天然染料系の顔料について語る動画 その1 赤
今年は染料系顔料について、とくに天然染料について追求してゆきたいかなと思っております。いろいろ思うところありまして。まずは赤系の染料について動画を撮ってみました、鳥越さんと。
まずは赤編の第1弾ですが、とりあえずは、色材を紹介しつつ、それとなく、染料の使い方を述べたりしています。

本動画では主にマダーについて述べています。これも育て安い植物なので、いつかは再び植えてみたいところです。ニホンアカネ、セイヨウアカネなどを植えてみたことがありますが、試しに植えてみた程度であり、まだまだ人に語るほどではないなというところではあるのですが。

さて、ここで染料系の色材について語りますが、そもそも合成、天然問わず、レーキ顔料というのは褪せやすかったり、ブリード現象を起すなどして、機能的にはあまり優れておらず、派手な色などで高価な無機顔料が使えない場合に使用する的なネガティブなイメージを、かつての私は抱いておりまして、それに私が読み始めた頃の材料書などにも、そのように解説されていることが多かったと思います。実際やや年数の経った技法書を見るとその辺の注意が書かれてあると思います。また、実際、安い絵具には褪せやすいものが多くありました。合成染料については、現在は耐光性はかなり改善されていて、時代が変わった感がありますが、天然のものしかなかった昔の画家はなおさら苦労したのでは。選択肢がなくて仕方なく使っていたのでは、というふうに思っていたわけです。けれども、Daniel V. Thompson の The Materials and Techniques of Medieval Painting こちらを読んでいるうちに、天然染料についての奥深い世界をチラッと垣間見て、強い関心を持つようになり、しばらくは草木染めなどにはまっていたこともあったのですが、その辺はずっと当ブログに書いてきた通りです。

赤色編 第2弾

主に蘇芳について紹介しています。蘇芳といいますが、赤い染料の採れる木についてなのですが、厳密にはいろいろ種類があるようで、そのうち確認する時間があったらいいのですが、今はまだ時間がありません。木の種類や色の名称、歴史的経緯などについて確認したいところなのですが、マダーやコチニールと比較すると褪せやすいという欠点があり、現代の絵画に使うには難在りということもあって、ここは冷静にスルーするべきであるかと。というわけで、少々粗のある解説動画になってしましたが、いろいろ課題が見えてきたような気はします。オマケ的にドラゴンズブラッドも紹介しています。絵画用途に向いているかどうかはわかりませんが、これは触れずにおれないところです。数年前、絵具メーカークサカベさんの工場見学に行ったときも、なぜかドラゴンズブラッドを見せてもらいましたので、やはりこれは見せないといけないものなのかと思います。

赤色編 第3弾

全編コチニールについて語っています。実は動画の方はかなりあっさり触れているだけで、本当は語り出したら切りがないわけですが、それは実際の使用や、染料の顔料化などについて触れる際に再び詳しく述べてみたいところです。実は顔料化等についても動画化してゆきたいのですが、なかなか体力が。どこまでできるかわかりませんが、よろしくお願い致します。

| 絵画材料 | 12:00 AM | comments (0) | trackback (0) |
ウェルドとローズマダーのサンプルを頂きました。
昨年末頃、ウェルドの顔料を見て感激した話を書きましたが、少量ですがサンプルを頂きました。

ウェルドとローズマダーです。
ウェルド、ローズマダー

天然染料系の色材についてもっと関心が高まればとずっと思っていたので、今年はこれらが盛り上がるようにいろいろ試みていく年にしたいかと思っております。現在、鳥越氏と動画を撮ろうと検討中ですが、まだしばらくかかると思います。この度頂いたサンプルを一通りの媒材で試塗してみたいと思います。おそらくは鳥越さんが油彩技法方面で、私は中世美術的な観点で探求してゆくと思われます。

ついでですが、こちらは、かつて絵具屋三吉様(http://www.sankichi.com/)より購入したコチニール顔料です。
コチニール
現在は価格が上がっていて買うのに勇気がいりますが、これもまた素晴らしい色です。
ウェルドの方も販売は絵具屋三吉にて取り扱っている模様です。

セイヨウアカネに関しては以前植えてみたことがあり、動画も公開しておりますが

いまいち不満な出来映えなので改めてやってみたい気もするけれども、原材料としては元々入手しやすいものなので、自分でやらなくてもいいかな、という気もしています。

また、今年はルーベンス展もあるそうで、バロック絵画が盛り上がりそうな予感がしますが、それを意識していたつもりは全くありませんが、バロック芸術に関する動画を鳥越さんと収録しており、近いうちに公開できるかと思います。

| 絵画材料 | 11:01 PM | comments (0) | trackback (0) |
フレスコ画 実技編 その2
フレスコ画の材料と技法について語る動画をお届けしておりましたが、その最終回です。

耐アルカリ性に劣るなどの理由で、フレスコ画には使ってはいけないと言われている顔料も使用しており、その変色の結果なども語られます。

オマケとしてフレスコ画の修復を扱ったボードゲームを紹介します。

工房の運営などをうまくゲームに再現しており、そして顔料を買ったり、混色したりするのが楽しいゲームです。機会があったら是非お試しください。

| 絵画材料 | 08:41 PM | comments (0) | trackback (0) |
コーパル樹脂について語っている動画#4~5
果たしてこの動画を通してみてくれる人が居るかどうか不安ですが、たぶん居ないと思いますが、それはともかく、ひとくにコーパルと言ってもいろいろあり、そして、技法書に載っているような19世紀~20世紀前半のコーパルはなかなか手に入らないということです。明けましておめでとうございます。





| 絵画材料 | 11:18 PM | comments (0) | trackback (0) |
協奏曲のベスト5を考えてみる
年越しはワインを飲んで過ごしたいかなと。数の子わさびとイカの塩辛で。
数の子わさび
この組み合わせは辛い。数の子わさびは明らかにワインと合わないけれども、イカの方はちょっと合ってるような気もする。

そして、ちょっとゆっくりといろいろ考えてみることにしました。

何を考えるかと言えば、特にどうでもいいことしかないのですが、この機会に私の独断で、世界の協奏曲ジャンルのベスト5を決定したいと思います。協奏曲と言えば、ラフマニノフなど、フィギュアスケートなどのBGMに使われたりする、けっこう華やかな感じのものが多いような気がしないでもないですが、私はどうもああいうのは苦手であり、もっとこうBGMにはならなそうな、絶対音楽的な風格を備えたものが好きなので、そういう感じで選びたいと思います。なお、バロックの協奏曲と古典派以降の協奏曲は多少なりとも性質が異なっているので、古典派以降というか、ハイドン以降の協奏曲に限定しておきたいと思います(ハイドン選外ですけどね)。

で、いろいろ考えてはみたのですが、栄えある第1位は・・・、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番≪皇帝≫、こちらが協奏曲界の史上ベストに相応しい曲といえるのではないか、というのが今の私の考えです。まさに皇帝の名にふさわしい堂々たる作品ですが、しかし私はちょっと前までこの曲があまり好きではありませんでした。なんとなく鈍重な感じがして、聴いててもあまり面白いと思わなかったというのが正直なところです。それが変化したのは、ピリオド奏法の演奏を聴くようになってから。ピリオド奏法、いわゆる当時を再現する的な演奏では、比較的小編成で、かなり快速な演奏がされることが多いのですが、そのような奏法で聴くと、これは実に魅力的な曲です。曲中、有名なのはたぶん第3楽章なんだろうと思いますが、メインとなるのはなんと言っても第1楽章です。演奏時間もダントツで第1楽章メインです。めまぐるしく曲調が変化して、時に落ち込んで悲しむときもありますが、闘う意志に溢れた前向きな曲であり、いかにもベートーヴェンらしいといえるでしょう。20世紀の大指揮者の演奏はその辺が表されていないような、と言ったら怒られるかもしれませんが、以上のような経緯もあって、私の推奨盤はガーディナー指揮、レヴィン独奏のCD。怒濤の如き演奏です。

そして第2位は・・・同じベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調。ベートーヴェンはありとあらゆるジャンルでベスト狙えそうですが、ヴァイオリン協奏曲界では、まぁ、世に言う3大ヴァイオリン協奏曲と言えば、ベートーヴェンとメンデルスゾーンと、あとブラームスか何か一曲何か、という感じでないかと思いますが、ベートーヴェンのは他の候補と比較してもダントツで格調高い名曲です。これはまず異論の余地はないでしょう。まず、はじめにテンィパニがポンポンポンポンと鳴るだけで既に名曲なのです。たったこれだけ名曲過ぎるとはこれ如何に。お勧めのCDはヨーゼフ・シゲティ独奏のもので、これはちょっと古い録音で、録音の状態もあまりよくありませんが、独奏の演奏が、なんというか、技術的にはあんまり上手くないというのは誰もが認めるところですが、もはや技術ではなくて精神世界の領域であり、一度これを聴くと、もうこれ以外ないんじゃないだろうかという感じです。

第3位は、これもベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番にしようかな、とも思わないのでもないのですが、それだとさすがにベートーヴェンだらけでしつこい感じがするので、ここはブラームスのピアノ協奏曲第1番を推したいかなと思います。普通ブラームスなら、ヴァイオリン協奏曲やピアノ協奏曲第2番あたりが来そうなところですが、私の好みとしてはピアノ協奏曲第1番です。お勧めのCDはマンデール指揮、マンツ独奏のやつなのですが、これもあまり世間では評判が良くなくて、軽い過ぎて迫力がないと言われたりしますが、現代的な観点からはむしろ丁度いい演奏なのではないかなという気がします。

第4位はシベリウスのヴァイオリン協奏曲。これは、世の中にこんなに美しい曲があるのかというぐらい美しい曲です。特に生で聴いて、そして残響の多いホールだったりすると、その美しい響きは筆舌に尽くし難いものがありますが、これはなかなか録音では伝わらないものがあるような気がします。推奨CDもありません。

第5位は、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番
モーツァルトの協奏曲と言えば、ふつうは第26番などを傑作として挙げるところですが、私の好みとしては第24番でしょうか。モーツァルトのピアノ協奏中で短調の曲はこれと第20番だけなのですが、短調曲に限っても第20番の方が傑作として話題になるのですが、私は24番押しです。ちょっとベートーヴェン的な感じな曲調もので。お勧め盤はケルテス指揮、カーゾン独奏かなと。流れの良さがけっこう大事そうですが、とてもいい感じです。よいお年を。

| 絵画材料 | 11:54 PM | comments (0) | trackback (0) |

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