『西洋絵画の画材と技法』 - [材料] - [顔料]

紫色顔料


コバルトバイオレット

Cobalt Violet
組成:ヒ酸コバルト、またはリン酸コバルト

コバルトバイオレットとよばれる絵具、または顔料はヒ酸コバルトから成るものと、リン酸コバルトから成るもの、あるいは両方の混合から成るものがある。ただし、このうち、ヒ酸コバルトを使用したものは、毒性が極めて強いため、廃止される傾向にある。顔料として店頭に置いてあることはまずない。

顔料や絵具としてはヒ酸コバルト使用したものが、名称にペール、またはライトが付けられ、リン酸コバルトがディープとつけられていることが多い。どちらも透明度が高く、着色力が弱いことは共通だが、ヒ酸コバルトの方が明るい色味で、好まれて使われている。


[TOPページ]

Copyright(C)1999-2003 Norihiro Matsukawa, All Rights Reserved. - 西洋絵画の画材と技法