎた艶を消すには? 投稿者:ベルグ 投稿日:2002/10/04(Fri) 11:33:32  

質問させてください。
油絵で描いてて、艶が出すぎるのが悩みです。使用している画溶液はクサカベの
ペインティングオイルスペシャル(乾くのが速いのと使用感が気にいっています)。
溶き油を大目にグレースを重ねるように描くのでかなり使います。これには石油樹脂が
大目に入っているらしくできあがった絵はいつもテカテカで、照明が反射してしまいます。
本当なら半年おいて艶消しワニスをかければ良いのだと思うのですが、展示会に出すのに間に合いません。
応急処置的に艶を消す(あるいは和らげる)方法はないでしょうか?


[627] Re: 油絵で出すぎた艶を消すには? 投稿者:Miyabyo 投稿日:2002/10/11(Fri) 16:57:31  

はじめまして。ちょっとレスが遅いかもしれませんが、ご参考になれば。

 荒療法:蜜蝋で表面を擦る。(ただし、表面があまりに凸凹している絵には向きません)
 画材として売っている晒し蜜蝋は小粒で使いにくいでしょうから、湯を沸かし、その上から必要量投入すれば湯の表面に溶けて融合します。それを冷まして使ってみてください。(マイクロクリスタルワックスも使ってみたらどうでしょうか? こちらの方が比較的軟らかいので使いやすいかもしれません。メーカーとのパイプが強い画材屋であれば、ホルベインあたりは持っているでしょう)
 未晒し蜜蝋(淡い黄土色をしています)は、染色関係の材料を扱っているところで、塊で入手できます。

 長期的には、まず、下地の問題、使用しているメジューム、溶油、描き進め方などを根本的に見直すことを薦めます。以下は比較的簡単な改善例です。

 絵具の油抜き(紙に絵具を出して油分をある程度吸わせる)をして使うだけでも随分改善できるでしょう。

 蜜蝋1:テレピン又はペトロール3で蜜蝋ペーストを作る。(ビーカーと空き瓶を用意)。
テレピンを湯煎で熱して60〜70度(蟹の目大の気泡が浮いてくる)にします。そこに蜜蝋を入れ、溶けたら空き瓶に移す。常温に戻ると乳白濁のペースト状になります。
 これを、パレットで極少量絵具と練り合わせて使用します。

 利用されてるペインティングオイルをシステムで使う。
たとえば、あらかじめ、
 1.この油1:希釈液3(テレピン又はペトロール どちらが向いているか知りませんが)
 2.この油1:希釈液1
 3.この油2:希釈液1  の、3種類の溶油専用の容器を用意しておき、1から使い始め、仕上がりに応じて3へ移行させる。どの段階で1から2へ、2から3にするかは自分の判断でやってください。
 
 質問について(一般論として)。
 私はキャンバスも板も使います。板の場合、板に布張りした上に下地を施す方法や、布の下にも下地を塗って、布を下地でサンドイッチにする方法などがあります。
 描画法にしても、油のみ、テンペラのみ、エマルジョン、併用、等々。
したがって、そういった前提の話がないまま質問されても、仮に解決策やアイディアを持っている方がいたとしても、返答しづらいものではないでしょうか?
 
 ベルグさんの質問は、ある程度想定ができますので、クサカベのペインティングオイルがいかなるものか知らない、という前提ではあれ想定しうる範囲でお答えしました。



[628] Re: 油絵で出すぎた艶を消すには? 投稿者:ベルグ 投稿日:2002/10/12(Sat) 01:16:25  

Miyabyo様。
丁寧なレスどうもありがとうございます。
とりあえず、蜜蝋直接擦りを試してみます。昔雑貨屋で購入した蜜蝋100%の蝋燭が丁度ありますので。
蜜蝋でメディウムを作る方法も次の習作で実験してみます。

今までは市販のキャンバス使用。絵具は油彩のみ。溶き油はペインティングオイルスペシャル(クサカベ)
一本で最初から最後まで描いておりました。グレース(かなりかけます)もこの溶き油で薄めてかけていました。
最初に絵具箱に入っていたペインティングオイルを乾きやすい物(スペシャル)に変えただけで、それっきり変化させてません。
今度から質問の時には、こういう状況をきちんと明記するようにいたします。失礼しました。

Miyabyo様からレスをいただいての素朴な疑問なのですが、 希釈した蜜蝋がメディウムとして使えるような成分ならば、
何も(よく本で説明しているように)半年も油絵を乾かさずとも、普通に乾いた状態で
少量の絵具を蜜蝋メディウムで溶き(あるいは絵具なしで)、グレースのように薄く延ばしても問題ないのでは?
更に、その上から加筆も可能なのでは?
と素人的に考えてしまうのですが・・・そういうものではないのでしょうか??



[629] Re: 油絵で出すぎた艶を消すには? 投稿者:Miyabyo 投稿日:2002/10/12(Sat) 09:13:45  

 まず、「荒療法」と断って蜜蝋を選んだ経緯をご説明します。
 1.<溶き油を大目にグレースを重ねるように描く> <できあがった絵はいつもテカテカ>

 結果として出来上がった絵画最上層が<テカテカ>しているということは、その過程で消費された油量(リンシード油又はポピー油)が多すぎるということ。その量を減らすには、油絵具に含まれる油をある程度抜くこと、および、展色材(ベルグさんの場合は、クサカベのペインティングオイルスペシャル)に含まれる油の量を希釈剤(テレピン又はペトロール)でコントロールし、トータルの油分を減らすことが、基軸になると判断しました。つまり、これが原因であることを認識し、今後の改善策を促した方がよいと考えました。がしかし、

 2.<展示会に出すのに間に合いません。応急処置的に艶を消す(あるいは和らげる)方法はないでしょうか?>

 と、書いてあり、マットワニスを引くだけの乾燥時間が取れないとも書いてある。
 ところで、通常の艶出しワニスと、艶消しワニスは組成的になにが違うのかご存知でしょうか?大雑把にいえば、艶出しのワニス(樹脂+希釈剤)に、蜜蝋又はそれに類するワックス)を入れるとマットワニスになるのです。したがって、蜜蝋で直に擦ることでもその効果は期待されるのです(絵画表層がフラットであるならば)。


 <蜜蝋でメディウムを作る方法も次の習作で実験してみます。>
 
 <少量の絵具を蜜蝋メディウムで溶き(あるいは絵具なしで)、グレースのように薄く延ばしても問題ないのでは?
更に、その上から加筆も可能なのでは?>

 「これ(蜜蝋+希釈剤のペースト)を、パレットで極少量絵具と練り合わせて使用します。」
ここを正確に書くと、「これを、パレットに極少量用意し、絵具と練り合わせて使用します。」です。いかなる場合も蜜蝋の使いすぎは要注意です。一般的にある種のチューブ入りの絵具には、少量の蜜蝋(又はそれに類するワックス)が混入されています。これは、絵具にコシを与える目的で(手練の場合の目安は、胡桃大の絵具に対して小麦の粒大)。ただ、蜜蝋は、すでに書きましたように、艶消しの効果が期待されるわけですから、<テカテカになる>改善策のひとつとして、実験で使用されたらよろしかろうと考えたのです。

 したがって、少量の絵具に蜜蝋のペーストを溶いてグレーズするというのは避けるべきです。いつまでもベトベトします。当然ながら、その上に加筆するのは非常に困難です。
 あくまでも、メディウムとしてではなく、添加物として考えてください

 ただ、ベルグさんが、蝋画(アンコスティック)に興味をもたれ、蜜蝋の取扱いに慣れられたなら、別次元の画材として使えるかもしれません(掲示板の絵画技法書全般のスレッドに私の名で何冊か紹介してあります)。

 以上。



[630] Re: 油絵で出すぎた艶を消すには? 投稿者:ベルグ 投稿日:2002/10/13(Sun) 00:23:41  

>Miyabyo様

とても丁寧な解説ありがとうございます。勉強になります。
蜜蝋多+絵具少量というのは、現実的ではない使い方なのですね。
教えていただいた方法(蜜蝋メディウム)をまず試し、蜜蝋の感触を自分でよく確認してみようと思います。
何度もお答えいただきまして、本当に感謝いたします。


[586] 初めまして 投稿者:ちづる 投稿日:2002/08/18(Sun) 18:16:02  

初めて書き込ませていただきます!
本当に恥ずかしいような質問です・・・。
趣味でのんびり油絵をしているのですが、あまりうまくいかなかった
作品など、重ねてを描くと聞きます。その際は初めに描いた絵の上に
何を塗るのでしょうか?ただの白い絵の具を塗るのでしょうか?
結構絵の具ででこぼこしているものもありますがそういったものは
何かで削るのでしょうか??

皆さんビギナーズ掲示板とはいえ本格的なことを質問なさっている
ので何だか恥ずかしいです。どなたか簡単で結構ですので教えて
頂きたいです。よろしくお願いします。


[587] Re: 初めまして 投稿者:管理人 投稿日:2002/08/20(Tue) 01:41:36  

ジンクホワイト以外なら何でもいいと思いますが、「ファンデーションホワイト」という地塗り用の白があるので、それが良いかと。
あるいは、マツダ絵具の「キャンゾール」みたいなものを塗るのも良いんではないでしょうか。画材店に行けば買えます。説明は、箱かパンフに書いてると思います。
といいつつ、べつに自分の好きな色を塗ればいいのではないかとも思います。
では。


[588] そのままでも… 投稿者:monga 投稿日:2002/08/20(Tue) 10:33:58  

こんにちわ

もしも白くしたかったら管理人さんの言われる通りです。

ただ、個人的に僕なんかは最初に全体の色合いを決めて、下塗りするのでそのままの塗られた色を下塗りとして部分的に生かして描いてしまいます。
凸凹は仕上りに影響するので「キャンバススクレーパー」という絵具を剥がすナイフで取っておきます。普通のパレットナイフよりも刃に肉厚があって固まった絵具が取り去り易くなっています。間違ってもペンチングナイフを使ったらいけません曲がってしまいます。

固くて取るのが困難な場合は「ネオ・ホルベックス」(メーカーによって「ストリッパー」という名前もあります)という絵具の剥離材を使えば容易に取れます。使い方はお店で画溶液の説明書をもらってください。


[589] Re: 初めまして 投稿者:ちづる 投稿日:2002/08/20(Tue) 18:56:17  

ご返信有り難うございました!
なかなか聞く人がいないのでとても参考になります。
早速何枚かやってみようと・・。
そんなに決まった方法でしなくても良いこともわかりました。
また質問させていただくことあると思うのでよろしくお願いします。


[580] 初心者です 投稿者:瀬戸 投稿日:2002/07/26(Fri) 20:04:27  

個々に質問するのは初めてですが
少し解らない事があるので質問させて頂きます。

あの、メディウムを作る時に「蜜蝋」を混入させるじゃないですか、
出来ればこの時「蜜蝋」を入れる役割と効果を教えて頂けると
大変嬉しいです。

ちなみに私は趣味で油絵をやっています。
まだまだ下手ですが、とても楽しくやっています。


[581] Re: 初心者です 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/07/29(Mon) 09:07:12  

瀬戸 さん
はじめまして。

「蜜蝋」とは、分かりやすくいうとワックスです。
表面の光沢を抑えたい時、使うと良いようです。
微光沢の仕上がりが期待できるようですよ。
あと顔料の練り合わせ剤に加えると、絵の具に適度の固さを与えられるそうです。ノビはなくなると思いますが。
私は使った事が無いのであくまで知識のレベルでの解答です。
参考になれば幸いです。


[582] Re: 初心者です 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/30(Tue) 15:58:44  

もうちょっとしたら、蜜蝋のページも登場します(たぶん)。


[583] Re: 初心者です 投稿者:アナナス 投稿日:2002/07/31(Wed) 23:22:05  

はじめまして。アナナスといいます。
蜜蝋は、私も以前使用したことがあるのですが、表面保護、絵の具の展色剤、半光沢の艶出しに使うと教わりました。蜜蝋は、顔料等の材料をつなぎ合わせるという目的に一役かっているのだと思います。顔料を包み込み、絵の具を安定させて、耐久力をつけるのだと思います。 接着剤にもなるので、キャンパスの裏打ちに使用したりしています。(市販の接着剤よりは力は弱いですが・・・)。最近はやりのアロマテラピーの際、フレグランス・キャンドルに使用されたり、化粧品に使用されたりと、用途が広く、古くから使われていたようですね。車のワックスにも入っていました。 

 乏しい知識ですが、お役に立てれば嬉しいです。


[584] Re: 初心者です 投稿者:瀬戸 投稿日:2002/08/11(Sun) 14:08:43  

返信が遅れてしまってごめんなさい。
窓の鳥さん
管理人 さん
アナナスさん
有難うございます。大変助かりました。
蜜蝋ってこんなに沢山の役割があるんですね。
化粧品にも使われているんですか..。
そういうことは全然疎いので驚きです。
蜜蝋って画材だけでなく私生活にも大きく貢献している事、
油絵に対しての材質的効果も使いようによってはとても役立つ事が
分かりました。

最後にこんな初心者に親切にしてくださってどうも有難うございます。
とても感謝、感謝です。



[562] アスピック油? サンソダー? 投稿者:REENE 投稿日:2002/06/30(Sun) 00:49:54  

ここしばらく、何の疑いもなくペトロールでハーレム・シッカチフを薄めて使っていたんですが、先日、実は樹脂分が沈殿してることが判明し、もっと強力な揮発油で溶こうとラベンダーオイルを使ってみました。

とりあえず沈殿は無くなったし、テレピンより蒸発がゆっくりなはずだから、これは使えそうと思っていたんですが、臭いがちょっと強烈で、とても我慢できません。

ここのページの材料事典にある「アスピック油」を試してみようかと思うのですが、世界堂では見つかりませんでした。これはどんな油なんでしょうか。

また、同店の商品棚を眺めていて、W&NのSansodor(サンソダー?)というのを見つけ、説明文には、「樹脂の溶解に優れていて、テレピンより揮発が遅い。さらに低臭」とあったので、「これだ!」と即買いしてしまいましたが、これは何なのでしょうか?

海外製品は、日本製品には無いいろいろな商品があって見てるだけでも楽しいんですが、中身がよくわからないので、ちょっと困ってしまいます。


[563] Re: アスピック油? サンソダー? 投稿者:管理人 投稿日:2002/06/30(Sun) 08:41:58  

こんにちは。
まず、アスピック油は、単にスパイクラベンダーの別称という意味で書いてあります。当サイトの材料事典の各項目の下は、別称と英語名称だと思ってください。
何も書かなくても分るかと思ったんですが、そうでもないようなので、後で別称とでも付け加えておきます。

さて、REENEさんの場合、テレピンだと揮発が早いので他の溶剤を使いたいということでしょうか?
そうでなければ、テレピンを使えばいいと思うんですけど。
テレピンの方が揮発は早いですが、溶解力はペトロールより上です。

で、私はあまりルフランの画用液は使いませんので、実際のところ、何がどうなっているのかは知りませんが、テレピン以外を使いたい場合は、手元にルフランの日本語カタログに、ハーレム・シッカチフ、フラマン・シッカチーフは、「テレピンかクイックドライングペトロールで溶き伸ばす」と書いてあります。クイックドライングペトロールというのは、ルフランの製品です。ルフランは、他にペトロール・エッセンシャルオイルというのも出しています。何がどう違うのかはカタログの日本語訳だけはよくわかりませんでした。しかし、まずは、ルフランの商品同士で、これの通りやってみるのも、順序としてはいいんではないでしょうか?

ちなみに、ハールレムシッカチーフ、フラマンシッカチーフをペトロールなどの鉱物性精油で希釈する場合、条件があるようなことがラングレの技法書に書いてあったような憶えがあります(テレピン、スパイクラベンダーなどの植物性精油では問題ない)。ラングレの本もずいぶん昔のものなので、今の状況と合っているかどうかもわかりませんが。


[564] Re: アスピック油? サンソダー? 投稿者:REENE 投稿日:2002/06/30(Sun) 15:39:27  

お返事ありがとうございます。

おっしゃるとおりテレピンでは揮発が早いからというのがラベンダー油にした理由なんですが、ラベンダー油の代わりにアルファ・ピネンで溶いて少し生リンシードを加えたら、気持ち扱いやすくなった感じなので、少し様子を見てみます。クイックドライングペトロールも今度試してみます。でも、一応ペトロールなわけだから、加えて本当に大丈夫なのかなぁ・・・。

それから、サンソダーは、さっきハールレム・シッカチフを溶かしてみたんですが、見事に白濁しました。どうもペトロールと同じ石油精油みたいなので、今回は出番無さそうです。

ルフランの日本語カタログなんてあるんですね。今度店で聞いてみなきゃ。W&Nも日本語カタログでているんですか?



[565] ルフランの製品カタログ日本語版 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/12(Fri) 01:35:56  

ルフランの代理店は、以前はマルマンではありませんでした。画材掲示板で話題になっている技術書の日本語版などは、以前の代理店が翻訳したものなので、マルマンに問い合わせても対応はできないと思います。

とりあえず、製品カタログの日本語版ですが、bonapaさんにスキャンしていただいたので、それを置いておきます。
http://www.cad-red.com/photo/lefranc/lefranc1.jpg
http://www.cad-red.com/photo/lefranc/lefranc2.jpg
http://www.cad-red.com/photo/lefranc/lefranc3.jpg
http://www.cad-red.com/photo/lefranc/lefranc4.jpg
http://www.cad-red.com/photo/lefranc/lefranc5.jpg
http://www.cad-red.com/photo/lefranc/lefranc6.jpg
http://www.cad-red.com/photo/lefranc/lefranc7.jpg

まあ、これをアップしたところで、誰も文句は言ってこないでしょう。きっと。

当然のことながら、最新の資料ではないので、現在のものと食い違いがある可能性もある点を考慮に入れてご覧になって下さい。



[566] ちなみに。 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/12(Fri) 01:39:58  

W&Nのカタログの方は、確か有料だったと思うので、ちょっと、こちらでご提供はできません。
でも、専門的なことは何も書いてないので、そんなに悔しがることはないです。


[567] ルフランのカタログ 投稿者:REENE 投稿日:2002/07/12(Fri) 23:38:22  

ルフラン日本語カタログの画像ありがとうございます。
さっそく読ませてもらいました。

で、ひとつ気になったんですが、ハールレム・シッカチフはラングレの技法書によれば、コーパル樹脂配合のはずですが、カタログには、フォルモ・フェノリック(?)とあります。ラングレの本が古くて、今とは違うのは仕方ないとしても、「コーパル樹脂最高!」と思っていたのをバッサリ覆してくれたコイツはいったい何なんでしょうか。

W&Nのカタログは画用液のところだけ、店の人にコピーしてもらいました。でも、内容が薄い上に、最近ちょっと気になってる「blending & glazing medium」についての記載が無くてがっかりでした。まあ、海外サイトでいろいろ調べて結果、単なるダンマー樹脂+生リンシード油+ミネラル・スピリット(要はペトロールのことですよね)の混合油だとわかったので、とりあえずOKなんですけど。


[568] 追加。 投稿者:管理人 投稿日:2002/07/13(Sat) 11:40:16  

フェノリックはフェノール樹脂じゃないでしょうか。

ついでにルフラン画用液の成分表をアップしておきます。
これはHPYさんに頂いたものだと思います。
http://www.cad-red.com/photo/lefranc/lefrancm.jpg

元のファイルが無くなって、印刷してたやつをスキャンしたので、ちょっと文字が読みにくいです。
これも新しい資料ではないので、すでに現状とは違っているかもしれません。
すでに、先にアップロードしたカラーの資料と食い違ってる部分もあります。
そもそもどの資料も翻訳ミスが多発しているし、ルフランのもとの資料もかなり信頼性に欠けるようなことを聞いたことがあるので、頭から信じない方が賢明かと思われます。
そう言えば、テクニカルガイドの方にも、この表はあったので、そちらの新しいやつで確認すると一番確実かもしれませんね。仏語ですけど。

ルフランのハーレムシッカチーフは、全然色が濃くないですね。
ハーレムシッカチーフの方は、デュロイッツ社を吸収したときに、ルフランのライナップに加わったやつでしたよね。
やっぱりルフランにはフラマンシッカチーフがあったし、似たような画用液は要らないということになって、違うものになってしまったんじゃないでしょうか。ま、これは勝手な想像ですが。



[569] 実践あるのみ 投稿者:REENE 投稿日:2002/07/13(Sat) 19:09:01  

成分表の画像、ありがとうございます。

これだけ情報が錯綜していると、やはりここは片っ端から試してみるしかなさそうですね。ぶっちゃけた話、たとえ中身が何であれ、要は自分の描き方にぴったり合った画用液が見つかればそれでいいわけなんですけど、それまでの手がかりとして、特に成分の情報は貴重です(ダミーの混ざってるあたりも、まあ考えようによっては、「難しいパズルほど燃える」ってのと一緒で、見切ったとき喜びは大きいだろうし)。

とりあえず、まだノータッチだった「フレミッシュ・シッカチフ・メディウム」とルフラン製各種精油を試してみます。





[570] 画溶液のモデルチェンジ  投稿者:三嶋 投稿日:2002/07/17(Wed) 23:31:04  

REENE 様はじめまして。

ご指摘の通り、10年位前のハーレムシッカチーフは今より色も使用感も濃く、匂いも違う物でした。
匂いの違いは、主に希釈のテレピンがペトロールに変わったからでしょうか。
去年田舎の画材屋で、店の奥深くで埃を被り売れ残っていたハーレムシッカチーフとメディウムフラマン(両方ともおそらく15年くらい前の物?)を半額に値切り(極悪)、買い占めましが、やはり前述の通りでした。
ちなみにメディウムフラマンもかなり変わっています。

希釈に関しては、ちゃんと溶解出来れば使用感の好みが会う物で特に問題無いと思います。
ペトロールの匂いが珍しくダメな私はラベンダーを愛用。
あまり薄くしない(入れない)ので匂いもそれ程でもない気が・・・。
これは慣れてしまっただけかもしれませんね(笑)

またワンパターンの使用経験話になってしまいましたが、参考までに・・・。


[572] 古い画用液 投稿者:REENE 投稿日:2002/07/21(Sun) 20:20:36  

三嶋様 こんにちは。

名前同じのままで違う商品にしちゃうなんて、ルフランもかなりテキトーですね。
今より色が濃くて臭いも違うとなると、フラマン・シッカチフのほうがラングレ当時のハールレム・シッカチフに近い感じなんでしょうか。

15年前の物が売れ残っているなんて奇跡的ですね。
で、ちょっと気になったんですが、品質のほうは大丈夫なんでしょうか? 
3年くらい前に買って何度か使った後ほったらかしになってたW&Nのブレンディング&グレージングメディウムは、瓶の底の方にうっすら樹脂分と思われる沈殿があり、液も濁ってました。
使ってみて特に違和感はなかったから無視して使ってますけど、・・・なんか怖いなぁ。

ハールレム・シッカチフの溶剤には、カタログに書いてあったルフランのクイックドライングペトロールを試してみましたが、結局白濁してしまい、今はアルファピネンで溶いてます。
本当はラベンダーオイル使いたいんだけど、私にはあの臭い耐えられそうにありません。
この前、絵の教室の帰りに映画館に行ったんですが、うっすらラベンダーオイルのにおいが鞄から漂ってて、周りの席に人ごめんなさいって感じでした。



[555] 破れたチューブ 投稿者: 投稿日:2002/06/25(Tue) 16:48:18  

本能のままに油絵を描いている者〈初心者)ですが、
みなさんは、チューブの油絵の具のフタが開かなくて、思いっきり力を込めたら、チューブが破れてウニョっと中身が出てきた経験がありませんでしょうか?わたしの場合、いつもそうなので、キャップの部分が破損してなくなってる絵の具が今、急増しています。それらが至る所に色を撒き散らして困っています。何か、中身を移し変えるのに最適なケースというか、そういう物ってないんでしょうか?みなさんはどうしていらっしゃいますか?


[556] Re: 破れたチューブ 投稿者:karu 投稿日:2002/06/25(Tue) 19:27:15  

私もよくあります。(笑)
とりあえず応急処置としてチューブ全体をラップでくるんでおきます。
そのままでは使いにくいし、いずれは固まってしまいますので
空のチューブに詰め替えています。そしてラベルシールで色名を
書いて貼っておきます。私の購入したのはマツダ油絵具株式会社
のものですが他メーカーからも出ているかも知れません。
私は新宿の世○堂で購入しましたが、お近くの画材店でも注文
できるかも知れませんので問い合わせてみてはいかがでしょう。

空かない時は無理せずフタを温めたりするとよいです。
少なくとも詰め替えるよりは手間がかかりません。
以前は手練りの絵具やメジュームを詰めるのに使っていました



[557] Re: 破れたチューブ 投稿者: 投稿日:2002/06/25(Tue) 20:55:37  

karuさん、ありがとうございます!
空のチューブたる物があるのですね、今度お店で聞いてみます。

ところで、もう一つだけ質問なのですが、
以前に本かなんかで、絵の具は顔料をオイルで練って作ってあるって、読んだ記憶があるのですが、だったら、絵の具が固まるのを防ぐために
ペインティングオイルを混ぜたりしてもよいのでしょうか?


[571] Re: 破れたチューブ 投稿者:karu 投稿日:2002/07/21(Sun) 12:58:06   <URL>

気が付いたのが遅かったのでレスも遅れましたが、
結論から言うと×です。固まるのを防ぐには空気を遮断するしかないです。この質問に関してはTOPページの「基礎的な解説」に詳しく載っていますし、材料事典などもとても参考になりますので一通り見てください。その上での質問であればすぐに答えてくれる方も多いと思いますよ。




[560] オイルパステルについて 投稿者:mitch 投稿日:2002/06/27(Thu) 18:34:06  

初めまして、宜しくお願いします。
油彩にソフトパステルを加えた小品を描いた所
友人に「オイルパステルならキャンバスになじむのに」と勧められ
二回ほど試してみたばかりの初心者です。
確かに中々に魅力的な風合を生むものですが、「はて? どうしたら乾くの?」って・・・冗談みないな低レベルな質問ですけど(冷や汗)。
今回は取り敢えず、油絵具の表面が乾いた段階で[スプレ− パステル フィキサチフ]を使用しました。
使用しても良いのでしょうか? これの影響で、肝心な油絵具が影響を受ける様では困りますので。
日本画からアクリルに移行した友人に、こちらの掲示板を勧められ参りました。
御教授のほど 宜しくお願い致します。


[558] キャンバスペーパー 投稿者:フラン 投稿日:2002/06/26(Wed) 21:43:26  

はじめまして。最近油彩をはじめたのですが、画材が高いので「キャンバス」の代わりに「キャンバスペーパー」たるものを使っています。キャンバスに比べるとずいぶん手ごろなお値段なのですが、やはりそれにはそれなりのデメリットがあるのでしょうか?あったとしても初心者なのであまり大きな痛手はないと思うのですが…それと、油彩は「板」にも描けるそうですがどんな板なのでしょうか?また、これら以外のものには油彩は描けないのでしょうか?ご解説よろしくお願いします。


[546] 膠引きのでこぼこについて 投稿者:yc 投稿日:2002/06/23(Sun) 07:01:30  

 はじめまして。麻布を張るときの注意事項について聞きたいのですが・・・・私はテンペラやフレスコなどをやってます。油はどうしても今までうまく表現することができなくて、触れていませんでした。でももしかして支持体から手を入れれば自分の気に入った表現ができるかしら?と考え始めてみました。
 それで聞きたいのですが、生の麻布を張り、膠を縦と横2度引きました。翌日起きてみるとたるみが出てぼこぼこに。
 これは膠をぬった時点で、すでにムラができていたからでしょうか。それとも膠が厚塗りすぎたからでしょうか?
 生のカンヴァスから膠、それから白亜を塗る時点で注意することがあれば教えてください。ええと膠はパールを使っています。



[547] Re: 膠引きのでこぼこについて 投稿者:ゼレアー 投稿日:2002/06/23(Sun) 18:37:11  

はじめまして、ゼレアーです。
私の経験からすれば、膠液を薄くのばしながら、支持面全体に均等に塗っていけば、トラブルはそれほど起こらないですし、パール膠の使用も関係ないと思います。縦塗りをして乾かしたら横塗りをする、という具合に、塗りの方向を変えながら塗り重ねていらっしゃるようですし…。
風呂のお湯程度の温度の膠を、木枠に張った麻布に塗ると、たちまち布が収縮して、張りが一時的に強くなります。そして、だんだん乾いてきて、元の張り具合に戻っていきますよね。
たぶん…「生」の麻布ってのがミソだと思います。これって、膠さえも全く塗られていない、まっさらの布地…つまり、膠という糊で固められていなくて、洋服の生地のようにペラペラの柔らかい状態だったのでしょうか?こういう動きやすい布に地塗りをすれば、たるみやでこぼこがとても起こりやすいです。こういう場合は、乾いたら一度釘を抜いて布を外し、再度張り直せば、たるみもでこぼこも解消できます。
近いうちに、100号キャンバスを自分で初めて自製する予定なんですが、大きいサイズの画面ほど、たるみやでこぼこが出やすいようですね。また、湿気の多い夏に向けての作業になるので、うまくできるか不安です…キャンバス張りはやはり、冬場のほうがいいでしょう。
実はすいません…私も知りたいことがあります…大きな画材店には、膠引きを1回施したキャンバスがロール状で売られていることがありますが、膠が染み込んでいるせいか、割と硬い状態ですよね。これも、「生キャン」と呼ぶのでしょうか?白亜などを塗った状態のものは違いますよね?生キャンの定義ってどうなんでしょうか?ご存知の方、教えて下さればと思います。


[548] Re: 膠引きのでこぼこについて 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/06/24(Mon) 09:21:58  

yc様
はじめまして。
やはり、仮張りをして、上から重いものをのせて充分布を延ばしてから再度張り直して、膠をうすく、1層塗り、分乾燥させる方が良いでしょう。
あくまで、前膠は「目止め」が目的ですので多すぎると裏側に膠が出てしまいますし、キャンバスの柔軟性もなくなりますよね。
はじめは、板に膠で貼る方がカンタンですよ。
あとは市販キャンバス(地塗り済みのもの)の裏面を使うと、あまりテクニックもいらないで膠引きできますよ。

ゼレアー様
はじめまして
定義なんて無いんじゃないかなと思います。
キャンバスという言い方がそもそも外来の日本語ですし。
売る方としては名称にちょっと困りますよね。
一般的には「自分で膠引きからやる人」は少ないので、
キャンバス=地塗を施した麻布
なのでしょうね。
「生キャンバス」という言い方で販売している物は見た事ありませんが、画材店の人に「生キャンバス」くださいといえば大体、麻布の状態の物を紹介されるのではないかなと思います。

あとは、「ローキャンバス」という言い方で膠引きしたものが売っていたとおもいます。私は使った事がありませんが…。


[549] Re: 膠引きのでこぼこについて 投稿者:yc 投稿日:2002/06/24(Mon) 17:47:41  

 いろいろと解説をしてくださってありがとうございます。
 お二人の話を総合して考えると、原因は膠が強いような感じです。膠を引いて乾燥させた後のキャンバスは、張り直しにかなりの力が必要でしたし、そしてひっぱたあとも綺麗な表面とは言い難いです。麻布が濡れた色にならなくてもだいじょうぶそうですね。

 これからいつものウサギ膠を使ってやり直してみようと思いますが・・・・・
 仮張りの後に重いものを載せるというのはどのように?
 本などをのせて伸ばしてしまうのですか?
 2度目の膠を引くの乾燥のタイミングははどのくらいでしょうか?
 


[550] Re: 膠引きのでこぼこについて 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/06/24(Mon) 18:35:54  

yc様
あの、かり張りの時は膠は引かないのですよ。
あくまで布地を限界まで延ばすのが目的ですから。それをやらないと膠を引いた時にぼこぼこ状態になるのです。
お湯をかけて、重しをのせて(足をのせてひっぱってもOK)引っ張るのです。
膠引きは目止めが目的ですので、布地の穴が塞がればOKです。
日本は湿気がつよいので難しいと思いますよ。
2度目は、天候にもよりますが、丸1日置けば良いと思います。
キャンバスに膠は控えめに使うのがコツだそうです。(カビの原因にもなりますので。油もか…)
あとは経験を積みましょう。(あ〜偉そうだ)


[551] Re: 膠引きのでこぼこについて 投稿者:yc 投稿日:2002/06/25(Tue) 15:19:26  

 この半年くらいフレスコ模写に取り組んでいました。支持体のモルタルも初めのうちはその日の天気やちょっとしたことで、うまくいったり、いかなかったりです。
 キャンヴァスももう少しいろいろ試行錯誤しながらがんばってみようとは思います。
 窓の鳥様はいつもはどの行程まで自分でなさっているのですか?
 


[542] 引用(コラージュー)について。 投稿者:AEG 投稿日:2002/06/04(Tue) 15:31:11  

自分の描いてる絵の中に、昔の名画の一部を、コラージューで貼り付けたり、または描いたりしたいのですが、この場合、著作権とかは、どのようになるのでしょうか?またこうゆう作品を、公募展などに、出品したりできるのでしょうか?


[543] Re: 引用(コラージュー)について。 投稿者:管理人 投稿日:2002/06/06(Thu) 12:24:29  

私は法律の専門家ではないので、正確なことはわかりませんが、作者の死後50年経過で、著作権は消失します。一部の国のものは60年経たないと駄目な場合もあります。例えば、日本は敗戦国なので、当時の協定で、アメリカ人の作品は、日本では60年後に無断使用可能ということになったりすることがあるようです。とりあえず19世紀以前の名画は関係ないでしょう。
撮影したカメラマンの著作権というのもありますが、絵画の写真など、撮影者のオリジナル性のないようなものは、著作権がないという解釈もあります。
あとは、美術館の所有権ですが、出版する本に載せる場合などは、美術館の許可を得るのが当然と言えますが、画家が絵を作成する際に、そこまでするかどうかは、わかりません。ふつうしないと思います。

グレーゾーンなので、過去の判例を見た方がいいかもしれません。コラージュで裁判になるのは、どちらかというと他人の顔なんかで肖像権問題が発生したり、著作権が発生しそうな写真を使った場合などが多いと思います。

管理人の知るところではこんなところです。間違いがありましたら、どなたかご指摘ください。


[535] 弾かれる時&べとつくとき 投稿者:REENE 投稿日:2002/05/30(Thu) 20:03:07  

油絵について

Q1:層を重ねていき、絵の具がはじかれるとき、下層の油分が飽和しているため、ルツーセや揮発油を塗布すると良いといろんな本に書いてありますが、そもそも油分の飽和して弾かれる状態とは構造的にはどういった状態のことで、それがルツーセや揮発油の塗布で改善されるとはいうのは、どういうメカニズムによるものなんでしょうか。

Q2:
乾性油+樹脂分+揮発油を混ぜた絵の具で薄くグレーズした後、触っても色は付かないけど、いつまでもべとついているのは、メディウムの配合のうち、何が足りない(または多すぎる)のでしょうか。


「Aという状況にはBを使えばいい」というのは市販の一般的な技法書などにも載っていますが、「なぜAという状況が起こり、なぜBを使えばいいのか」まで説明してくれる本ってなかなか無くて、突き詰めて考えていくと、どん詰まってしまいます。
ご教授よろしくお願いします。


[536] Re: 弾かれる時&べとつくとき 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/06/03(Mon) 10:25:23  

なかなか、味のある質問ですね。

全体的な答えとしては、
『絵描きは化学者ではないよ』
といえるわけですが、
「それを言っちゃー」てだれかの台詞のようですね。

実際、たとえば「ツヤ引き」現象を完全に説明できる画家はおそらく一人もいないのではないかなと思います。
一般的には、下層部の塗りが加筆層のオイル&樹脂分を吸収してしまうためと説明されているけれど、
経験的には、それだけでは説明できない場合が多々あります。

Q1。
絵の具が下層の塗りの上に乗るには、ある程度の多孔質の状態が望ましいのですが、油分や樹脂分が過剰な場合、油膜が形成され穴を塞ぎつるつるの状態になり、絵の具を弾いてしまうのだと思います。
乾性油の場合、乾燥の為に酸素を吸収し酸化重合し凝固します。この時ガスを噴出するので表面が多孔質になると言われています。ですが過剰な油膜が形成された場合、おそらくこの穴を塞いでしまい、上塗りをうけつけない皮膜を形成してしまうのではないかと思います。(想像の域を出ませんが)

油が上塗りの層を弾くのは、油膜がある程度乾燥しているからですね。
ですが、あくまである程度であって揮発精油などで充分油膜が弛んでくるわけです。ですので、テレピンのみぬったり、ルツーセである程度改善されるわけです。

しかし、コーパルなどの硬質樹脂を使用した場合、表面はもっと堅牢ですから、そんなものでは歯が立たなくなるものです。その場合、じゃがいもでこすったりすると乗るようになるようです。私はやった事が無いけど。(修復家は絶対反対する方法ですね)

Q2。
ご使用の描画オイルの配合比が分かりませんので、はっきり言い切れませんが、
樹脂(多分ダマールだとおもいますが)が多いかもしれない。

試しに、ダマールニスのみをガラス面にぬってみてください。(ルツーセでも良いですよ)
いつまでもベタベタの状態が続きます。
軟質樹脂(ダマールやマスチック樹脂)と言われるものは、概ねこんな感じです。
また、テレピンに含まれる「ロジン」も同じようにべたべた感の原因になりうります。

このベタベタ感がお嫌であれば、例えば「アルキド樹脂」などの合成樹脂メディウムを使うのも一つの方法だとおもいます。すっきり乾燥してくれますよ。

たとえば、病気を直すのに様々な「民間療法」というものがありますが、おおむねなぜそれをやると身体が改善されるのかはよくわかりません。
漢方薬も今は科学的に有効性が証明されていますが、遥かな昔から有効性は知られているわけです。
メカニズムを知るより、「目的は何なのか」を考える方が建設的かもしれませんね。
答えになっていないけど。
絵画技術とは「民間療法」的世界の集合体のような所があると思います。
あるいは「錬金術的」とも。

あまり良い答えになっていないけど、参考になれば嬉しいです。


[537] Re: 弾かれる時&べとつくとき 投稿者:REENE 投稿日:2002/06/03(Mon) 11:26:06  

窓の鳥さん、ありがとうございます。

Q1について、多孔質な面についてのお話とてもわかりやすかったです。
乾性油は乾燥すると揮発油には溶けないわけだから、上から塗るルツーセの類は下層の樹脂分を溶かしているのか・・・でもそうすると、乾性油だけで描いて油膜ができたしまったら終わりか、などと考えていたんですが、そういえば、乾性油ってちゃんと乾くには1年とかかかるんでしたね。なるほどです。

では、弾き改善にルツーセ(要は樹脂入り揮発油)を使うのはどういう訳なんでしょうか。光沢の統一という面では確かに納得できるんですが、どうもルツーセを塗ると、樹脂の膜ができてしまい、弾かれはしないものの、なんとなく塗りづらい感じがします(ダンマルのべとつきのせいという気もしますが)。理屈としては、樹脂の膜が出来たところで、上から塗る絵の具に含まれる揮発油が溶かしていくから問題なしと考えられるんですが、そうすると、代わりにアルキド樹脂を揮発油で溶いたものを塗布しても大丈夫そうですよね。窓の鳥さんはどうされていますか?

ちなみに私は、描画オイルに、リクイン1+サンシックンド・リンシード1〜1.5+ペトロールを使っています。少し前までリクインの代わりにルツーセを入れていたんですが、どうにもべとべとして、リクインにしてからは1日でカリッと乾くので、「もしや」とは思っていたんですが、やはりダンマル樹脂自体がそういう性格を持っているんですね。
とても参考になりました。 


[538] Re: 弾かれる時&べとつくとき 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/06/04(Tue) 12:32:10  

>では、弾き改善にルツーセ(要は樹脂入り揮発油)を使うのはどういう訳なんでしょうか。
ルツーセ(加筆用ニス)は層と層との密着度を高めるために必要なものです。
加筆する時は、(下層部が乾いた状態で)ほぼ必ず使う必要のある物です。
一般には、「ツヤ引き」を起こした時の対処としてルツーセ(加筆用ニス)の使用をすすめていますが、
本当は「ツヤ引き」を起こしてから対処しても後の祭りなのです。(厳しく言えば)
「ツヤ引き」した箇所は十中八九乾性油&樹脂分が不足していますから、後年、剥離やひび割れの原因となりえます。表面上のツヤ以外に内部構造的に弱くなっているのです。(とはいえ、起こしてしまうのだな〜。これが。)
あ、弾きの問題でしたね。
「塗りづらい」ですよね。市販のルツーセのままだと。
そこで、塗りやすくするために画家によって工夫が必要になるわけです。(プロ、アマチュア問わず)
揮発精油を増やしたり。乾性油を少々加えたり。加筆用ニス塗布後時間を見計らったり。
これは人によってかなり違うし、聞いてもなかなか教えてはくれないでしょうね。(私も教えられない。なぜなら責任が持てませんから。)

>そうすると、代わりにアルキド樹脂を揮発油で溶いたものを塗布しても大丈夫そうですよね。

おっしゃる通り、アルキド樹脂を揮発精油で薄くのばせば充分加筆用ニスになると思いますよ。
濃すぎると、次の層が後年、剥離するおそれがありますが。
昔、アクリル地塗りの上にアルキド樹脂を多めにして半透明のグレーを下塗りしました。
その上に、カゼインテンペラとマスチック樹脂の自家製メディウムで同一画面の別々の所に絵を描きました。
10年後、ふと押し入れから取り出すと、見事に全て剥離しておりました。
ちょっと極端な実験でしたが…。
アルキドは強力ですので、使用する場合はできるだけ樹脂分はアルキドだけ使用した方が層と層との親和性がたもてて安全かもしれませんね。


[539] Re: 弾かれる時&べとつくとき 投稿者:REENE 投稿日:2002/06/04(Tue) 15:29:09  

ご回答ありがとうございます。

正直、ここで質問するまでは、ルツーセの様々な障害に半ばくじけ「もうルツーセとは縁を切ろう」と思いはじめていたんですが、またいろいろ試してみる気になりました(本当は溶剤づくりの「あれ混ぜたり、これ混ぜたり」って錬金術みたいで結構好きなんですけど)。

最近、溶剤の他に下地に関しても、少し考えみた方がいいかなぁと思っています。こっちは全く手つかずなので、これからしばらく楽しめそう(?)です。

ここの掲示板は前からよく見ていて、その度に「みんな難しい話してるなぁ。俺なんて全然踏み込めないや」と、うらやましく思っていました。以前に一度質問したことがあったんですが、まったく何も知らなくて、そもそも質問の意味が謎だったりして、ずいぶん情けない思いをしました。
でも、今回思い切って聞いてみて良かったです。
また手に負えない疑問を抱えてしまったときは、どうか知恵を貸してください。

窓の鳥さん、長文でお返事くださり、どうもありがとうございました。


[528] 粒膠のことで 投稿者: 投稿日:2002/05/27(Mon) 00:14:57  

パネルに布を張ろうと思っているのですが、
膠でやったほうがいいと聞いたので、
接着力が強いらしい粒膠というものを買いました。
そこで接着剤として膠を使うときは濃い目にしたほうがいいのでしょうか?
また接着剤として粒膠を使う場合の水との割合を教えていただけませんか?
ちなみに粒膠というのは、パール膠と同じなのですか?



[529] Re: 粒膠のことで 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/05/28(Tue) 12:32:34  

Kさん
はじめまして。
私もパネルに布貼りする時、アクリル樹脂より膠の方がすきです。密着度が良い気がします。
(接着力で言うとカゼインの方が強いですが準備が結構手間です。)
私の場合、膠の濃度は大体 
水9:膠1
です。
膠の種類は一般的に手に入る物で考えると、「ラビットスキン」が良いようです。
パール膠は安いけど接着力がかなり弱いです。日本画用ですよね。
粒状の物が「ラビットスキン」かどうか分かりませんが、(多分違う気がします)日本画用の物なら水分を抑えた方が良いかもしれませんね。配合比は実験するしかないと思います。

御存じかと思いますが、布貼りする時は、必ずパネルに「前膠」を塗り、充分乾燥させてから貼った方が良いですよ。




[530] Re: 粒膠のことで 投稿者:k 投稿日:2002/05/28(Tue) 15:37:58  

窓の鳥さん答えてくれてありがとうございます。

今まで普通に売っているキャンバスで描いているだけでした。
最近大学で支持体についての講義を受けて、
やってみようとおもいました。
周りでは、接着剤にボンドを使っている人などもいて、
そういうのはあまりよくないということを聞きました。
膠ならば接着にも目止めにも優れていると言う話でした。

他のホームページで調べたら、パール膠が接着力が強いと書いてあったので、
粒膠を買ってみたのですが、失敗かも知れませんね。
まあ試してみないとわからないですが。

御存じではありませんでした。
前膠というのは、目止めのような意味合いでするものなのでしょうか?
先にパネルに膠をぬって、乾かしてから、
布を張るようにすればいいのですかね。

あとカゼインというのはアクリル樹脂のことなのでしょうか?
全然詳しくなくて恥ずかしいです。


[531] Re: 粒膠のことで 投稿者:カンリニーン 投稿日:2002/05/28(Tue) 15:46:09  

管理人は兎膠で間に合っているので、粒膠は使ったことがありませんが、一部の日本画用の膠は試してみました。ただ各所で紹介されている処方が顔料を定着させるためのもので、確かに接着力に欠けると思いました。ただし、粒膠は接着力が強くて、布を貼ったり、地塗りに使ったりするには良いという話ですね。

しかし膠の選択は、布を貼ったあとの使い道にもよると思います。どんな地塗りをするか、地塗りはしないのか、など。
初めて膠をお使いになるのであれば、洋画材料の粉末の兎膠がいいですよ。むしろ、湯煎の際に70℃以上に温度を上げないなど、その辺に気を使って、接着力を引き出す方がよいかと思います。

本題の粒膠と水の量ですが、Web上では日本画材として使用する場合についてしか書かれていませんでしたが、↓のようなサイトがありました。参考にはなると思います。
http://www.mifuya.co.jp/gazai2.html
http://www.picasso.co.jp/nihonga_nikawa.html

かなり薄く使うようですね。これは布の目止めか、顔料を定着させるためのレシピなので、パネルに布を貼るときはどうかというと、ちょっとわかりませんが目安にはなると思います。これよりも多少濃くした方がいいと思います。ただし濃くし過ぎると塗りが厚くなるし、ひび割れたりするかもしれません。

あとは↓のようなページも参考になります。
http://www.artnavi.ne.jp/enogu_museum/a-3-2-5.htm
http://www.din.or.jp/~sasakivn/report/leimen.htm

では。



[532] Re: 粒膠のことで 投稿者:窓の鳥 投稿日:2002/05/29(Wed) 09:35:09  

管理人さん
「アートナビ」観ました。
かなり詳しく書かれているので為になりました。
パール膠、粉末膠が接着力が強いとは知りませんでした。
個人的には、パール膠を以前使って接着力が弱わかったと記憶していたのですが…??。

kさん
前膠は、目止めの目的です。生のキャンバスに施す場合、かなりテクニックがいりますが、板に施す場合、多めに(といっても常識の範囲で)ぬって乾かすだけです。
そうしないと布を貼る時、使用した膠が板に吸われて接着力が弱くなります。

カゼインはミルクから取れる接着成分です。古来から木材の接着剤に使われているようです。
粉末状で売っていますが、一晩ふやかしてからアンモニアを使って溶かすので手間です。

それではまた。


[533] Re: 粒膠のことで 投稿者:カンリニーン 投稿日:2002/05/30(Thu) 11:15:13  

窓の鳥さん、
粒膠の接着力、実際どうなんでしょうね。
私も粒膠、手元にあるのでいずれ使ってみます。
こういうサイトをやっている手前、いろんな膠を買ってきて試していたのですが、途中で止めてました。
こういう部分に力を入れてもしょうがないかな、と思ったもので。
幅を広げると中途半端になるし、それよりも兎膠を使うときの温度とか量とかを試した方が、ずっと良いかと思って。

kさん、
ちょっとはこのサイトのコンテンツにも目を通してくださいね。
全部書いてありますよ。


[534] Re: 粒膠のことで 投稿者: 投稿日:2002/05/30(Thu) 13:47:32  

カンリニーンさん、窓の鳥さんいろいろありがとうございます。
一応けっこうこのサイトは見てますよ。
かなり参考にしてますし。
あとカンリニーンさんが教えてくださったサイトもほとんどここ最近みたサイトでした。

いろいろなサイトを見ると展色材?として使う分量は比較的書かれているのですが、
布を張るなどの場合のことは少しありましたが、あまりなかったので、
このサイトの人なら一番詳しいだろうと思って、質問してみました。
温度にしても60度とか70度とか80度とかいろいろそこによって書かれていることが違いましたし。
粒膠が接着力が強いというのも、カンリニーンさんの教えてくれたサイトで見て知ったものです。
そのサイトでは粒膠は高価だと書いてあったけど、実際ぼくが買ったのは、
安かったので、どうなのだかよくわかりません。
高価な粒膠は接着力も強いということなのかとか。

どうせぼくは木枠を使うとしても、ラワン材のものを使うと思います。
安いので。
ラワン材なんかだと特に目止めはしたほうがいいらしいです。
ラワン材だとなんか色かなにかがしみだす?とか言ってました。
他にもよくない点はいくつかあったと思いますが、忘れてしまいました。
というかラワン材は使わないほうがいいと言われました。
目止めとして布と板の間に紙をはさむとかもいいそうです。
紙を貼る場合も下に一枚紙を張っとくといいみたいです。
あと一番簡単でなかなか効果のなる方法は、
板に直接市販のフキサチーフをかけるといいらしいです。

このサイトはなにかあったら時々これからも見させてもらうと思うので、
これからもがんばってください。





[519] 油絵のクリーニング 投稿者:nakamura 投稿日:2002/04/30(Tue) 12:11:09  

知人の油絵公募展入選作品を20年ほど前に買いましたが、裸のまま飾っていたら、汚れてしまいました。
どなたか、簡単に表面をクリーニングする方法を教えて下さい。


[520] Re: 油絵のクリーニング 投稿者:ユーフレーム 投稿日:2002/05/01(Wed) 08:49:34  

額縁店で絵画の修復をしてくれるところがあります。絵洗いという方法で絵の汚れを落としてもらえます。ご自分でされる場合は、中性洗剤またはピクチャークリーナーで落とせるようですが、いくつか注意点がありますので、額縁店へ作品の状態を説明され相談をされたほうがよいのではないでしょうか。


[523] Re: 油絵のクリーニング 投稿者:管理人 投稿日:2002/05/03(Fri) 14:53:07  

ユーフレームさん、こんにちは。
お世話になっております。
もしよろしかったら、修復を依頼できる額縁屋さんなど、いくつか紹介していただけるでしょうか。宣伝になっても構いませんので。
保存、修復スレッドも作成しましたので。
http://hpcgi1.nifty.com/cad-red/mie_bbs2/mie-bbs.cgi?s=54
では。


[524] Re: 油絵のクリーニング 投稿者:nakamura 投稿日:2002/05/03(Fri) 16:57:48  

ユーフレームさん
有難うございました、早速やってみます。
ちょっとやって、素人では危ないと思ったら、いきつけの額縁屋さんい相談してみます。


[526] Re: 油絵のクリーニング 投稿者:ユーフレーム 投稿日:2002/05/05(Sun) 15:41:37   <URL>

ユーフレームです。お世話になっております。
絵画の修復は、額縁店によって修復の方法が違うようです。ユーフレームの仕入先、額縁店(株)大雅堂に問い合わせてみました。大雅堂では、作品の状態にもよりますが、出来るだけ元の作品に手を加えない方法をとっております。年月を経た作品にあまり手を加えるとおおげさかもしれませんが違う作品になってしまう可能性があるからです。高級絵画のオークションでは、手を加えた古い作品は、受け付けてもらえないという事もあるそうです。
また、お客様のご要望で古い作品を最近完成したばかりの作品のように修復される額縁店もあり、絵画の修復はかなり難しい問題です。
いずれにしましてもお客様のご希望に沿う作品の修復をしてもらえる額縁店に依頼されるのがよいのではないでしょうか。
説明不足かもしれませんが、以上の理由で、ユーフレームでは、修復を受け付けている額縁店がどのような修復方法をとられているのか把握できておりません。
美術関係の雑誌やホームページで絵画の修復の広告を出されている額縁店があります。
(株)大雅堂では、長年の経験と技術を持った修復士に絵画の修復を依頼しており、作品の保証もしております。
以下、(株)大雅堂の連絡先です。
大阪本社 TEL 06−6568−7691
東京支店 TEL 03−3359−4030   
ユーフレームのホームページでも(株)大雅堂の紹介しております。
では、説明が上手く出来なくて申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。また宣伝になってしまったかもしれませんが、お許しくださいませ。



[527] Re: 油絵のクリーニング 投稿者:管理人 投稿日:2002/05/07(Tue) 08:49:32  

ユーフレーム様。
お返事ありがとうございます。
とてもわかりやすい説明でした。

どんな修復方法をとっているのかは、やはり実際にあずけてみないとわからないかもしれませんね。
その辺の口コミ情報がありましたら、他の方も書き込んでみてください。


[513] 公募展に出品するときの運搬方法。 投稿者:AEG 投稿日:2002/04/18(Thu) 17:01:40  

こんにちは。
今度、初めて公募展に100号の絵を、出品しようと思うのですが、
どのようにすればいいかよく分かりません。
普通に宅急便などを、使って運搬するのでしょうか?




[514] Re: 公募展に出品するときの運搬方法。 投稿者:浅井 投稿日:2002/04/18(Thu) 20:09:28   <URL>

公募団体の出品規定書に、直接搬入と業者委託搬入とそれぞれの詳しい説明が載っています、それを読めば解ると思います。
出品規定書は公募団体に郵便で送ってもらってください、それと100号サイズの作品は大きいので本人の直接搬入であれば、軽トラックあたりが必要だと思いますし、直接搬入書類の手続きは、宅急便屋さんはしてくれないと思うので本人の立ち会いが必要です。
よほど近くない限り、公募団体指定業者に搬入搬出を委託した方が良いと思います、なんせ100号はチョット大きすぎます。


[525] Re: 公募展に出品するときの運搬方法。 投稿者:AEG 投稿日:2002/05/04(Sat) 00:54:56  

どうもありがとうございます。
参考になりました。




[515] クラインブルー 投稿者:RUE 投稿日:2002/04/22(Mon) 20:18:40  

はじめまして。
実は私は絵を描いてるわけではないのですが、ここなら知ってる人がいるんじゃないかなーと思って。
インターナショナルクラインブルーの原材料って何か教えて下さい。
よろしくお願いします!


[516] Re: クラインブルー 投稿者:三嶋 投稿日:2002/04/23(Tue) 23:15:23   <URL>

古い話の朧気な記憶なのですが、10年程前、現代美術について二人の人物が毎回論議するTVの深夜番組があり、その中で、単色のウルトラマリンだったと語られていた記憶があります。たしかメーカー名まで特定されていた気が・・・。とにかくうろ覚えで申し訳ありません。どなたか現代美術に精通した方なら、確実な情報を知っているかもしれません


[517] 補足 投稿者:三嶋 投稿日:2002/04/24(Wed) 01:31:43   <URL>

検索で調べていた所、とある二つのHPで、「某社の油絵の具のコバルトブルーと同じ色」そしてもう一つには、「クラインブルーと名付けられ乳白色の薬瓶に詰められた群青の顔料」と書かれていました。クラインの作品を生で見た事は無いのですが、大変鮮やかな色との評判なので、単色のコバルトかウルトラマリンの可能性が高いようですね。作品を見て真相を確かめたくなりました。


[518] Re: クラインブルー 投稿者:RUE 投稿日:2002/04/25(Thu) 09:56:29  

こんなに早くお返事ありがとうございますっ!
確かどこか日本の美術館で販売もしてるみたいなんですよねー。


[521] Re: クラインブルー 投稿者:bonapa 投稿日:2002/05/02(Thu) 14:50:40  

かなり遅いレスですんません。この掲示板とかほとんでおみていなくて、、
昔は青山のワタリウムでたくさん売っていた。(今無いですね)
今あるのは原宿のおみせ。
渋谷区神宮前4-9-8カソデール原宿(B1)地下鉄の表参道駅下車A2出口から出る。
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.39.50.954&el=139.42.49.968


地図参照してね、原宿のロイヤルホストそば。
瓶こみで200グラム1本1600円
営業時間は11:00-20:00
いってらっしゃ〜い。


[522] Re: クラインブルー 投稿者:bonapa 投稿日:2002/05/02(Thu) 15:09:09  

ごめんなさい、
貴殿は売っているところをおさがしではなくcompsitionが必要だったのですね。
内容は存じません、。すみません。
私が作品をみたりその実際の顔料を見た感じでは安いものっていう感じでした。泥絵の具にちかいかんじです。仕上がりもマットでそんな感じだし。
IKBとして指定されているのはウルトラマリンベースです。それに蛍光の染料系のブルーなどを混ぜ合わせているようですよ。(手につくと染まるから)IKBとして作られている成分内容は一応公開されていないから本当のところはなかなか本人しかわからないのではないでしょうか??
でもこの価格の安さからしてもどう考えても「コスト高の製品」ではないですよね。
顔料の粒子も大きいです。あとは彼がしようしている定着材が専用に作ったとかいうもので油分を使わずマットなしあがりになっているようです。もともと舞台用の書割り(というのか?舞台の背景画)にスポンジを使ってこの色を塗ったことが始まりというのも「泥絵の具」にちかいっていうのが伺えますよね。

では、以上。あまりたしにはならなかったけど。



[511] チューブの開け方 投稿者:tajima 投稿日:2002/03/25(Mon) 09:24:34  

こんにちは。
油絵を描く時間がないまま1年以上経ってしまい
先日、また絵を描いてみようとキャンバスなどを用意して
画材ケースの中を調べると、絵の具のふたがどうしても開きません。
チューブのふた付近の絵の具を削って、
テレピンなどを染み込ませてみましたが
その方法でなんとか開いたのは1個だけで
後は全く歯がたちませんでした。
仕方がないのでチューブの後ろから出したりしていますが
手が絵の具だらけになってしまいます。
みなさん、このような状況のとき、どのように工夫されているのか
何かヒントがあれば教えていただけると幸いです。
ちょっと掲示板の意向と外れているかもしれませんが
よろしくお願い致します。



[512] Re: チューブの開け方 投稿者:monga 投稿日:2002/03/26(Tue) 15:10:02  

こんにちわ!!

良くありますよね、無理に開けようとするとチューブが破けちゃったりして。

簡単に言えばキャップを暖めればすぐ開きます。キャップの部分を熱湯に浸けてやるとキャップと固着した絵具が柔らかくなって驚くほど簡単に回るようになります。ライターで暖めても同様に取れるんですが、暖めすぎてキャップが変形したり煤で真っ黒になることもあるのでご注意。もちろん火傷しないようにしてくださいね。

油つぼのキャップもしばらく油入れたまま置いておくと取れなくなることがありますが、同じようにお湯で温めれば回ります。この後のパレットナイフを使ったキャップ周りの清掃が常に絵を描くときの前作業でしたが、結構楽しかったりして…。


[497] はじめまして 投稿者:mono 投稿日:2002/03/08(Fri) 13:57:36  


最近、油絵をはじめた初心者の19才です。

油絵の知識は高校の選択美術の知識くらい。
しかも田舎なので教えてくれる人もいなくて試行錯誤して
描いています。

私が描いているのは主に抽象画なのですが、油絵で絵の具
と混ぜ合わせて盛り上げるような物があると記憶にあるの
ですが、近所の画材屋に行ったら「アクリルならあるけど
油絵では聞いたことがないね」とのことでした。でも使っ
たような気がするのです。私の記憶違いなのでしょうか。




[498] 盛り上げ 投稿者:monga 投稿日:2002/03/09(Sat) 09:55:06  

初めまして

おっしゃっているのは、多分クサカベさんの「シェルマチエール」ですね。貝殻の粉で成分は日本画の胡粉と同じもので粒子の胡粉より粗い物です。軽いので画面に使用してもキャンバスが重くならないので良いようです。粒子が何種類か出てたように思います、「ストーンマチエール」という石の粉も出されていたと思います。値段は高くはなかったように思いますが画材店さんで聞いてみて下さい。


[499] 盛り上げ 投稿者:管理人 投稿日:2002/03/09(Sat) 14:03:49  

もしかしたら、アルキド樹脂を使ったニュートンのオレオパストのようなものかもしれませんね。アルキド樹脂の説明は、駄文ですがこのサイトにもあるので、探してみてください。

正確な名称は忘れましたが、チューブ入りのクイッククリスタルメディウムというような名前の製品が、ホルベインのもありますよね。店員がサッパリな人だったときは、どの画材店にもメーカーのカタログぐらいは置いてあると思うので、それで商品を指差して取り寄せてもらうといいかもしれません。



[500] Re: はじめまして 投稿者:mono 投稿日:2002/03/09(Sat) 18:30:09  

monga様、管理人様、丁寧に回答頂きありがとうございます。

モデリングペーストのようなジェル?状のものだったと記憶
しているのですが…。絵の具に混ぜて節約になるかな…と考
えているのですが、使用方法が間違っているでしょうか?

管理人さんのおっしゃるアルキド樹脂とはホルベインのスト
ロングメディウムというのがそれでしょうか?一応カタログ
にはアルキド樹脂が主成分とありますが…?度々申し訳有り
ません。よろしくお願いいたします。


[501] Re: momoさん 投稿者:管理人 投稿日:2002/03/10(Sun) 13:04:13  

ストロングメディウムでしたね。

ジェル状とか、ペースト状で、絵具の増量というなら、アルキド樹脂のことだと思われます。'節約'になるほど安いものでもないですが。

他のメーカーにも、同種の製品はたいていあると思いますが、ウィンザー&ニュートンのやつが、やはりお薦めです。
ウィンジェルとオレオパストって、巨大なチューブのやつが売っているので、100号以上の抽象画に使用するなら、そちらを求めることをお薦めします。まあ、美大生お得意の画材なので、美大の近くの画材店に行ってみると置いてある確率高いかも。


[502] Re: はじめまして 投稿者:mono 投稿日:2002/03/10(Sun) 17:52:25  

御丁寧にありがとうございます。
100号以上というか…まだ20号でも持
てあましている感がありますが。頑張ってみます。
さっそく問い合わせてみようと思います。

本当にありがとうございました。



[503] Re: はじめまして 投稿者:mono 投稿日:2002/03/15(Fri) 00:20:16  

世界堂池袋店に行ってまいりました
「シェルマチエール」は製造中止で「ストーンマチエール」
しかなくなってしまったようです。
管理人さんに教えてもらいましたアルキド樹脂系の画材は
管理人さんがおっしゃっていたとおり、やっぱり混ぜて節
約になるような値段ではありませんでした。安い絵の具を
使ったほうが…。
結局、ストーンマチエールを買ってザラザラした感じを楽し
んでみようと思いました。
ありがとうございました。


[486] 安いテレピン油はありませんか。 投稿者:irimachen 投稿日:2002/01/05(Sat) 12:53:42  

テレピン油は1リットル5千円くらいしますが、同じテレピン油という名前で、1リットル5百円くらいの安いものがあるときいたことがあります。どなたかご存知の方おられませんか。油絵に使えるものでしょうか。


[458] 「早く乾かしたい」付記 投稿者:モン 投稿日:2001/10/10(Wed) 22:26:11  

一部お叱りを受けたようなので付記いたします。

「早く乾かしたい」が急務であれば「油抜き」した絵の具にチューブ式
のメディウムを練りこむのが、比較的、簡単・安全・リスク少ということになります。

*「油抜き」は、やりすぎ注意で吸油性の紙に伸ばしておいて、練り具合がいくらかかたくなったなった程度(冷蔵庫で冷えているマーガリンほど硬くならないように。)する。
 ただし、シルバーホワイトなどのように顔料が油に対して多いものは避ける。
* 使用する紙はできれば印刷等のないものが理想的で、新聞などはインクが溶解して絵の具に混ざってしまうことがある。
* メディウムは国産なら、
文房堂:スーパードライイングメディウム
クサカベ:クリスタルメディウム
マツダ:クイックドライイングメディウム
ホルべイン:透明メディウム
等ありそれぞれ若干特徴の違いはあるので、色々試してみましょう。
混ぜる量に制限は特にないでしょうが、やはり使いすぎは絵の具の
物理的な様相を変えるので少量混ぜた場合と絵の具と同量混ぜた場合を
両方体験してみると勘がつかめます。速乾性の効果は実感できると
思います。ただし、厚塗りの時は混ぜる量に注意が必要です。今回の
シッカチーフの場合無論ですが、絵の具の内部固化と表面乾燥のバランスが悪いとかえって、前述されているとおり表面こんがり、中半熟の
オムレツのように扱いに難い状態になるケースがあります。
乾燥を急ぐ場合、特に出品までの期間が差し迫ってるなどの場合は、
やはり簡単ですね。

それからシッカチーフの一件について。

シッカチーフは「使わなくて済むのであれば、使わない!」が鉄則であります。組成に起因する事等はmonga様が、これ以上はないほどの解説
に敬服する限りで何も申すことはございません。シッカチーフはその
仏語が商品名になるほど、オーソドックスかつ主要な材料で各社何種類か製造しています。黒いの、琥珀色の、透明のと見た目は違いますが、速乾を目的にしているという点では共通です。用途によって若干の性質違いがありますね。ただし、説明書に・・パーセント以上は混用しないこととあります。大概は10パーセントにも満たない数字ですね。「混ぜすぎ危険」なのです。しかし、その・・パーセントは、油絵の具の乾性油や溶き油の揮発製油の量によってどうしても調整し難いところがあります。少なければ効果が少ない、多ければ亀裂、剥落のトラブルにあたる。つまり、「百害あって一利だけ」。先に記したように、主要画材と
してオーソドックスな材料かつ愛用者もいるということで、なくてもいいというわけではありませんが、性質に留意するということが不可欠であります。ですから、特定の用途、たとえば屋外で風景を書くのに時間の制約があるので、画面に薄塗りでサッと下書きし、半乾きの状態を利用しながら加筆、2日目のための下書きをしたいなんていうときに少量使うとかということになりますか。でも、そういった用途でも、現代の絵の具メーカーはより使いやすく、安定した調合油などがありますので
そちらも色々物色するのをお勧めします。

むしろ、アナナス様が「早く乾かしたい」=シッカチーフということになった経緯が気にかかるとこです。推測ですが、本からの情報でしょうか?まあ本にも混ぜすぎてはいけませんとはあるのでしょうが、特に指導書の中かには、それこそ選択肢のない時期に画家さんがアルバイトで
執筆して、油絵具を触ったことがない編集者がメモしてそのまま本になってるような事があって、何年も改訂せず不親切な時代遅れのものが中にはあるように感じます。あとはそれをいまだに鵜呑みにしている古い考えの指導者。やはり、材料は画材メーカーが提供するカタログがアップデイトされているし社運を背負ってるだけに信頼できるものが多いと思います。また、同時に制作者の立場で信頼できる指導者やお仲間も、
単なる素材の研究を超えた意見の交換の機会として肝要に思います。

最後に、これは酷かもしれませんの無視してくださって結構ですが、今回制作中も作品の問題箇所ですが、完成作を10年20年と残すことを考えると、黒の部分を除去して絵の具をのせなおすのも、急がば回れでいいと思います。当面何とか定着しても、将来、描画箇所がその層を原因として絵の具が浮いたり割れたりという恐れがあるからです。
 ただ、今回の苦悩はご自身の経験値として、多大な財産だと思います。決して無駄じゃない。ガンバレー!!


[459] Re: 「早く乾かしたい」付記 投稿者:アナナス 投稿日:2001/10/11(Thu) 23:40:08  

 な、なるほどーーー。 シッカチーフ以外にも、いろいろとメディウムを添加することで、効果が得られるのですね。
シッカチーフの情報は、やはり、本です。大きな書店の美術コーナーにあった技法書でした。私はアクリルを以前使っていたとき、あまりにも乾きが早くて、筆がついていけなかったのですが、今回初めから「黒」を使おうと思っていたので、あまり時間がかかるのもどうかな、と思い、シッカチーフを用いるとよい、という文字に飛びついてしまったわけです。画面に乗せてから、すぐ乾いてくれるなんて、便利♪と。 ところがところが、このありさまですから、果たして油絵の世界の奥深さ。痛恨の一撃でした。
 とりあえず、乾かしつつ様子を見ているのですが、あまりにも長期間この状態が続いたり、また劣化が見られるときは、おっしゃる通り、乗せ直ししようと思っていました。う、まさに・・・酷なのですが・・・。 でも、確実ですよね・・・。 あー、これ以上、悪い方向に進んでくれなければいいんですがー。・・・私が悪いんですけどね・・・。

 つい、技法書などで新しい知らない技を見ると、力もないのにすぐ試したくなってしまいます・・・。 ちゃんと考えてからにします、これからは・・・。それから、「たったひとつ」のやり方ではなくて、「いろいろな方法」のなかから、「いいもの」を選んでいける眼力もつけねば・・・。

 応援、ありがとうございます。励みにかがんばりますね♪ 


[461] Re: 「早く乾かしたい」付記 投稿者:黒天 投稿日:2001/10/14(Sun) 15:28:06  

 モンさんへだ。クサカベとマツダを書き違えたようだ。
さらに、ホルベインの透明メディウムにはワックスが含まれているのを忘れてはならない。私の経験からすると、ホルベインのこの類のメディウムは、あまり多く混ぜると効果が無いように思う。
 文法堂のスーパードライングメディウムは、練りが弱い。
 画溶液の樹脂分を多くしても、効果がある。但、樹脂分だけが唯多いと、上塗りの際、溶解するかもしれない。速乾性のペインティングオイルは、アルキド樹脂等が多く含まれている。
 黒だけが抜きん出て乾燥が遅いように言われる事があるが、ウルトラマリン、オキサイドクロム、カドミウムレッド等もかなり遅い部類に入るようだ。


[462] Re: 「早く乾かしたい」付記-(訂正) 投稿者:モン 投稿日:2001/10/14(Sun) 20:02:35  

>クサカベとマツダを書き違えたようだ。

そのようです。ごめんなさい。


[454] シッカチーフの続き!! 投稿者:monga 投稿日:2001/10/09(Tue) 16:50:11  

■管理人様

やっぱり書き込みされた、お話が上に質問と一緒に上がってくる方が良いですね。と云うわけで新規に投稿しておきます。

■ananas 様

風邪は運動会と一緒に吹っ飛んでしまいました。おかげさまで…
以下、ホルベイン工業技術部荒木部長様より続きのお話。

過日の「黒の乾燥」の件、やはり変ですね。アナナスさんからの情報についての所見を以下に示します。

1.そのシッカチフは液体?、それともチューブ入り?

店員の「はい、これ」と差し出した行動は、アナナスさんが「シッカチーフを探している」とご質問なさったことに対するものですから、シッカチフには間違いなかったのでしょう。そしてそれは「クルトレ」か「ブラン」(クサカベなら「ブラウン」か「ホワイト」)でしょう。共に壜入りの液体です。一般的に「シッカチフくれ」と言われて「パート・シッカチフ」を出す人はまずないでしょう。ましてや「シッカチフくれ」と言われて「ストロング・メディウム」を出す人もないでしょう(「早く乾くメディウム頂戴」ならともかく)。

2.使用量の是非すると

これを「絵具三センチ程度に、ティー・スプーンで半分くらい」混ぜた訳になります。絵具 3センチ程と言えば「約 1.3 ml」ティー・スプーン半分程なら「約 1 ml」容積比で「45 %」程です。これは溶き油のレベルでしょう。シッカチフとしてメチャクチャ多いと思いませんか。多分ドロドロ(と言うよりタラタラ)だったでしょう。

3.外観

「随分粉っぽい。ツヤが消えている。」のは溶剤で薄く溶いた画面によく見られる現象で、前項末尾の様子を証しているようです。そろそろ一週間で、触ると剥がれる。指にくっつくというより、触った部分が剥がれる。」は、シッカチフのせいで表面だけ急速乾燥して脆弱な塗膜を作り、それが指についてあたかも火傷の治りかけの皮膜のようにペロッとめくれる感じのようです。「べたべたする」のは、乾いた表面が内部の未乾燥絵具によってアタックされている風情です(前記とも関係します。上だけ先にきちっと乾き、中の絵具が窒息して「ク、苦しい」と怒っているのです)。最悪の場合には年単位でベタベタが続きます。
「半乾きのバタークリームのよう」????

4.油絵具の乾燥

まあ、黒のみならず「三日程度で乾」けば結構な話ですが、油てのは本質的に悠長な乾き方をするものです。乾燥速度を上げると大なり小なり何らかの形で歪みがうまれます。それが露呈せずに内包されて害が現れねばそれで結構、程度に心得るものでしょう。


[455] Re: シッカチーフの続き!! 投稿者:アナナス 投稿日:2001/10/09(Tue) 23:42:16  

 ☆重ねて御礼申し上げます。
画材店で購入したあの「ハイコレ・シッカチーフ」は、「ブラン」でした。おっしゃる通りです。 現在でも、あまり「乾いてる」とは言いがたい状況ですが、少しづつは、乾いていると思います。
ドライヤーで乾かしたら、どうだろう??とも思ったのですが、よれたり、剥がれたり、浮いたりするかもしれないと思い、加えて、「発火の恐れあり」とゆうような事を耳にしまして、おとなしく自然乾燥させています・・・。 使用量の方も、ワタシ、随分と間違っていたんですね。粘度がない方が早く乾くシロモノなのかな・・と思って、塗ってました。「のびがいいー」などというたわけた事をを言いつつ。 大人しく自然乾燥を待ち、次使う際には、使用量を守って、いい作品にしたいと思います。

 ありがとうございました。感謝、感謝です♪  
   


[456] 更に シッカチーフの続き!! 投稿者:monga 投稿日:2001/10/10(Wed) 15:10:01  

以下再びホルベイン工業技術部荒木部長様のご説明きましたので、ご紹介

そうか、「ブラン」だったのか。
すると「溶剤でおつゆした画面で、下地に膠着材の多くが吸われ、顔料が多量に残った箇所にシッカチフが作用している」状況ですね。

半乾きのバタークリームのよう」なのは、その「下地に膠着材の多くが吸われ、顔料が多量に残った」状態で、浜辺の湿った砂、あるいは生乾きの粘土のような具合になっています。

「ドライヤーで乾かす」のは(少しは奏効しますが)あまり意味がありません。セットして二日ほどつけっ放しにすれば効果がでますが、局所的なので画面が歪みますし、漏電して火事になりそうですね。それよりも作品を窓際において背中にお日様が当たるようにした方がまだ効果的です。

「発火の恐れあり」は画面の話ではなくて、画用液を用いたウェ〜スや紙屑をゴミ箱 にギュッと突っ込んでおいた時の話です。

「粘度がない方が早く乾く」考え方は事実です。印刷インキはそれを前提に発展してきました。油絵具の場合も似たような事が言えます。これは「粘度がない(粘度が低い)」
→「下地への吸収性が高い」
→「粒子の表面積が大きい」
→「空気との接触面積が大きい」
→「反応しやすい」
→「乾きやすい」
考え方です。おつゆでサラッと描くやり方が丁度これに該当し、薄く塗布します。せっかくおつゆにしてもボテッと施したりすると、その箇所がグチグチと残ります。塗っては乾かし、塗っては乾かし、ですね。

H工業・荒木豊





[460] Re: シッカチーフの続き!! 投稿者:アナナス 投稿日:2001/10/11(Thu) 23:48:29  

 ああーーー。そかそか。納得。です。
「半乾きバタークリーム」。 乾かしつつ塗らなかったから、凝縮してしまっているというか、溜まってしまっている感じなんですね・・・。 とても分かりやすい解説です。ありがとうございます。理解しました。

「発火のおそれ」はとりあえず、現状ではないようなので、ほっと一安心です。 今日は天気が悪かったのですが、弱くエアコンをかけていたら、すこ〜しは変化ありでした。こうやってじっと見守る日があと何日続くのだろう・・・と考えながらの日々です。
  
 ♪ありがとうございました♪





[451] mongaサマ、モンサマ、荒木サマ・・・♪ 投稿者:アナナス 投稿日:2001/09/30(Sun) 01:21:12  

 シッカチーフ・・・難儀な質問だったんですね。お手数おかけしてます。すみません・・・。ありがとうございます。
 
 ☆種類 としては、「黒使って乾きにくいのだけど、乾くのが速くなるというシッカチーフ探しているんだけど、ありますか」
「はいこれ」という具合で画材屋さんですすめられるまま購入したものでして、別な場所に置いてきてしまったので、メーカー等は不明です・・・調べておきます。混ぜた量は、絵の具の方、三センチ程度に、ティースプーンで半分くらいです。日数ではそろそろ一週間になります。
 
 ☆ぽろぽろ 触ると剥がれるんです。指にくっつく、というより、触った部分が剥がれる・・・。べたべたもします。見た目に油絵にしては随分粉っぽい、という印象で、調度半乾きのバタークリームのような。全体的に、絵というか画面になじんでいなくて、それだけ明らかに「異質」になってしまっています。
 ☆色の変化 おっしゃるように、ツヤが消えてしまっていて、「黒」としての印象や魅力が無くなってしまっている状況です。艶が消えたからといって、マットというわけでもなく、ただただ粉ッぽい・・・。
 ☆やはり、使ったのは「アイボリー・ブラック」です。一番最初に使った「黒」がこれで、使いやすかったのと、なんとなく安心感があって多用してました。
 ☆使っている個所は少ないのですが、面積的にわりと大きいので、三日程度で乾かないかな〜と思っておりました。厚みは1、2ミリ程度。濃度的には結構あります。
 ☆「そうせざるを得なくて使うものだったんですね。気軽に添加していいものだと思って使ってしまったので、皆さんにお手数おかけしてしまっていると、反省しているところです。「黒」そのものの量を減らす、という事を考えてませんでしたし・・・。使ったのは、髪と服なんです。なので、どーしても「黒」乾かさないと、次の段階に進みづらくて・・・。
 いろいろご指導ありがとうございます。 
いつも感謝感謝♪です。 (ホルべインサマの荒木部長様も、お仕事お忙しいでしょうに、ありがとうございました。わかんないなら使うなッと突き放さない皆様、本当にありがとうございます。)

  


[452] Re: mongaサマ、モンサマ、荒木サマ・・・♪ 投稿者:モン 投稿日:2001/09/30(Sun) 21:56:28  

この手のはまともに書くととても長くなるので、
結論-------シッカチーフはやめたほうがいい。トラブルのもと!
黒は確かに乾燥が遅い。
なので、
1.絵の具を紙にナイフを使って、薄く延ばし、油を絵の具が固練り
になるまで油を抜く。
2.固練りの絵の具をチューブ入りのメディウムで練り直す。
(速乾性メディウムというチューブのが各社から出ているので、艶もこ れで調整がききます。)
これが簡単。
あとはな慣れですね。
インスタントな答えで失礼!!


[448] シッカチーフの利用について教えてください。 投稿者:アナナス 投稿日:2001/09/28(Fri) 00:19:56  

 アナナスです。いつもお世話になっております・・・。
 本に、黒色系はどうしても乾きにくいので、早く乾かしたいときはシッカチーフを混ぜ込むと良い、とあって、シッカチーフをまぜてみたのですが、今だに乾かないんです・・・。なんか、ぽろぽろしてきたし・・・。色も変化したような気がしますが・・・。  コツのようなものはあるのでしょうか。
そもそもシッカチーフの利用法は、上策といえるのか、ご存知の方いらしたら、どうか教えてください。 


[449] Re: シッカチーフの利用について教えてください。 投稿者:monga 投稿日:2001/09/29(Sat) 18:04:46  

ananas 様

僕ではさっぱり分からないので、又ホルベイン工業技術部の荒木部長さんにお聞きしておきました。以下

これはまたパイナップルさん、難儀なご質問をお寄越しですね。まあ、次のような感じでしょう。

情報1:未だに乾かない。
所見1:シッカチフには幾つか種類があります。何というシッカチフですか。お混ぜになった量はどの程度ですか。画面にはどう言う風に施されたのでしょうか。施して何日目ですか。指につきますか(「つかないがベタベタする」なら実は乾いています)。

情報2:何か、ぽろぽろしてきた。
所見2:具体的なイメージを想像し難いので、他の言い回しでお願いします。

情報3:色も変化したような気がする。
所見3:黒が変化してどうなるのでしょう。艶が消えるとくすんだ感じがしてグレーっぽくなりますが、そのような感じでしょうか。

情報4:乾かすコツのようなものはあるか。
所見4:まず、お使いになった黒(多分アイボリー・ブラックでしょう。古い品ほどタチが悪くなります)に問題があるのですから、迂回するやり方で逃げる手があります。
暗赤色(例えばクリムソン・レーキ)+暗緑色(ビリジャン・ヒュー)+黒」で黒の成分を減らせ、これで乾きが速くなりますから、明暗配置に工夫すれば線描きならまず気づきません。ベタ塗りの場合、黒以外の低い明度色で面を作り(できれば違う色相で二層)、その上に黒を薄く施せば、絵具層が薄くなりますから乾燥の因子が少なくなって遅い乾燥に煩わされないしっかりした黒面が得られます。黒自体を他の品に置き換える手があります。ピーチ・ブラックなら単独でも遅くはありません。ランプ・ブラックもアイボリー・ブラックほど性悪(乾燥性に於いてです)ではありません。L&B社のマース・ブラックなど鉄黒なのでライト・レッドやマース・オレンジのような乾き具合です(他の黒程にはしっかりした黒ではありません)。
絵具の乾燥は温度因子で促されますから、キャンバスの裏面を太陽にかざしておくだけでも有効です(あたり具合によって歪む懸念もあります)。

情報5:そもそもシッカチーフの利用法は上策といえるのか。
所見5:上策というより、そうせざるを得ないというものでしょう。昔からあれこれ工夫を重ねて今日に至っているものです。それが万全でない以上、前項の「他の黒の利用」の方が手軽で有効です。私は色相の点でピーチ・ブラックを使います。


[442] パネルとは? 投稿者:fumitoku 投稿日:2001/09/23(Sun) 02:49:07  

ブリックさん、アドヴァイス有り難うございます。

「パネル」とはどのような物なのでしょうか?Aサイズ、Bサイズの
パネルが販売されているのは知っているのですが、F80サイズなどの大きいサイズのパネルというものは販売されているのですか?それとも自作しなくてはいけないものなのでしょうか?重ね重ねの質問でおはずかしいかぎりですが、よろしくお願い致します。


[444] Re: パネルとは? 投稿者:monga 投稿日:2001/09/23(Sun) 14:01:04  

初めまして

木製のパネルにはおっしゃっているA列B列写真サイズ以外にキャンバスサイズがあります。たいていの画材店さんには20F位までは在庫されています、P・M・Sサイズは取り寄せの場合が多いですが、メーカー在庫しているので50号くらいまでは2日位でで入ります。大きさは運送便の関係で100Sまでは製造できるので、お店には在庫されていませんが2週間くらいの納期でできます。

本来は日本画の作品が洋画サイズになってきて、(後の額装が楽で安いので)和紙を貼る為に出来たのですが、いまではいろんなテクスチャーを洋画家の方が要求されるので、画材店には当たり前に在庫されています。大きなお店では、ですから日本画コーナーに在庫されている場合が多いです。新宿の世界堂さんもそうでした。


[446] Re: パネルとは? 投稿者:ブリック 投稿日:2001/09/24(Mon) 00:09:54  

自分も含め周りの人もほとんど(よほど小さなサイズでない限り)材木屋から木材とシナベニヤを買って自分で望むサイズのパネルを作っています。ちなみにF80号くらいのサイズであれば画材屋においてあるパネルを参考にして板や木材の厚みをやや薄めにした方が良いと思われます。重くなるので。


[447] Re: パネルとは? 投稿者:fumitoku 投稿日:2001/09/24(Mon) 23:53:27  

ブリックさん、mongaさん、有り難うございます。早速パネル制作を開始しています。ちかじか画材屋さんの方にも足を運ぼうと思っております。本当に有り難うございました。また機会がありましたらよろしくお願い致します。失礼致します。


[436] 眉毛の上手な描き方御指南を 投稿者:浅井 投稿日:2001/09/20(Thu) 21:09:46   <URL>

今10号キャンバスで自画像(写実系)を描いていますが、なんせモデルが問題で(実は眉毛が薄いのです、頭は薄くありません)眉毛を上手に(しかもリアルに)描くのに四苦八苦しております、0号の筆を使用しているのですが巧く描けません。
筆以外で、繊細な線が引ける技法か道具はないでしょうか、アドバイス宜しくおねがいします。


[437] Re: 眉毛の上手な描き方御指南を 投稿者:モン 投稿日:2001/09/23(Sun) 00:06:39  

「眉毛の上手な描き方」は私は知らないが、この手の陥りやすい問題点
を書いてみましょう。
1.眉毛という顔の単なるパーツとして捕らえるだけで、頭部の骨格(立体)に沿って表現されていない。
2.安易に黒を使用して画面に設定された光や自然な固有色としての調和
にいたらない。
3.生え際などの変化を描写し切れてないため浮いてしまう。
等、ありがちだと思います。

細い筆は、日本画用の面相なども試されてみては?
油絵用の極細は質のいいものを探すと高価ですし、アクリル系のナイロン筆は安いですが耐久性にかけます。その他禁じ手ありますが、安くて
使い倒せるのという意味で面相はいいかもしれません。

 それ以上に技術より先にあげた問題点を解決する観察力が何倍も大切です。西洋の巨匠の作品をみてみてください。1本1本描いたものは、
むしろ少なく、観察力がベースになった「筆さばき」で一気に描かれたものが多いはずです。
失礼しました。


[443] Re: 眉毛の上手な描き方御指南を 投稿者:窓の鳥 投稿日:2001/09/23(Sun) 11:41:32  

初めまして。
基本的には、「モン」さんのおっしゃる通りだと思います。

眉の毛を克明に描くなら、参考になるのは、14世紀〜15世紀頃の北欧ルネッサンスが良いですね。
ファンアイクかデューラーがとても良い参考になると思います。

そうではなく、空間表現を含めたリアリズムを求めるなら、バロック期の絵画。
ベラスケス、レンブラント、フェルメールが参考になりますね。

考え方の違いだけなのですが、どちらもリアリズムを追求していますよね。

純粋に油絵で細い線を引くのなら、絵の具自体もメデュームをくわえて、ちょっと練り直しして
粘度調整してから使うと良いでしょうね。(ご自分で研究してネ)

筆も面相筆の質の良いものが必要だと思います。
国産最大手の「ナ○○」社の物は止めた方が良いでしょう。
学生時代から泣かされています。
買った当日から穂先きが割れているなんて当たり前ですもの!
(しかも、そんなに安くない)


[445] Re: 眉毛の上手な描き方御指南を 投稿者:浅井 投稿日:2001/09/23(Sun) 16:55:16   <URL>

モンさん、窓の鳥さん貴重なアドバイスありがとうございます、いつもこの掲示板を見ているのですが、今回改めてこの掲示板の素晴らしさを実感できました、一つの質問にたいして多角的、専門的に様々な方が、意見、考え方を述べていただける。
このHPを運営されている管理人さんにも感謝いたします。
今回のアドバイスを参考にして、ますます頑張って良い作品を描いていこうと思います。
ありがとうございました。


[423] アクリルで洗濯は・・・ 投稿者:アナナス 投稿日:2001/09/06(Thu) 22:04:51  

ものすごく初歩的なことで恐縮なのですが・・・。
アナナスです。いつもお世話になっております。
 アクリルで、下地処理のしていないキャンバス生地に描いたとして、洗濯したら色が落ちてしまうのでしようか。
 以前試したら、布に染み込んだ分は残ったのですが、表面のてかてかした部分が剥がれ落ちてしまいまして・・・。
 コートする為にはどうしたらいいのでしょうか。
教えてくださいませ。
 



[424] Re: アクリルで洗濯は・・・ 投稿者:monga 投稿日:2001/09/08(Sat) 20:59:40  

あななす 様

今晩わです、レス誰からも入らないのでちょつと一言。

下地処理も問題ですけど、それより描かれる生地の材質はかなり問題ありではないかと思いますよ。コットン・木綿・麻なんかの天然植物の繊維の場合は生地の「けば立ち」というのか、細かい繊維へのアクリル絵具のからみつきが密でそれだけで接着力が強いと思うんだけど、合成繊維の場合は繊維の表面がつるっとしているので接着力に問題のある場合が多いようです。

アクリル繊維は同質の材料なので問題ないようですが、服地に良く使われている「ポリエステル」はかなり色々問題あるようで、「描く染料」とか言って売られている絵具の大半は注意書きに大抵「ポリエステル生地」には不適応と書いています。

ああ、それと木綿の生地でも新品は洗濯のりみたいなもので固めている場合があって、この場合もダメですから一回洗濯して糊を落とせと書いてあります。生地のコートは生地全体が堅くなったりして用途が分からないと言えないのじゃないかなと思うよ。洗濯するってのはタブローじゃなくて服かなんかにするの?


[425] Re: アクリルで洗濯は・・・ 投稿者:アナナス 投稿日:2001/09/09(Sun) 23:48:31  

☆mongaサマ 
ありがとうございます。 
 そうなんです。実験に近いんですが、数点、服として作ってみたいなーと思ってるんです。本当は服として着るのを重視するならポリエステル系の素材がしわにならずに適しているし、お手軽だとは思うのですが、あくまでもキャンバス地に限定して試してみたくて・・・。市販のステンシルキットで少し試したんですが、どうも印象が弱くて・・・。で、アクリルを使ったらどうだろうと思ったんです。もしダメなら、着れなくても見て面白いならいいかな、という気もするのですがねそれでは寂しいような気もして・・・。
 パターンから起こすので、市販の服ではなく、布から作るつもりなのですが・・・・。


[420] アクリル絵の具 投稿者:あきぽん 投稿日:2001/09/06(Thu) 02:22:16  

はじめまして。あきぽんと申します。初めてココへやってまいりました。
今度、アクリル絵の具を使ってキャンバスに絵を描いてみたいと思うのですが、どのようなものを選べばよいのでしょうか?
また、筆は、油絵の具用の堅い筆で選んだ方がよいのでしょうか?比較的?
私が描く絵というのは、印象的なものです。
風景ではありません。人物などでも・・・。
教えてくださいますか???


[421] Re: アクリル絵の具 投稿者:monga 投稿日:2001/09/06(Thu) 08:00:57  

初めまして こんにちわ

僕も最近は油絵絵具は体力と忍耐力が要るのでアクリル絵具ばかり使っています。アクリルは薄め液が水で済むこと、乾燥が早いことがメリットですが色調が油絵絵具とは違うことを最初に考えておかないといけません。混色して出来る色が油絵とアクリルでは微妙に違いますから、最初は戸惑いがありました。材料的には下記

・絵具…絵具メーカーが多数ありますから、好みのものを選べば良いですが、組成のメディウムが各社違うので混色は避けてください。

・キャンバス…水で描くわけで、油性塗料で下地が塗られたものは使用できません。油性キャンバスにサンドペーパーをかけたら使えるという人もいますが、そんな手間のかかる邪道な方法を取らなくても、綿・ビニロン製などの専用キャンバスが各社から出ています。これもキャンバスの目を実際に見てお好きなものを選べば良いと思います。

・筆…油絵用の豚毛の筆は水に浸けると膨潤して傷むので、豚毛以外の筆を使用してください。一番適しているのは特殊ナイロン製の筆です。

・ナイフ…これは勿論水でさびないステンレス製。

アクリルは油絵風の盛り上げも出来るし、水彩風にも使えるし便利ですが、油絵絵具の深みの有る色調には及ばないのでメディウムで調整します。メディウムも種類が多いので店でカタログもらってください。頑張って!!


[422] Re: アクリル絵の具 投稿者:あきぽん 投稿日:2001/09/06(Thu) 18:13:30  

mongaさんへ

詳しいご説明ありがとうございました。
専門的な勉強をしたことがないので画材などに関する質問どうしたらいいか・・・ということで悩んでいたのです。
隅から隅まで答えてくださって本当にありがたく思っています。
さっそく、画材やさんへと出かけてきます。
ありがとうございました。
また、何かありましたらよろしくお願いいたします。

あきぽん


[411] 筆洗油の使い方 投稿者:始目太郎 投稿日:2001/08/19(Sun) 17:37:18  

今日、油絵を書き始めた、始目太郎です。
水彩絵の具の場合は色を変える際に水で筆に着いている絵の具をおとしますが、水彩で水にあたるのが油絵では筆洗油という、使い方で良いのでしょうか?それとも筆洗油は絵を書き終えて筆を洗うものでしょうか?本にはテレピンを使うとか書いてあるのですが・・・
なんせ初めてなもんで、試行錯誤やっておりますが、これでいいのかどうか?超初心者的質問で申し訳ないです。


[412] Re: 筆洗油の使い方 投稿者:HPY 投稿日:2001/08/20(Mon) 16:38:58   <URL>

筆洗油は質の悪いペトロル(テレピン)なので、そのまま水彩と同じようには扱わない方がよいです。最悪、その筆洗油の液が画面を黒く変色させる恐れがあるそうです。
描画中、筆の絵の具はまず雑誌や布でよくぬぐいます。
筆洗油で洗って続けて描く場合は、その後よく油分をふき取り、小瓶に用意した描画用のペトロル(テレピン)でも一度洗って拭いてから描くのが、一番安全な筆の洗い方です。ちょっと面倒くさいけれどね。
テレピンよりもペトロルの方が良いです。臭いです。


[413] ありがとうございます! 投稿者:始目太郎 投稿日:2001/08/21(Tue) 23:40:55  

HPYさん、ご返事ありがとうございました。
早速、やってみます!




[397] アクリル絵の具と綿布 投稿者:ぽっけ 投稿日:2001/08/04(Sat) 04:15:41  

はじめて書き込みします。自分は絵の勉強をしている高校2年生です。
奈良美智のような絵が描きたくて、90センチ四方の板に綿布を張り、
そこにジェッソを一回下塗りしてその上から薄いアクリル絵の具で
描いています。が、にじんでしまいます。その滲みをどうにか押さえたいです。 下塗りにはジェッソ以外にどんなものがあるのでしょうか?
また塗り方にはどんな点で気をつけたら良いのでしょうか?
どうか、教えてください。よろしくおねがいします。


[399] Re: アクリル絵の具と綿布 投稿者:monga 投稿日:2001/08/07(Tue) 07:56:24  

こんにちわ

未加工の綿布にいきなりジェッソ塗ったら生地が伸びて、デコボコになりませんか?。スプレータイプのグロスメディウムがあるので、一度全体にかけて下地処理(油絵用キャンバスの膠下地みたいなもの)とし、乾燥したら板にピンと張ったらうまくいくと思います。にじみ止めも乾燥したジェッソの上から、このスプーレーを薄くかけてやれば大丈夫です。もしツヤが出るのが嫌なら「マットメディウム」というツヤ無しのスプーレーもあります。下地用の絵具は各社から沢山出てます。「ジェツソ」も微粒子から粗粒子までありますし、お店で塗り見本も置かれているので実際に見てパンフレットもらって研究してください。好みの問題なので…。頑張って描いてくださいね。


[400] Re: アクリル絵の具と綿布 投稿者:モン 投稿日:2001/08/09(Thu) 23:12:57  

ジェッソを薄く何層も塗る。
@または@
透明なアクリルメディウムを絵の具と水に併用する。
が簡単です。

にじむ原因は、下地が薄くて綿布に染み込んでしまうケースと、
布表面の凹凸に水溶した絵の具が流れるケースが一般的です。
がんばれ!


[388] キャンバスの折り曲げ運搬の方法を教えてください 投稿者:いいだ 投稿日:2001/08/03(Fri) 08:24:22  

公募展に応募する時などに自分の車で運搬したいのですが、50号以上になると車に積めません。キャンバスの枠をのこで切って折り曲げる方法があると聞いたことがありますが、ご存知の方、経験しておられる方があったらコツなど教えてください。


[389] Re: キャンバスの折り曲げ運搬の方法を教えてください 投稿者:HPY 投稿日:2001/08/03(Fri) 13:41:22   <URL>

>キャンバスの枠をのこで切って折り曲げる方法
本当に切っちゃだめです。(^^)

多分、折りたたみ式木枠の事を言っていると思います。
普通の木枠と少し形が異なり、2つに折りたためるようになっています。100号はやったことが何回もありますが(結構面倒くさいけどね)、50号があるかどうかは不明です。

あと、50号は普通の乗用車でもフレームがあれば天井に乗せられますよ。


[463] Re: キャンバスの折り曲げ運搬の方法を教えてください 投稿者:黒天 投稿日:2001/11/03(Sat) 17:50:07  

F50、乗用車の後部座席に、普通に乗せた事が有ります、どうでしょうか。


[385] ルレットについて教えていただきたいのですが 投稿者:はたの 投稿日:2001/08/01(Wed) 02:42:48  

 アメリカ人の知人から、おそらくは名画を許可ありで複製するときなどに、ルレット(柄の先に歯車がついているもの。「ルレット」は日本の裁縫用語。英語ではStitch maker)を使用されることがあると聞きました。彼の地には画材店にあるそうなのですが、国内では何社かに伺ってみても見当たりませんでした。こうした用具の入手先あるいは絵画の世界での名称など(さがしやすくなりますので)教えていただけませんでしょうか。
 場違いで恐縮ながら、実は革製品製作に使うのです。2.5ミリピッチのものは国内で洋裁用にあり、約3.6ミリ(1インチあたり7)は米国に革細工用があり、使っているのですが、その中間の3〜3.3ミリ・・・を探しているのです。絵画用だと細かく分れているのではないかと期待しているのですが・・・。
 


[386] Re: ルレットについて教えていただきたいのですが 投稿者:monga 投稿日:2001/08/02(Thu) 08:02:16  

こんにちわ

この「西洋絵画…」には全くこのご質問は関係ないと思いますが、一応レスはつけさせてもらいます。画材店さんには全く置かれてはいません、私の知っている限りですが。手芸店さんに行ってください、「ステッチ・ルレット(ルレッド)」という名前で皮革手芸コーナーで売られています。先のマル刃交換式で4・5・6mmピッチなどがあるようです。


[390] Re: ルレットについて教えていただきたいのですが 投稿者:はたの 投稿日:2001/08/03(Fri) 15:36:15  

レス戴いておいて恐縮ですが、革細工用のルレットについてはよく存じております。同じく革細工をやっている米国人に
「革細工用のものより細かいピッチのルレットってないかなあ」と相談したところ、
「アメリカではart shopにあるよ、自分は画家じゃないから確かではないれど、絵をcopyする時に使うようだよ、日本にもあるんじゃないか」
と言われ、国内の画材店を何軒か探してみました。が、うまく見つけられなかったので、画材にお詳しいかたがおられるこちらなら・・・と質問させていただいたものです。
絵画でルレットを使うことはないのでしょうか?


[391] 絵画での転写の道具は。。 投稿者:HPY 投稿日:2001/08/04(Sat) 03:45:00   <URL>

ルレットは画材店では見たことがありません。

絵の転写でしたら、カーボンが一般的なんではないかと思います。
大学の模写教室では普通の赤や青のカーボン使っていましたが、私は鉛筆の線が転写できるカーボンを使っています。消しゴムでも消せますし、鉛筆の線なのでイメージしやすく、素描のツヅキができるのが気に入ってます。
今は市販であるので買いますが、以前は芯削りの鉛筆の粉を集めて、テレピンで溶きトレぺの裏に塗って定着させて作っていました。日本画用のカーボンは、水で溶くと転写の線が消えるものがあります。使ってみたけれど薄くてよく分からなかったです。油絵の場合は下絵の裏に油絵の具を塗って、少し乾かして画面に当て、上からボールペンなどの固いものでなぞると転写できるようです。(私は未経験ですが)

昔の壁画では転写するのに下絵に穴を開け、上から木炭粉の入った布でたたいて転写したそうですが、穴をわざわざ開けなくても、カーボンがあればはさんで上からボールペンで描けば充分だと思いますので・・・。(^^)



[398] Re: ルレットについて教えていただきたいのですが 投稿者:はたの 投稿日:2001/08/06(Mon) 16:51:41  

おふたかた、レスありがとうございました。


[402] Re: ルレットについて教えていただきたいのですが 投稿者:アナナス 投稿日:2001/08/16(Thu) 23:06:45  

 いまさらで恐縮なのですが。ついでに裁縫道具で「チャコペーパー」というのがありまして、カーボンがなくって、学校から貰ってきて使ったんですが、なかなか良かったです。水で消えるのもあったりして。見てるとやはり、ソーイングコーナーには画材になりそうなものが結構ありますねーー。


[381] 水溶性鉛筆 投稿者:モン 投稿日:2001/07/29(Sun) 11:50:40  

輸入品でありますよ。
描いた上から、水を含ませた筆等でなぞると、
水彩的なタッチ(ぼかしのような効果)に水溶します。
会社名は忘れました。


[382] Re: 水溶性鉛筆 投稿者:ルル 投稿日:2001/07/30(Mon) 00:52:47  

こんにちは.モン様はじめまして.
情報ありがとうございます.
画材屋さんへ探検に行ってきます.



[373] 擦筆と水溶性鉛筆について 投稿者:ルル 投稿日:2001/07/27(Fri) 01:14:34  

こんにちは&はじめまして.時々ですが拝見しています.
皆さんとてもお詳しいので質問させて下さい.質問は2つあります.
1つ目はパステル画を描くときに使う『擦筆』です.画面を擦るのですぐによごれますが,次の色に使う時はどのようにすれば良いのか分かりません.パステル用の筆は,ティッシュとか布で色を落として使っています.
2つ目は,スケッチに使うと本に書いてある『水溶性鉛筆』です.水溶性色鉛筆の『黒色』とは何か違いがあるのでしょうか?両方とも水で延ばせるなら同じような気がするのですが…
飛び込みで申し訳ありませんが,よろしくご教授ください.



[374] Re: 擦筆と水溶性鉛筆について 投稿者:monga 投稿日:2001/07/27(Fri) 09:22:17  

こんにちわ、初めまして

早速ですが

「サッピッ」

色替えの時はサンドペーパーで削ります。サッピツを寝かしてサンドペーパーに当て、手前に回転させながら引くと不要な色の部分が削れて落ちます。サッピツを立てて削ったり、前後にこするとサッピツの先が痛んで曲がってしまう場合がありますので注意。専用のものが「サンドペーパーパッド」という商品名でホルベインから出ています。(宣伝!!)

「鉛筆」

普通の鉛筆は「黒鉛」と「粘土」を混ぜて焼き固めていますから水には溶けません。「水溶性鉛筆」がなにを指しているのかチョツト不明なのですが「コンテ木筆」「コンテチョーク」なんかの事を言っているのであれば、これは「顔料」と「アラビアゴム」(水彩絵具の接着剤)や「トラカントゴム」を接着剤として混ぜて作られているので水溶けします。でも水に溶けるというだけで、水彩絵具のように均一に展ばす事が出来るわけでは有りません。「ソフトパステル」も同じ組成なので同様に水に溶けます。「水溶性鉛筆」はその用途に作られていますから、水に溶けやすいように「顔料」の粒子を細かくしたり工夫がされています。メーカーによって使う「顔料」や「接着剤」は変わってくるので、黒く見えるから「黒鉛」を使っているわけではありません。

それと参考に言うと水に溶ける「接着剤(樹脂)」を「…ゴム」例えば「アラビア・ゴム」水に溶けない物を「…ガム」例えば「ダンマル・ガム」と呼び分けています。


[378] Re: 擦筆と水溶性鉛筆について 投稿者:ルル 投稿日:2001/07/29(Sun) 02:36:57  

monga 様

こんにちは,教えて下さってありがとうございました.

今まで「サッピツ」をカッターで削っていました.冷や汗です.
ガタガタになってしまうので,どうしたものかと困っていました.

本を読むと使い方は出ているのですが,手入れ方法が載っていな
くて思いっきり間違った事をしていました.

今もっている擦筆はもう使用不可能でしょうか?(T_T)

ホルベインの製品にはかなりお世話になっていますので,
また画材屋さんを覗いて見ることにします!

「水溶性鉛筆」については,よく翻訳物の技法書に載っているのです.
これに関してはご説明を読ませて頂いても,まだ良く分かりません.

確かに鉛筆の形状をしていて,コンテとは違うようですが.
「パステル色鉛筆」 と思えばいいのでしょうか??

顔料と媒剤の関係については少しですが,分かっていたつもりです.
でも「つもり」が一番恐いですね.

また疑問が増えてしまいました.
これからもご常連の皆様,よろしくお願いします.m(_"_)mぺこ




[380] 多分!! 投稿者:monga 投稿日:2001/07/29(Sun) 06:20:19  

ルル様

「サッピツ」カッターで削ってガタガタても、荒めのサンドペーパーで思いきって削っておいて、細かいサンドで仕上げれば大丈夫。

外国の技法書は翻訳される方が絵画の知識のない方が多いので、こういうことになるんでしょうね。企画の仕事やってる時は時々こういう問い合わせが出版社から問い合わせがありました。でも鉛筆の芯にはそんなに種類があるわけではありませんから、あと考えられるのは「チャコールペンシル」(木炭の粉を固めた物)くらいしかありません。「パステル鉛筆」もメーカーによって糊材が違いますから「蝋」を使ってる物は水には溶けないでしょうし、何でしょうね。


[383] 「紙やすり」ってありがたいですね! 投稿者:ルル 投稿日:2001/07/30(Mon) 00:54:38  

monga様,再度ありがとうございます.
やってみます.本当に紙やすりは色々な使い方があるものですね.
『一家に1つ紙やすりセット』でしょうか.


[370] アナナスさんへ 投稿者:うさぎ 投稿日:2001/07/24(Tue) 19:41:31  

有難うございます。実は、くぎはそのままで、カッターでピーと切りまして、一応、四角く、それをまとめてクルクルと紐で結んで、押し入れ....残骸の木枠だけが、サッパリした顔で隅で昼寝してました。良いお知恵、ありがとう。さっそく、アルバム式にします。可愛そうですものね。


[371] Re: アナナスさんへ 投稿者:アナナス 投稿日:2001/07/24(Tue) 22:12:34  

あ、よかったですぅ♪
自分の画集みたいですよね〜。
木枠、もいっぱいあるんですねー。いいなぁ。ワタクシも、以前木枠とキャンバス地だけあって、張り方わかんなくて、こちらで丁寧に教えて貰ったんです〜。


[369] 白の絵の具について 投稿者:aoringo 投稿日:2001/07/23(Mon) 21:36:02  

みなさんこんにちは 私は油絵を描いているのですが白の色か乾くと黄ばんでしまうのですがなぜなのでしょうか どうしたらよいのかわかりません どなたか教えてください。


[372] Re: 白の絵の具について 投稿者:monga 投稿日:2001/07/25(Wed) 17:22:18  

初めまして、こんにちわ

現在の油絵具の白はどのホワイトも顔料としては安定したもので短期間での変色・劣化は考えられません。従って原因は使っている油という事になります。絵具を買われているお店で「ホルベイン画用液解説書」というA4のカタログをもらって読んで頂ければ直ぐに分かりますが、画用液の「リンシード(亜麻仁油)」は乾燥も早く画面も堅牢になるので良いのですが欠点としてもともと黄味のある画用液で、油焼け(黄変)する油であるのが特徴です。ホルベインの入門者用混合液のペンチング・オイルには「リンシード」が入っています。そうした場合は「ポピーオイル(芥子油)」がお勧めです、ホルベインの油絵具はこのオイルで練ってありますが乾燥は「リンシード」に比べて遅いのですが黄変の少ない画用液として白や黄などの淡い色にお勧めしています。
混合液としては「ルソルバン」という名前でペトロールとの混合液として販売されています。

昔の伝統的なキャンバスはリンシードを使っていたので、時間を置いて熟成させるとキャンバス自体が黄変していました。それが本当のキャンバスだったんですが真っ白なのがキャンバスと思われ出してから、黄変が少ない画用液が使われるようになっています。黄変したリンシード仕上のキャンバスも太陽の光に当てると白く変化します。詳しくは解説書で…


[368] 窓からみえる向こうがわの空 投稿者:アナナス 投稿日:2001/07/23(Mon) 00:13:33  

窓から見える向こう側の空、がどーしてもうまくいかず、コマっています。 もう三ヶ月くらい、あーでもないこーでもない、と重ねていくうち、すっかり厚くなりまして、どんよりとした油を流したよーな空に・・・・。どうやったら、透明感のある空になるのでょうか。以前も湖と空を描いていた時、どうしても空がきまらなくて悩んだのですがず・・。水は、あんまり厚く塗ると、透明感がなくなってしまうし、かといって空も薄くすると、ものすごく軽薄になってしまって。今回のは、左手に海があって、海はまあ、収まったのですが、空が・・・。いまでは、暗雲立ち込める妙な具合になってしまいました・・・。どなたか、どうやったら透明感のあるスマートな空になるのか教えてください。 自分で考えても、本見てもわかりませんっっっ。どうかお助けを。 


[375] Re: 窓からみえる向こうがわの空 投稿者:HPY 投稿日:2001/07/27(Fri) 16:30:11   <URL>

アナナスさんこんにちは。HPYです。
厚塗りになった空は、とりあえず削ってはいかがでしょうか?
絵の具層が不必要に厚くなってコテコテの壁状態だと、物理的に抜けのある空間は難しいと思います。
紙ヤスリで思い切って削り落とすと、下地色がちらちら出てきて、いい味だすかもしれませんよ。(^^)


[377] Re: 窓からみえる向こうがわの空 投稿者:アナナス 投稿日:2001/07/28(Sat) 00:37:27  

HPYサマ ありがとうございました☆。今日、目の細かいサンドペーパーをホームセンターで購入しました。そいで、じゃーこじゃーこ削ってみました。・・・なんかいい感じです。上から薄く色乗せていったら、なんかいい感じです。あの閉塞感から抜け出すことができました。
 ありがとうございました〜。


[379] Re: 窓からみえる向こうがわの空 投稿者:ルル 投稿日:2001/07/29(Sun) 03:01:08  

こんにちは.

アナナス様・HPY様はじめまして.
横から失礼します.

サンドペーパーで削るとは,力技ですね.
でも何だか良さそうです.

私は,川の水と岩の表現で困っていたのですが,
真似させて下さい.

手作りのパネルなのに,失敗してイヤになりしまい
こんでありましたが,もう一度引っ張り出して,
やってみたくなりました.

パネルの場合,かなり注意が必要かと思います.
ご存知の事がおありでしたら,どうぞ教えて下さい.
それでは,失礼いたします.





[387] 紙ヤスリで削るということ〜パネル 投稿者:HPY 投稿日:2001/08/02(Thu) 08:25:56   <URL>

ルルさん、こんにちは。
紙ヤスリは割と常套手段ですよ。わざと厚く盛って下地色が出るように削りマチエール作りをするときに使います。
が、不本意に塗りすぎてしまった時も都合のいいところまで削ると、新鮮な地を取り戻すこともできます。

紙ヤスリを使う場合、キャンバスだと木枠のラインが出てしまったりするので、パネルの方が良いです。私はそれで木枠を使わなくなったくらい。
キャンバスをパネルに釘でもいいですが、パネルの枠は木枠ほど強度もないし釘を打つに適していないので、ホビー用タッカー(でかいホチキスみたいなやつ)でガッチョンガッチョン張っていくと早いし便利です。


[401] Re: 窓からみえる向こうがわの空 投稿者:アナナス 投稿日:2001/08/16(Thu) 23:01:55  

 あ、いまさらなんですがっっっ。 サンドペーパーは、「カラバン」(というらしいです・・・)の「0番」がいいようです。目が一番、細かいやつ。粗いのも買ったんですが、調子に乗って削っていたら、キャンバス地が削れて薄くなってしまいました。


[366] お知恵、はいしゃく 投稿者:うさぎ 投稿日:2001/07/22(Sun) 14:51:01  

どなたかよい方法、教えてください。実は、愚作が溜まって困っています。仕舞うところが無く、人にも上げられず、どうしたものかと思案しております。くぎを外したのですが、大きな穴があいてしまい、張りなおしも無理とあきらめました。画材やさんへ持っていくのも枚数がありすぎて、大変だし、自分で張るのもできないしです。分解して、ゴミとしてだすしかありませんか?



[367] Re: お知恵、はいしゃく 投稿者:アナナス 投稿日:2001/07/23(Mon) 00:07:23  

うさぎさん、もったいないっっ。それは勿体ないですよ〜。
学生の時は、そーいうの集めて、文化祭の時、折ったりつなげたり切ってコラージュして、展示したり、カーテンの替わりにしたんですけど・・・。その展示は、結構面白い表現って評判でしたよ。 私は、気に入ったのは切って、後ろに厚紙張って右側だけ鳩目パンチてで穴あけて綴ってアルバムみたいにしてコンパクトに本棚にしまっています。捨てるよりは・・いいかな、と。だってきっとうさぎさんの絵ってステキな絵だと、思うんですよね。 以前、捨てたり、焚き火の時一緒に焼こうと思ったら、もー咳は止まんないし、目は痛いし、喉はガラガラするしで・・・。絵の具ってけっこー体に悪いの、はいってるので・・・。


[376] Re: お知恵、はいしゃく 投稿者:HPY 投稿日:2001/07/27(Fri) 16:35:27   <URL>

>焚き火の時一緒に焼こうと思ったら、もー咳は止まんないし、
>目は痛いし、喉はガラガラするしで・・・。

それってダイオキシン?(^^;ヤバイヤバイ。

昔、キャンバスサイズに切ったベニヤを買ってきて、後ろからガムテープで止めてました。多分、木工用白ボンドでも構わないと思うのですが、その時は絵の表面に出てくる影響が分からなかったので恐くてできなかった。手間暇かけても良い場合はお薦めです。

キャンバスの厚みが、5mm程度になり、そのまま立てかけて見ることもできるし、10号程度なら水彩額に額装することもできる。
押入に綺麗に収納できるので便利です。


[364] MーOさんへ 投稿者:うさぎ 投稿日:2001/07/18(Wed) 14:11:56  

ごめんなさい、こんなに遅くなって、今ごろ、有難うなんて、恥ずかしいです。実は、市のアマチュア展覧会に出品するための仕事でパソコン動かすことも忘れてました。運良く、佳作、獲得しました。モンさん、MーOさんのおかげです。よくわからないながら、グラッシらしきもの、やってみました。又何かわからないことありましたらお教えください。






[365] Re: MーOさんへ 投稿者:モン 投稿日:2001/07/22(Sun) 00:44:23  

おめでとうございます。
グラッシという技法は注意しないと、グラッシ病(やらないと気がすまない)といったことに陥ることがあるようです。その効果が魅力的
なだけに、装飾的な手法として固執しがちであるということです。
油画の物質的な側面をいかに駆使して絵画空間を造形するかといった
思考が大切なように思います。
 でも、楽しけりゃいいかってのもあるか?
おっと、また関係ないかきこみになってしまったかな?
失礼削除して下さいませ。


[359] 絵の具は何色くらい使っていますか? 投稿者:Sein 投稿日:2001/06/27(Wed) 01:21:08   <URL>

 最近、時間を見つけては、画材の点検をしていました。
 画材店に行くと、「ついでに…」と、絵の具を1本買ったりするのですが、実際にはほとんど使っていないものが結構あったりしました。
 そこで、ふと、「他の方はどうなのだろう?」と思い書き込みしてみることにしました。
 ちなみに私は、15色だけ選び、他は一時しまっておくことにしました。これ以上は使いこなせないだろうと思ったので…。


[360] 色々 投稿者:HPY 投稿日:2001/06/29(Fri) 16:28:34   <URL>

あんまり色得意じゃないので、勉強中です。
そのせいか常備する色がしょっちゅう変わります。

◆Caran D'ache 水溶性パステル。
私お気に入りなんですけれど、最初12色からスタートして、48色、こないだついに84色買ってしまいました。全部つかいこなしているかどうかは分からないけれど、混ぜられないので色数は多い方が嬉しいです。

◆テンペラ
顔料は50色くらい持っている。これもこないだ色見本作って。同じ色名でもメーカーで異なるんですよね。あぁ、こんな差があるのかと。でも、最初全部パレットに作っておいておいたのですが、だんだん減って今使っているのは18色くらいです。茶系ばかり。

◆油
パネルを裏返してオイル塗ったパレットに、あるだけ全部出した。(^^;40色くらい?欲しい色のイメージをすぐ絵の具に変換できるようにと、これもいそいそと色見本作りました。でもやっぱり使うのは茶系10色くらい。赤や黄も鮮やかなものよりも土色っぽい方が好きのようです。

◆インク
黒と茶系の計4色分持っている。本当はもっと欲しいです。

────
大昔、美大受験生だったとき。
ムサビのテストは「3色で描け」でした。白、赤茶、イエローオーカー、青だったかな。「3色あれば描ける」という主旨の本が流行ったそうで。色数は少ない方が品の良い絵になる、と言う本もありましたよね・・・。


[361] 絵の具のことではないですが。 投稿者:モン 投稿日:2001/07/03(Tue) 00:24:17  

http://www.ne.jp/asahi/saibi/art/iro.html
絵の具のことではないですが,
色について、コンパクトによくまとまっています。



[362] どうもです。 投稿者:Sein 投稿日:2001/07/03(Tue) 00:37:16   <URL>

 油絵具の場合、大体10色から20色くらいだろうとは思っていたのですが、そうですか、HPYさんは10色くらいですか。
 画材店に行くと、「誰が使うのだろう?」と思うくらい多くの種類の絵具が並んでいますよね。しかも、同じ色名でもメーカーによって、違いがある…。
 モンさんもどうもです。たしかによくまとまってますね。
 まあ、ともかく、つまらない質問にレス付けてもらって、ありがとうございます。


[363] Re: 絵の具は何色くらい使っていますか? 投稿者:管理人 投稿日:2001/07/06(Fri) 18:33:43  

私は、ほとんど油絵具ですが、色数はどれくらい使っているか数えたことはないですが、あまり多くないです。でも、同じ色でもメーカーによってかなり違うので、同じ色ばかりたくさん持ってます。とくに土製顔料の絵具はかなり色味に差があるので、オーカー、アンバー、シエナなどはいろんなメーカーのを使いわけてます。シエナやアンバーだと、同じ色名でもほとんど違う色のような気がするものも多いですし。
ということで、色数は少ないけど、本数は多いかもしれません。


[352] アクリルの艶 投稿者:TOTO 投稿日:2001/06/18(Mon) 19:09:13  

こんにちは。アクリル画にテンペラのような艶感をだしてみたいのですが、アクリルメディウムや他のもので「これは、効果あるぞ」というものがあったら、教えて頂きたいです。


[353] Re: アクリルの艶 投稿者:管理人 投稿日:2001/06/20(Wed) 00:28:04  

さて、私もたまにはレスを付けてみよう。と思ったんですが、テンペラもアクリルも専門ではないので、あまり参考になるかどうかわかりません。
アクリル絵具は昔ずいぶん使ってみましたが、専門家用油絵具のように、顔料にこだわった製品というのはあまり聞かないので、テンペラに近づけるとしたら、その辺を見直してみるのもひとつの手段かもしれませんね。メーカーの人ではないので、実際のところはどうなのかわかりませんが、アクリル絵具の場合、使った感じでは書き味がどの色も同じであることが多いし、混ぜ物や調整がかなりしてあるような気がします。
試しに顔料をアクリルエマルションで練って、アクリル絵具を自作してみるなどすると良いかと思うのですが、クサカベからそういう商品が出てますし、例のホルベインのパンフレット(ホルベイン専門家用顔料とその素材)にも、練り方が紹介されています。
これで画面の質感もだいぶ変わりそうな気がするんですが、HPYさんなんかが昔やってたようなので、きっとご意見を聞かせてくれることでしょう。

では。


[354] Re: アクリルの艶 投稿者:HPY 投稿日:2001/06/20(Wed) 12:19:39   <URL>

ぎょぎょ、ふられましたぜ。HPYです。

>アクリル画にテンペラのような艶感をだしてみたいのですが、

テンペラのような艶、というのがよく分かりませんでした。テンペラ=艶なしというイメージが……。マットにしたいのならマットメディウムでしょうか。

一時期アクリル絵の具作ってました。正式な作り方は知らないです。日本画の顔彩にクサカベのアクリルエマルジョン混ぜてました。私はアクリルの色味(工業色)・艶(ビニールっぽい)が嫌いなのですが、日本画の顔彩ですととりあえず色味はクリアーできます。艶もさほど気になりませんでしたが、その時は小さい木に塗り塗りしていたので、広範囲を塗りつぶすとなると、艶がどうなるかはちょっと分かりません。

でも、顔料にアクリルエマルジョンを入れてアクリル絵の具作るのは手間。アクリルの利点「手軽さ」はなくなってしまう。それにテンペラのようなマチエールを目指すのなら、最初からテンペラを使った方が早い!
私は使ったことないですがチューブ入りもあります。
でも醍醐味は自作です。顔料と卵さえあれば簡単に作れます。Cook Do。

◆テンペラ・アクリル組成参考サイト 画材なび
http://www.artnavi.ne.jp/enogu_museum/



[355] Re: アクリルの艶 投稿者:管理人 投稿日:2001/06/20(Wed) 16:33:23  

そういえば、2年ぐらい前に、ラウニーのエッグテンペラ絵具を買ったことがありましたが、しまったまますっかり忘れてました。あれを併用するというのはどうでしょう。
というよりも、アクリル絵具に卵を混ぜたらどうなるんでしょうか。水彩絵具とアクリル絵具を混ぜたりするのはできるようなことが、ホルベインかニュートンのカタログに書いてあった気がしますが。
というふうに書いておけば、HPYさんが今日の色日記で試してみてくれるかもしれませんね。

では。


[356] Re: アクリルの艶 投稿者:HPY 投稿日:2001/06/20(Wed) 19:55:44   <URL>

>というよりも、アクリル絵具に卵を混ぜたらどうなるんでしょうか。
>というふうに書いておけば、HPYさんが今日の色日記で試してみてくれるかもしれませんね。

う・・見透かされている。やるかもしれません。今晩あたり。


[357] Re: アクリルの艶/通りすがりの者です。 投稿者:モン 投稿日:2001/06/23(Sat) 00:50:12  

「テンペラのような艶感」というのが、どんな感じを指しているのか
伝わりにくいですが、テンペラの類でもいわゆる卵に始まり、練り込みや、エマルジョンの混合等、展色材や技法によってその表面の様相は、
だいぶ異なります。
で、アクリルを使ってそういった雰囲気を目指すのならば、ガッシュ系
の不透明のアクリルを、適宜、グロスポリマーメディウムあたりを希釈して使用し、うまく好みの肌合いを目指すのが簡単でしょう。


[349] 綿布に油彩で描きたいのですが。 投稿者:riko 投稿日:2001/05/31(Thu) 17:33:32  

こんにちは。いつも、すごく参考にさせていただいてます!
さて、綿布に油彩で描きたいのですが、下地処理の仕方は
キャンバスと同じやり方でも通用するのでしょうか?
 なぜ、綿布で描きたいのかと、申しますと価格的にもお
安いし、もしキャンバスには質や保存的に劣る(?)にして
も綿布に対しての下地処理のやり方次第でなんとかカバ-出来
いものかと思いました。よろしければ、教えて下さい。
よろしくお願いします。


[350] Re: 綿布に油彩で描きたいのですが。 投稿者:monga 投稿日:2001/06/01(Fri) 12:49:07  

こんにちわ!!

既製品のキャンバスも「亜麻」以外に「綿」「ビニロン」「ポリエステル」と色々種類があります。「綿」にも下地処理ズミのものと生地のみのものが販売されていますから、当然使用はできます。ただ服飾用に売られているもので流用しようと考えられているのであれば、「織り」の糸の太い密な織りの生地を選んで下さい。キャンバス工場では下地処理は木枠に張った生地に大きなスキジ(金属製のナタのような刃物)で二人がかりで塗っていくので綺麗にむらなく、そして薄く塗れますが自分で刷毛なんかでジェッソなんか塗ろうとするとムラにはなるわ、シワはできるわ重たいわで大変です。実は自分で過去にやってみてそうした事体になったのですが、木枠に仮張りするか板にビンと張って道具を工夫すればうまくいくかもしれません。
ホルベインのキャンバス工場での作業が、ここのリンクの「アートぶっく屋」さんのサイトで写真入りで紹介されているので良かったら見てみてください。


[351] Re: 綿布に油彩で描きたいのですが。 投稿者:riko 投稿日:2001/06/01(Fri) 13:36:40  

こんにちは。mongaさん。
お返事ありがとうございます。
 「綿」はなかなか難しいそうですね。
貴重な体験談をお聞かせいただいて、大変 参考になりました。
ありがとうございました。


[345] 人物画 投稿者:悩み多き人 投稿日:2001/05/25(Fri) 02:02:34  

はじめまして。私は独学で絵の勉強をしていまして、
人物画(特に裸婦)を習得したいと考えています。
それで、色々な本を見ながらやっているのですが、
今ひとつわかっているのかいないのか・・・。
人物画(全身)を上達するための何か良い方法はないでしょうか。
また、石膏像は、顔と体の比率を習得するためには
顔とトルソに分かれたものより半身像の方がいいのでしょうか。
人物画習得に役だった本、わかりやすかった本があれば
それも教えていただきたいです。


[346] 形としての人体の勉強なら解剖図はどうですか 投稿者:HPY 投稿日:2001/05/25(Fri) 07:59:27   <URL>

こんなのはどうでしょうか?

http://homepage2.nifty.com/~zan/nekoban/z_etctec.htm
マール社刊「やさしい美術解剖図 人物デッサンの基礎」J・シェパード著
ISBN4-8373-0202-5 C3071 \1450E

とても見やすく簡単な本ですし、単調に腕の輪郭線ひっぱっていたのが、螺旋になっている骨や筋肉を意識した形が見えてくるようになりました。
私は冒頭の「人体の形を覚えるため解剖図を模写した」という著者の言葉に惹かれて、一時期トレーシングペーパーで写しまくっていたことがありました。
手前味噌ですが参考までに↓
http://member.nifty.ne.jp/HPYoffice/g_hone/04.html


[347] Re: 人物画 投稿者:アナナス 投稿日:2001/05/25(Fri) 21:25:13  

はじめまして。
えーーと・・悩み多き人さんは、男の方ですか???
もし女性だったら、自分の身体で実験・・・という手があるのですが・・・。女性の身体と男性の身体は違いますから、筋肉とかの違いの様子を、本で読んで、実際どーちがうのかと自分の身体でダイレクトに理解できたとゆー過去があります。鏡で写してみたり、ひねってみたり・・・・。目で見て触れて初めて理解、とゆーのはどうでしょうか・・。<あんまり役にたってませんね。すみません>

 



[348] Re: 人物画 投稿者:悩み多き人 投稿日:2001/05/26(Sat) 13:49:56  

>HPYさんありがとうございます。
一度やってみます。
>アナナスさん 僕は男なんです。
だから女性の人体を触って確認できないですし、
まず脱いでくれる人もいませんしね。
モデルさんなんかは雇えません。
難しい角度になると全身と顔の比率が狂って頭が
痛いのです。人物画を描くべきではないのかと思いながら
しかし、裸婦は欠かしたくないと悩んでいるのです。
だから、みなさんは部分のデッサンとは別に半身像なんかで
練習しているのかなと思ったんです。





[340] 木彫にいきなり油彩で彩色? 投稿者:へんみー 投稿日:2001/05/19(Sat) 00:46:31  

私は彫刻家の舟越桂氏の作品が好きなんです。
でも、疑問に思っていることがあるんです。

あの方は楠の彫刻に油彩で彩色されているようなんですが、
膠を塗ったりしてはいらっしゃらないように見えるんです。
木彫に直に、雑誌やなんかで油をちょっとぬいた油絵の具を
塗っているような…。
それがまたイイ感じを出しているのですが。

もしそうなら、それって長期的に見て大丈夫なんでしょうか。
『乾性油の酸化の過程でボロボロに…』とか
ならないんですか?

絵画では無く、立体の話になってしまい、すいません。


[341] Re: 木彫にいきなり油彩で彩色? 投稿者:monga 投稿日:2001/05/22(Tue) 08:52:52  

初めまして、mongaといいます

木材パルプなど加工された紙の場合は、脱脂されているのでおっしゃるような現象が起こりますが、木材自体はその樹独特の樹脂を含んでいるので想像するような劣化現象は発生が少ないと思います。画用液に使われているものにもターペンのように元々樹脂分から精製されたものもありますし、相性というか固着力がいいのかもしれません、今でもキャンバスに代わるもので桂板をほそぼそ販売してますがイコンとか板に描かれる方もおられるのではと思います。このあたりの合板なんかのデータは管理人さんの過去ログに詳しいと思います。
昔、画用紙に油絵具でクロッキーを描いたらなかなか良い感じで気に入っていましたが、数箇月すると描いた線の周囲の白い紙の部分に油がにじんできて、見るも無残になりました。いまだったらジエッソでも下塗りしてたでしょうが…


[342] いわれてみればそうだった。 投稿者:へんみー 投稿日:2001/05/24(Thu) 06:05:41  

mongaさん、ありがとうございます。
油絵の具が薄くすりこまれた木彫の色が、なんともいえず好きです。
でもあれは、『木彫』だから、地の質感を活かして彩色できるんですね。

油絵の具って、もっといろんな趣味の工芸などに使われても良いんじゃないかと思うんですが、紙や、いわゆる工作粘土(石粉+パルプ+ビニル樹脂)にはジェッソなどで下塗りをしないとダメですよね。例えば、和紙などの紙の質感を残しつつ、のびが良くて発色の美しい油絵の具で作品を仕上げる、というのが出来ないのがすごく残念です。

アクリル絵の具は粘土作品の彩色によく使っていたんですが、最近油絵の具を買ってきて筆でちょっとのばしてみた時、色の鮮やかさや透明感にびっくりしました。アクリルではこんなに感動したことなかったです。

油性塗料では、プラモデル用の『エナメル塗料』というのが乾性油も入って無いのでもしかしたら使えそうですが、色の種類が…

話がそれてしまいましたが、とにかくmongaさん、ありがとうございました。


[343] Re: 木彫にいきなり油彩で彩色? 投稿者:monga 投稿日:2001/05/24(Thu) 10:41:39  

「トールペイント」の世界では昔からアクリル絵具以外に油絵具も使われていて、使っている方にはあまりメディウムの違いなんか考えていない色材の一つでしかないとの認識しかなくてファインアートの絵を描く人間より自由に使っているようです。おっしゃるように油絵具のメディウムによる透明感と堅牢性そして時間の経過によってアンティークな色合いに変化していくのが丁度「トール」の雰囲気にあっているのかもしれませんね。まあ乾燥の遅いところがつらいところではありますが…
ホルベインの油絵具には透明色というのもあるので木肌を生かしてという技法には、この透明色がいいかもしれません。僕も粘土人形も作りますが油絵具を塗るという発想は出てきませんでしたね、試して見よう!!


[305] 模写したいんですけれど。 投稿者:Sein 投稿日:2001/04/20(Fri) 09:31:30  

 はじめまして、Seinといいます。独学で(というか、勝手気ままに)油彩画を始めて2年足らずのビギナーです。
 最近、書店でたまたま手に取ったデュ−ラ−の画集を見て、久しぶりにぶっ飛んでしまい、衝動買い。模写でもしてみようと思ったのですが、今まで模写をしたことがなく、どうしたらよいものかと、立ち往生しています。
 「これだけは守った方がいい」など、なにかアドバイスがあれば、よろしくお願いします。


[306] Re: 模写したいんですけれど。 投稿者:アナナス 投稿日:2001/04/21(Sat) 00:24:50  

はじめましてアナナスと申します。 「鉄則」ということではなく「参考」ということなんですが・・・。ご存知かもしれませんが、模写したい絵を「カラーコピー」致しまして、大きさをあわせまして、縦横に線引いてマス目を作っていきまして・・・。キャンバスにも木炭とか鉛筆だとかで同じサイズのマス目を書き込んで行きます。そーすると、大体どの位置にどんなものがくるのか、とか。色合いの変化のつけかたとかが分かってきます。「参考」になる、というやつですね。
 「デューラー」とは。楽しみですね。がんばってくださいね。


[307] ありがとうございます。 投稿者:Sein 投稿日:2001/04/21(Sat) 08:51:23  

 アナナスさん、レスありがとうございます。「参考」にさせていただきます。



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